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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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61.  マックス・ペイン 《ネタバレ》 
刑事ものらしいのに、オカルトっぽく映画は開始され、「おいおい、ちゃんとツジツマ合うんだろうねえ」と思いつつ観ていたら、“それなりにツジツマ合わせてはみるけど、適当でいいよね”みたいな展開で、少しうれしくなりました。はいはい、また軍の秘密研究ですか。要するにフライングキラーとかと同じですね。中盤、絶対絶命のピンチに陥る主人公。悪人どもは彼を海に投げ込み、始末しようとする。しかし、ヤク中の上の溺死と見せかけるため、と称して、決定的証拠品となりかねない薬を主人公のポケットに入れちゃう悪人ども。それでいいのか? しかも主人公は危機一髪、脱出し自分から海に飛び込んで逃亡するが、「ほっとけ、どうせ凍死する」。そんなアバウトでいいのか? いいんです!! クライマックスは予想通りの展開、お楽しみの展開が待っていますからね~。上記お膳立てがあってこその、この銃撃戦、この盛り上がり。自己目的化してしまった意味不明のスローモーションなんかも、意外に楽しかったりします。という、何だか大味な映画のようですけれども、その一方では、「雪」を隠し味のように演出に使ってみたりするのも、ちょっと好感が持てます(道端の汚れた残雪など、結構、雰囲気出てますよね)。
[DVD(字幕)] 7点(2010-01-23 04:52:10)
62.  マックQ
こういう、一匹狼刑事モノって、定番と言えば定番ですが、とりあえずワクワクしてしまいます。好きですねえ。もっとも本作の場合、主人公は早々にバッジを返上してしましますが。ついでに言えば、主人公の大男が、少々歳食ってて、メタボ体型で、何となく顔色もすぐれないような気がしてしまう。しかしもちろんこれは、ジョン・ウェインだから、許される。彼の顔を拝めるのだから、何でも許されてしまうのです。往年の西部劇のヒーローが、現代に現れ、馬からクルマに乗り換えて、ちゃんとクールにヒーローしてること自体、なんとも嬉しくなってしまうではありませんか。そして本作、銃撃戦やカーアクションも見どころで、特にラストの海岸でのカーチェイスは意表をつく斬新さ。この辺りを観ていると、「もうちょっと活きのいい俳優が主人公だったらなー」なんぞと、上記とはまるで矛盾したことも少し考えてしまうのですけどね、へへへ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-28 22:17:23)
63.  マクリントック 《ネタバレ》 
西部開拓時代。ジョン・ウェインが演じるのは、大地主のマクリントック氏。で、どういうお話かというと、いや実は、お話らしいものはこれと言って無くて、喧嘩やらお祭りやらの場面がとりとめもなく続いた末に、お転婆なる奥さんと無事ヨリを戻して、メデタシメデタシ、という、何ともワカリヤスイような、全然ワケがワカランような、そんな映画。まあ要するに、こういうマクリントック村みたいな何でもアリアリのドタバタした世界があったら、さぞかし楽しいだろう、ってな感じの趣向ではあるんですけども、一方、観ている我々、世知辛き現代人からすれば、「こんなトコ、住んでて本当に楽しいか?」とか「こいつらみんな、遊んでばかりでちっとも働く気が無いなあ」とか思っちゃう。ま、いいじゃないですか、雄大なる大自然と、雄大なるジョン・ウェイン、この二つさえ揃っているならば。大らかな世界を大らかな気持ちで楽しむべし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-18 23:15:39)
64.  街のあかり
大掛りな割にパッとしない映画が少なくない中、この「パッとしない」という事そのものを武器にオモシロ映画を撮ってしまうのが、このカウリスマキという人だと思っていたのですが。そしてこの映画も、やはりそうした映画のひとつかと思ったのですが。どうも前半、違和感を感じてしまったのは、ギャグが“出来すぎ””狙い過ぎ”という点。確かに面白いんだけど・・・ちと作為的。やっぱりこういう映画で欲しいのは、「笑わせる」という態度よりも、笑った後でふと「何で今のが面白かったんだろう」という余韻、ではないかと。言わば「作為の外に出ようとする」ための作為、ではないかと。などと言いながらも、映画後半に待ち受ける、宝石強盗云々という、物語の大きなウネリを考えれば、このくらい毒の効いたギャグがあっても良いのかな、などと思い直したり。ま、良くも悪くも「意外にとっつきやすい映画」という印象。ラストもまたキマリ過ぎっちゃあ決まり過ぎですが、後味がいいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-04 21:12:23)
