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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 
見た感じ、欠点多いです。セルアニメ的ポスターカラー風背景に、つるんとしたCGキャラが浮きまくってたり、そのCGキャラがかなり省略型デザインで、まるでマリオネット、パペットが動いてるみたいだったり。更に子供向けファンタジーでありながらクライマックスの動きは激しすぎ。秒間24フレームしかない映画で、情報量がやたら多い世界をめまぐるしくグルグルと動かされても絵が流れずに飛びます。設定的にもテオのワルな知り合い3人が半端な存在だったり、島における男爵のポジションが不明瞭だったりして、ずっとしっくり来ない違和感を心の隅に抱きながら映画を見続ける事に。でも、母を亡くした少女が辿る失われた思い出の世界の物語、楽しませて頂きました。お人形さん然としたCGキャラに命が吹き込まれ、不思議な世界を冒険し、ドラマを紡いでゆく。物語的に特に新鮮さはありませんが、シンプルな感動をきちっと与えてくれます。美術面は大変刺激的で面白いですし。結局のところホッタラケの島は遙のために存在した世界なのでしょう。そう考えればあちこちに存在する映画の綻びも納得できます。1つのCGキャラが広げてゆく世界にどこまで心動くかがポイントですね。
[映画館(邦画)] 7点(2009-08-26 18:14:12)(良:2票)
2.  ボルト 《ネタバレ》 
動物達のロードムービーっていうのはディズニー映画の王道だったりして、ちょっと懐かしく思いました。でも、特に「ここは!」ってポイントはなくてねぇ。ボルトの架空世界が、ちとクド過ぎ、引っ張り過ぎで、本題のペニーに会うための旅が薄くなってしまった感があります。駆け足な展開のせいか、ボルトが自分の正体に気付いて落ち込むところと、ミトンズがラスベガスを安住の地に決めようとするところの2箇所があまりに唐突過ぎて「なんで?」ってカンジ。クライマックスも架空の世界と違って明確な悪を設定するワケにはいきませんから、ああいうカタチにするしかなかったのでしょうけれど、なんだかまるっきり新味がないねぇ、と。最初から最後まで娯楽アニメのカタにハマった世界で築かれた映画って印象でした。吹き替え、佐々木蔵之介は上手いけれど、元はジョン・トラボルタの声だからオッサン声が正解なんでしょうけれど、日本の場合、ああいう可愛い系キャラは女性がアテた少年声がしっくり来るんだけどなぁ。江角マキコの声はワリと好きです。あと、3Dそろそろ食傷気味。3Dである事の優位点はあまり感じられなかったので、通常版でいいですね。高いし割引きかないし。
[映画館(吹替)] 6点(2009-08-05 17:59:36)(良:1票)
3.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
小学校のお楽しみ教室で演じたダンボールの怪獣ワールド。まだまだ小さなブルース・リー達。コタツの上に築かれた都市に巻き起こる大災害。なんで映画を見てるの? なんで映画が好きなの? その、忘れかけてた本当に基本中の基本の部分を思い出させてくれる映画でした。劇中のインチキでデタラメな映画達は、だけど映画が大好きで映画に対する愛を抱いていたら、爆笑と共に涙なくしては見られない世界。そこに容易に自分を見つけ出す事ができます。物語は時代に呑まれて消えてゆくものに対するノスタルジーが基本になってはいますが(『ゴーストバスターズ』のヒロインが、『エイリアン』の英雄が、悪役にならなければならない、その非情さをシニカルに描いたりして)、ジャック・ブラックのクドさも下品さをも内包して結果的に到達したのは今、この時代の『ニューシネマパラダイス』。私達は私達の『ニューシネマパラダイス』を獲得できた事を喜ぶべきなのでしょう。必見です。あ、いや、「必見です!!」くらい必見です!!
