1. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
《ネタバレ》 映画として観ると微妙だけど、ドキュメンタリーとして観れば、良い出来なんじゃないかなと思う。マイケル・ジャクソンという人の個性や人となりが、今までに作られたどの映像作品よりも、よくあらわれている。「怒っているんじゃないよ、愛なんだよ」という台詞に涙・・・・もうこの世にいないなんて悲しすぎる。作品として10点はどうかと思いつつ、私の中でマイケルは神なので、恐れ多くて10以外の点はつけられません。 [映画館(字幕)] 10点(2009-11-01 17:35:40)(良:1票) |
2. マッチポイント
《ネタバレ》 運について云々は皆さんが書いている通り。私は違った観点から感想を。 「最後に勝つのはクロエみたいな女」 これって女性誌や恋愛ハウツー本にはよく出てくる話。 男と結婚したければ、エロカワよりお嬢系ファッション。 でも何で? その過程がいやらしいほどよく描かれていて、ウッディアレンはやっぱり凄いなと思った。あんな爺さんなのに、よくおわかりで! 男なら、いい女に夢中になる。でもいい女の賞味期限は短い。手に入れたとたんにただの女になり、追いすがってくるに至っては、邪魔者でしかなくなる。 でも女は、そのことに気付かない。私はこんなにいい女なのに。いい女である私が愛しているのに、背中を向けるなんて酷すぎる。そうやって男を追い詰め、それによって自ら女度を下げていく。 観客も、クリスと同じ過程を経験する。魅力的なノラ。胸の開いた服を着て、煙草をふかす姿がきまっている。でも婚約解消され、衣料品店で働き始めたノラは、どんどん陳腐になっていく。狭いごちゃごちゃした部屋で、ルーズな服を着て電話に張り付く。そんなノラに、登場シーンでの鮮やかな魅力は、ひとかけら残っていない。 そんな恋愛模様の生々しさに、あっさりとしたサスペンス。なかなかの良作。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-14 22:21:31)(良:3票) |
3. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
《ネタバレ》 すごく予定調和で、女優さんも男優さんも微妙~(演技は上手い。ものすごく上手い。表情を徐々に変えて行くのにはびっくりした!)だし、やたら冒頭の説明が長くて、日本人の私には理解出来てないのだろうなぁというシーンも多々あったけど、何だろう、嫌いになれない映画。大袈裟なのに、すごく人間がリアルだ。ミラー家の方だって、勿論波瀾万丈色々あったんだろうけど、そこをバッサリ切り捨てて、トゥーラ側に焦点を絞っているのが成功だと思う。凄い名作! ではないけれど、観た記憶が後々まで残りそう。その点だけでも、充分楽しい映画、 7点(2004-04-17 22:46:42) |
4. マッチスティック・メン
《ネタバレ》 う~~~~ん。私も見事に騙されたけど、騙され方に不満が残る。ドンデン映画って、一回目に騙されて、二回目に「ああ、このシーンが伏線だったのね~!」というのがまた面白いんだけど、この映画にはそれが無いんだもん。そりゃ騙されるよ! 狡いよ! 最期のカーペット屋のシーンでのやりとりは、蛇足だと思う。もっとサラッとした再会の方がこの映画らしい気がする。映像もリドリー・スコットにしては芸術性が薄い・・・ ニコラス・ケイジは絶妙に上手かった。女優さんも可愛かったし・・ なんだか無性に納得行かない映画でした。 5点(2004-03-10 23:04:29) |
5. マイ・プライベート・アイダホ
公開当時十代で、拠点は原宿ファッションは古着で遊んでいた私の仲間たちの間で、これを「好き」と言えることがひとつのステイタスであるというくらい、支持されていたオシャレ映画でした。その頃はマイクのキャラクターに絶大な人気があって、スコットは蝙蝠の様に捉えられていたような気がします。大人になって、子供を持ち、PTAの役員なんかやりだすようになって再見。若い頃とは違った感動が得られました。マイクにはマイクの、スコットにはスコットの、どんなに堅い友情で結ばれていても、同じではないそれぞれの生き方がある事。自由に見える資本主義社会が抱える闇を、男娼の目から描くというある意味痛烈な批判。リヴァーがこの後たった数年で、若い命を散らしてしまった事実を知っているからこそ、よけい感傷的になってしまう回想シーンなど、カメラの乾いて埃っぽいのに、なんとも美しい映像。深い深い映画だと、再認識しました。ひとつ、蛇足だと思ったのが、レストランでスーツ姿のスコットがボブに、冷たく言い放つ台詞。スコットの心情は、あの拒絶感漂う背中や、葬儀のシーンでのまなざしで充分伝わってくる。キアヌの感情が曖昧な無表情さ(実は大根?)が、あの主張シーンで台無しになったような気がする。それはともかく、長く心に残る映画です。 9点(2004-01-23 15:01:07) |
