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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  マリヤのお雪
人の業が露にされる乗り合い馬車のシーンにフォードの『駅馬車』を思い出しましたが、どちらも原作がモーパッサンの「脂肪の塊」を元に書かれたらしく納得。ここでただ座っているだけの山田五十鈴の落ち着きぶりというか何もかもを悟った風な雰囲気に驚く。だってまだ17歳か18歳くらいでしょ、このとき。で、めちゃくちゃ綺麗です。銃撃戦という溝口映画にはめずらしいアクションシーンがありますが、なかなかどうして、林の上に、そして林の遠く下にいる被写体にとっての敵が被写体とともに映されることで臨場感ありありのドキドキシーンになってます。彦馬さんも書いておられる揺れる船から残された二人を映した画ですが、この二人を並列に並ばせないんです。その画のにくいほどの美しく完璧な構図!はっきり言ってお話なんてどうでもいいです。いや、どうでもいいことないけど、どうでもいいと思わせるほどの美しい画でいっぱい。その美しい画が次に映される美しい画と、そしてその美しい画がまた次の美しい画と繋がって映画となる。何度もため息をこぼしました。
[映画館(邦画)] 9点(2007-04-20 16:50:14)
2.  街の灯(1931)
チャップリンの映画で一番最初に見た作品。その後他のチャップリン映画を見るたびに、この作品は最後にとっておくべきだったと後悔すらした。
9点(2003-11-22 14:02:41)(良:1票)
3.  マン・ハント(1941) 《ネタバレ》 
ライフルの照準器に映し出されるヒットラーという衝撃的な画から始まり、のっけから緊張感が漲ります。まずはドイツでの瀕死の逃亡劇、ここは怖さよりも逃亡劇としての面白さが勝つ。迫り来る軍用犬の吼え声や森の中を逃げる男と追うナチスの距離感が絶妙。なんとかロンドン行きの船に潜り込み善意の少年が登場するのだが、結果から言うと無事ロンドンに辿り着くんだけど、いやーな空気が充満してて居心地の悪い怖さがこの辺から漂い始める。こっちとしてはロンドンに着けばこっちのもん、と思って見てるもんだから何か起こるとしたら船だと思ってるもんで。そのへんのじらし方がいやらしい。で、ロンドン。ジョーン・ベネット登場。おや?と思う。どこかロマンスコメディの様相に。その後は逃亡劇、スパイ・サスペンスってこともあってヒッチコックっぽくもある。ドイツの森同様にロンドンの地下鉄での逃亡劇なんか「うまさ」が目だって、やはり怖さより面白さが勝ってくる。ベレー帽の矢の形の飾りを印象的に出してくるあたりもやっぱりうまいんだけど、まさかこれが怖さへと繋がってゆくとは!作品のカラーが一気に変わる。こういうのってもしかして散漫って言うのかもしれないが、それほどに恐怖は突如襲ってきた。ナチスの恐怖を描くのにこれ以上ない展開。この後味の悪さだけで全体が暗い映画のような印象を持ってしまいがちだが、実はこれに続く『死刑執行人もまた死す』よりもずっと単純なストーリーでずっと単純な面白さを持った作品であることは間違いないと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-01 18:40:07)
4.  マーヴェリック 《ネタバレ》 
私が知るかぎりにおいて最もキュートなジョディ・フォスターがここにいる。もうそれだけでじゅうぶん。たしかに冗長ぎみに感じるところもあるんだけど、たしかにリッグス刑事とマータフ刑事のご対面というサービスも別にいらないんだけど、たしかにロイヤル・ストレート・フラッシュは出来すぎなんだけど、たしかにどんでん返しはとってつけた感ありありなんだけど、それでもそういうのも含めて全部好き。素直に驚き素直に笑える。なんでだろう。全編でツボにはまったという感じ。インディアンとのヤラセ劇は爆笑した。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-05 14:23:34)(良:1票)
5.  マルホランド・ドライブ
前半、普通に「どうなるのかな~」たまに「??」ブルーボックスを開けたあと「なんじゃこれ」→「えっ?」→「もしかして」→「そういうことか!」→「なるほど!」→「でもなぁ」→「また今度もう一度見よう」となりました。奥が深いです。
8点(2003-08-17 15:05:57)
6.  M★A★S★H/マッシュ 《ネタバレ》 
