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ボビーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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1.  プロメテウス 《ネタバレ》 
これはデイヴィッドの話なんだと思いました。序盤から「2001年~」のオマージュに観えるシーンと音楽が流れていて、徐々に「A.I.」に近しいテーマもオマージュとしてあるんじゃないかなと思ったりもしました。知的生命体から武器の使い方を教わり、武器を持った人類はその末に核兵器(船)を作り出し、HALと地球の次の支配者を決めるべく戦う、という構図が「2001年~」で今作に多方面で絡んでくるのがまず楽しいし、デイヴィッドの抱く願望がまんま「A.I.」のデイヴィッドで、知的生命体に願い事をするところは大変興味深かったです。話を変えて、作品上では一切描いていない部分を勝手に憶測します。そもそもエンジニアはなんの為に人類を誕生させたのか?これは進化論と宗教を共に否定していますが、人類は誕生させられた存在だとすればエイリアンなわけですが、我々エイリアンが誕生し、文明を発展させてからは破壊行為と殺し合いしかしていません。虐殺と自然破壊のみです。実際問題エイリアンは猫は襲いませんし、自然破壊もしませんから人間の方がよっぽどエイリアンです。エンジニアは人類を野放しにしたせいで人類は第三次世界大戦で核戦争をしようとしました。エンジニアからしてみればそれはエンジニアの過ちです。だとすればエンジニアがすることは一つです。人類を責任持って滅ぼさなければ地球が滅びるのです。その救世主たり得るのは人類の進化した文明の誕生かエイリアン、あるいは科学兵器によって人類を滅ぼすか、のいずれかです。また前者には二通りのアイディアがあります。人類が進むか、人類以外が進むか。つまり「2001年~」です。結局ここに至ってしまいました。冒頭のシーンの受け取り方は黒い液体によって生命の種をまくこととその破壊。あと、ラストの特攻はある意味核爆弾の突撃で、子孫を残し続けた人類が生んだ核兵器(エイリアン)かな?キューブリックへのオマージュ、自己作品パロディ。思想豊で大変楽しかったですよ。
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-24 00:38:07)
2.  ブルーバレンタイン 《ネタバレ》 
まずタイトルからして面白いです。Valentine's dayで恋人に贈り物を贈る日や想いを告げる日になりますが、Valentineだけで簡単に表現すれば“恋人”や“告白”だったりするわけです。そこにBlueが付くと“青い恋人”や“爽やかな告白”にもなりますが、その一方で“赤みを失った恋人”や“憂鬱な告白”にもなり、さらには恋人の争い、 けんか、 口論にも読めるのです。なんと多面性を持っているタイトルなのでしょう!しかもどれもが答えであり、答えじゃないんです。もうそれだけでこの映画そのものですから、物語を考え始めたらそりゃもう凄いです。タイトル以上に複雑で豊かな表現の中で、溢れんばかりの感情が手に取るような理解でき、さらには自らの人生に投影し、重ね合わせてしまう。絶対的な主観に閉じ込められているぼくは完全に2人の思いに身を投じ、高揚し、落胆し、まるで自らの事にように思い悩みことができました。久々に最高の映画体験を味わえました。
[映画館(字幕)] 10点(2012-01-12 01:03:05)
3.  武士道残酷物語
この作品の構成にはとにかく驚きました。現代から武士の時代、武士の時代から現代へと物語が連なり、その全てに同じテーマが組み込まれ、一つの物語が終わるたびに胸の痛みが深まっていきました。上下関係の厳しい我々が住むこの島国は、昔から平等なんてものはなく、常に下の者は上の者の命令に従い、忠誠を誓わなければならない。この作品を観てつくづく腹が立ち、どうすることも出来ない現実に憤りを感じました。主人公が背負う苦しみが痛いほど伝わってきて、見終わった後叫びたい衝動に駆られました。これほど強いテーマとメッセージを込める事に成功している今井監督を僕は心から尊敬します。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-01 22:03:04)
