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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
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自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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1.  プライベート・ソルジャー<TVM> 《ネタバレ》 
ヒュルトゲンの森の戦いという日本人にとっては馴染みの薄いものを描いていたが、本当の戦場ではこうなんだろうなと思わせる妙なリアルさが迫ってくる。 主人公は決して好感が持てるような人物ではなく、自軍の兵士からも嫌われている。 お国や名誉のために勇敢に戦うというよりも、奮闘する味方の陰に隠れてでも卑怯でも何でもなんとか生きて帰りたいという生き物としての本能、本音が滲みでている。 仲間のことよりも自分さえ良ければという主人公の一連の言動に強い嫌悪感を覚えながらも、もし同じような状況に立たされたときに絶対に同じような自己保身をしないとは断言できない。 反戦をあざとく訴えるプロパガンダ映画よりはるかに反戦効果があるように思う。
[DVD(字幕)] 7点(2020-12-09 23:29:58)
2.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
リアルなサスペンスかと思ったら、タイムマシンが出てきて急にSF展開になったので戸惑った。時間軸を行き交うので頭がこんがらがって、整理するのに時間がかかる。 孤児院の前に捨てられた赤ん坊、妊娠させておきながら女の前から姿を消した男、時空警察のエージェントだったバーテンダー、恐怖の爆弾魔。 何世代もの自分が交錯する、まさに究極の一人芝居。鶏が先か卵が先か。主人公の出生を辿り始めるとパラドックスで迷路にはまる。  時間を置いて再鑑賞。 すっかり忘れているところもあって、最後まで引き付けられる。 これだけ過去や未来の自分にガッツリ干渉するタイムパラドックス物は、珍しい気がする。 ストーリーが破綻しているようで、うまくつながってるようで、なんだか煙に巻かれた気分。 メビウスの輪から抜け出せない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-26 23:37:18)
3.  ブレイカウェイ 《ネタバレ》 
ギャングの下っ端がボスを裏切り金を奪っての逃亡劇。この4人がグダグダで人間味たっぷり。揉めてばかりいるが、奇妙な友情でつながっていて破綻することはない。それは少年時代からの長い付き合いだったからか。 挿入される回想で、一緒に道を外していった過程が想像できる。居場所のなかった少年4人が出会ったシーンは、哀愁があって良かった。そこからの見えない絆が、大人になってからも感じられる。 非行の影には必ず家庭の問題がある。問題があっても立派な社会人になる人間はいっぱいいるからそれが免罪符にはならないけれど。この4人にははね返す強さはなく、ギャングの下っ端にまで堕ちていったのだろう。  血生臭い暴力もあるけれど、ところどころにコミカル&爽快な要素もあって緩和剤になっている。ギャングに殺されそうになった時、思わぬ助っ人のイカれた大活躍が面白かった。トーキッドが無神経でウザい女にパンチを食らわせたのも胸がすく思い。料理の不味いおっさん4人のレストランが流行るとは思えないけど、一度行ってみたい気はする。やっと居場所を得た不器用なおっさん達の姿が微笑ましい。  しばらく後に再鑑賞してみたが、やっぱり良い。 家庭に居場所のなかった孤独な少年4人が出会って、今に至る絆が微笑ましい。
[DVD(邦画)] 7点(2019-12-27 22:07:38)(良:1票)
4.  プリズン211 《ネタバレ》 
新人看守が囚人の暴動に巻き込まれて、囚人のフリをして危機を逃れようと知恵を絞る。 囚人のボスとの奇妙な友情や、ハリウッド的な大団円で終わらないところがなかなか面白い。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2019-12-23 23:32:39)
5.  ファンダンゴ 《ネタバレ》 
ロケット花火の戦争ごっこに、学生時代の夏休みの思い出が蘇る。 ところが一転、戦死した若者の墓に愕然とした二人に、花火がベトナムでの戦火に重なってくる。 当時のアメリカの若者が置かれていた状況がはっきりと伝わってくる。 バカ騒ぎの裏に垣間見えるシリアスな現実。  故障した車を列車に引かせようとしたシーンや、スカイダイビングの件は傑作だった。 洗濯物と人で必死に作った文字が「GO ON」になってしまったのは笑えたし、あのファンキーでパンクな飛行機野郎も最高。  5人の個性が際立っていて、中でも寡黙な巨漢が地味におもしろい。 ある意味、主人公よりも人間的に魅力を感じた。 他に、メンバーの一人がずっと酔いつぶれていてほとんど出番がなかったのもユニーク。  友情を感じる爽やかな青春映画に仕上がっているが、ひとつ引っかかったのは息を吐くように嘘をつく主人公の手馴れたやり口。 口八丁で騙しているのが人の良い老人や田舎者というのがちょっと…。 詐欺師の才能があるようで少し引いてしまう。 5人の消息を紹介するようなエピローグはなかったが、主人公が悪徳商法に手を出して検挙される絵がふと浮かんできた。 もしそれを描いていたら、コメディとしてはアリだけど、青春映画としては台無しかな。 当時30歳のケヴィン・コスナーは、貫禄がありすぎてとても学生には見えなかったのが残念。  再鑑賞。 グループ結成を祝ったドン(ペリ)に会いに行くのはちょっと動機が弱い気もするけれど、別れと旅立ちの卒業旅行の切なさが出ててやっぱり良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2019-08-18 15:54:01)(良:1票)
