1. 柔らかい肌
《ネタバレ》 いや、正直フランソワーズ・ドルレアックが相手なら浮気したくなる気持ちも分かるよ。…という冗談はさて置き、これは全く恐ろしい映画でした。奥さん!ライフル片手にコートに隠し持って行っちゃいけません(苦笑)。自分は浮気はされる方にも責任があると思っている人間だけど、やっぱり妻を裏切るのは良くないな~と思いました(こんな感想しか書けない自分の貧相な鑑賞力にトホホ…)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-26 10:05:04) |
2. 野性の少年
《ネタバレ》 観ていてアーサー・ペンの『奇跡の人』を思い出しました、あそこまで壮絶ではありませんが…。まるで少年を動物のように縄に繋いで見せて歩いたり、見世物として料金を取って利用したりと人間の浅ましさを垣間見せながらも、何とか少年を現代社会に順応させようと熱心に教育するイタール博士の姿に心を打たれました。トリュフォー監督って役者としても素晴らしいんですね。途中で幾度と無く挫けそうになる彼の姿を見て、思わず「先生、あんたは良くやってるよ!」と声を掛けてあげたくなりました。それから主演の男の子の演技も迫真に迫っていました。人間の優しさ溢れる佳作です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-06 20:06:46) |
3. ヤンヤン 夏の想い出
《ネタバレ》 ワンシーン・ワンショットにユーモアと落ち着きがあり、各登場人物の心理状態を余すことなく丁寧に描写していきます。そこが本作がハリウッドのアクション大作でもないのに、三時間という長尺を全く飽きさせることなく観させてしまうポイントではないでしょうか。どちらかと言うと主人公はティンティンなのに、タイトルが「ヤンヤン夏の想い出」なのは子供こそが全ての物事を公平に見ることができ、彼がコンドームも知らない純粋な男の子だったからではないでしょうか。毎日が新しいことの連続なのに、何故人は前へ進むことを恐れるのか?ということを考えさせられる。観終わった後に何か新しいことを始めたくなる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-05 23:51:31) |
4. 山猫
《ネタバレ》 冒頭からニーノ・ロータの荘厳な音楽に、何か只ならぬ物語の幕開けを予感させる。個人的にガリバルディについてはあまりよく知らなかったのですが、それでも政治的変化による社会混乱によって翻弄される一家の一大叙事詩ということで大いに楽しめました。行動力の強いシチリア貴族演じるアラン・ドロン、特に前半部分の眼帯を付けた彼の姿はまさにベスト・オブ・ドロンと呼ぶに相応しい凛々しさです。大人の味わいを感じさせるバート・ランカスターは、劇中の「シチリアが2500年の間植民地だったのは我々の責任であり、我々は疲れ果て力尽きたのだ」という台詞に彼の人間性が集約されているような気がします。又、後半部分の随所に広がる美術の数々はヴィスコンティならではの豪華絢爛ぶりで、無駄な字幕を読んでいて見過ごすのが勿体無いほどの美しさです。 [ビデオ(字幕)] 9点(2004-11-11 21:19:45)(良:2票) |
5. やかまし村の春・夏・秋・冬
クリスマス、大晦日、エイプリルフール、イースターなどの出来事をやかまし村の一年を通して描く。前作のテーマが"子供たちの遊び"だったとすると、今回は"子供たちの成長"といったところですかね。相変わらずこのシリーズはのほほ~んとしていて、観ているこちら側は心穏やかな気持ちになります。どちらかと言うと前作よりもこちらの方が詩的でよりドラマチックになっている感じかな。どちらも良いので観ていない方は是非ともオススメですよ。 8点(2004-01-14 23:29:05) |
6. やかまし村の子どもたち
やかまし村の平和でのどかな日常を子供たちの視点から描いたホノボノムービー。こういうのを癒し系と言うのか、観ていて本当に心が穏やかになりました。。やかまし村の子供たちを見ていると「スタンド・バイ・ミー」のように、幼い頃に自分が体験したワクワクドキドキ感が戻ってきて安らかな気分になります。美しい自然と物語を取り囲む音楽も素晴らしい。1985年の「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」と言い、監督のラッセ・ハルストレムは子供を描くのが物凄く上手い! 9点(2004-01-14 23:16:54) |