1. ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
《ネタバレ》 コレは……おそらく3部作中いちばん酷い。スウェーデンの法制度がどんなものか良く知らないが、こんな無茶苦茶なものではないハズだと思いたい。 2がリスベットの過去を描き、それに決着を着ける話なら、3は彼女を救い、解放する話。リスベットは終始入院or収監されているので、またもミカエルとの接点はほとんど無い。リスベットの周りの人間が走り回って、彼女の無罪放免を勝ち取る物語だ。 が、その証拠集めがメチャクチャ。“疫病神”なるハッカーが医師のPCに侵入して得た証拠など、法的に有効なのか? レイプされたDVDを、最後の最後まで隠しておく弁護士って、どーなのよ? まあ、あの後見人のレイプ魔弁護士を殺した犯人が逃亡中のリスベットの兄であり、すでにザラチェンコは死んでいてその証言が得られない以上、下手にDVDを出すと、殺人の動機アリってことになる、というのはあるんだけど…。 さらに、1のラストで不当に得た金についてはスルーですか? 大体、法廷にあんなメイクと格好していくバカがどこにいる? 裁判官の心象を著しく悪くするだけだし、まず弁護士が止める。と言うより許されんだろ、普通? なんか、もうムチャクチャなんだよな。リアリティ0。どう考えても、あの状況ではリスベットは無罪放免にはならないと思うんだが。 ひょっとして法廷をナメてます? ラストもどうだろう? 私には恩知らずな姉ちゃんにしか見えなかった。 3作目は、2作目以下。限りなく3に近い4点ということで。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 16:18:40)(良:1票) |
2. ミレニアム2 火と戯れる女
1では共同で動いたミカエルとリスベットだが、2はリスベットの過去を明かし一応の決着を着ける話。今回はミカエルとリスベットは全くの別行動なのが、観ている者にはもどかしく、イマイチ乗れない所。 まァ、それはともかく。1はナチスの残党である変質者の犯罪、2は東欧の秘密主義政策の被害者となった少女の悲劇。なんか、話の土台が在り来たりなんだよなぁ。しかも今回、ただの娼婦でハッカーのリスベットが、ニキータも斯くやの大活躍。どこでそんな訓練受けたの、キミは?w そのリスベット嬢、脱ぎっぷりはお見事だが、悲しくなるほどの貧乳。まあ、それが男も女もいけるという中性的なキャラに合っているのかもしれませんが。 それはさて置き、作品としては、リアリティの無さは相変わらず。ツッコミ所は数知れず。まー、シリーズ物だから観ましたけどね。1が5に近い4点なら、2は3に近い4点だな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 15:47:04)(良:1票) |
3. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
アガサ・クリスティばりの複雑な家族関係に、T.ハリスの猟奇殺人、そこに聖書の暗示を絡めて、ナチスの残党なんてキーワードもちょっぴり入れて、少々個性的なキャラを放り込んでみた、と……。 こう書くと一見面白そうだが、それが全部中途半端と言うか消化不良と言うか、既存のアイテムの寄せ集めでしかない。ラストもどこかで観たような終わり方だし。原作は未読ですが、映画を見る限り、コレが『このミス』その他で上位ランクされたなんて信じがたい。 リスベットの個性の出し方も在り来たりで、なぜに彼女がパンク姉ちゃんである必要があるのか? まあ確かにパンク姉ちゃんは変わり者だとは思うが、変わり者がパンク姉ちゃんとは限らない。反抗的で変わり者だからパンクスタイル? しかしサイバーパンクというほどのパンキッシュな描写も無い。彼女は、自分の敵には牙を向くが、反社会的とまではいかない。