[映画館(字幕)] 10点(2008-10-29 20:27:01)(良:1票)
4.  僕の彼女はサイボーグ 《ネタバレ》 
最初は韓国ラブコメとアイドル邦画のハイブリッド?みたいな感覚で見てたんですよね。その、邦画とは明らかに違う、あまりな韓国ラブコメっぷりにチャ・テヒョンとチョン・ジヒョン主演でソウルを舞台にしてた方が良かったんじゃね?みたいに思ったりして。つーか、小出恵介の演技がまんまテヒョン。故郷に帰るシーンでの和の表現など、あれはあれでアリなのでしょうけれど、妙な違和感が漂ってたりしますし(主人公の年齢を考えたら不自然というか、90年代にアレはないわぁ)。更にタイムパラドックスは生まれまくり、起源の消失しまくり。しかし、韓国映画的な甘くクサいクライマックスからラストを予想してたのですが、実際は樋口版『日本沈没』など足元にも及ばない恐ろしい地震のシーンも去ることながら、なんというか『アンドロメディア』にすら7点付ける私が、この映画に高得点付けない訳にはいかない!みたいな~。このデジタル生命体の悲劇の物語は、古典的に見えながら実は斬新な哲学的視点があって。メモリ内のデータとしての記憶に生身の人が導かれてゆく、もはや機械が人に近付くのではなくて、機械が人の上位に存在する物語だったりするんです。最後の最後、生身の彼女の選択に「ええ~?」と呆気に取られつつ、機械に導かれて結びついた訳で、ああ、だから機械の彼女は「天使」なんだ、って気付いて、あの後、主人公と彼女があの「天使」をどうしただろう?なんて考えたら、MISIAの歌が流れてる間、もう涙ぼ~ろぼろ。私にとって限りなく最高に近い映画(減点はゲ○ネタのせい。韓国映画と邦画の悪い欠点だよ、すぐゲ○ネタ持ってくるの)。いくら「甘い!」って言われたって、こういう映画を私が支持せずしてどうする!ってね。
[映画館(邦画)] 9点(2008-06-07 22:40:10)(良:1票)
5.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 《ネタバレ》 
主人公達の時代とまるっきり同年代に生きてた私なので、どうしたってたっぷり思い入れながら見てしまいますねぇ。ガッコ帰りにつるんでサ店でインベーダーやってた身としては、サ店に緊張しまくりで入るエピソードなどは、そりゃさすがにちょっと子供っぽくないか?と思いましたけど、石野真子を出してきておいて、ダメ押しで『狼なんか怖くない』を流すとか、『魅せられて』とか、懐かしグッズを挿むアイキャッチだとか(「それからどうした?」って『ハクション大魔王』ですな)、ウケまくりつつも他世代置いてきぼりにしてなくない?とハラハラ。もっとも大変にバカバカしくギャグタッチな前半は、普遍的な、シンプルな笑いの世界。そして、ここできっちり掴んでおいて、中盤以降のともすればクサくなるベタな感動物語もキャラの魅力で見せてしまう、と。駐在さんとの単純な対決の図式が終了してしまってから、失速?これからつまらなくなる?と心配させますが、古臭くてお定まりなんだけど、バカが熱い夏の日の物語は、しみじみいいわぁ。きっちりとフィルムに夏を焼き付けてある感じも大変良いですねぇ。ただ1つ難点は竹中直人。彼だけ当時の人ではなくて今の人として映ってます。何故かって言うと、あの当時、茶髪はいっぱ~い!いたけど、金髪っていなかったのよね。金が出てくるのって、もっともっと後だわさ。何はともあれ、夏の日の青春グラフィティの秀作って感じで、意外な面白さでした。
[映画館(邦画)] 8点(2008-04-12 22:04:24)
6.  僕の、世界の中心は、君だ。 《ネタバレ》 
いつも思うのですが、韓国映画は撮影が丁寧で映像が綺麗です。この映画は空と海を捉えたシーンがオリジナルよりも印象的でした(一部CG使っちゃってますが)。本編の方は、あっさりまとめた分、毎度の韓国ラブストーリーの世界になったかな、と。コメディ色が強くなって、その分、悲劇性はかなり薄味になっちゃった感じ。オリジナルとの大きな違い、おじいちゃんのドラマを織り込んだ事で、映画のテーマは強調されましたけど、ドラマとしては散漫になったかも。何しろ、おじいちゃんの過去を描くために、回想の中の回想というタブーをやらかしちゃってますからねぇ。人称がボケてしまって、映画を運んでゆく主旋律が曖昧になってしまった感があります。チャ・テヒョンは毎度の毒なし安全キャラで、嫌味がないのがいいですねぇ。オリジナルの方は、いちいちお前はバカか?ってツッコミたい感じがしたものですが。そう言えば、妹の恋はどうなったんだろう?
