1. モールス
オリジナルは未見。陳腐なホラーになりがちなヴァンパイア伝説を社会問題の中に落としこみ、サスペンス要素に加えて心を締め付ける儚い愛情でまとめ上げたなかなかとっつきやすく陳腐さもないホラー映画としては完成度の高い作品。瞬間的なスリルを楽しむだけに終わらず、見終わったあとにさっぱりとした感慨が残り「見た価値はあった」と思うホラーとしては稀有の作品である。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-17 17:29:43) |
2. モテキ
《ネタバレ》 映画の尺の関係上エピソードや対象も絞られてくるのでモテキとは少しズレている気もするハッピーエンドのボーイズ・オン・ザ・ランとでも言えるストーリー。まあこの点は劇中にも名前が登場したので制作者も確実に認識しているだろう。近年邦画で流行のサブカル系2chテイストの展開はそれなりに楽しめるし女優陣のエロさは満点、TwitterやJ-POPの使い方といいある意味では今後の映画を占う意欲作とも言える。しかしやはりハッピーエンドということで最後の所でのリアリティに欠けるのはボーイズ・オン・ザ・ランとの違いか。6点に独自性のある演出とエロさで+1! [DVD(邦画)] 7点(2012-03-13 17:14:21) |
3. モンスター上司
シニカルだがブラックにはなりすぎず、下品にもなりすぎず、ストーリーも崩壊せずでこの手の作品には珍しくバランスのいいコメディ。1つ1つのシークエンスを分けて見ればもの足りないところもあるものの、脇を固める名優陣含め安定した出来。7は誉めすぎな気もするが6.5点ってとこかな~ [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 06:46:47) |
4. モンスター(2003)
ある猟奇殺人犯をモデルとした映画という物は多数存在するが、ここまで伝記に近いものというのは画期的であった。それも題材はあのアイリーン・ウォーノスである。人間が連続殺人という猟奇的な行為に走ってしまう背景、それも女性のケースであるこの事件ほど個人的に興味深い題材というものは無い。ハードボイルド小説でもホラー小説でもない。アメリカンニューシネマでもない、実話であるからこそ漂う虚無感。理解や同情など関係ないしする必要も無い。これはこの社会の中で起きた実話なのだからもうどうしようもないのだ。彼女はモンスターではなく、社会の構成員であったがある時から構成員でいることが出来なくなった1人の女性である。自己の欲求であったりすることが多い男性の連続殺人犯のケースとは重ならないことが見て取れる。信じがたい狂演を見せたシャーリーズ・セロンはもちろんだが、クリスティーナ・リッチの相変わらずの怪演ぶりにも完敗。 [インターネット(字幕)] 9点(2006-08-12 18:50:28)(良:1票) |
5. 無問題(モウマンタイ)
う~ん。こういう肩肘張らずに見れるラブコメは好きだなあ。この作品より下に位置づけたハリウッドの「名作」と呼ばれる作品の数々には変な奴でごめんなさいとしか言いようが無いけど好きなもんはしょうがない。別に岡村自体は特別好きでもないがこの内容なら主人公が芸人なのは正解だね。なかなか生きてました [インターネット(字幕)] 7点(2006-01-11 11:03:00) |