1. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 飛行機にて鑑賞。事実に忠実にということだろうか、道徳的な観点が極力排除されていて、ムリヤリな感動を呼ばないつくりが「スラムドッグ$ミリオネア」と対照的だと思った。たとえばサルーはすごくいい子だからいい家族に引き取られたというような誘導はなくそこは淡々と「たまたま」が描かれているし、あるいは大人になったサルーが何不自由なく育てられたことに恥ずかしさやうしろめたさを感じているかというとそうではなく、サルーが出自を明らかにしたいと願う背景にはただ単に自分の中にある穴を埋めたいという思いしか描かれていない。なので全体を通じてドラマティックな映画にはなっていないが、その分最後の感動が純粋なものになっていると思った。 一方、弟のマントッシュや恋人のルーシーとの関係は、ぶっちゃけストーリーとなんの関係もないのにもかかわらず、こちらも淡々とそれなりのボリュームで描かれてしまっていて、それっているの?と思ってしまった。 そして、それにしてもいつもニコールの存在感と演技は素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-29 10:07:06) |
2. ラ・ラ・ランド
《ネタバレ》 飛行機にて鑑賞。いやー、切ないエンディング。取り戻せないものがあるって思うのって、本当につらいけど、でも人生そんなもの。ハッピーエンディングであってほしいと思う方もたくさんいらっしゃると思うが、俺的にはこの映画はこの切ないエンディングを見るための映画だと思った。 主演の2人は、俺の大好きな「CRAZY, STUPID, LOVE.」(邦題は「ラブアゲイン」とかいう変なタイトル)の2人の再演で、どう成長しているか楽しみではあったが、ミュージカルになってしまったためなのかどうか、ぎこちない感じを否めなかった。俺的には「CRAZY, STUPID, LOVE.」の時の2人のほうが、自然な演技で良かったように思う。ただの好みの問題かもしれないが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-20 04:48:33) |
3. ラブ・アゲイン
これ、ホント大好きな映画なんだよね。出てくる人出てくる人、みんなどっかダメな人ばっかだし、アホな出来事ばっかりなんだけど、けどなんか見終わったとあとに「人間って面白いな」って素直に思える。それは主役のキャルやジェイコブはもちろん、ちょっとイカれた女教師のケイトにまで、それぞれの登場人物を画一的な人格として描くのではなくて、いろいろな場面場面で必死に人に向き合う姿を丁寧に描いているからだと思った。そこには、作り手の人間への愛を感じる。何度見ても飽きない良作。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-01-30 07:36:55) |
4. ラブソングができるまで
最近ドリューにはまりまくっている俺としては見ないわけにもゆかず、映画館で男一人、こそこそと鑑賞。元アイドル役がはまりまくりのヒュー・グラントにしろ、意味不明なコーラの仏像ライブにしろ、俺的には「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」並みにぶっ飛んじゃってて、良かったと思った。もう、あの、リアリティとか、演技とか、どーでもいいんす、ドリューが輝いていれば。すみません、レビューになってないっす。。。 [映画館(字幕)] 8点(2007-05-05 17:55:49) |
5. ラヂオの時間
途中どんなにグダグダであっても、なにかひとつの目的をみんなでやり遂げたことを実感できたときの、あの不思議な高揚感。仕事をしたことがある人なら誰でも感じたことがある、その瞬間が過不足なく描かれていて、素晴らしい。きっとこれは三谷が考える、仕事の理想なのだと思った。 [DVD(邦画)] 8点(2007-04-01 00:45:36) |
6. ラブストーリー
「あー、いいねぇ」と、単純にそう思った。戦争のシーンが蛇足だったように思うのと、ちと説明的なセリフが多かったのが気にはなったが、2つの恋の行方をドキドキしながら楽しめた。これをパクった某ドラマを先に見ていなければ映画の最後でもっと驚けたかと思うと、ゴミドラマを作ったテレビ局が恨めしい・・・。話がそれたが、純粋に人を思うこと、人に思われることのすばらしさを思い出させてくれる、佳作だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-19 00:54:04) |
7. ラスト サムライ
なかなか楽しめる映画だった。思い切ってシンプルなストーリーにしているのが、かえって迫力のある戦いの映像や重みのある会話を際立たせていて、のめりこめた。史実的にどうのとか考証がどうのとか、言えばきりないけど、そういうのはどうでもいいと思えるぐらいに「見せる」映画だと思う。 7点(2004-06-26 15:01:59) |