6. 街の灯(1931)
《ネタバレ》 とても綺麗なラストシーンが活き活きと描かれているのは、「綺麗ごと」じゃないから。チャーリーも少女も、人間誰もが持つ愚かさや滑稽さをちゃんと持っていて、でもすごくまっとうに生きている。大富豪とお友達になったり、ボクシング選手になってしまったり、「ありえない」のに、とても親しみを感じる。チャップリンを超える映画人は、もう二度と出現しないんじゃないかと危惧してしまうほど、私を笑わせ泣かせてくれたこの映画には、賛辞すらネタ切れです。素晴らしい! 10点(2004-01-08 22:49:14)(良:1票) |
7. マイケル・コリンズ
暗く重いテーマゆえに、退屈になりがちな本作を、さすがニール・ジョーダンの豊かなカメラワークと適材適所な音楽でエンターテイメントとしても楽しめる作品に仕上げていており、長い上映時間も気にならなかった。確かに監督の主義主張が薄く、ただ事実をなぞっただけという感が強いが、それがかえって、歴史教科書的に有名なデ・ヴァレラではなく(本国では有名人なのかもしれませんが)、マイナーなマイケル・コリンズを、監督が深く尊敬していることが伺えて、好感が持てた。俳優陣も豪華で、リーアム・ニーソンのガタイのデカさが、粗暴さと優しさと強い信念を持つマイケル・コリンズによく似合っていたし、所々で花咲くようなジュリア・ロバーツの笑顔が、緊張の連続の物語の中、なごませてくれた。映画としてとても成功している作品だと思う。 9点(2004-01-06 23:30:08) |
8. マーサの幸せレシピ
《ネタバレ》 説明はサラリと無音で見せて、シビアな心情を深く深く描いて行く手法と、人物設定の優しさが嬉しい映画でした(あんな一瞬しか出て来ないジュゼッペが、リナを一生懸命愛そうとしていたり、妊婦のコックが、マーサを気づかう様子など)。ヨーロッパ映画って好きだな、と思わせてくれる一作。これがハリウッド映画だったら、まず事故のシーンを車ぶっつぶしてバコーンと見せて、セックスシーンも濃くて、ジュゼッペは悪い奴に描かれるでしょう。まるで美味しい料理を食べた後のように、幸せになれる(あの「いかにも」な邦題はどうかと思いますが)。 9点(2003-12-06 09:37:28) |
9. マトリックス リローデッド
わたしたちにとってマトリックスは、前作の世界観の衝撃があって、その後にこの延々暗く、ただ特撮の「どうだ!」映像のオンパレードがあり、いまいちの感がある。でも作った人間にとっては、前作は「起」であり「きっかけ」であり「説明」であって、本当に描きたかった世界はこれなのかもしれない。そう思いつつも、あまりにも「おたく」的になってしまった本作に、どうしても好印象は持てなかった。「愛」が重要なテーマになっているんだけど、これが何の深みもない。パーセフォニーとトリニティーの描き方なんか、あまりに陳腐で笑ってしまう。まさにおたく少年が考えそうな女性像だ。それでもあの脳が痺れるような映像の数々は素晴らしい。だから「二時間を費やす価値」はある。 6点(2003-11-23 07:23:05) |
10. 幻の城/バイロンとシェリー
まだとてもお綺麗(!?)だった頃のヒュー映画。隠れた傑作。幻想的な映像と詩的な台詞まわし、ハリウッド映画にはない淡々としたストーリー運びに魅せられます。 10点(2003-10-16 09:15:07) |
11. マイノリティ・リポート
面白かった。まあ、この原作監督主演でつまらない映画を作るほうがむずかしい。映像は素直にすごい。発想も面白い。時間も長いほうだけど、飽きさせない展開。それなのになぜか地味な印象。ラブストーリーが組み込まれていないせいか、あの青みを帯びた色調のせいか・・・・でもその哀愁がまた、わたしは好きです。 8点(2003-09-09 17:43:13) |
12. マトリックス