65.  M★A★S★H/マッシュ
「戦争」なる、まったく非合理にもかかわらず国際的に正当づけられてしまった愚行、それはそれでいつでもそれなりに故ある意味ある避けられぬ行為ではあるのだろうけどやっぱり愚行であることは間違いない愚行。その「戦争」の中では、笑いも泣きもしひとりひとりがカケガエの無い人生をかかえているであろう名もなき兵士たちが、「いかに相手を効果的に傷つけるか」という目的に沿って、敵に効率的に傷つけられ、そしてその傷ついた兵士たちを、「修理」する(!)ために設けられる野戦病院、コレが本作の舞台であります。その非合理なる野戦病院の中を、飄々と涼しい顔で渡り歩く、ドナルド・サザーランド、他のどんな映画のどんな忘れがたき悪役よりも、はるかに彼の当たり役というべき、見事な存在感です。ホントにこんな医者いたら困りますが、「映画の中の医者キャラ」としては、ある意味実に頼もしい存在であり、絶妙の批判者。まあ正直、私にもアメフトの場面はいささか長過ぎに感じられ、興醒めの面はありましたが(露骨に国内ロケっぽいしなあ)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-05 19:55:34)
66.  マイアミ・バイス
いや~なかなかハードボイルドしてますねえ。派手さを抑えたシブイ作り。クライマックスの銃撃戦ですら、緊迫感はあるが、同時にどこか事務的でもある(笑)。映画全編にわたり、登場人物たちにもほとんど表情が無い(ワケのワカランところにロケで連れて来られて表情が引き攣ってるだけだったりして)。そんな中でも一番冷たい感じだったコン・リー、その彼女だけが、映画の進行と共に表情が徐々に豊かになり、感情が溢れてくる。それが、イイんだなあ。しかししかし。この映画で気になってしょうがないのが、手ぶれしまくりのカメラ。確かに、ある種の生々しさ、現場感覚みたいなものは伝えているかもしれないけど・・・でも、この映画に適した手法だったのか? この映画の淡々としたハードボイルドの雰囲気を、かえって損なっていないか? 固定カメラの冷たい視線が欲しくはないか? 正直、このカメラには、やや安っぽい感じすら受けてしまったのだけど・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-07 12:37:54)
67.  マッスルモンク
アンディ・ラウの筋肉ボディ肉襦袢が、とてもよく出来ていて、贔屓目に見たら85点くらいつけたくなっちゃう仕上がり(逆にいえば、どんなにオマケしても15点は減点したくなるのだ)。この筋肉が実にダイナミックで、こんな巨体は他には小橋建太くらいしか見当たらない。で、この筋肉男が、TVでお馴染みのインチキ超能力捜査官みたいに特殊能力を発揮しつつ、ナゾのクネクネ男と戦う映画・・・かと思いきや、ぞれは前半まで。後半は宗教臭いような展開、しかも「おいおいちょっと違うんじゃないか」と違和感ありまくりの展開で、先を読ませず、なかなか意表をついてくれます。ラストは筋肉男vsボロボロ仙人! って、これじゃあまるで、小橋建太と本田多聞がシングルマッチで戦ってるようじゃないか(プロレス観ない人、ごめんね)。いやはや不思議な映画でした。それにしても最近TVでよく観る超能力捜査官というやつ。まさかアレを真に受けている人はいないと思うけど、気をつけましょう。
[地上波(字幕)] 7点(2006-07-30 22:48:17)(笑:1票)
68.  マルホランド・ドライブ
先日久しぶりに帰省した妹が、「最近マルホランド・ドライブという映画を観たけど全然訳が判らんかった、メモ取りながらもう一度観たがやっぱり判らんかった」と言う。だもんで、ココのネタバレレビュー読ませてみると、ナルホドナルホドを連発。どうやら納得したらしく、ついでに私にも観ろと勧める(勿論私にはレビューを読ませてくれない)。だもんで、早速レンタル。何だか映画理解度をテストされてるような気分で観てたのですが・・・はは、やっぱり判らんかった。で、ニヤニヤする妹に降参してネタバレ読んでみたら。何とそういう事か。「そんなん納得いくかい!何でもアリやんけ!」。ま、事前に他の人からも、「意味は判らんけど引き込まれる映画やで」と聞かされていたので、やっぱりその通りだったなあ、と。というわけであまり目くじら立てずに映画の不思議な雰囲気を楽しみましょう。(最後に。無断で登場させてしまった妹よ、スマン。)
7点(2004-01-11 01:54:25)
69.  マイ・スイートファミリー