むしろ、リスベットは陰謀によって社会的落伍者を強いられているのであって、好き好んでの反社会的なわけじゃないんじゃないか? また、12歳から数年間、陰謀によって精神病院に放り込まれて後見人が付く身で、身体を売って生活していながら、それでも天才ハッカーって……。ハッキングにはそれなりの知識と技術がいるモンなんですけど、それを彼女はどうやって身に着けたのか? 1~3通じて、その説明は一切無し。リアリティが無さすぎる。 と言うか、いつも思うんだが、推理サスペンスに天才ハッカーってどうなの? 普通なら探偵や刑事がコツコツと調べて手に入れる証拠や資料を、他人のPCに潜入していとも簡単に手に入れてしまう。まあ、それはこの作品よりも2、3の方に顕著なんだけれど、私にはどうも納得し難い。調査の過程が推理サスペンスのキモなんじゃないのか? 評価が高く、期待が大きかっただけに4~5点以上は付けられない凡作としか言いようが無い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 15:22:46)(良:1票) |
4. 壬生義士伝 新選組でいちばん強かった男〈TVM〉
ドラマとしては良く出来てます。浅田次郎作品のワザとらしい泣かせが嫌いな自分でも、ドラマとしてかなり楽しめました。さすがに10時間もの尺があれば、細かい所まで描きこまれてますし、見応えも充分。渡辺謙もさすがの熱演。脇も手堅い。ただね……、新撰組の話としては嘘八百。これは原作からしてそうなんだけど、許される範疇を越えてます。様々な隊士のエピソードが全部吉村の話になっちゃってて、かなり鼻白む。『新撰組で一番~』というサブタイで嫌な予感はしましたが……。実際には死に様しか明確な記録が残ってないような極目立たない隊士だったからこそ、ココまで大胆なアレンジができたんでしょうけどね。まあ、どこか違う世界の、パラレルワールドの新撰組のお話として観ておきましょう。というワケで、泣かせるSF大作としてはお薦めです。 [地上波(邦画)] 7点(2007-11-09 22:20:44) |
5. ミヨリの森(TVM)
ある意味衝撃的。w 何なんだ、この独り善がりで中途半端で稚拙な話は?! 宮崎駿の独善的で押し付けがましい所だけを真似した超駄作。それでも宮崎作品は、終盤の見せ場やスペクタクルくらいはきっちり作ってあるが、コレはその部分が最もダメ。これ作るのにいくら掛かったって?! 金の無駄遣い以外の何物でも無いだろ。可愛げの無いキャラが取って付けたようなわざとらしいエピソードで動いたって、見ていて気持ちが入らないから何にも伝わってこない。妖精の造形や調査員達の撃退法なども幼稚。コレ、誰に見せたかったワケ? こんな妖精やお話を喜ぶとしたら、せいぜい2~3才の子供達か。だったら親の別居だの離婚だのなんて話は必要無いし、ミヨリがひねてる必要も無い。それ以上の年齢層が対象なら、子供をナメ過ぎ。制作サイドの自己満足か、とも思ったがコレで満足出来ちゃうプライドってどんだけ低いんだ? っちゅう話で……。こんなに面白くないアニメも久しぶりに観た。劇場公開とは言え『クレしん』や『ドラえもん』があれだけレベルの高い長編アニメ作ってるのに、イマドキこんなお話じゃ笑われるだけでっせ。 [地上波(邦画)] 1点(2007-09-16 20:11:29) |
6. ミニミニ大作戦(2003)
ありがちなお話で特別何が光るって映画じゃないけど、キレイに良くまとまった佳作。カウチポテト(死語w)で気楽に見る娯楽映画としては上々でしょう。順番通りに撮影してるワケじゃないから、この手の映画にはよくあるんだけど、撃たれて穴が開いてるはずのボディがきれいだったり、バイクを吹っ飛ばしたはずのドアに凹みが全く無かったり……。まあ、それはご愛嬌ってことで。www [地上波(吹替)] 6点(2007-04-06 18:28:45) |
7. ミミック2
それなりによく出来てた1とは似ても似つかないダメ映画。やれやれ、3はどうなる事やら……。 2点(2004-02-17 19:47:35) |