1. リベラ・メ
《ネタバレ》 冒頭の火災シーンからしてそうだが、全体的になんともテンポが悪い。もちろん、バックドラフトのようにテンポ良く火災シーンを見せるだけが手ではないと思うが、どうにもスローモーで見続けるのが少々苦痛だった。また、演出&展開も古典的なものが多く、家族旅行の途中で現場に出かけていく消防士の父親を見て「ああ…、死ぬな」とすぐ分かってしまった。同僚が次々とやたら死んでいくのもえげつない。ただ、「これは『消防士&アクションのストーリーにサスペンスを付け加えた』のではなく、『サスペンス&ヒューマンを消防士の視点から描き、あとちょっとアクション』な映画なんだ」と思えばそれほど腹も立たないかも。爆破シーンなどは結構頑張っていただけに残念。アイスピックで自分の手をサクサク突き刺している子どもを見た時は悲鳴をあげてしまった。好き嫌いが分かれる作品だと思う。 3点(2004-07-23 14:18:35) |
2. リリイ・シュシュのすべて
多感な思春期の内面、それも暗い面ばかりに注目すれば、本作のようなストーリーになるのかもしれないが、そういう面だけを描かれても、痛々しく苦痛なだけだった。映画としてどこを楽しめばよいのか、また、楽しませるのでないなら、何を感じれば良いのか、自分にはよく分からなかった。中学生の頃って、確かに終末思想的、暴力的な部分もあったけれど、部活や自分の趣味に打ち込むエネルギーとか、自分の将来に対する希望とか、そういう「陽」の部分もそれと同じくらいあったはず。本作は「陰」の部分ばかりだから、見ていて凄い凹む。登場人物全員影(それも濃い影)があり、救いようのないマイナスのオーラで満たされている。自分はその雰囲気だけで駄目で、物凄い居心地悪かった。顔をしかめつつ、ため息をつきつつ、結末が気になるので何とか最後まで見たが、おそらくもう二度と見ることはないだろう。 2点(2004-04-12 18:46:50)(良:1票) |
3. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 素直に面白かった!前半はかなりコメディで、「この映画、最後はどんなオチ方するんだろ」と期待しながら見ていたが、最後、ああ来るとは!後半、真面目色が強くなるにつれ、多少テンポダウンするものの、気づかずに電車で行ってしまうシーンなどは「あ!あ!」と感情移入しまくりだった。伏線の張り方がとてもうまく、最後は気持ち良いだまされ方をした。こういう、スッキリ丸く納まっておしまい!って映画は気持ち良くて好き。映画ハッピーエンド派。しかしまあ、ヒロインにあんなリアルなゲロをさせるとは思い切ったことするなぁ。 9点(2004-03-25 18:27:59) |
4. リーサル・ウェポン3
もう何度も見ているが、テレビでホロっとやっているとつい毎回見てしまう、というそんな作品。次から次へと畳み掛けられるアクションは、どれもが「うわ、凄ぇな!」という贅沢なものばかりで、最後まで飽きない。この警察署、みんな仲良さそうでいいよね。毎回メル・ギブソンの肩が外れるお約束があり、そこでもニヤリ。 7点(2003-11-14 20:39:58) |
5. リーサル・ウェポン4
どんどん明るい方向・ポップなノリになっていくこのシリーズについては、賛否両論あるだろうが、個人的には好き。何と言うか、こう「現場はみんな楽しんで作ってるんだな」っていう雰囲気が画面から滲み出している。突っ込みたいところもいろいろあるが、不思議と許せる。夕食後のくつろぎタイムにはぴったりという感じ。 7点(2003-11-14 20:36:56) |