戦場や軍隊というものに関して戦争映画からの知識しかないが、アメリカ軍ってのは他の国(とくに日本)なんかと違って、わりとくだけたイメージがあって、だからこの作品でのハチャメチャ行為も突拍子も無い行為には見えず、つまりコメディとしてとらえられずに鑑賞していたんだけど、中盤あたりからそのハチャメチャさがどんどん加速していきコメディ色が強くなってくると段々と面白くなってきた。ハチャメチャさが増大するごとに彼らの本業である手術シーンの大真面目ぶりがより強調されてゆく。ここに命を奪い合う場所で命を懸命に救うという矛盾が浮かび上がってくる。この作品はたしかに反戦映画なのだろうが、他の反戦映画のようなストレートさはない。というか、戦争を批判せずに戦争の本質を批判するという高尚(?)な技を使う。ハチャメチャ主人公は最初から最後まで軍の規律を破り続ける。ここは徹底している。勝手に使用できないジープで転任するシーンから始まり、日本での軍の病院では許されない民間人の子供の手術まで。その一方で軍の規律に従順な者を貶めてゆく。軍規を守って戦争に従事することとどんな人間でも片っ端から助けてゆく行為のどちらが人間的か。また軍規を破るというのは軍隊というシステム、あるいはそのシステムを構築した上層に君臨する者を批判するということ。この上層に君臨する者たちが戦争を起こすのだ。まわりくどい反戦映画である。でも本質を突いている。 あと、アメフトの応援をするホットリップ看護婦長に大いに笑ったのだが、彼女は権威の象徴として登場したことで散々な目に遭ったあげくに権威がなんの役にも立たないことを自覚して権威という服を脱ぎ捨てるという、この作品の要とも言える役回りを任されている。
[DVD(字幕)] 7点(2008-10-08 16:06:06)
7.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 
精神病院の患者たちは楽しそうだし、ドイツ軍とイギリス軍は打ち合いであっという間に全滅しちゃうしで、かなり大袈裟に前者を支持する姿勢は喜劇だからもちろんいいわけで、実際面白かったのですが、喜劇のわりにメッセージがしつこいというか重々しいというか、、。もうちっとカラッとした感じにしてくれたほうが良かったんですが。例えばルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』はその反ナチス性が良かったわけではなく、間といいテンポといい絶妙で単純に楽しくって面白いから好きなんだけど、この『まぼろしの市街戦』は面白さはじゅうぶんあるのになーんかマジメっつうか、、。いや、良かったですよ。だから7点なんです。私にとっては高い評価のつもりなんですが、今のところ8点が最低点なもんでちょっと言い訳がましいレビューになってしまいました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-20 15:56:18)
8.  マザー、サン
家族愛を描いた三部作(現時点では2作)の1本目。たった二人の登場人物。死を迎えようとする母と静かに寄り添う息子が映されるだけの映画。しかしそこには生まれたときから愛し合うことを決定されているともいえる家族愛の究極を見ることができる。母と子のあいだにしかない唯一無二の愛、そしてその人の喪失による孤独と深い哀しみが映される。人物が森と一体になった(実際、人が動き出して初めて人がいることに気づいた!)シーンの絵画的美しさはこれまでのソクーロフ作品にはないもの。ゴダールの『アワーミュージック』や『ゴダールの決別』に匹敵する美しさ。ということは世界一を争う美しさ!物語は、まあ無いに等しいので、美しい絵画を観るつもりでご鑑賞ください。
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-19 12:58:48)
9.  マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 
「誘拐」を扱った作品の多くは誘拐されてからドラマが動く。言い換えれば誘拐されなければドラマは始まらない。しかしこの作品はまず誘拐までに作品の半分くらいの時間を費やす。その緊張の持続が荒ましい。車での送り迎えのシーン、車中と車外が何度も細かく切り替えされる。そのとき車内が映るときの静寂と車外が映されたときの喧騒という音の切り替えしが効果的に緊張感を高めていく。水泳の特訓をするシーン、あるいは試合のシーンでも細かく割られたカットに主演二人が映されないカットが何度も挿入されるがこれもそこに犯人が映っているかもしれないという緊張を与える。「いつ事件は起こるのか」から「もしかして起こらないかも」となるかならないかで突如事件が起こる。あっという間の出来事。主人公は撃たれ、事件は主人公不在のまま、これまたあっという間に最悪の解決がなされる。そこから第二幕。痛快とは言い難い容赦なきバイオレンス。それでも娯楽映画からはけして脱線しない。決定的なのが、これだけは裏切ってはいけない人質の生還。クリストファー・ウォーケンがデンゼル・ワシントンに常に向けていた優しい眼差しをも凌駕する、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの運命的な視線のやりとりが美しい。
