21. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 かなり独特な意見かもしれませんが、私にとっては「仕事」というものに対する向き合い方や考え方について、非常に考えさせられる映画でした。私には、アンドレアのやっている仕事は、はっきり言って非常にくだらないことに感じられました。台風の最中に飛ぶ飛行機を性格の超悪い上司のために探す。しかも、クソ生意気な彼女の双子の娘のピアノ発表会ごときのために。この任務に成功することによって何の役に立つのか?せいぜい上司の家庭内不和を、ほんの少し緩和する程度のことでしょう。しかし、「仕事は仕事」と割り切ってアンドレアは飛行機を探します。この精神を私は軽蔑しますが、一方どこかでうらやましく思うのも事実です。「与えられたことを一生懸命やる」「他人に負けたくない」。それだけのポリシーで働ける人間ほど強い者はいないからです。 私はファッション業界の仕事自体をくだらないと考えているわけではありません。自分に合った服を探したり、斬新なデザインの服を眺めたりするのは楽しいことです。それを提供してくれるわけですから、「意味のある」仕事だといえるでしょう。しかし、人間的に劣った者のために、骨身を削って働くのは、はっきりいってくだらないことだと考えます。だから、最終的にヒロインの下した決断には非常に納得がいきました。 考えさせられたという意味で6点です。一見の価値はありました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-16 17:02:37)(良:3票) |
22. ブリット
《ネタバレ》 スティーブ・マックィーンのかっこよさは何か納得いかない。顔も普通にかっこいいんだけど、何かプラスアルファーなものが全身から発散されているというか、とここまで書いて思ったが、これこそがいわゆるオーラなんじゃないか?特に強いわけじゃないし、敵に飛行機から逃げられたりしてちょっとまぬけだし、そのくせ彼女はすっごいかわいいし、彼の演じるブリットはいわゆるヒーローじゃないけど、どこかかっこいいのである。「隣のお兄さん」的なかっこよさなのに、そのかっこよさの程度が半端じゃないのだ。この映画に関しては、極論すれば、もうあらすじとかどうでもよくて、彼のプロモーションフィルムみたいになっちゃってるところがすごいし、それを観客に許させちゃうところがもっとすごい。はっきり言って、台詞が少なすぎて一回観ただけではよく分からない部分とかあって、こういうのは通常なら致命的なはずなんだけれども、「まあ、いいか。かっこいいし」と思わせられてしまうところなど何か恐い。スティーブマジックが爆裂したスタイリッシュムービー。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-14 17:09:51) |
23. ブリキの太鼓
現時点では生理的に受け付けないタイプの映画。ヨーロッパのエログロって何かマジだから怖い。本物の変態が製作していそう。だからこそある意味で面白い。よって5点。いつかこれを理解できる変態にぼくもなってしまうかもしれないという漠然とした期待感もある。 [DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 15:17:58) |
24. フラガール
酷評するつもりで観だしたのに、筋とかいろいろと無茶苦茶なのに、鳥肌が立つほど寒いシーンもあったのに、台詞がいちいちうっとうしいのに、泣いちゃったじゃねぇか、コノヤロー! 5点!ある意味、満点です。蒼井優もきれいだったけど、徳永えりがすんごいかわいかった。 [DVD(邦画)] 5点(2007-12-01 22:17:04) |
25. ブラック・ダリア
《ネタバレ》 つかみは上々!何かノワールな「L.A.コンフィデンシャル」な感じで期待を煽られる。だが、少しずつ、少しずつ、あれれ?な感じになってくる。色々なことが起こっているようで、実際はあまり起こっていない。つまり、話が進展しない。ブランチャードがなぜダリア事件にあそこまで執着したのかもよく分からない。ブランチャードの妹が行方不明とか言ってたけど、それも本筋と何の関係があるのかよく分からない。終盤は、何かもうどうでもよくなっていた。あと、日本人的な意見で申し訳ないが、ブライカートとブランチャードって苗字が似すぎだと思う。 [DVD(字幕)] 3点(2007-05-20 14:14:18) |