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1.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
前作にそれほど大きな印象なく、最後は何やらドランゴンが出て来て「つづく」となった記憶があるんだけれども、どうもそこから話が続いて行ってるように感じない始まりで、また「前作はいったい何の話だったけ?」と記憶がボンヤリなので、置いてかれたような気分でした。「つまらないなぁ」と感じはじめて、ようやく川下りシーンで面白くなって行きますが、その後はまた「ちょっと長いよ~」という気分に。ゴラムが全く出てこないのは、やっぱりつまらないです。
[DVD(吹替)] 4点(2014-07-14 19:09:00)
2.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
前3部作でお腹いっぱいで「もういい」と思ってましたが、他のとついでにレンタル。冒頭は「やっぱりノれないかなぁ…」という気分でしたが、ビルボを取り巻くコミカルな演出で徐々に面白くなり、「今作でミュージカルぽいこともやってみました」的な雰囲気になってきて不安になり、「前3部よりフェアリーテイルのおとぎ話色が強いのかな?」「なんだかハリポタ見てる気分」とか感じたりした後、岩の巨人辺りから引き込まれました。ゴラムが出てくるとやっぱり上がります。笑えて不気味で不思議な感覚。戦闘描写は一人の気の持ちようで全体の形成が簡単に逆転するような安易さがあったり、その後またハリポタ気分に陥ったりでしたが、全体的には楽しめました。前シリーズの主役イライジャも最初にちょっと顔出したり、サイモン&ガーファンクルあたりを思い出すような歌がプログレッシヴ・ロックのオーケストラアレンジ風なアクセントを加えてエンドロールを飾り、70年代的な懐かしさを伴っていたり、ちょっとしたところに妙な安心感を覚えもしました。「話は終わらず続くのか」というのが、ちょっとばかり溜息でしたが、好きな人には嬉しい限りなんでしょうね。前シリーズ1作目よりは随分面白く思いましたし、続きが出たらさらに面白くなるのを期待しつつ観ると思います。
[DVD(吹替)] 6点(2013-07-24 21:20:28)
3.  僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia. 《ネタバレ》 
「僕たちは世界を変えることができる」なんて言われたら「はいはい」という気持ちになってしまうかもしれないけど、「僕たちは世界を変えることができない」なんて言われると、これまたネガティブ過ぎてこのタイトルがすごく嫌でこれまでスルーしてきました。学校建てることもできなくて、その代わりせめて…みたいな話だと思い込んでもいました。観てみたら、いやぁこれはスゴくジンときました泣けました。グイグイ心に突っ込んできます。茶髪のチャラい男が実はとっても頼りになるイイ奴だったり、ガイドさんが父親の話を語るシーンなんか、あれがもしただの演技だとしたら彼は凄すぎます。カンボジア視察旅行場面はドキュメンタリーぽさがあって、ちょっと『ウルルン滞在記』を見てるような錯覚に陥る瞬間もありますが、演技演技したワザとらしさで浮いてしまう感じにならなくてよかったと思います。うーむ、すげーいい話だし教育的にも素晴らしいのでうちの子にも見せよう!…と思っていたら、大学生の話なんでちょっとオトナの世界が顔をのぞかせ子供と見るにはちょっとビミョーなところが出てきて思案中。けど、そのシーンだって実はすごいイイ場面です。この映画はたくさんの人に見てもらいたいオススメです!
[DVD(邦画)] 9点(2013-07-19 20:16:10)
4.  ボックス!(2010) 《ネタバレ》 
お決まりで王道だけど、印象的なエピソードもあり良い作品だったと思います。ルールとか気になる部分もありましたが、エンドクレジットの最後にお断りが出て納得しました。けれど、経験上から思うに、よほど消耗して動けないとかじゃない限り、防御に偏ると相手がどんどん打ってくるので、打たれたくなければ自然と手を出すものだと思うのですよ。打つ方もガードガチガチなところにやみくもにラッシュするかなー? 無駄に疲れるだけじゃ? と思うのですが、コーナーに詰められて防御しっぱなしの相手に対して、ラッシュを浴びせまくるというシーンが多かった気がします。両者完全に足止めて打ち合うとかも嘘っぽいし。そんなこんなでボクシングシーンについてはそれほど乗れませんでした。カメラでアップに撮りやすい戦況ばかりやってた感じがします。同校の親友同士が大会で決勝というのも、普段からスパーたくさんやり合ってるはずで、それが無かったかのように大会の時だけ特別な対峙緊張の描写とか、負けて心が折れるとかは、リアリティが遠くなってる気がしました。そういうところで減点です。負けっぱなしの先輩には一度どこかで勝ちを味わって欲しかったけど、それが無かったのも残念。けれど「誰かのためにやってるんじゃない」と言っていた主人公が親友のためにサウスポーになってパートナーを務め、それが後に自分の糧になるというところが良かったと思います。親友のためにサウスポーに切り替えるシーンがあまり印象的ではなかった点が残念でもありますが。努力せずに天性の才能だから簡単に捨てられる、そんな主人公なのだから、2度の挫折の中、友のためにサウスポーになるのに、ちょっとしたハードル感じさせて欲しかった。それがあったら、クライマックスが読めてしまうからボカしたんでしょうかね。栄養ドリンクの選手のキャラは普通にいい奴でも良かったのでは? ベタ過ぎです。挨拶しに来たのに優紀が無視するシーンはなんだかなー。女性教師の役は見かけが嫌いな女優さんなんですが、そんな彼女に適した役所に期待をしたものの、彼女の角が取れていってグッと共感するような印象的な場面がなかったのは残念でした。映画が盗まれている・・・の女の子は「中高生の頃こういうコいたなぁ」な感じを自然に演れていたし、清水美沙を久々に見れたのも良かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2012-05-10 21:40:57)