学生の頃深夜放送でやってたのを偶然見始めたら、なんだかハマってしまった映画でして、何故ハマったかというと、主人公の女の子が何とも魅力的だったからですが・・・。親が離婚再婚繰り返し、義兄弟があふれかえった妙な一家、主人公の少女は何とも居心地悪く、家出してしまう。で、道中での彼女のさまざまな出会いと、家出騒動によって何となく纏まっていく一家の姿、といったものが描かれていきます。一見何の変哲もない映画ですが、主人公の少女が節々でカメラに向かって語りかける、妙な構成になってます。さらにこの少女、何かにつけガハハハと下品に大笑いする、なかなかの豪快さん。うん、いいなあ(と、独りガテン)。というわけで、印象に残ってたのですが、何と後日、オリンピック中継に彼女の姿が!? 何と、彼女ヒラリー・ウルフは女子柔道の米国代表選手。元選手で女優、というのならアリガチですが、本作主演後の五輪出場ですからね、完全に二足のワラジを履きこなしてます。ナルホド、あの豪快さだったわけです。ところで彼女、『ホーム・アローン』では、マコーレー君の姉の役。立場が逆転してますな。こういう家庭問題がコメディ映画によく取り上げられるところを見ると、米国では深刻なようです。
7点(2003-12-30 02:17:14)
70.  マルコヴィッチの穴
ぶっ飛びアイデア一発勝負、残念ながらストーリーの方はイマイチで、アイデアに負けちゃった印象です。でも、やっぱりユニークさは特筆もの。そもそも、主演のヒト、誰だかワカリマセンでした(ジョン・キューザックだったのか)。リアルな動きの操り人形が何とも気色悪い。と、ここでおもむろに理不尽な設定が登場。そんなバカなと思いつつも、観てるとホントにジョン・マルコヴィッチの頭ん中に入っちゃったような不思議なリアリティがあります。
7点(2003-10-18 01:38:44)
71.  マッチ工場の少女
普通に作ったら、ドロドロの愛憎劇なんですけどね。例えば、何だか世界から大事なネジが一本抜け落ちちゃった感じですね。そのバランスの崩れ加減が、アレアレと、妙な可笑しさに繋がってます。思いもよらない変な味付けの料理みたいなもんで、沢山は食べられませんが、程よい長さの映画になってます(これで三時間くらいまったりとやられたらさすがにキツイでしょうなあ)。
7点(2003-08-31 01:30:33)
72.  マルコムX
うん、私は実話の映画化と聞いただけで弱いのよね。しかもこの映画、雰囲気、ある、説得力、ある、マルコムXのカリスマ性がビンビン伝わってくる、というわけで、かなりのめり込んで観てたんです。が、メッカ巡礼のあたりから何だかギクシャクしてしまって・・・。いや、マルコムXという人そのものを非難しようってんじゃないですよ。どうも映画の描き方がねえ。その辺を境に急に説得力を欠いて迷走してしまったような印象があって、マルコムXが見えなくなっちゃったんです。そこまでがとても良かっただけに、かなり残念に思いました。
7点(2003-08-30 20:15:12)
73.  マッハ無限大 《ネタバレ》 
この10年前の『マッハ!!!!!!!!』という作品(本作とは無関係ですが)で世界が驚いたのは、このトニー・ジャーという人の超人的なスタントアクション。だけでななく、仏像のためなら死地に赴こうという、タイ人の信仰心の厚さ、ですかね。いやまあ、要するに、アクションの理由付けなんて、いっそシンプルなもので良い、ということで。 ただし、仏像なり、ゾウなり、ご当地色があると、なお良し、ってなところでしょうか。 クライマックスの爆殺計画は、そりゃムチャクチャでしょ、とは思うのですが、しかしラストシーンで海から浮かび上がってくるあの素晴らしいシーンを見ると、やっぱりこのストーリーで、良かったんでしょう。 ただし、10年前の映画で、CG使わないだのワイヤ使わないだのと宣伝してたことを思うと、本作の安っぽいCGその他、ちょっと目障りに思えてしまいます。 バイク軍団とのエンドレスの死闘(マジでしつこい)とか、見どころは多いんですけどねえ。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-04 17:25:48)
74.  まむしの兄弟 恐喝三億円 《ネタバレ》 
ただでもデタラメな、この「まむしの兄弟」、今回は監督が鈴木則文になって、ますますお下品、デタラメに。 という訳で、例のコンビが登場すると途端にエロさ全開のおバカ路線になるのですが、その一方で松方弘樹が出てくる場面は妙にハードボイルド。まぬしの兄弟シリーズらしからぬ、何だか鶴田浩二の主演映画でも見てるような気分に(とは言え松方弘樹なのでコチラもなかなかハードにエロい)。 そのギャップがこの第6作(だっけ?)の特徴。特徴的過ぎて、ちょっと付いて行きづらい気もするけど。  クライマックスは豪快に銃撃戦で大暴れするも、いったん背負ってしまったオゲレツの看板はそう簡単には降ろさせてくれない、というオチ。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-28 22:55:03)
75.  祭りだお化けだ全員集合!!
