2. Uターン
《ネタバレ》 そうそうたる顔ぶれの集まった、巻き込まれ型のサスペンス。シナリオがいい。 ショーンペン演じる主人公のついてなさというか、砂漠の町の人間の勝手さというか、納得のできるレベルでのめちゃくちゃさは素直に面白い。 それにしてもこの映画で語られる「愛」の薄っぺらいこと薄っぺらいこと(笑)。誰かが誰かに愛してると言っても本心かどうか全然わからない。これがまたいい。いつどこでだれが裏切るのか全くわからない。というかこの町の人間すべてがとっくにショーンペンの期待を裏切りまくっているのだが(笑) そんな中監督オリヴァーストーンの1番描きたかったのはどの部分なのかなと。あのとんでもなく充実したキャストをみれば、案外サスペンス要素よりも異空間と化した街の、主人公が翻弄されまくる住人達を描きたかったのではと推測。どんでん返しよりも、ビリーボブソーントン演ずるダレルあたりを大切にしているようにもみえた。そしてそれもまた気持ち良い。 登場人物がみんな有名俳優というのは、こちらも映画の先の予想がつきにくくてなかなかいい。というかこんな脇役にこの人が?的な贅沢さ(リブタイラーの使い捨てとか、あれはカメオ出演ではないと思う)はあまり味わったことなかったです^^ 良作。 [DVD(吹替)] 7点(2015-10-26 14:31:57) |