1. レイチェルの結婚
《ネタバレ》 キムの痛々しい暴走っぷりも分かるけれど、問題を抱えた兄弟に周囲がかかりきりで、手がかからないいい子だったからこそ放置され、ずっと寂しい思いをしてきたレイチェルの気持ちもよく分かる。そういう積年の恨みがあるからこそ「自分の結婚式ぐらい、私を第一にしてよ!」と思うのは当然だろうと思うと、レイチェルが意地悪姉さんにはとても思えなかった。そしてこの姉妹をそうした不幸な関係に貶めた要因は、どうやら身勝手な実の母親にあるということを、さりげなく示唆している。ひと癖もふた癖もある女達に囲まれて、優しいけれど不器用なお父さんの孤軍奮闘が切ない。とまあテーマは良かったんだけど不必要にダラダラと長いパーティ描写のせいでもう一度観たいと思えないところが残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-26 15:13:58) |
2. レールズ&タイズ
何の予備知識も先入観もなく観たところ、思いがけず号泣。K.ベーコンはどちらかというと苦手だったし、この手の典型的なアメリカの白人子役を可愛いと思ったことも皆無なのだが、この作品では良い意味で予想を裏切られた。フィクションでしかありえないご都合主義な展開とは言え、だからこそ「こんな最期」に憧れてしまう、中年既婚女性の夢が描かれている。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-06-22 02:13:51) |
3. レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
割と好きなジム・キャリーがやな感じだった。かなり嫌いなメリル・ストリープがいい感じだった。世界観や絵は割と好きな感じだけに、ストーリーの尻切れトンボ感がいただけなかった。子供向けとしても大人向けとしても中途半端でつまらなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-08-12 22:14:39) |
4. レイジング・ケイン
《ネタバレ》 登場人物(多重人格の各キャラも含め)がいちいち不快。人間的魅力を感じる人が誰も出てこない。だいたい瀕死の患者の目の前でその夫にせまる身勝手な女医が子供を取り戻そうと奔走するのは説得力ゼロ。事件現場から平然と去る見るからに不審な人物をスルーする警官もボンクラ過ぎ。最後は予想通りのビックリを狙ったオチ。不愉快な映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-02 11:08:15) |
5. 恋愛小説家
ここでの評価の高さに期待して見たけれど、最後まで惹きつけられるものがなかった。どちらかと言えば偏屈人間を偏愛する傾向のある私だが、メルヴィンのキャラは全然好きになれない。いい歳して余裕なさすぎ、視野狭すぎ。キャロルもいくら生活に疲れて欲求不満になってるとは言え、とりあえず誰でもいいんか?と突っ込みたくなるようながっついた様子が痛々しくて見ていられない。あと、純粋な恋愛映画の場合、いくらストーリーが良くても肝心の主演二人のルックスが自分自身のストライクゾーンからあまりにもかけ離れていると感情移入がかなり難しいことをしみじみ思い知った夜であった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-29 00:59:35)(良:1票) |
6. レナードの朝
二人の名優の神演技を堪能できます。激しく痙攣しながら鬼気迫る形相で「学べ!学べ!」と叫ぶパーキンソン病患者。R.デニーロにしかできません。とことん不器用でシャイな医師が、嬉しいときにちっちゃな目をキラキラさせてはにかむ様子。R.ウィリアムスにしかできません。展開に無理のない抑えたエンディングも良かった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-22 14:18:57) |
7. 冷静と情熱のあいだ
むしろ冷静と打算のあいだをウロウロしているように見える二人。自分にとっては、これほど感情移入できない恋愛映画も珍しい。観光映画というジャンルがあるのなら、まあまあの出来なのでは。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-04-25 22:02:41) |