6.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
意外性を突くことには成功しているが、それだけにとらわれているようなストーリーで説得力も何もないので感情移入のしようがない。 でも、同じくらいの時期に鑑賞したハイジャック物の「エアフォースワン」よりいろんな点でマシだった。
[映画館(吹替)] 3点(2019-07-01 20:38:11)
7.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
秘密の会合でメンバーに伝えられたのは、リストアップされた65才くらいの公務員の男たち94人を暗殺する指令。 どういう目的があるのか見当がつかないので、サスペンスとしてまず興味を惹かれる。 こうした不可思議な謎を提示する場合、無理のあるこじつけのような納得できないネタバラシになることもしばしばあるけれど、これは十分納得できた。 確かに遺伝子をコピーしても、同じ環境にしないと、同じような人間に育つ確率は低くなる。  恐るべき男のクローン少年たちを、まだ罪を犯してもいないのに抹殺することなどできない。 でも、ラストで少年の垣間見せた残虐性が、将来恐ろしい事態になることを示唆して余韻が残る。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-10 20:19:56)
8.  ブルース・ブラザース
友人のベスト映画ということで、事前情報もなく鑑賞。 途中でミュージカルが入るのは予想外だった。 人のベストが自分には当てはまらないのはよくあることで、それほどハマらなかった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-11-30 22:04:27)
9.  ブロークン・アロー 《ネタバレ》 
ドキドキもハラハラもない。 核を奪ってのテロとの攻防はもはや手垢がついている感があるが、その中でも秀でるようなものが何もない。 同じジョン・ウー監督の「フェイス/オフ」は荒唐無稽な設定でリアリティはないものの、まだ面白みはあった。 トラボルタの憎々しい悪役もインパクトがあったが、この作品でのトラボルタのキャラはブレているしインパクトも薄い。 何をしてでも生き残るようなしぶとい悪漢タイプなのに、計画が頓挫するとすんなり諦めて核爆発の道連れにしようとするのは、ご都合主義があからさまでシラける。 おまけにラブストーリーの演出も見ているほうが恥ずかしくなるくらいクサい。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2018-10-03 22:23:56)
10.  プロテージ/偽りの絆 《ネタバレ》 
人はなぜ麻薬に溺れるのか。それは虚無感がきっかけ。 抜け出せないドラッグの恐ろしさを描きながら、虚無感をどう克服するかを考えさせる。 主人公が身近な二人を失ったことで虚無感から手を出した麻薬を、少女が捨てるラストに救いを作っている。 シンプルなクライムムービーかと思って見たが、ドラッグ撲滅キャンペーン的な要素も少しあったような。 特筆するほどのものはなく、2007年の映画の割にはちょっと昭和的な古さを感じた。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-10-03 20:38:13)
11.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 
保安官の夫を酔った黒人少年の発砲事故で失ったエドナが、二人の子供を抱えて途方に暮れる。 銀行家から借金返済に自宅売却を迫られる中、銀食器を盗んだ流れ者の黒人モーゼス、戦争で盲人になったウィルとともに家を守ろうと奮闘する姿に引き込まれていく。 銀行家の兄から厄介払いのようにエドナ宅に下宿させられたウィルが、次第に心を開いていく様子が微笑ましい。 エドナ、モーゼス、ウィルは、みんな社会的弱者だが、力を合わせて綿花栽培で窮地を切り抜けた。かと思えば、KKKにモーゼスが狙われ、追い出されるハメに。 偏見や悪意を自覚している者はなく、誰もが自分が正しいと思っての顛末で、当時の現実を突きつけられる。 この軸になるストーリーで十分なのに、なぜ本筋から外れるようなエドナの姉の不倫話を入れたのか。 この部分だけは面白くもないし、必要だとは思えない。 ラストの教会の場面では、逃亡したはずのモーゼスの姿があって「あれ?」と思ったが、続いて射殺された夫や報復で虐殺された黒人少年の姿も映されて現実ではないことがわかる。 こうあれば良かったのにという理想を提示したようで、現実との対比に余韻が残る。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-15 12:14:03)
