1. ミリオンダラー・ベイビー
筋立て自体は特段目新しいものではなく、むしろ古典的な部類に属するが、それを作品として忘れがたいものにしているのは、卓越した演出のセンスと、主演3人の陰影をたたえた濃密な演技、そして絶妙な音楽と照明。内容の各論を逐一突っ込む以前に、「映画」として非常に心地よいし、だからそこを評価したい。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-25 22:48:47) |
2. ミニミニ大作戦(2003)
ノートンやステイサムが粛々と堅実に脇役をやっていて、突出した出番がさほどないのが良い。こういう地道な仕事こそ、豪華キャストの威力を際立たせる。マーク・ウォールバーグが一見普通の人っぽいのも、かえってプロフェッショナル性を感じさせる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-11 02:39:17)(良:1票) |
3. ミルク(アメリカ映画)
実際の資料関係が相当残っていたことは推測できるが、かえってそれに縛られてしまったのだろうか。ハーヴェイ・ミルクという人物が現実につい最近に存在していたことはよく分かっても、その中でどこを強調したいのかというところはもう一つ伝わってこなかった。ただし、ショーン・ペンの自然な存在感は実に見事としか言いようがなく、それだけで優に2時間分の濃い内容がある。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-19 01:27:15)(良:1票) |
4. Mr.インクレディブル
家族それぞれのキャラクターの作り込みがちゃんとできているのが良いし、ヒーローものの枠組をきちんと維持しながら、作品特有のテーマをきちんと絞り込んでいるのも良い。イラスティガールのセクシーさには、CGだと分かっていながらどきどきしてしまいますね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-14 03:37:49) |
5. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 俳優陣の重厚な演技合戦の静かな迫力はなかなかのものなのですが、肝心の筋自体にそう大した動きがなくて、弱いのです。100分くらいでコンパクトにまとめていたら、もっと重量感のある作品になっていたでしょう。あと、冒頭のエピソードが後にそんなにつながっているわけではないのが気になりました。 [映画館(字幕)] 6点(2004-01-17 22:27:48) |
6. ミッシング・ガン
《ネタバレ》 警察官が泥酔して拳銃をなくしてしまいました。さあどうしましょう、という何のひねりもないシンプルな出だし。序盤はややコメディチックに心当たりを訪ね歩くシーンが積み重ねられ、これはそのままこのシングル・イシューで最後まで行くのかな、と思わせておいて、中盤以降はなぜか暗めのサスペンスっぽくなる。終盤はそれなりにトリッキーな場面も見せつつ、一応最初の謎はきちんと解決していました。まあ、ぎりぎりまとまっている範囲内であるとは思います。 [DVD(字幕)] 5点(2021-02-15 01:47:57) |
7. みんな元気(2009)
《ネタバレ》 終始、画面や背景が明るすぎるのが気になりました。これでは登場人物は何の悩みも葛藤もないことになってしまいます。ラストに向けての展開もそのまま一直線という感じで、何とも予定調和的。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-04 01:35:33) |
8. ミルコのひかり
《ネタバレ》 もう少し感動があるかと思っていたのですが・・・ハンディキャップのある人物が何を達成したかというだけではなくて、そのプロセスやステップ、そして心の動きをもっと見たかったところでした。ラストが予定調和に見えてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-28 01:08:20) |
9. みんなのいえ
《ネタバレ》 モダンセンスのデザイナーと職人気質の大工の棟梁との対立というのであれば、まずはこの両者が奥義を尽くして技術の火花を散らしてこそ、そのギャップから出てくる笑いの土壌が生まれるはずで、この作品はその辺のディテールの突っ込みが弱く、比較的早い段階から内心の人間的理解の部分に重心がシフトしている。結果、コメディとしてのパンチは弱くなってしまい、着地点のカタルシスも低下してしまいました。あと、ペンキぶちまけの件はどうやって解決したんだろう? [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-01-07 04:42:51) |
10. Mr.3000
