1. マイ・フレンド・フォーエバー
「僕の血は毒だ」とかざすシーンが強烈だった。スニーカーを流すラストは本当に切ない。友人を失った少年もそうだが、何より、息子を失った母親の心情を思って泣いてしまう。エリックを責めもせずに、有り難うということの出来る彼女は、本当に強い。母と子は、心ない仕打ちをいっぱい受けてきたはずである。そうした場合に、まっすぐに強い心を持てる人間というのは少ない。悲しみが多いほど人に対して攻撃的になるものなのだ。エリックの、少年らしい潔癖感・正義感・無謀さ、そして時々爆発する攻撃性と残酷性。彼の無謀な行動で少年の死期を早めたのだとしか思えないが、その純粋な無謀さが美しいのである。ブラッド・レンフロがたぐいまれな容貌で、そのすべてをいかにも自然に演じている。 8点(2004-08-14 23:02:17) |
2. マトリックス
観終わった後に、ついつい「これは現実なの?」と考えさせてしまうのがスゴイ。胡蝶の夢から千年以上も繰り返されたテーマだが、斬新な映像で、とても楽しめた。ただ、この世界観がスゴイと絶賛されるくらいなら、日本の漫画って内容レベルが高いよね。あと、この作品、全体的に「地球へ」という漫画とアニメを思い出させるんですが。 7点(2003-11-19 10:27:58) |
3. マディソン郡の橋
原作を読んで映画を見たが、結局は不倫の話で、そんなものを子供に書き残してどうするんだよっ! という気がする。ただ、成人した子供たちが思い描いていたような愛ある家庭を築けずに傷ついたとき、母の秘密の恋を知ったことによって、現実をもう一度組み立て直そうとする・・・・・・という解釈も出来なくはない。もともとは、ロバート・レッドフォード主演で話が始まった映画化だったらしいが、華がありすぎるのもどうかと思うので、イーストウッドで良かったのではないか。ラストの、雨中の車のシーンは素晴らしい。 7点(2003-07-22 11:19:50) |
4. マルコヴィッチの穴
意味はよく分からなかった。深読みすればもっと面白いのかもしれないけれど、意味なんてあるのか分からないし、とりあえず、ぷぷぷっと笑いながら観てしまえる映画だった。マルコヴィッチ、よくこんなのオッケーしたなぁ。よく見ると有名人がいっぱいでている映画だった。 7点(2003-07-01 22:34:06) |