12.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 
エイズの弁護士が解雇されて、弁護士事務所を不当解雇で訴える。結果は予想通りでストーリーにインパクトはないのだけれど、被告側の女弁護士が珍しいタイプで印象に残る。 ドラマの女弁護士といえば声を張ってまくしたてて相手をやり込めるイメージだが、声のトーンが優しく静かでありながら淡々と相手の痛いところを突くタイプのやり手弁護士だったので。  アンドリューがオペラを解説しながら感極まる場面は、最も盛り上がって感動的なはずなのだが、そもそもオペラが苦手で良さがさっぱりわからないので置いてきぼりを食らったようで困惑するのみ。 ミラーも一人で盛り上がるアンドリューに困惑顔だったが、帰宅して愛娘や妻の顔を見てからオペラとアンドリューを思い返してアンドリューのことをようやく深いレベルで理解し共感した模様。 でも、自分自身はミラーのようにはいかなかった。オペラを絡められてもやっぱり共感しにくかったので、他の手段で伝えてほしかった。 ゲイの話も苦手だけれど、生理的に受け付けないベッドシーンなどがなかったのは良かった。 トム・ハンクス、デンゼル・ワシントンの演技はしっかり魅せてくれる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-11 00:30:35)
13.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 
天然ガスの埋まる田舎町の土地買収を図る企業側と、企業の甘い話には乗らずに田舎町の自然を守ろうとする抵抗派との攻防。 こうした構図の場合、主人公は対企業側であることが多いのだが、この映画では買収する側なのが興味深い。 環境保護団体の活動家が環境破壊の証拠写真を広めたため、スティーブは一気に劣勢となるが、その写真が捏造であることを突き止める。 その捏造に思わぬ真相が隠されていて、環境保護団体活動家の正体のどんでん返しが意表をついて良かった。 ただ、最後にビジネスライクなスティーブが雇い主に反旗を翻したのはなぜか、その背景となる生い立ちがしっかり伝わってくればもっと納得できたのに残念。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-24 19:42:52)
14.  ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 
何の準備もない状態で拉致のような徴兵をされる兄弟。 弟を必死で守っていた兄が、国への恨みから北へまさかの寝返り。 戦争はもともと現実離れしたものかもしれないが、全体的にオーバーにドラマティックに描きすぎて現実感を伴ってこない。  チャン・ドンゴンとウォンビン、二人のスターのための映画。 二人のファンなら満足できそうだが、内容的にはあざとくて薄っぺらな印象で物足りない。 邦画のアイドル映画を彷彿させるようで、主役をキレイに引き立てながら型通りに進んでいく感じ。 予算はそれなりにかかった大作なのかもしれないけど、韓国映画特有の生々しい迫力や面白さが少しも感じられない。 端的に言うと、お涙頂戴でクサい。兄弟愛の押し売りに、興ざめするばかり。 兄弟愛を描くにしてももっと抑え気味にさりげなくしてくれたほうが、粋だし感動もできたのに。 遺体の人違いの原因になった万年筆だけは良かった。
[DVD(吹替)] 3点(2017-10-28 23:14:25)
15.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
サスペンス性はあったのでどうなるのかと見入っていたが、死への論理が強引すぎるこじつけでガッカリ。マイルールすぎて付いていけず。死の筋書きの克服も腑に落ちない。 途中まで惹きつけられてハードルが上がるほどに、結果が拍子抜けだとガッカリ度も増してしまう。SFとはいえもう少し理論武装したようなものが欲しかった。
[DVD(吹替)] 4点(2017-10-22 19:40:53)
16.  ブラッド・シンプル ザ・スリラー 《ネタバレ》 
コーエン兄弟の処女作「ブラッド・シンプル」を再編集したもの。登場人物が事件に関してそれぞれ誤解を持っていて、その思い違いが思わぬ事態に進んでいく。全体像を知っている観客がそれを俯瞰で見るような構図。コーエン兄弟の技巧が目に付くのだが、その作為的なストーリーや演出のあざとさ、不自然さが引っかかる。 例えば、レイが拳銃を踏んで暴発させてしまったところ。弾が何発残っているか、後のロシアンルーレット的なスリルを狙った伏線にもなっているが、いかにも不自然。大量出血でピクリともしなかった男が、実は生きていたというのも強引で都合がいい。ラストのほうで、銃弾で壁に開いた幾つもの穴から光が差し込むシーンも印象的だけど、光の線の散らばり具合が美しすぎて嘘っぽく感じてしまう。非凡なものを感じながらも、肌に合わないのだろうか、好きになれない作品。
[DVD(吹替)] 4点(2017-09-28 22:41:41)
17.  ファイ 悪魔に育てられた少年 《ネタバレ》 