4.  武士の一分 《ネタバレ》 
この映画を作った山田洋次監督が、木村拓哉さんと檀れいさんを通して何を伝えたかったのか…それはまず間違いなく“愛”でした。目で見て確かめる事のできない形のないものを、様々な方法でこの映画を見ている者に伝えようとする、その山田洋次監督の熱い想いに深く感動しました。
[DVD(邦画)] 9点(2006-12-22 00:45:47)
5.  フラガール
泣きました。とにかく泣きました。これでもかってほど泣きました。感覚で言えば、半分くらいの時間泣いていたような気がします。映像の美しさに涙し、役者の演技に涙し、ストーリーの素晴らしさに涙しました。そして、観客の多くが一体になって映画を楽しみ、また涙しているその空気にも感動しました。左隣に座る老夫婦のすすり泣く声や、右隣の強面のおじさんが涙を拭う姿が視界に入り、また涙しました。観客の思いを一つにしてくれる映画です。ひさしぶりに、映画館の巨大なスクリーンで映画を観る事の醍醐味というか素晴らしさを痛感させられました。できればまた映画館へ足を運び、あの感動をもう一度味わいたいです。
[映画館(邦画)] 7点(2006-10-02 03:27:49)
6.  復讐するは我にあり 《ネタバレ》 
極端な演出が多い今村監督ですが、僕はこれこそ映画的だと思います。わかる筈のない殺人鬼の心理を描く上で、何をリアルに描き、何を映像化するかは非常に重要だと思います。殺人を犯すシーンと、殺人シーンを見せず犯した後のシーンだけを見せるシーンの二つを描く事で無駄を無くし、それでも殺人をしたことはしっかりとわかる。脚本の上手さが見られます。言葉巧みで頭の良い殺人鬼の逃避行を描く上で、なぜ男が殺人鬼になったかをはっきりとさせなければ結論には決して至りません。父への反抗意識か妻への嫉妬か、はたまた、ただの生まれもっての殺人鬼だったのか。それは殺人鬼に直接聞いてみなければ決してわかることではありませんが、観客は見終わった後、何となく男を理解することができます。強い意思を持っていた少年時代。そして父を理解できなくなった事により道をそれていく青年時代。すべてがしっかりと描かれており、殺人鬼の男が何かを語らなくとも伝わってきました。緊張感を絶やさない演出力、緊迫感と臨場感を生み出す映像。素晴らしいです。殺人鬼を必死で理解しようとした今村監督だからこそできる映画だと思いました。「あんたを殺しておけばよかった」殺人鬼が最後に口にした台詞。それは父を殺すことが出来なかった男の真の弱さがひしひしと伝わってきました。
[映画館(字幕)] 8点(2006-06-17 20:48:47)
7.  舞台よりすてきな生活
論理的な主人公は、物事を常に深く考え、過程から結論まで全てがしっかりと整理されていないと気がすまないような男。人を描くのが仕事のくせに、人と接するのが下手くそ。何かにつけて言葉巧みに嫌味や悪ふざけをする。そんな彼の姿は本当にわがままな子どもであった。あれが嫌だ、これも嫌だ、あれが欲しい、これが欲しい。子どもが嫌いなくせして、一番子どもなのはお前だよ!みたいな心境で画面を睨んでいました。でも、そんな子どもっぽさが可笑しく、また何よりも幸せそうでした。スランプなのか、もはや力を失った状態なのかは結局わからなかったけど、彼は足の不自由な少女と出会い、共に時間をすごし、そして分かち合ったことで多くのことを見つめなおし、また多くのことを知った。誰かによって変化していく主人公なんて定番中の定番だけど、定番だからこそ感動できたり感情移入できたりするのだと思う。だからぼくはこの映画の在り来たりなストーリーも好きだし、映画自体も凄く好き。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-17 10:52:13)
8.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