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-24 23:55:10)
7.  ホリデイ
マンネリ、ベタなハリウッド映画に食傷気味なこの頃、予告を見て久々にこれは見たいと思ったハリウッド映画でした。結果はベタベタ。古典的な物語がなんの意外性もなく進んでゆく映画です。でも、こちらが期待した通りにぴたぴたっと気持ち良く収まってゆく感じで、2時間15分の時間を感じさせず、幸せな気分に浸れました。キャメロンもケイトもさすがに歳が顔に表われてる感じではありますけど、歳を重ねただけの演技が役柄に見事に反映されて、いい役者になったなぁ、って。2つの恋愛エピソードは偶然や運が織り成す夢物語ですが、冒頭からラストシーンまで、映画の夢にほわほわと酔えました。将来、恋愛映画の定番になりそうな、古典的だけれども普遍的な佳作に仕上がっていたと思います。あとは、犬と二人の娘をもう少し出してくれてたらなぁ。大スターのちょっとした出演シーンも含めて、映画ファンが思わず笑ってしまうような小ネタも満載されていて、普段はレビューでそういう事は書かないのですが、映画好きな方に是非お薦め。レンタルに降りる前に、映画館でチェックしておいた方がいいと思いますよ。大作じゃなくても、映画館で見ておいた方がいい映画もある、っていうのが実感できます。って、映画会社や配給会社の回し者じゃないデスヨ。
[映画館(字幕)] 9点(2007-03-24 21:29:09)(良:1票)
8.  僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 
「ああ、そうか、風を表現してるからウザいカメラワークを全編見せ続けたワケか!」とクライマックスで納得。でもね、ウザさに変わりはないんですけどね。もうとにかくヘンな映画で感動とかできませんでした。最初の銃撃戦を緊迫感ゼロで描く時点から「この映画ではナニが起こっても別に驚きゃしないわな」って気持ち。でも、そんな気持ちを上回る超展開で一体何やってんだろ?と。唐突な落石事故が存在する意味が判んないし(フェイント?)、49日までの間にいきなり凄腕刑事みたいな存在に変身しちゃう意味も判んないし(「天国に行けないパパ」みたいにブチ切れた?)、自分が殺しちゃったんだ、ってところの内側外側の描写が曖昧なまま放置されちゃうし、ラストの幽霊ミョンウはラリってるみたいにしか見えないし。そもそも前半でギョンジンとミョンウがきっちり心と心で結ばれましたって描写がなくって、ちぃとも愛が盛り上がってない状態で「死んじゃいました」ってなってもなんだか呆気ないねぇ、としか思えませんし、その後の残り時間、ナニやんのよ?って私の不安通りに物語迷走しまくり。なんとなくキレイでカッコイイイメージショット並べてみました、っていうのが前面に出過ぎて、中身が全然伴ってない映画としか思えませんでした。「これこそがベタで固めた韓国ラブストーリーのパロディです、笑って下さい」って言うんなら判らない事もないんですが。
[DVD(字幕)] 4点(2006-10-31 00:41:20)
9.  星になった少年 Shining Boy and Little Randy 《ネタバレ》 
なんだか雑な映画でした。ガチャガチャと騒がしい要素が多くて(家庭環境から笑えないギャグからゲストキャラクターに至るまで)、フジテレビ映画のダメな部分がモロに出てます。映画全体は4分割できる状態なのですが、「踊る」シリーズなんかと同様なノリで少々悪ノリ状態の第一パート、若きジェダイが惑星ダゴバで修行を受けてるみたいなアドベンチャーな第二パート、凡庸な青春ドラマの第三パート、上手くオチてない、空振り気味の泣きの第四パートと、それぞれがバラバラな印象。何を描きたいのか、どういう映画にしたいのかが判らずに、流れで作ってみました、って感じ。実話としてきっちり伝えたいのならば、余分な要素が多すぎます(ファンタジー入っちゃってますしね)。まあ、大人も子供も楽しんで下さい、ってノリであれこれと小手先でやってみたって事なんでしょうけれど、何もかもとっても判り易い映像で説明してくれて、ちょっとバカにされた気分。見る前に想像した「大体こんな映画なんだろうなぁ」っていうのをほぼなぞりつつも、想像を上回る物は決して見せてくれない映画でした。個人的には蒼井優の出番が少なすぎてがっかりだぁ。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-06 00:38:19)