祭りだお化けだ、って言っても、「祭り」は冒頭シーンでちょっと出てくるだけですが。オバケ、ってのはドリフの鉄板ネタ、ですかね。ただし当時はまだ志村けんさんはいないので、オバケに追いかけられているのに気づかずに観客から「後ろ~後ろ~」と声をかけられるシーンもありませんが。 いかりや長さんが料理屋の板前長で、残りのメンバー4人にパワハラしまくる。この時の長さんの、実に活き活きとしたパワハラぶりが、まさに長さんならでは、お見事としか言いようがなくって、きっとこの人は本当にこういうヤな人に違いない、普段からドリフメンバーたちにこういう接し方をしてるに違いない、と我々に確信させてくれます(もちろん、芸がその域にまで達している、ということです)。 で、それがエスカレートして、殺す、殺される、というレベルにまで行ってしまう、ブラックな内容。それでも違和感が無いのは、さすが長さんとしか言いようが無い(もはや褒めているのかどうなのか)。 ま、そういうブラックさを別にすると、どうっちゅうオハナシでもないんですが、藤岡琢也さんが思わぬ形で物語の要となり、意外なまとまりを見せるのが、見どころでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-02-23 07:22:27)
76.  マイティ・ソー
どこぞのムキムキ王子が地球にやってきて一騒動。要するにこれは、キン肉マンみたいなシステムなんでしょうか。 前半の神話的世界と、後半のカルチャーギャップネタ(と言ってよいのかどうか)との二段構成から、それを一つにまとめていくクライマックス、オモシロいっちゃあ、オモシロい。んですけどね。でも。 ケネス・ブラナーが監督しようが誰が監督しようが、結局、こうなっちゃうのか、という、CGによる均質化。物語はと言うと、王、ソー、ロキの関係はこれ、もしかして「リア王」のグロスター伯、エドガー、エドマンドの関係なのか?と思うけれど、踏み込み不足で、「リア王」ほどの峻烈な印象には程遠い、いかにも中途半端な描かれ方。 ナタリー・ポートマンとの関係に至っては、もはや軽薄としか言いようがありませぬ。 でもあのロボットみたいなヤツは、ちょっとカッコいいぞ。どうしてよりにもよってこんな場所で、という、ド田舎での死闘。何となくスーパーマンII冒険篇あたりを思い出したり。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2018-01-31 23:24:23)(良:1票)
77.  マレフィセント
「昔々あるところにお爺さんとお婆さんがいました」でいいのに、それは一体いつなんだどこなんだ誰なんだ、と無粋に詮索するような、そういった類の作品ではあります。爺さん婆さんの若き日の恋愛を描いておこうとか、鬼ヶ島の鬼との因縁を描いておこうとか、そうだいっそ、彼らにはかつて3人の息子がいたが鬼の魔力によって犬・サル・キジに姿を変えられたことにしちゃおうとか(たかがキビダンゴで命がけの鬼退治に行く訳がない、という原作の矛盾点はこれで解消され納得がいく、とか)。んなこと、どうでもいいんです、というか、むしろ余計なことばかり。いや、本作を『眠れる森の美女』のパロディとして観るのなら、それはそれでアリかも知れませんけどね。3人の妖精があまりに不甲斐ないので、マレフィセントが実はオーロラ姫の面倒を見てました、だなんて、いかにも落語のネタに向いてそうじゃないですか。ただ、パロディ路線として楽しむには、いささかハジケ方が足りません。アンジェリーナ・ジョリーの、いかにも「マレフィセントの複雑な心理を演じてます」的な重たい演技が、いい方向には働いてない感じも。あと、比べちゃいけないのかも知れないけどやっぱりアニメ映画『眠れる森の美女』と比べちゃいます。見事なアニメの動き、雰囲気、スピード感。やっぱりあのアニメは凄かった。例えばオーロラ姫が糸車の針に指を刺してしまうあの場面の不気味さ。オーロラ姫のイッちゃった表情はアニメに軍配を上げざるを得ないし、ここで流れる音楽「長靴をはいた猫と白い猫」、どうしてこうも完璧にこのシーンにマッチしちゃうのか。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-01-27 22:48:15)