簡単に宇宙に行くことができる近未来と、自動車がまったく進歩していない近未来。進歩していたりしてなかったり、すごく中途半端で近未来という設定にリアリティーがまるでない。まぁ、そんなことはどうでもいいや。個人的には透明人間になるのが長年の夢なので、非常に羨ましい想いでスクリーンを眺めていました。ストーリーはとてもテンポよく進み、特殊な能力が登場するのも早く、ラストの戦闘シーンではそれぞれの特殊能力がとても魅力的に描かれていて、個人的にはとても楽しませてもらいました。
[映画館(字幕)] 7点(2005-10-16 16:48:25)
9.  フォーチュン・クッキー 《ネタバレ》 
親の心を理解するのはとても難しい事で、親が望む事と子が望む事というのは口に出さなければ絶対にわからない。だけど“口に出す”事ほど難しい事はないと思う。この映画のように素直に向き合えないのが今の親子の姿で、親子というのはいつだってぶつかり合う。それは結果的に両方ともを頑固にしてしまう。で、この映画はそんな親子の心と身体を反対にした。僕にとってそれはすごく斬新で、すごくワクワクした。なんて言ったって、母親役はトゥルーライズで僕の心を激しく射止めたジェイミー・リー・カーティス。まさに厳しい母親って感じだ。そして娘役はファミリー・ゲームで一人二役をこなし、最近で音楽活動でも成功をおさめたリンジー・ローハン。これがかなり可愛い。そして歌が超上手い。そんな二人の息の合った演技と、親が子の心を直に触れ少しずつ理解して行く姿と、子もまた同じように親の心を理解してゆく姿は、観ているだけで本当に気持ちが良く、観賞後は爽快感で心が満たされました。また、影響されやすい僕はこの映画をきっかけにリンジー・ローハンのCDを買ってしまいました。という風に、この映画はとても影響力のある作品でもありました。
[DVD(字幕)] 9点(2005-08-10 20:20:19)
10.  フォーガットン
できれば今は、この映画の存在を忘れてゆっくり眠りたい。
[映画館(字幕)] 3点(2005-06-08 23:47:19)
11.  ぷりてぃ・ウーマン
趣味や生きがいさえあれば、人は100歳だろうが18歳だろうが美しく輝いていられる。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-01 23:08:14)
12.  風船
半世紀前の作品とは思えないほど、現実的で現代的な作品。お金の力や権力などが渦巻く暗い世の中で、珠子の純粋な心と優しさが胸に響き、心が洗われたような気がします。
7点(2005-03-08 10:38:25)
13.  プロジェクトA
全てが痛々しく見えた。とくに時計台からの落下は、思わず顔を背けたくなるほど。やっぱりジャッキーは凄い人だった。
8点(2005-01-07 19:58:44)
14.  ブラス!
どんよりとした雰囲気の前半。人々の感情は、セリフよりも一人一人の表情の変化を通して描かれていた。また、ストーリーの変化も人々の表情の変化で描かれていた。よっぽど、言葉(セリフ)よりもその場、その場の雰囲気が良く伝わる。後半も前半同様、ストーリーはどんどん深刻になる。だが暗く落ちこむ雰囲気の中で、いくつもの楽器から奏でられる、一つ一つが音色が混ざり合い音楽という芸術が生まれ、胸に響く心地よい音楽が、ストーリーの重苦しさを直視させない。そして、人々の人生が崩れて行く中で、輝きを失わない楽器が伝えある、“希望”と言う名の音楽は、僕に鳥肌を立たせた。“芸は身を助ける”という言葉は、まさにこの映画をさす言葉だろう。
8点(2004-12-16 20:09:39)
15.  ブロウ
僕の父はよくこう言う。「宝くじは当たらないでいい、お金を手にしてしまったらお前等にお金を渡して俺は遊んでしまう。そうなったら俺の人生は終りだ。お金なんてなくても家族団欒で食卓が囲めればそれで良い」と。ジョージの父と僕の父がだぶる。いつも意味のある大切な事を僕に言ってくれる。その度に僕の心に突き刺さり涙が出そうになる。そしてこの映画のジョージの父が言ったセリフも感動した。でもジョージは父の想いがこもった言葉を、ちゃんと聞き入れなかったが為に彼の人生は狂ってしまったのだと思う。僕は、父の言葉をしっかりと胸にしまい、後悔しない人生を送りたい。この映画は僕にその事に気付かせてくれ、そして父の有り難味を心から思い知らせてくれた。しかし、ここで一つ疑問が上がった。「当たらなくて良い」と言いつつも宝くじ買う父。父の好奇心の豊富さを冷めた目で見つめ、そして温もりのある感情で包み込みたいと思うのであった。
