1. ブレイド(1998)
よくよく考えてみると、何の意味もない見得キリアクションがことのほかをカッコイイ! スナイブスさん、ほんと良く動いてくれます。さすが趣味で格闘技を嗜んでることはあるなあと感心しました。久しぶりに萌えたアクション作品です。 7点(2003-10-14 10:00:49) |
2. フィッシャー・キング
現代を舞台にした、とても質の高いおとぎ話だと思いました。印象的で奇麗な場面がいくつもありましたが、特に駅での舞踏会と病院でのリディアとパリーの再会は、個人的にとても素晴らしいと思います。駅でのシーンの、魔法が解けたかのように一瞬で元の風景へと変わっていく場面の移りかたには、夢のはかなさが実に効果的に表現されてると感じました。ジャックが一生懸命理由を探して、やっと友人を助けたいと思ってる自分に気づき、そこにありふれた自分自身の安息を見付けたときに、劇中のフィッシャーキングのお話の本当の意味に少し近づけたように思えて、ほっとしたような気分になったのが不思議といえば不思議です。ギリアム監督っぽくないといえばそんな気もしますが、この方の人に対しての視線は、冷めててそのうえ毒に満ちてるようでいて、実際の所は意外なほど優しいような気が(個人的には)してるので、僕的にはOKです。すごく良作。 9点(2003-06-03 15:39:42) |
3. ブギーナイツ
設定が設定だけにちょっと引きそうになりましたが、その実、予想外に上質な群像劇だったのは嬉しい誤算。状況次第でどうとでも染まっていく人の心が、素直に画面から伝わってきたように思います。ディグラーさんの落ち目っぷりとその後の再出発は良い意味で単純。生きていく上での浮き沈みなんて、案外シンプルだったりする所もあるのでしょうし、くどすぎないのは好感持てます。傷もちながら肩寄せ合っている者同士の、端から見れば家族ゴッコのようなものでさえ、当人たちにとっては居心地の良い古巣なのでしょう、たぶん。どうでもいいことですが、良識人ぷり全開のあの人が、店で死体からお金を掠め取っていく様を見て、そうだよねぇ、などと何となく納得した僕はきっと駄目人間。 8点(2003-06-03 15:34:51) |
4. フル・モンティ
話のテンポがなぜかとても冗長に感じてしまいました。展開として同じようなやりとりが何度も繰り返されていたように思いましたが、それがどうも効果的に働いてたように思えませんでした。それでも、みなさんがだんだんとダンス(というかストリップ)にのめりこんでいく様子はとても愉快で、丁寧な作りだと思いました。最後のスポポンぶり(ほんとにラストカットだけど)はなんとなく爽快。一見の価値有りかも。 5点(2003-06-03 15:30:47) |
5. ブロンクス物語/愛につつまれた街
価値観も立場も異なる二人の父親の、一人の青年に向ける感情。息子が恋人に示した感情。「愛情」って様々な形を持ってるというのをあらためて感じました。パルミンテリは文句なく素晴らしい存在感を示してます。また、デ・ニーロはもちろんここでも魅せてくれます。マフィアにも引かない父親に萌えました。 9点(2002-07-02 01:20:33) |
6. フローレス
NYの片隅で行われる人類(二人だが)補完計画。P.S.ホフマンの前面に出てくる演技と、デ・ニーロの一歩引っ込んだ演技が、ちょうど良いバランスで絡んで見事です。外から見られてる自分と本当の自分とを、主役二人がお互いに衝突しつつ、少しずつ明らかにしながら、それに折り合いを付けていく過程が心地よく写りました。 9点(2002-07-02 01:11:47) |