1. レックレス・ケリー/向こうみずで行こう!
《ネタバレ》 B級、というよりZ級と言う方が良いような作風ですが、結構好きなんですよねー。見た者の開いた口がふさがらないメカデザインのセンス、とんでもないストーリー、あまりに豪快なホラの吹きっぷりには脱帽。あと、ヤッホー・シリアスの作品って「ヤング・アインシュタイン」なんかもそうですけど、おバカな話の中にアウトサイダーに対する愛情や優しさが見え隠れしていて、それがいいんですよねえ。ちなみに映画の最後に出てきますが、主人公のネッド・ケリーという人には実在した人だそうです。あとこの映画、「ロード・オブ・ザ・リング」や「マトリックス」にも出ているヒューゴ・ウィービングも悪役で出演してますが、彼のプロフィールからはこの作品は抹殺されてるみたいです(笑)。 8点(2003-10-13 14:41:31) |
2. レナードの朝
最近雑な作りのコメディーばっかし観ていたもんで、この映画の丁寧な作られ方に好感を持ちました。窓を「開放」の、扇風機の風を「生の実感」の象徴として使っているところなんか良かったですね。それに何と言ってもデ・ニーロの演技の凄さ!目覚めたばかりのレナードは本当にナイーヴな若者に見えました。「今ごろ何言ってんだ」と言われそうだけどやっぱこの人は凄いです。それに対してロビン・ウィリアムズも、人間を愛してはいるが人との関わりが苦手なセイヤー医師の役を好演していました。発作が起きたレナードがセイヤーに向かって「(俺の姿をカメラで)撮れ!撮れ!俺のために」と叫ぶシーンとダンスシーンが心に残りました。 7点(2003-08-26 16:15:36) |
3. レッド・バイオリン
この映画で流れるバイオリンの演奏を聴いて、初めて「バイオリンの音色ってセクシーだなあ」と思いました。オカルトチックでユニークな作品ですね。オークションのシーンが何度も反復されるアイデアも面白かったです。個人的には文革中の中国のエピソードが心に残りました。 6点(2003-07-09 19:47:00) |
4. レインメーカー
《ネタバレ》 最初、見始めた時「お、これはアメリカ弁護士版『ブラックジャックによろしく』かな」と思いつつ、「あなたはいつから堕落したのですか?」ってところは「言うねえ、若いの!」と喝采を送ったのですが、見終わった時にいくつか不満(疑問)が浮かんでしまいました。その1:あのDVの夫を殴った後、結局奥さんが罪を被っちゃった所。あれが後半生かされるかと思ったら、フツーに釈放されてるし。つーか正義派弁護士ならあそこで男を見せろよ。その2:悪役保険会社、弱すぎ。もっとずる賢く描いてほしかった。たぶん現実はあんなもんじゃないでしょ。その3:なんといってもラスト。ええー!?何、結局弁護士続けてたら、いつか自分も堕落するから、今のうちにやめるってか?つまり人はマニック・ストリート・プリーチャーズではなくセックス・ピストルズの様であれって事(前者はアルバム一枚作って解散すると宣言したにもかかわらず、今でも活動を続けてるイギリスのバンド、後者はアルバム一枚作って解散しちゃった、パンクの祖。ちなみに僕は、どちらもいいバンドだと思う)?それは違うぞう、君。理想通りに行かなかったり、時には自分の手を汚さざるを得ない状況になったり、それが人生というものではありませんか?個人的に一番納得のいかないラストでした。でもまあ全体としては良かったんですけどね。ある種のハードボイルドってことなのかなあ・・・。 7点(2003-06-01 22:07:43) |
5. 恋愛小説家
この作品、「恋は負けない」のDVDに入っていた予告編を見て「面白そう」と思って観たんですけど、いやー素晴らしい。僕が言うのも生意気だけど、脚本が実に良くできてるなーと思いました。人間嫌いで強迫神経症の小説家、病気の子供を抱えたシングルマザーのウェイトレス、そしてゲイの画家(「恋は負けない」でロリコンエロ教授をしてた。個人的に、ちょっと雨上がりの宮迫さんに似てると思う)の時に癒し合い、時に傷つけあう様が凄く丁寧に描かれています。やっぱり心の変化やすれ違いっていうのはドラマ作りのキモですね。ただ最後、ユドール(ジャック・ニコルソン)とキャロル(ヘレン・ハント)がくっついてしまうオチはほんの少し不満。もともとユドールがキャロルに抱いてた感情っていうのは小さい子供が母親に対して持ってる気持ちみたいなものだったと思うんですよ。ユドールの父親がかなりスパルタだったらしいことを匂わせる台詞がチラッと出てくるので、たぶん家庭もギクシャクしてて、そのせいで人間嫌いになったのかな、と思うのですが、ともあれ別に男女の恋愛にしなくても、そのまま「年老いた息子と若い母親」みたいなユニークな関係性が築けても良かったんじゃないでしょうか?恋愛の要素を入れないとウケないと製作側が判断したのかなあ。でも、全体的にはすごい満足できる作品でした。 9点(2003-05-29 14:03:48)(良:1票) |
6. レオン/完全版
まず、ひとこと。面白かった!で、なんかこの映画はロリコンとかロリコンじゃないとかいう議論があるけど、やっぱりこの映画にはロリータ的要素はあると思います。やっぱりナタリー・ポートマンは可愛いし。でもそれは別に悪いことじゃないし、なおかつそれだけの映画じゃないと思いますよ。僕はこの映画を観る前はてっきりレオンがもっと渋くてクールな殺し屋だと思ってたんですが、彼は十九歳で成長が止まってしまい大人になれないまま年をとってしまった(しかも殺し屋としては一流に“なってしまった”)少年なんじゃないでしょうか。あのミルクはそれを象徴してるのかな、と思ったんですが。あの豚の手袋とコスプレクイズ(?)のシーンも、ちょっと唐突に感じられたんですけど、そういうことじゃないかなあ。いずれにせよアクションシーンは良かったしレオンの最期もかっこよかったし、倫理的観点に目をつぶれば、いい映画だと思います。 9点(2003-04-09 19:22:23) |
7. REX 恐竜物語
原作はあんなじゃないんだよー。結構面白いんだよー。サンタのかっこうした恐竜と踊るシーンなんかないんだよー。ちゃんと原作に忠実に作れば、ひょっとして「ジュラシック・パーク」なんか軽く超えるSF大作が出来たかもしれないんだよー。みんな、わかっておくれよ・・・(号泣) 3点(2003-02-28 21:41:18) |