7点(2004-09-14 22:42:08)(良:1票)
16.  ブレードランナー
どんよりと暗く想い雰囲気の映画。近未来=眩しい街並み、というのが僕の近未来のイメージ。しかしどこか眩しさとは程遠い感じだった。人々の様子、街の風景、機械の発達など、どれもパッとせず今一つでした。正直、観ていて楽しくはない。僕には合わない映画でした。
6点(2004-08-26 10:48:11)
17.  フライド・グリーン・トマト
現代のリアルなアメリカの夫婦。銃や暴力はないにしろ、アメリカの現代の夫婦というのを穏やかな面から観る事が出来た。そして、その現在と交差するように進んで行く、第一次世界大戦後の平和でふつうなアメリカの様子。昔話をまるでお伽話しのように語る歳をとった老婆。長く生きれた事に感謝し、死を前向きに受け止め、ただ幸せに最期を迎えようとする老婆。その老婆に聞かされたお伽話しによって、捻くれていた心を真っ直ぐに伸ばし、ただ前を見て、素直に生きる事が出来るようになったエブリン。彼女達は生きてきた年月、年齢の差関係なく、二人は固い友情を築いた。まるでルースとイジーの様に。二人もまた年齢など関係なく、深く熱い友情を築いた。友情、信頼、親子。どれもずっとずっと昔からあって、そして現在の世界にもある。そしてきっと未来にもあり続ける。目に見えない大切なもの、それが愛だったり友情なのかもしれない・・・そして目に見える一番大切なものは家族、我が家なのかも知れない。僕はそう思えた。僕はそう感じれた事が凄く嬉しいし、感激もしている。この世界には大切なものはいくつもある。友情、愛、家族どれも、これからずっと大切にしていきたいし、して行くつもり。ありがとう、『フライド・グリーン・トマト』
[映画館(字幕)] 8点(2004-08-22 14:04:43)
18.  blue
冒頭から理由のわからない違和感があった。それが何なのかわからずただただ観続けていた。その違和感の理由が突然わかった。それは物音が異常なほど大きく聞こえた。コップをテーブルの上に置く音、マッチの火を点けるときの音、そして二人の会話。全てが静けさの中の小さな音で、それがふつうの映画にはない異常な程の静けさの中で大きく聞こえた。それにストーリーの中で節目になる大切な時だけに流れる音楽が、すごく綺麗で、静けさを決して失わない美しい音楽だった。その音楽がこの映画の静けさにうまく混ざり合っていて、心を何度も揺さぶられた。そして二人の澄み切った心が、あまりに切なくて綺麗で、最後の海のように青々としていて、ずっと眺めていたくなった。日本の映画だけにある“静けさ”という名の特権。 まさに“blue”だ。
9点(2004-08-21 18:43:56)(良:1票)
19.  不機嫌な赤いバラ
僕は変ですかね・・・歳をとってしまったシャーリー・マクレーンがとても愛くるしく、美しく見えた。『ハリーの災難』や『アパートの~』などの時に見せた彼女の可愛らしさの面影があり、セリフの言い方や仕草に若若しさがあるように思えた。これは僕だけではないと信じたい。ま、結局は歳をとっても美しい人は美しい、ただそれだけの事です。で、ストーリーはと言いますと、個人的にはとても好きです。仲の悪い2人が時といくつもの出来事によって少しずつ近付きあって行くという、いたって平凡なお話。ですがその2人の関係がとても良い。顔を合わせると口論になるけれど、影では互いに相手の事をしっかり思いやっていて、その何気ない思い遣りがとても良かった。心にしんみりくる映画でござんした。
8点(2004-08-02 23:31:06)(良:1票)
20.  ブラザーフッド(2004)
始めて映画館の巨大なスクリーンで韓国映画を観た。僅かに期待をして、涙を流す準備をしていた。で、映画が始まると予想通り、涙の流れる切な苦しいストーリーにとても感動しました。戦争と兄弟、この二つのテーマがかなり絶妙に混ざり合ってかなり良かったです。
8点(2004-07-22 18:29:34)
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