[DVD(字幕)] 7点(2007-08-03 15:38:55)(良:1票)
10.  魔笛(1974)
ベルイマンが「オペラ」で認める2作品のうちの1つがこの「魔笛」なのだそうです。この作品を観た際にオペラを専門とする方のトークショーがあったのですが、第二幕がモーツァルトのスコアよりも構成がうまくわかりやすいと絶賛されていました。難解にとられがちなベルイマンですが、彼は映画はエンターテイメントだと言い切っています。そしてそのエンターテイメントは観客のためにあると。それが顕著に表れているのがこの作品だと思う。上記の第二幕の脚色もそうですが、本来のドイツ語ではなくスウェーデンの子供たちにもわかるように(そもそもテレビ放映用に作られている)スウェーデン語が使われており、さらに歌のシーンで字幕板まで登場します。それでもちゃんとオペラ歌手を使って作ってあります。一部の富裕層だけに楽しまれる「オペラ」を大衆にまだ引き下げ、いやこの場合“引き上げた”と言う方が的確でしょうか、つまり芸術は全ての人が楽しむ権利を持っているということがベルイマン思想の根底にあることがじゅうぶんに伺われます。クローズアップの多用はオペラグラスで観た視点ということかもしれませんが、映画だけが持つ視点でもあり、真上から、あるいは真後ろからの視点という劇中劇でありながらも演劇には不可能で映画では可能な視点の提供は「これは映画である」という主張のような気がしました。とにかく「映画」と「オペラ」を楽しみました。
[映画館(字幕)] 7点(2007-03-12 16:24:48)
11.  魔人ドラキュラ
原作をはじめ、これまでのドラキュラ映画にない、全くのオリジナルのドラキュラ像を作り出しだしたにもかかわらず、それが今のドラキュラ像に定着してしまっていることにまず驚く。それほどにこの作品のドラキュラは魅力とインパクトを持っているということになる。黒スーツをきちっと着こなした紳士、そのうえ男前という、魔物とは相反する容姿が当時の人たちを怖がらせ魅了させたことはじゅうぶん想像できる。ドラキュラ城の素晴らしすぎるセットとそこにたたずむ紳士ドラキュラがゴシック感をかもし、カメラをほとんど動かさずに撮ることで静かな緊張感を生み、ドラキュラの目に光を当てることだけで魔性の力を表現していることもキャラクターを逸脱させない巧みな演出だと思った。ドラキュラのしもべと化し精神病院に入っている男が物語を進める上で重要なキーとなるのですがちょっとオーバーアクトに感じました。が、静かなドラキュラとの対比で退屈感を出さないための演出だったのかもしれません。キャラクター重視の娯楽作品ですが、トーキー初期ゆえの落ち着いた雰囲気は今の着飾った娯楽作品にはない味わいだと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-24 13:25:09)
12.  間違えられた男
主人公が新聞の見出しを「見る」。そしてその見出しごとに表情を変える。「見る」という行為がことさらに強調されたこのシーンがその後、保険会社の受付嬢に怪しく「見られ」、取調べの面通しで「見られ」、という恐怖体験を暗示する。主人公の目に映る警察官、留置場へ続く廊下が主人公の不安感を高め、妻の異変もまた主人公と弁護士の、妻の行動を見る目によって露呈される。視覚に訴える映画という媒体の中で視覚の有効利用をしているわけだ。また、状況説明を「見たあとの顔」だけで表現しているのでリアルな恐怖感が出ている。ヒッチコックの他の作品とカラーが異なるが、この作品もまた巧みな映画術が満載だ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-02 16:13:23)(良:1票)
13.  マルクスの二挺拳銃
ギャグ満載。かなりベタベタなギャグなんですけど、あれだけ連発されると笑わずにはおれません。ピアノとハープのシーンはそれを見せるために強引にもっていきますが、あれだけの妙技を見せられたらじゅうぶん満足です。あー面白かった!
