1. リボルバー・リリー
《ネタバレ》 毎度おなじみの、テンポの悪い日本映画と言えば確かにそうでした。 アクションのシーンはまあまあなんですが、ドラマ部分の間が長い。 原作の小説はまだ読んでません。大正の世に女のキラーガンマンは少々荒唐無稽。 いろいろ無理な設定ですが、リアリティを妨げているのは演出の方かも。 ちっとも敵の弾に当たらないヒロインからの、刺されて撃たれて重傷負い過ぎな終盤。 なんで立っていられるのか、流血の処置はしなくていいのか???な絵なのに、セリフも 間延びのやり取りが延々。さっさと海軍の敷地に入れば良いものを、感動の別れのシーン? なんか「海猿」のアホなクライマックスの演出を思い出しました。 なんでもっと、スムーズでスマートな流れに出来ないかなあ。全ては監督の責任よね。 と言うわけで、5点か4点にしそうな勢いでしたが良い点もあるんですよね。 主役のはるかちゃんの頑張りで2点追加。大正時代のノスタルジー全開のセットにも加点。 背景の美術さんの仕事もいいが、撮影もうまくて、ハードボイルドな夜のシーンが美しい。 と言うわけで、まずまず楽しめるアクション作品でした。 気になったなのがひとつ、鈴木亮平の扱いが、あんまりです。出演5秒あったの?(笑 ギャグ? [映画館(邦画)] 7点(2023-08-16 17:12:12) |
2. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 アバターのキャラに拒絶反応。 赤毛のアンに近いかな。 見開いた目は苦手です。 で、「50億人が感動した歌声」て、大風呂敷どころじゃない。 歌唱力の欠片もない。 こんな鼻歌みたいなのに世界中が虜になるわけがない。 ストーリーが、アホ過ぎて、再生何度も止めては深呼吸、心臓にも悪い毒映画。 とにかく、見てて辛くて、怒りが込み上げて、鳥肌すら立ってくる。 この最低のセンスはどこから来たのか。 監督のセンスだけの問題? リアル世界のシーンも、どーも間が悪い。 意味のない数秒があちこちにある。 編集のセンスも低下してきた。 絵はキレイなので、もったいない。努力した作画スタッフが気の毒でしょうがないです。 音楽家をアニメで扱うのは、難易度高いのよ。ディズニーでさえ苦戦してるのに 50億人が惚れるとか、どれだけハードル上げたのかを理解できなかったのが敗因。 [地上波(邦画)] 2点(2022-09-26 00:32:33)(良:1票) |
3. リップヴァンウィンクルの花嫁
黒木華ちゃんが実にいい。近所に普通に居そうで、でもどこか不思議なふわふわした子。 新婚早々に追い出されて、呆然と彷徨って・・ 「ここはどこねー」??(笑 全ては悪い奴に騙されているのが原因で、どこまでも利用されて気の毒な展開だが その目的が判ると、ナントモ言えない脱力感。登場人物それぞれの勧善懲悪感は薄れていく。 話が見えてきて、成る程なあと思いました・・ が、長過ぎる3時間。 いくらなんでも2時間以内に納まったでしょ? 冠婚葬祭のシーンばかりの映画になってる。 引っ張るところと、流すところ、緩急つけて欲しい。それと変に手持ちのカメラ使って 不安な心情を・・も、無駄に多いなあ。そこでカメラゆらゆらって、必要ですか? でも、それらの不満を払拭する華ちゃんの魅力が素晴らしい。彼女は貴重な女優さんですね。 しかし、この男は本当得体が知れない奴だ。デキル奴のようだが裏の顔もあって不気味。 自分的には、編集の妙があれば9点作品でしたが・・惜しい。 [DVD(邦画)] 8点(2017-03-05 01:36:10) |
4. 臨場 劇場版
《ネタバレ》 若村麻由美の力演によって、点数は甘めです。 最初は、まあまあの映画だったような気もしましたが、頭冷やしたら 気になる点が増えてきました。 通り魔犯人を無罪にするべく暗躍した連中が、コイツの無罪で どこから報酬を得たのか描かれてません。もう一つの悪が野放しです。 無罪男へ天誅の準備として打った薬はどんな効果があったのか、数分後 溌剌とし反撃に走り回ったんでは、設定が破綻してます。 この男に本当の天誅をという観客の期待を裏切ってはいけません。 心神喪失は演技だったとの自白映像でも、隠し撮りして公開するとか もっとスッキリする展開にできないかなー。 原作もドラマも未見でして、主役の個人主義が鼻につきます。なんか 同僚がお気の毒。 真実の解明は完全無視して、県警に都合の良い結末へと誘導に躍起になる お偉いさんへの天罰も、足撃たれただけって生温いっすね。 悪い輩に法を無視して天誅を与えれば、そいつの家族を不幸にしてしまうぞ? それは天誅されちゃった輩の問題でしょ。悪い事してたんだから。 娯楽映画として、もっと豪快にいってくれないかな。 等々 8年前と2年前の2つの事件により、怨恨が複数のベクトルで重なり 誰が誰に殺意を持ったのかが徐々に解明されていく中で、 事件が2つに分かれて同時進行に至る設定は面白かった。 他の方も言ってますが、日本映画の悪い癖は、説教が長くてクドイとこ。 1から10まで言わなくても判るから、次行って欲しいのに・・ 脚本も演出も編集も、どれか一つレベルが落ちると全体が落ちるよなー その辺を上手くまとめてくれる新しい監督の登場をあと何年待てば 良いのだろうか? [DVD(邦画)] 6点(2016-04-05 23:47:14) |
5. LIMIT OF LOVE 海猿
《ネタバレ》 日本映画の悪いところだけ集めたような作品。 テンポ感覚ゼロの仕上がりは、誰が戦犯なのかな。 船が傾いて、床も傾いて歩くのに苦戦するシーンで、 水が斜め45度に滴下している・・ カメラだけ傾けてるのバレバレやねん・・ それでもテンポがあればスルー出来たのに、お経を延々 聞いているような感傷的なタルイ会話に、ストレス全開。 この映画は、アクション映画アレルギーの彼女との カップルだけを対象に製作されたものでしょう。 死を覚悟したヒーローの演説に皆が涙するシーン・・ 要らない!せめて10秒程度にして次に行ってくれ。 なのに、全員生還して笑顔でギャグの大円団? このシリーズは全てがこの調子・・ 日本映画見るのが怖くなる毒性に注意。 [DVD(邦画)] 2点(2016-04-05 19:33:35) |