5.  暴行 《ネタバレ》 
黒澤明の『羅生門』を観たことのある人は、それをアメリカ人向けに西部劇にアレンジしたらどうなるのかという視点で観ると楽しめるのではないでしょうか。どちらもモノクロだし、比較しやすいです。スタートレックでのエンタープライズ号初代船長カークとしてしか印象にないウィリアム・シャトナーが、こういうちょっとどこか文芸ぽい画の中に見られたのは、ちょっと意外感があって面白く感じました。そしてなによりもポール・ニューマンの若くてワイルドな外見が、これまで見たどの彼よりもカッコいいと思いました。というか、これまで彼を「カッコいい」と思ったことは一度もなかったんですが、この作品での彼の風貌は三船敏郎が演じた役どころとして釣り合いが取れていて納得できるものでした。
[地上波(字幕)] 6点(2012-02-01 02:56:58)
6.  BOX 袴田事件 命とは
未解決の冤罪(?)事件を扱った作品。被疑者は今も生きて獄中。この映画は「袴田さんは無罪なのでは?」と思いながらも有罪(死刑)判決文を書かされた元裁判官の視点を中心に描かれています。当事者でもなんでもない自分が、いくら誰の言うことを聞いたところで真実などというものは分からないかもしれません。なので、この映画で語られることも鵜呑みにはしませんけれども、かといってこの映画をして「全てでたらめ」なんて否定できるものでもありません。100歩譲って、この物語のすべてがでたらめだとしても、この映画に出てくるような教養のない狂った警察を実際に何人も見ている自分は、あらためて現実社会の未熟で恐ろしい一面を突きつけられ縮み上がる思いでした。バカ警察と接触するという経験はあっても、非道法曹界と接触する機会というのは、よほどのことでもないとないので『それでも僕はやってない』の内容を記憶する程度でしたから、バカ警察+非道法曹という恐怖をあらためて思いました。無罪かもしれない一人の人間を死刑判決に追いやって、苦悩している人間がたった一人だけという異常さ。警察からは監視カメラで密室を奪い、法曹界からは守秘義務を隠れ蓑にできない仕組みを作ってほしいと思いました。「昔の出来事」と片付けようにも、今でもそれほどしっかり人権が守られる安全な仕組みにはなっていません。当事者が実際にまだ生きていて未解決という事件を扱う映画であるから、冒頭の列車で二人が同じ席になるというシーンは事実でもない限りやめてほしかったです。最後の雪原のシーンも伝わるものがなく、もうちょっと何とかならないかと思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-06 02:53:03)
7.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 
原作読んでないし、このアニメが原作をどの程度忠実に再現しているか知りません。この物語の少年は「もしかしたら死んでいたかもしれない作者自身」なのでしょうか? どの程度が作者の周辺にあった事実なのか気になったりします。反戦映画みたいに言う人多いですが、僕の印象では戦争自体よりも「貧しい環境の中で人の心が狭くなること」を描いているように感じ取られました。ラストの現代の夜景が見えるシーンは説教がましいけれど、あそこが一番印象に残ります。このアニメのラストシーンに触れて以来、きれいな夜景を見ると、今の平和のために犠牲になった人々がいるってことをチラッと思いますし、「♪台所のゴミの約40パーセントが食べ残しだニャンて~ いったいこの国はどうなっとるニャ!」を併せて思い出しますもん。悲惨な体験をしても、人は生きていれば「♪ソ ソ ソクラテスかプラトンか」と歌ってみたり、畳を顔にはり付けてダニアースと叫んだりできるようになるんだよなーとも思いますけどね。
[DVD(邦画)] 5点(2010-11-28 02:29:15)(良:1票)
8.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
映画で暇つぶすことになり、他にないから期待もへったくれもなくこれを観たのだけど、カート・ラッセルの最期だけはずっと印象に残すと思います。点数はそれに。でも、ペーターゼンの映画なんかには絶対に期待しないと確信しました。リメイクがどうのこうの以前に、この監督さんが作ってることがダメ! 『トロイ』以来、僕にとって不快監督ナンバーワンです。
[映画館(字幕)] 4点(2010-11-21 19:03:33)
9.  ポルターガイスト(1982)
この映画を見てしばらく、ニキビとか小さな傷とか見つけてしまったら、大変なことをしてしまいそうで、鏡で自分の顔を見るのが怖かったです。
[映画館(字幕)] 6点(2010-11-21 18:29:44)
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