韓国映画は、加害者と被害者、善人と悪人がハッキリ極端に描かれるものが割と多い。この映画もそう。これが国民性なのか、白か黒か、百かゼロかのようで、度を越した反日思想(日本=悪、韓国=善)とも根底で通じるものがあるような。 映画としてはわかりやすくインパクトも強いのだけれど、あざとくやりすぎてリアリティを損なう面もある。一長一短ではあるけれど、問答無用の迫力はある。  結局、リーダー格のソクテがファイを殺さずに育てた理由がピンとこなかった。サイコパスの殺人鬼なので、ソクテの思考回路がわからなくて当然なのかもしれないが。 ソクテの過去を見れば、施設育ちゆえに恵まれたヒョンテク(ファイの父)を妬んで、ヒョンテクと好き合っていたヨンジュをレイプ。おまけに、その現場に駆けつけたヒョンテクの片足を斧で切断。それでも飽き足らずに、その後、幸せな家庭を築いたヒョンテクの息子ファイを身代金目的に誘拐。挙句の果てに、何の瑕疵もないヒョンテクをその妻ともども殺してしまうのだから、これでもかというような悪魔の所業。ヒョンテク夫妻にとっては悪魔にとりつかれた災難としかいいようがない。夫妻が立ち退きに応じなかったのも、誘拐された子供が帰ってくるのを信じてのことだから、一層哀れを誘う。  ソクテは子供の頃から内なる怪物に苦しめられてきた。「恐怖と怒りで心が汚れている。祈れば怪物は消える」敬虔なクリスチャンであるヒョンテクの言葉を信じて祈ったが、怪物は消えなかった。神への怒りが、ヒョンテクへの逆恨みとなったのだろう。神を信仰する者を徹底的に踏みにじることが、神への復讐となる。 自分の境遇や社会に対する恨みつらみを、やつ当たりのように執拗にぶつけるさまは気味が悪く恐ろしい。自身が怪物となることで、怪物の姿に脅えることもなくなった。演じるキム・ユンソクが、静かな中にも狂気をリアルに漂わせて上手い。日本を代表する役者の一人でもある役所広司が『渇き。』で見せた大仰で嘘っぽい浮いた演技とは段違いで、悪魔のような狂気や憎悪を演じさせれば韓国には到底かなわないという印象。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-27 20:09:26)
18.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 
交渉の達人がソ連のスパイの弁護士を引き受ける。理論武装した口八丁の人間は好きではないが、味方にすれば頼りになるタイプ。 1対1の人質交換を2対1にした手腕は、失敗すれば責任を取りきれないようなとんでもないリスクを背負ってのことだったので、余計に光った。 「心配じゃないのか?」と聞かれる度に「それが役立つのか?」と超然としている老スパイの言葉が耳に残る。どれだけの修羅場を潜り抜ければああいう言葉が吐けるのだろう。 実話の基づく映画は、事実に偏りすぎれば散漫で淡々としたものになったり、フィクションを入れすぎれば実話の意味が薄れたりするけれど、この映画はその辺りのバランスがよく面白かった。
[DVD(吹替)] 7点(2017-09-01 22:06:34)(良:1票)
19.  フライ・ダディ
予定調和で退屈なストーリー。途中で早送りしたくなった。 似たようなシチュエーションでも「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のほうがはるかに面白い。 こういう軽いタッチのコミカルな韓国映画は笑えないし、どうも自分のツボにはハマらないようだ。
[DVD(吹替)] 3点(2017-04-29 19:34:04)
20.  ブラッド・イン ブラッド・アウト 《ネタバレ》 
白と茶と黒、刑務所での三つ巴の抗争、勢力争いが熾烈を極める。メインとなるのは、パコ&クルス兄弟と従兄弟のミクロの三人の男たち。 悪ガキグループのリーダーだったパコが刑事となり、一番まともそうだったミクロが骨の髄までマフィアに染まっていく。幼い弟をドラッグで死なせたことで家族から見放されてすさんだ生活を送るクルスも、最後に家族から許され救われる。かわいがってくれたボスを裏切ったミクロは、メキシコ系マフィアの首領に成り上がっても、この先救われることがあるのだろうか。  仲間に入るには血を流さなければならない――アメリカ人との混血で、見た目は白人、中身はメキシコ人ということで、どこからも爪はじきにされがちな境遇の中で、必死にしがみついたのがメキシカンマフィアとの血の結束。 肉親とのつながりか、組織の仲間とのつながりか。パコ&クルス兄弟とミクロでは、ファミリーとする拠り所は異なるが、ミクロのいうファミリーには危うさが付きまとう。  香港ノワールに通じるようなベタな男臭さと熱さを持った映画。ハリウッドのマフィア映画とはまた違った面白さだ。クールでドライとは反対側にある、むんむんするような蒸し暑さ。 『ゴッドファーザー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』以来、タイプは違うけれど久々に見応えたっぷりのマフィアものに出会えた。単なる抗争ものではない、濃厚な人間ドラマがある。3時間もの長尺も、2時間ものくらいに感じて退屈しない。
[DVD(吹替)] 9点(2017-02-23 18:07:06)
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