21. ロビン・フッド(2010)
《ネタバレ》 なんか自分が知っているロビン・フッドとは違うものでした。 どちらかと言えば前日譚。『僕がロビン・フッドになるまで』を描いたストーリーでした。 で、そのボリュームに対して時間が長い長い。どうりでダラダラ進むわけだ。ラッセル・クロウが大好きなので、とりあえず見ている間は楽しいのですが、ラッセル・クロウじゃなければきつかっただろーな。 イギリスは十字軍遠征して成果が上がらず、帰国する羽目に。その帰国の道中他国の城を略奪しながら帰るというクソみたいな国。だからリチャードⅠ世にそもそも共感できないわけで、その王が死んでバカ息子が跡を継いだところでどっちもどっちだろうと思ってしまいます。リチャードⅠ世が立派な王で、その死後息子が国をダメにしていくのを見かねたロビン・フッドが遂に立ち上がるとか、そんなベタなストーリーのほうがよほど盛り上がる気がします。 森の子供たちといつ合流するんだろうと楽しみにしていたので、それがなかったのはとても残念。いや、合流したんですがそこで物語が終わってしまったのでそこから先を見せてほしかったです。 ついでに言うと、森の子供たちがマリアンと村を助けるのはまだ理解できますが、最後のフランス戦に参戦するのは無理があると思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-09-17 01:48:44) |
22. ロード・オブ・ウォー
《ネタバレ》 真面目でおかたい社会派サスペンスドラマ。実話ベースらしく、淡々と物語は進んでいきます。 緊張感あるプロットと画作り。そしてニコラス・ケイジが主演。更にはブリジット・モイナハン、ジャレッド・レト、イアン・ホルム、イーサン・ホークと脇を固める役者の存在感もすごい。それぞれがエヴァ、ウィタリー、シメオン、バレンタインとして重要な役割を担っていて、物語に『厚み』『深み』があります。 旧ソ連の叔父さんとの闇取引。国際警察の執拗な追跡とガサ入れ。アフリカのとある独裁国家との駆け引き。そのどれもがある種のユーモアと潜在的な恐怖をないまぜにした独特の緊張感で描かれます。はっきり言って映画の完成度はかなり高いと言えるでしょう。 ただ、肝心なのは、私が『武器の密輸』になじみもなければ興味もないので、あまり物語りに入り込めなかったことです。もっと言うなら、『ちょっと今そんな気分じゃなかった。』ってゆーね・・・。それに後味が悪い映画ってのはどーにも好きになれませんでして。ホラー映画の後味の悪さってのは平気なんですが、こーゆードラマっぽいやつの後味の悪さってなんか残るんですよね。 [DVD(字幕)] 6点(2018-01-26 12:06:57) |
23. ロックンロールミシン
《ネタバレ》 邦画特有なのか、行定監督特有なのかわかりませんが、何もかもをグレーで終わらせる空気感がたまりませんね。 自分達のオリジナルブランドを作り、自分達の服を作ることに情熱をかける3人。そこに混ざるサラリーマンが1人。 普通であれば、そのサラリーマンが化学変化を起こすのか、はたまたその逆になるのか。 ところがこの映画にそんなものはありません。主人公のサラリーマンは、最初から最後まで『お客さん』でしかない。3人の優しさに甘えるだけの『お客さん』。少なくとも同じ戦力としての『仲間』には最後まで見えません。主人公にしかできないことをするとか、そんなエピソードは一切ありません。リアルと言えばリアル。そこは賛否が分かれるところ。個人的には『否』。だってそれじゃああまりにも物足りないじゃないですか。 みんながミシンを使って作業をしている様子は文句無くカッコよいです。 『オフ』と『オン』の描き方がこの作品は非常に良いです。 そして作った服にはさみを入れちゃうシーンは、最も衝撃的であり、最悪でもあります。 人によっては『次の一歩のための勇気あるリセット』に見えるでしょう。 ですが、私個人としては、『何を期待してるのか知らないけれど、今までお前が見てきたものは全部茶番なんだよ』と言われているようで、悲しいことこの上ないです。 雰囲気とキャストの演技だけで2時間見せてしまうのは凄いと思います。ですがこの作品がやはり『地味系』の作品であることに変わりはありません。だからこそラストくらい、ちょっと夢や希望を見せてほしかったんですが、残念。 仲良くなった外人が、みんなで作ったTシャツ着ているからって、そんなんじゃ全然足りない。 Tシャツといっしょに結局強制退去させられているし! [DVD(邦画)] 6点(2016-09-26 11:43:00) |
24. ロスト・イン・スペース