10.  亡国のイージス
何人かの方がご指摘されている通り、見ていてまるっきり物語の流れが『ザ・ロック』じゃん・・・って感じでした。アクション部分は『沈黙の戦艦』に近かったですけど。前半からシーンの繋がりが悪くてブツ切れ状態の映画だなぁ、と思いましたが、後半になると「さすがにそりゃねーべよ!」ってくらいに飛びまくりますねぇ。シーン切り替わって唐突にアクションシーンの途中、とかいう状態からは、ちゃんと映画の流れを作ろうっていうのをもう放棄しちゃってる感があります。あと、私、こういう思想の映画は嫌いだなぁ。「パトレイバー2」とか「ガメラ」なんかもそうなんですけど、日本が平和ボケしてて、近隣諸国の実情を考えたらアメリカに頼らず日本も軍備を増強しなきゃダメ!っていうの。有事の際に備えて危機意識持って銃を構えてなきゃダメでしょ!ってのは短絡的過ぎなんじゃないかなぁ。この国にまず問われるのは国際社会において発言力が弱いって事としょっぱい外交能力であって、いざって時に役に立ちそうにもないナショナリズムを喚起するよりは、グローバリズムを育ててく事こそが、糸口なんでないの?なんて思う私でした。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-02 00:57:19)
11.  ほえる犬は噛まない 《ネタバレ》 
ここに出てくる人は誰もみんな善人ではありません。一方で正義やモラルを説きながら、もう一方で犯罪行為に及んだり、モラルに反する行為をしたり。その、人としてモラルに反する部分が他者に影響を及ぼした時、まるで連鎖するように次の反モラルが生じてゆくという、とてもブラックな映画。それぞれがみんな身勝手な価値観で動いていて、自分は正しい人間だと思い込んでいても「これくらいは問題ない」って意識で悪い事してたりして、そういう意識が重なれば、世の中そりゃおかしくもなりますわな、って映画ですね。この映画の中で最も正義の側にいそうな2人のお姉さんですら、自分の仕事をマトモにこなしてなかったり、電車の中でタバコ吸ったりゲ○吐いたり、車のミラー破壊したりしていて、むちゃくちゃなワケですわ。正義の行為だって功名心のため、って露骨に表現してたりしますし。自分じゃ見えない、人が見ている後頭部、ゴミをこまめに分類する行為、いちいちツバを吐く姿など、細かな象徴がいっぱい散りばめてあって、個人主義が発達した世界をシニカルに捉えています。一筋縄じゃいかないイガイガしたモノを放り投げてくる映画、なかなかに挑発的で楽しめました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-09 01:08:47)
12.  ホテル・ハイビスカス 《ネタバレ》 
「ナビィの恋」は沖縄の血筋というか代々続いてきた家を描いていましたが、この映画は今の沖縄の家という感じですね。鉄条網の向こう側の外国、米軍基地があって、古さと新しさがあって、そして沖縄独特の風習や暮らしがあって。美恵子はそんな世界でちょっとウザいくらいにハイテンションに生きていて、小憎らしいところが逆に可愛いです。一部の物語に大らか過ぎちゃって、ん?ってところがなきにしもあらずですが(美恵子がひと晩帰ってきていないのに、騒ぎにもならずにみんなでまったりパイナップル食べてたり)、本当は深刻になりそうないろんなコトを大らかに受け入れてニコニコ暮らしている世界に、気持ち良く癒されました。西田尚美がたった1シーン、ロングショットでしか出てこないのは残念でしたけど。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-02 00:38:53)(良:1票)