7点(2004-11-09 12:14:08)
14.  ママ
さすがに強盗の心配はしたことないですけど、窓から落っこちるんじゃないかという心配は常々あります。ヨメさんが家にいるのに。(ウチの子供は昼寝をしないがヨメさんは昼寝をする。オイオイ!)最近窓に柵がわりの小さなベランダ(と言っていいのか)をつけました。でもその気になれば簡単に乗り越えられます。他にも危険はいっぱい。玄関から吹きぬけの二階から落ちることだってあり得る。(実はつい最近、そういう事故を目撃しちゃったんです。)ひとときも目を離さずに子供を見るのは不可能。一方、好奇心旺盛な子供は何をしでかすか予測不可能。今日も無事でいることに、健康であることに、子供を守ってくれたすべての者に、すべての偶然に感謝です。ママの涙に共感します。毎日が感謝。もちろんヨメさんにも感謝。
7点(2004-09-29 11:00:19)(良:1票)
15.  マルサの女
邦画にありがちな名作ぶった”間”が無い。日本のテレビドラマと映画の違いのひとつにこの”間”があると思うんですが、この作品ではソレを極力排除しているにもかかわらずちゃんと映画している。キャラ設定がしっかりしている為、心理描写に”間”を使ったりしなくてもちょっとした会話や行動で観客に伝わる。コミカルすぎるキャラもシリアスな題材とのバランスがうまくとれている。マンガチックでもしっかり人間ドラマも描かれる。伊丹十三監督は、一見娯楽には不向きな日本的題材を独特なテンポで面白おかしく仕上げるのが非常にうまい。中でもこの作品はホントに面白い。アイディアだけでは終わっていない。
7点(2004-04-28 11:44:09)
16.  マッドマックス
リアルタイムで見た人の評価が高く最近見た人の評価が低いような。私もリアルタイムで見てかっこいいと思ったクチです。思春期真っ只中に見たダークなヒーロー像は感情移入するのにうってつけのヒーローだったのです。当時の私の妄想の中ではよくうちの親や弟は殺され私が鬼と化し復讐に行ったものです・・・。 そして言うまでもなくインターセプターの加速時の音には誰もがしびれたはず。家族が殺されるシーンはショックだったが、なんでそんなところを逃げる?と思ったこともよく覚えている。
7点(2003-10-23 13:38:01)
17.  マグノリア 《ネタバレ》 
マグノリア・ストリートでおこった一日の出来事を3時間に凝縮した映画。雑誌で、複数のストーリーが最後にはつながって...て感じで紹介されていて、かなり期待して見に行きました。正直期待外れ。つながらないし、ある意味はじめからつながってる。でもこれは雑誌のせいである。映画自体は期待していたものとは違ったが、かなり引き込まれた。俳優陣の一部壮絶とも言える演技によるところもあるが、カメラワークがそれを助長している。ただ登場人物が多いうえに全員過去にかなりきつめの影があり感情移入しにくいのは確か。ラストはうやむやにされたような気がするが、どんなきつい過去の傷もあの奇跡?のなかではうやむやになるのだろうし、そこがねらいなんだろう。映画館だとカエルが降り続ける音がかなり凄かった。もし自分も死を考えるくらい悩んでる時にあそこにいれば、その瞬間だけは悩んでいることを忘れているかも、と思った。そしてその後どうするかですよね。この映画の登場人物たちもこれからやっと前に進み出すんだろう。それを見れないというところで評価が割れているのでは?
7点(2003-07-09 16:26:03)
18.  マーズ・アタック!
ジャック・ニコルソンが火星人と対面、その後、あっという間もなく殺されちゃうところは意表を突かれました。ニコルソンなのに~!って。天晴れな映画です。あの子供じみた最悪火星人を考えただけでも凄いけど映画にするなんて..その上この作品に、よってたかって集まった豪華な顔ぶれも凄い!あまりのおバカぶりがダメだという人より、むやみに人が殺されていくことに嫌悪感を感じる人が多いようですね。でも人が殺されるのにどんな意味や理由があったって同じ。こじつけて大儀を作り戦争をしてもやってることはこの映画の火星人と同じ人殺しには違いない。そんなことも皮肉ってるのかなぁ?(..なんてことないか) 娯楽超大作といわれる作品を皮肉ってるのは確かでしょうね。
7点(2003-05-28 12:23:01)
19.  マーニー
オープニングに目に飛び込んでくるのがなんとも鮮やかな黄色のバッグ。ヒッチコックらしからぬ奇抜な色使いがこの後に「色」がキーとなることを予告しているかのようだ。『白い恐怖』『めまい』『サイコ』等と同様「トラウマ」を扱った映画なのだが、この作品の「トラウマ」はそこからサスペンスを生み出すというよりは重要な物語の一部としてある。そのせいか妙に説明くさい。そして何よりも余裕をかますショーン・コネリーがよろしくない。巻き込まれてこそ面白いのだ。慌てふためいてこそスリリングになるのだ。コネリーは貫禄がありすぎて安心して見られる。これはいかん。前半はロマンスコメディのノリなのでそれもありかなとも思ったんだけど。
[DVD(字幕)] 6点(2011-06-02 16:20:46)
20.  招かれざる客(1967)
戯曲のような会話劇。キャラがあまりにも型通りということも含めて戯曲用に作られたか、もしくは戯曲の面白さを映画でも、といったところか。黒人男性が、そんな奴おらんやろ~な超好男子なのも、白人女性が、その偏見の無さは一歩間違えたらアホっぽいで~な純真無垢なのも、あまりに極端に単純化されており一層戯曲的に見える。当時の社会ではここまで非現実的な好条件をそろえないと物語として成り立たなかったというのもあったのかもしれないが。ただ、しゃべっている人間が映されるとき、対面の人物、つまり話を聞いている人間の斜め後頭部もいっしょに画面に入れているのだが、しゃべる人物が入れ替わるごとにこの構図が切り返される。このあたりが「戯曲」ではなく「戯曲の面白さを兼ねた映画」であることを主張しているようでもある。部屋から部屋への移動がやたら多かったり、扉ごしに別の部屋の人物を見せたりというのも「映画」を主張しているのだと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-10 14:26:47)
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