映画館でオンタイムで見た時は、斬新な映像と想像もつかないストーリーにどぎもを抜かれました。最近テレビで放映していたので再見したら、アクションがとてもショボく感じてしまいました。映画はスクリーンで見なくてはと、改めて思いました。この監督のセンスは、日本のアニメ界に近いなぁと思ったら、やはり監督が日本アニメに相当影響を受けている模様。私はオタクは嫌いだけど、アニメはゲームと並んで世界に向かって日本が堂々と自慢出来る数少ないモノのひとつですね。 でもなぜか、「続編見たい~」と思えないんですよね。遠い世界の話すぎて、愛着が湧かないし、感情移入がムリ。ただもう「すごいぞー」っていうだけで、観客の感情を揺り動かすような良さはない。でも面白いことは確か。それだけでも価値がある。それにこの映画のキアヌは、彼の過去のどの作品よりもスマートで美しいです。 8点(2003-06-22 22:10:33) |
13. マレーナ
あるがままを淡々と追う中に、胸がしめつけられるような哀愁と、涙が出る程のせつなさを盛り込めるのは、まさにヨーロッパ映画ならでは。マレーナを眺める少年の視線に徹底しているようでいて、どこか一歩引いた所から眺めおろす第三者の目も感じられる。音楽も美しく、海辺の町の明るい太陽と、戦争の中で殺伐とした人々の心の対比が、痛いほどだった。女性をあまりにも生生しく描いているせいで、反発や嫌悪感を覚える女性も多いとは思う。私は、その醜さを直視する痛さがまた、この映画の良さのひとつに思えた。だがこの映画の成功の一番は、何と言ってもモニカ・ベルッチ。個性的なファニーフェイスが大流行の今、こんなに完全なる美貌を持った女優がいたとは! 彼女の目の動き、指の仕草、衣服が風にはためく様までに、うっとりさせられる。ある女流作家が「女は自分よりあまりにも美しい女に出会った時、崇めて服従するか、徹底的に虐めるかの2パターンの行動しか取らない」と語っていた言葉を思い出した。裸になってリンチされていても、少年たちのオカズになっていても、決して高貴さを失わないあの姿は、女として究極の憧れです。 10点(2003-06-21 12:57:59)(良:1票) |
14. 魔女の宅急便(1989)
初めて映画館で観た作品なので、思い出は深いのですが、映画としては小粒かなぁ。でもキキが箒で空を飛ぶシーンは、スクリーンの前で感動しました。とても綺麗で。人間がとても暖かいという、宮崎作品の良さは出ていたと思います。 7点(2003-05-19 09:10:54) |
15. マルコヴィッチの穴
面白かったです。キャメロンがコギタナくて目を覆いたくなるし、かなり荒唐無稽でありながら、じーっと見入ってしまう。この映画が持つパワーかな。私はダニエル・デイ=ルイスの穴に行きたいです。 7点(2003-04-21 12:45:22) |
16. 真夜中のカーボーイ
西部劇かぁ~ と思って観たので、ストーリーの深さに思わず引き込まれました。とても良く出来た(ちょっと「おいおいありえないっしょ」というシーンがあるものの、それもこういうタイプの映画の良さ)展開と結末だとおもいます。ホフマン君の最後は、暗いけどあれが映画としてはベストな締。ボイトのその後を描かない所も、スマートで好き。それにしてもジョン・ボイトとアンジェリーナはそ~~~っくり! 口元が特に! DNAって不思議・・・ 8点(2003-04-15 06:48:17) |
17. マルホランド・ドライブ
面白かったです! 頭悪いので理解は出来ないのですが、あの摩訶不思議な世界に身を浸すのが最高。ツイン・ピークスを彷佛させる小人や意味不明のパーティーが良い! ただ、時間がちょっと長過ぎ。あとレズシーンはあまり気持ちの良いものではなかったです。 7点(2003-04-11 22:26:26) |
18. マイ・ビューティフル・ランドレット
英国におけるパキスタン移民問題&ゲイ。しかも主演がダニエル・デイ=ルイスと聞いて、社会派の映画を想像して見たのですが、あっけらかんとした、可愛らしい映画でした。お宝的名場面や、ぐっとくる台詞が幾つかあって、楽しめます。画像が暗めなのが少し見にくかったです。 7点(2003-04-10 16:31:39) |
19. マイ・レフトフット
泣けました~ 役者が素晴らしいため、この手のドラマにありがちな「わざとらしさ」がなく、素直に感動出来ました。子役の子、デイルイスそ~っくりで可愛い。 9点(2003-03-27 12:57:13) |