13.  ぼくんち
サイバラもんはこの原作にしても他のもんにしても、ダメな大人がいっぱい出てくる、っていうかダメな大人しか出てこないようなワケで、可愛らしい絵柄との壮絶なギャップが独特な味を生んで、そこはかとなく可笑しくも悲しい世界を作り出しているワケです。だけどこの映画はと言うと、実写になる事でシャレにならずに悲惨なだけな部分と、リアリティが抜け落ちた部分と、甘い部分とが半端に混在してなんだか腑抜けたモンになっちゃったねぇ、って。とことんビンボーで暴力的で身勝手でしょーもない世界でのた打ち回ってるけど、それでも生きてる、って社会の最底辺の感覚がね、よく理解できてないのかな、と。そこが判らなければ、その感覚を伝えることなど到底無理な訳で。ここまでは酷くないけれど、しょーもない大人達をイヤというほど見てきて、でもそれが普通のことだと思っていた子供時代を過ごした私にとって、原作は名作でもこれはなんだかバカにしてんの?みたいな感じに映ります。奇麗事で語るな、とは言いませんけど、この映画、セリフとは裏腹に幸せのハードルを無意識に高く設定してると思いますよ。映画の視点がそこに暮らす者の目ではなく通りすがりの傍観者の目、って感じでした。
[DVD(邦画)] 3点(2006-08-06 01:46:48)(良:1票)
14.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
【注!前作、原作のネタバレにも及んでいます】前作は見終わって結構重い・・・って感じの映画だったのですが、原作を読むとそれでも映画化に際して救いをそれなりに与えたのだなぁ、という感じでした。トイレに行った少年は戻ってくるし、神父の行動は「あいつは正しかったんだ!」とアーネスト・ボーグナインによって肯定されてるし。別コースを辿って生存したグループがいた事で、正しかったのかどうかは判んない、みたいな結末となった原作とは違って。さて、今回の映画化はある意味凄いです。人間ドラマ部分一切排除なの?って思ってましたが、それなりに入ってました。ただし、本来のパニック映画だったら真っ先に死んでしまうタイプの人々ばかりが生き延びるという、教訓もへったくれもない設定になっています。生き残った人々は『身勝手な判断を暴走させた人々』だったりします。ルールを守った人々はみんなサヨナラ。もう徹底した個人主義こそが生き延びる道だ!みたいな状態ではあります。もちろん、脱出の過程の中で協力し、犠牲になり人を救ってゆく展開になるのですが、あくまでパーソナルな感情が行動の起点だったりするのです。神も思想も何もあったもんじゃありません。ラストでは生存者がそれまでの経緯を省みる様子もなく「ヤホーイ!」と、原作や前作にあった他人や自己との葛藤なんぞイラネと主張する明確さ(いや、地図男の件があるじいちゃんはさすがにそれはないんでないの?)。それでも「タワーリング・インフェルノ」や「世界崩壊の序曲」的ピンチ切り抜けシーンは懐かしいアーウィン・アレン節を思い出させてくれてワクワクしちゃいましたし、『エラい事になってる』映像は凄いモノがあって楽しめました。できればラストは眩い陽の光で〆て欲しかったですが。でも、人間同士で葛藤するヒマもなくどんどん下から突き上げられて上へ上へと向かう展開に、見ていて私が思い出したのは「うる星やつら ラムのウェディングベル」というファミコンソフトなのでした・・・。
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-03 20:54:11)
15.  ポーラー・エクスプレス 《ネタバレ》 