《ネタバレ》 出だしの設定のところで十分アホなんだから、そこで主人公のマヌケさを強調しておいてくれないと、後が生きてこないのです。全体的に、真面目にそのまま筋を追ってしまったような感を受けます。アメリカでもバントが讃えられることもあるというのは少々新鮮。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-01-21 05:17:45) |
11. Mr.&Mrs. スミス
まったくどうということのない話なのに、最後まで退屈せずに見せきってしまったブラピとジョリーのタレント性には、改めて感心してしまった。しかし、この2人だからこそ、もっと馬鹿馬鹿しくコメディチックに決めるべきだったと思う。カーアクションやガンアクションのシーンなど、変に真面目に力を入れているせいで、せっかくの「巨大な夫婦喧嘩」という設定の意味が薄れている。 [映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 23:23:25) |
12. 耳に残るは君の歌声
最初の少女の頃のシーンの暗めの迫力はなかなかだったが、成長して、話が進むにつれて、どんどん中身がしょぼくなってしまった。最後のアメリカの部分など、映像的にもそれまでとまったく違っていて浮いているし、全部いらなかったと思う。しかし、そんな中でも、ケイト・ブランシェットのロシア訛り英語台詞は凄まじい。「アビエイター」でのボストン訛りも凄かったが、この人はどういう練習をしているんだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-17 03:24:55) |
13. M:I-2
《ネタバレ》 普通に単純に楽しめる作品だと思います。それ以上でもそれ以下でもありません。ただし、敵のアジトを脱出してからが長過ぎ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-02-04 20:01:49) |
14. M:i:III
冒頭のシーンがそのまま象徴しているように、何か全体としてじめじめして陰気なのです。各ミッションも、ばらばらなのを無理矢理つなぎ合わせたという感じで、一本の流れがありません。しかも、あれだけ派手に目立ちまくってたら、スパイでも何でもないですよね。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-05-09 01:21:24) |
15. 壬生義士伝
《ネタバレ》 後半のダラダラぶりについてはいうまでもないが、ナレーションの複数展開という視点のブレが、それに輪をかけている。また、武芸の達人のくせに金や命に執着するという不可解さがスタートなのに、仕送りがどうのという時点でそれがすべて消化されてしまっている。つまり、物語としてはそこで終わっているということ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-21 01:55:25) |
16. ミス・ポター
結局、主人公の何を描きたかったのかが分からないし、なぜこの人が選択されたのかも分からない。ポターという名前先にありきで作ってしまったのではないか? [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-27 20:35:07) |
17. みなさん、さようなら(2003)
主題はまあまあ面白いのに、誰が何をしようとしているのかが不明確でポイントが定まっていないため、見ていて退屈です。笑いをとろうとしている部分も今ひとつ決まっていません。 [DVD(字幕)] 4点(2008-09-09 02:58:47) |
18. ミッション・トゥ・マーズ
《ネタバレ》 行って助けるだけだったら面白くも何ともないストーリーだと思いながら見ていたのですが、あそこまでやっておいてシニーズが地球に「帰らない」というところが無茶すぎて良い。あれで多少救われた感じです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-28 03:52:18) |
19. Mr.ディーズ
最初の人物設定からほとんど見えるとおりのお話。ディーズの単純明快なキャラはなかなかよかった。しかし、ウィノナはすっかり、全盛期のスターとしてのオーラがなくなって、「ただの綺麗な女優さん」になってしまったなあ。 [DVD(字幕)] 4点(2006-06-05 00:07:44) |
20. 南へ行けば
3人の兄ちゃんと1人の姉ちゃんが、車に乗って南を目指す。さぞやこれからエピソードを散りばめたロードムービーが、と思っていたら、そこから全然話が弾まない。沈滞モードが漂いまくっている。一番の問題は、随所で挿入される回想シーンが、現在とつながっていない上にタイミングも不鮮明で、回想として機能していないことです。しかも、3人の兄ちゃんはいずれも似たような芝居しかしていないので、物語も発展しません。結局、すべてがうやむやなままに作品も終わってしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2024-03-25 01:18:32) |