1. 誘導尋問<TVM>
《ネタバレ》 アメリカで実際にあった冤罪事件を扱った社会派作品。まったくもってやりきれない話ではあるが、非常に重く見応えは十分ある。 ■保育園を経営する一家が、児童の性的虐待で訴えられるという話。メディアは保育園を悪魔のように報じたてる。児童も次々と性的虐待を証言していく。しかし、最初は軽い気持ちで引き受けていた弁護士は、調べていくうちにこれらの証言の怪しさが明らかになってくる。。。 ■検察がメディアに振り回され、また最初踏み込んだ判断の誤りを認めたくないがためにずるずると問題を引きずってしまうというのは、日本でもどこぞの裁判で起きていることのようであり、全く他人事とは思えない。裁判が終わるまでは推定無罪とする原則も、メディアでは全く守られている様子はない。 ■ちなみに、偽の記憶を作り出すカウンセリングは、この映画だけ見るといかにも強引でありえなく見えるかもしれないが、こういったことはアメリカでは結構起きていて実際に問題になっている。この辺はロフタス&ケッチャム『抑圧された記憶の神話――偽りの性的虐待の記憶をめぐって』に出ている。カウンセラーに偽の記憶を植え付けられ、親を訴えるという事件も多数起きている。偽の記憶を植え付けられた子供たちも被害者と言えよう。痛ましい話である。 [DVD(字幕)] 9点(2014-02-26 00:30:31)(良:1票) |
2. ゆきゆきて、神軍
《ネタバレ》 反戦平和を訴える左翼があまり語ろうとしない日本兵の被害。なんというのか、戦争の本質というか不条理というか・・・。過去との決別をしたい、いや逃げは許さない、どちらも正しいんだろう。あそこまで信念を燃やせる人はそうはいない。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-24 23:19:26) |
3. U・ボート
《ネタバレ》 名作らしいが、だらだらとしていてあまり楽しくなかった。最後もあれだし。クリムゾンタイドは面白かったんだがなぁ。やっぱそういう系か。 [地上波(吹替)] 4点(2006-12-26 22:08:43) |
4. ユナイテッド93
《ネタバレ》 すべての事実を知っている僕らから見ると、「何やってんだ!」と言えるかもしれないが、飛行機をのっとってビルにぶつけるというのはあまりにも非現実的なことだというのがそれまでの考えだろう。そういう意味で、「ビルにぶつかった?こんな晴天なのに?」とかのセリフは考えさせられる。2機目がビルに突っ込むのは、「あ、あ!」という思いでいっぱい。最後の草原が見えるとき、誰もが「あそこか・・・」と思ったはず。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-19 09:39:30) |
5. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 これをインチキとかアンフェアっていう人が多い気がするけど、このくらいはアリだろう。供述だってことははっきり言ってるんだし、その供述者は詐欺師なんだし。 本来ならば地の部分であるはずのところが語りの部分であることをはっきりと認識させられる。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 18:38:40) |
6. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 血液検査のシーンも好きですが、個人的には電気ショックのシーンの方が不意打ちだったのでびっくりしました。中だるみもせずに、最後まで見せきってくれてます。 それにしてもよくまああんなに気持ち悪い形の宇宙人を作れるものだ、と思わず感心してしまう。 *追記。字幕で「確率が75パーセント」と言いたいだろうが「確立が75パーセント」って間違っているのがあった。 [地上波(吹替)] 10点(2006-12-18 18:06:58)(良:1票) |