アイマックスの3D版で見ました。なので通常版とは映画に臨む姿勢そのものに違いがあるような気が・・・。いかに立体を楽しませて貰えるか、というのがポイントになっちゃいますからねぇ。さてさて、その立体感が与えてくれたのは最初、ファンタジーよりもむしろ恐怖。CGで描かれた半端にリアルな立体キャラクターが目の前にデーンと存在してる状態、ホラーですがな。ぐなぐなとリアルに動く蝋人形が目の前にあったら、そりゃ恐いでしょ? そんな感じ。でも、それに慣れてしまえば純粋に世界を楽しめます。汽車の立体感、その疾走によって生じる臨場感は感動モノ。いつしか本当にその世界に入り込んでしまって、3次元である事を当然のように受け止めている自分がいます。「ジョーズ3」のボール紙並べたみたいな3Dよりもずっと立体的に見えますし。物語はシンプルで、ちょっと物足らない部分が多かったのですが(あんなに早く汽車がやって来ちゃうとねぇ)、子供が楽しむにはちょうどいいくらいなのかもしれませんね。夢もあるし(まあ、その夢をあそこまで緻密に描いちゃうと、逆にイマジネーションを挟み込む余裕がないんでないの?とも思いますが)。あの鈴の音、意外と自分には聴こえたりするんでないかえ?なんて思ってみたり。ただ、最終的にやっぱりキャラクターに馴染みきれなかったんで思い入れもそこそこ。多分通常版での評価は6点、というところ。おっきなスクリーンで立体なアイマックスの絶大な効果にプラス2点というところで。でもあの3Dメガネ、鼻痛い。
[映画館(吹替)] 8点(2005-01-01 21:57:42)
16.  ホワイトアウト(2000) 《ネタバレ》 
絵的な変化の乏しい雪景色の中を、一生懸命移動してみせても、残念ながら距離感の表現が足らないので大変さが判りません。お隣りのダムまで歩いてゆく苦労が見えてこなくって、大変な演技をしてる、という風にしか思えないのが、ちとツラいですねぇ。それにしても日本でこういうジャンルの映画を撮ると、どうして粋にならないんでしょう? 大変だった、苦労した、っていう悲壮感が前面に出てきてしまって、「いやっほう!」というノリには絶対ならなくて。ラストのパトカーが集まってる画なんか、一体いつの時代に撮影された映像?って感じで、昭和の匂いがしてました。もっとスペクタクルな映画かと思ったら、どっか~ん!っていうのはヘリ1つでしたしねぇ。退屈ではなかったけれど、野暮ったさを感じてしまう映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2004-01-03 22:06:13)
17.  ホタル(2001)
十分おっさんな私なのですが、それでも映画館でいちばん若かったですねぇ。観客のみなさん、リアルタイムに戦時中を生きた方々ばかりで。なんてゆーのかな、戦後派の人間が何を言っても、実際にその時代を生きた人々にとっては無意味な事ってあると思うんですよね。その時代の、政策や思想と関係のないところの価値観もあって、無闇に戦時下の人々をひとまとめに語る事は、人の存在そのものを簡単に否定しちゃいかねない訳で。そこで思考停止しちゃえ、とか断絶しちゃえとかじゃなくて、時代と世代の事も熟慮すべきかなぁ、って。この映画、そういうハッキリとできない、って迷いのようなもの出てしまってるのですが、それも仕方のない事なのかな、って思います。「ひとりひとりに歴史があった」今はまだ、それで十分なのかもしれません。大戦の傷というのは、まだまだ深く残っていて、それは遠い昔の話ではないという事だけは、確かなんですよね。
6点(2003-12-26 12:33:50)
18.  ぼのぼの クモモの木のこと
ふわふわのキャラクター達が演じる物語は、原作のイメージを決して損なう事なく、ぼのぼの世界のゆっくりとした時の流れを味わう事ができます。ちょっとクサめなドラマも、このふわふわCGキャラならば、素直に見られちゃいます。ただ、残念なのは予算のせいなのでしょう、レゾリューションが荒くて、スクリーンで見ると画像ギザギザ。もっと高解像度で製作されていたら、最高のふわふわ感だったでしょうに。
[映画館(邦画)] 7点(2003-11-21 16:25:15)
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