78.  マン・オブ・スティール
動体視力検査みたいなアクションシーンが続きます。やってること自体は、大日本プロレスの蛍光灯デスマッチみたいなもんで、「突っ込んでナンボ、壊してナンボ」の格闘ですが、何しろスーパーマン映画、戦っているのが常人では無いので(デスマッチのプロレスラーもある意味、常人では無いと思うけれど)、スケールでっかく、市街地を舞台にドッタンバッタン。目に留まるやら留まらぬやらの超高速のバトルが展開されます。しかし、こういう作品を観ておりますと、かつてのクリストファー・リーヴのスーパーマン映画みたいなユーモラスな作品はもはや作れなくなってしまったんだな、と。あの手作り感プラスアルファ、といった感じの特殊効果、それはユーモラスでもあるし、大掛かりな撮影に驚きもあるし、何と言っても、「映像の中でいかに重力に逆らい重力から自由になるか」という楽しさがありました。一方、視覚効果技術が比較にならない位に進んだ本作では、「馬鹿力の連中が戦ったら当然こんな戦いになるよね」という映像を、極力違和感の無いように見せてくれる。それは確かに日常では絶対にお目にかかれない光景だし、よくできた映像でもあるけれど、どこか、“映画の設定への忠実さ”が先行してしまっている気もして。そう、映像技術が今ほど発達しておらず特殊効果に不自然さが目立った頃のスーパーマン映画の方が、むしろ、空を飛び超人的に戦う事の驚きが、映画の中で強調されていたように思えます。勿論、こういう、よくできたCGの映画だって嫌いじゃない、そういう映画だって観たい。でもかえってインパクトを出しづらくなってしまっているとしたら、皮肉なもんです。しかし本作の場合、主人公の少年時代のシーンにおける郷愁みたいなものもあまり描かれていないし、育ての父との別れの場面なんかも単なるスペクタクルにしてしまっていて感情に結びつかない。どうも、作り手の方も「特殊効果を駆使したハードな戦い」にのめり込み過ぎてしまっているのかな、と。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-05-24 09:27:55)(良:3票)
79.  マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾
まったく羊頭狗肉の邦題で、中身は完全にジジイの人情ドラマなんですけどね。まあそのヌルさが結構心地よかったりもするのですけど、クライマックスの“800発の銃弾”までが、立て籠もりの緊張感もなくヌルヌルとヌルかったのが、これはどうも居心地が悪かったりする。それでも、さまざまなお約束(レオーネ風の顔面ドアップとか。銃で撃たれただけでショベルカーみたいなやつが爆発したりとか)に、クスクスと失笑交じりの笑いをもらしつつ、まー、それなりに楽しかったかなあ、と。ただし、ガキにエロいことさせるのは羨まし過ぎるので、約0.2点の減点だあ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-14 22:10:32)
80.  マダム・グルニエのパリ解放大作戦
ストレンジラブ博士も真っ青、ピーター・セラーズ大量発生中。こりゃまさに、「マルコヴィッチの穴」ならぬ「クルーゾーの穴」、ですぜ。で、映画の中身は、と言いますと、シマリの無い話が掴み所の無いギャグとともにショボショボと続いて行くという、これがまあ考えようによってはなかなか油断のならない映画でして、この淡々とした進行を観ていると、気付かぬうちにセラーズ中毒になってしまっており、しばらく彼が登場しないと「か、彼を早く出せ、もっと登場させろ~」と禁断症状を発症すること請け合い。いや別に請け負わないけどさ。まあそういう訳で、これも彼無しではありえない映画、彼の魅力があふれた映画、彼が嫌いな人にとってはなーんにも面白くない映画、でありましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-30 23:50:06)
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