1. ミート・ザ・ペアレンツ2
レビューが少ない! 何故だろう…。と言うか、映画館も私入れてたったの4人しか観客がいませんでした(大阪の中心部のシネコンで)。主役級の3人で一体何個の映画賞(アカデミー含む)が並んでいるのか。それなのに、このゆるさ、下らなさ。細かいギャグで結構笑いました。アメリカの映画界ってすごいな~と変な風に感心しました。だって、わが日本に目を移すと、高倉健はもはや「高倉健」という役しか演じなくなっている(演じさせることが映画会社にできないのかも)。吉永小百合あたりもそう。青島刑事ぐらいの中堅どこの俳優ですら、もう青島刑事しか演じられない。かたや、ハリウッドの歴史の一部になりそうな大俳優を贅沢に使って、お馬鹿でちょっとお下劣なコメディを軽々と撮影し、大ヒットさせる。邦画がつまんないように思えるのも仕方ないかと少し思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-04 23:11:34)(笑:1票) (良:1票) |
2. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 う~ん…。これ、ボーン・アイディンティティーなんかの監督さんと同じ人なんですよね。なんつうか…大味というか。あまり深く考えないで見ればいいんでしょうけど…。それにしても…夫婦の危機を乗り越えるために何人殺してるんだ? 隣人のオッサン(この人、ジェニファー・アニストンの新恋人って言われてる人ですよね?)も実はエージェントだったり、素性が分かった後にピットが顔ひきつらせながら料理の肉を飲み下すところとか、エレベーターのシーンとか細かいギャグは笑えた。 [映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 00:31:43) |
3. ミラクル
昔、長野五輪でオリンピックのアイスホッケーを見たことがあります。だいたいの想像はしていたけど、それ以上のすごいスポーツでした。まさに格闘技みたいなものです。日本って日本人の弱いスポーツは何かにつけて盛り上がらないんだけど、カナダ対スウェーデン戦とか、体のゴツイ北欧系のおっさんたちがそれはそれはすごい盛り上がりようでした。世の中の出来事で、本来その渦中にいる人たちの役割を超えて、大勢の人に楽しい気分を与えることがありますよね。今のオリンピックは広告代理店と大企業が支配する「イベント」になってしまったけど、世界で無敵だったソ連チームに勝った出来事は冷戦の不毛な記憶とともにアメリカ人には忘れられない楽しい記憶なのかもしれませんね。そんな雰囲気が良く出ていました。カート・ラッセルってアクション専門のイメージありましたけど、渋いオヤジ系の俳優になってきましたね。 [DVD(吹替)] 7点(2005-09-24 15:30:49) |
4. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 モーガン・フリーマンの「誰でも一度は負ける」の台詞が良かった。努力しても、頑張っても、やりたいことをやり、なりたいものになれるのはごく少数。勝者はいつも一握り。ほとんどは敗者のまま一生を終える。だが、それでも人生には生きる意味があると思えた。マギーの人生は不幸だったのか? いや、そうではないだろうと思えた。自分の人生をつかみ取るため、ひとり必死にボクシングに打ち込む姿が、いじらしくて切ない。ただ、全身麻痺の障害があっても尊厳を持って生きる人たちはいるはず。私はALS(筋側索硬化症だったかな?)でほぼ全身が動かない肉親を抱える家庭を訪問したことがあるが、ちゃんと持っておられますよ。マギーにもあのガッツがあればきっとそんな生き方もできたはず。そこだけが共感できなかった。パンフによると、この映画、37日間で撮ったそうです。映画の良さはカネやスケールとはまったく無関係ですね。 [映画館(字幕)] 8点(2005-05-30 02:37:12) |
5. Mr.インクレディブル
おもしろい! 分かりやすい! やっぱりアニメ作品は何だか高尚なメッセージ性だの何だのを込めてもろくな事はありません。ただ…。最近の国際社会で暴走気味のアメリカ見てると、どうしても「悪い奴はやっつけちまおうぜ」「家族の愛がすべてでそれ以外はどうでもいい」みたいな某大統領のゴーマンな顔が映画の中でふと思い浮かんでしまう。でも、そんなこと気にしないで素直に楽しめば、アクションの連続、ストーリー、絵の緻密さ、すべて楽しい気分にさせてくれる。雑魚キャラを含めて、物語の中で悪者を殺さないでいてくれたら「8点」なんだけどなあ…。 7点(2004-12-12 00:31:20) |
6. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 前評判が高かった割には感動する、ということでもなかったです。似てる作品ということではなく、人物描写の巧みな犯罪サスペンス映画ということでLAコンフィデンシャルを思い出したが、LA~ほど感動しなかった。どうしてなのか考えたが、やっぱり主人公にあまり感情移入できなかったという点につきるかも。ストーリーの構成から行けば、友人を無実の罪で殺したという罪悪感を背負っていくショーン・ペンの苦しさや悲しさに共感できなければこの映画の感動は味わえないんでしょう。ラストのケビン・ベーコンの謎の笑み? もショーン・ペンの苦笑い? も私にはまったく意味不明でした。ただの「短気で粗暴な嫌なヤツ」と「やるべき仕事を何らかの個人的事情で? 放棄したデカ」に見えてしまう。あの場面で、ベーコンはペンの行為を見透かしているように見えるのに、何も言わないのは何故? その辺の不合理さが少年時代のトラウマによって理屈付けられるのか、というと、そこまでは彼らの気持ちに入り込めず、よって、そういう「訳のわからなさ」みたいな中途半端さが残ってしまう。そこが少し惜しい感じがした。ちなみに真犯人も勘のいい人なら中盤で分かってしまう。サスペンスとしてのつくりもやや弱い感じが残る。 6点(2004-02-23 17:47:21) |
7. ミシェル・ヴァイヨン
モータースポーツ好きなんで、見に行きました。そうだなあ…。「ドリブン」が「モータースポーツを描いた漫画みたいな映画」とすると、この映画は「漫画で描いたモータースポーツの映画」というか。原作が漫画なんだそうですけど、ホントに漫画なんです。モータースポーツ好きから見ると。主人公にちょっと影があってストイックで、パンフにも書いてありましたが、亡きアイルトン・セナに雰囲気が似てるところ(外見でなく)が少し良かったかな。 4点(2003-12-25 21:19:52) |