《ネタバレ》 どう点数をつけたら良いか非常に困る作品。なにせ後半からはストーリーがもうぐっちゃぐちゃ。明らかな子供目線の作品なのに、こんなぐっちゃぐちゃにする必要あったんでしょうか。中途半端にタイムトラベル設定つけちゃうからこんなことになるんじゃ。それがなければ、もっと本作に入り込めたと思うと残念です。 でもこの作品って、ぶっちゃけ映像だけでかなり楽しめちゃうんですよね。。それに、中盤までのノリとストーリーはわかりやすくて面白かったのです。ついでに言うと、クルーも良い。特にウィルは最高。こーゆー小さいけれど、腕や頭をもっているキャラクターって無条件で大好きなんですよ。 なのに、惑星に不時着してからがもうつまらない。何しろ、みんな手探りで何かやってるって感じだから、見ているほうは完全に置いてけぼりです。そしてたたみかけるかのような意味のわからないタイムマシンの登場。20年後のウィルとスミス登場。そもそも20年後のウィルはパラレルワールドとして処理されているのに、ラストで直前に宇宙船の中に父親が戻されたときはパラレルワールドになっていない。なんて節操のない。 タイムトラベルものでも、『バックトゥーザフューチャー』や『タイム・アフター・タイム』のように、その設定がわかりやすく活きているものもありますが、本作について言えば、タイムトラベルはからめるべきではありませんでしたね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-07-01 00:11:39) |
25. ロザンナのために
《ネタバレ》 予告編とのギャップにまず驚きます。感動のごり押しでくるのかと思いきや、意表をつくコメディタッチ。 心臓病で、余命いくばくもない妻のため、小さい頃に亡くなった娘の隣の墓を確保する。ある意味人生のラストをテーマにしているにも関わらず、映画そのものはドラマチックに、エネルギッシュに、未来への希望さえ感じさせるように展開していきます。このギャップと絶妙なバランスが非凡な面白さを生み出しているのでしょうか。 ただ、触れられている方もいらっしゃいますが、隠し身代金をめぐる一連のどたばたで人が死んじゃったり、マルチェロが死体遺棄及び隠蔽及び横領という犯罪に手を染めちゃうってのは、この作風には合ってなかったかもしれません。 コメディ要素はこの作品の場合大きくプラスに働いていますが、それは交通整理だったり、生命維持装置だったり、倫理的・道徳的に許せる範囲内に留めておいて欲しいものです。それくらい、この作品は楽しい雰囲気の中に、夫婦愛や家族愛といった美しいテーマを表現することに成功しているのです。中盤から後半直前までのブラック・ユーモアに、何か雰囲気壊されちゃって残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-30 09:19:40) |
26. ロケッティア
《ネタバレ》 ディズニー映画は、必ずハッピーエンドを用意してくれるので大好きです。 ある意味予定調和なので、その分刺激は少なくなっちゃいますが、毒にはならなくても薬にはなります。 なんたってハッピーエンドですから。この映画の場合プチサクセスストーリーになってますから。少なくとも見終わったとき嫌な気分になることはありません。 なんか元気ないとき、少しだけスカッとしたいなと思ったときが、見時でしょう。 ただ、この映画はディズニーにしては少しスリルがあって、普通に銃撃戦や暗殺が出てきます。こういう映画も作るんですねー、とちょっと意外でした。 惜しむらくは、「ロケッティア」ならではの飛行シーンと、活躍シーンが思ったよりも少ないことです。駆け引きを重視しちゃっていますね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-20 10:32:03) |
27. ロストボーイ
《ネタバレ》 そうか!だからおじいちゃんは、昼間ずっとサングラスをしていたのですね! サムを車に乗せたけど、昼間だったから出発しなかったのですね! テレビの代わりにテレビガイドを見ていたのですね! ・・・いや、テレビガイドは意味わからんな。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-17 02:22:02) |
28. ロマンシング・ストーン/秘宝の谷
《ネタバレ》 普通に面白いです。まさに、見て損はないかなって感じです。 アドベンチャーとしては、宝探しや秘境が物足りないですが、アクションコメディとしてはそれなりに楽しめるレベルです。 ジャックが頼りになりそうな登場をしたくせに、肝心なところで役に立っていないのが良いですね。 序盤、警察グループから逃げるために、ジョーンが自力で橋を渡ろうとし、つたを使って無事谷の反対側へ辿りついたのに、ジャックのほうは岩壁に激突したり。 中盤、軍隊みたいなグループから逃げるために、乗り込んだ車で、ジャックが直結してエンジンかけようとしたら、ジョーンがキーが刺さっていることを教えてあげたり。 きわめつけは、ラスト。ジョーンが大ピンチのときに、宝石喰ったワニをあきらめてジャックは助けに行ったのに、全然壁をよじ登れなくて結局ジョーンが自力でピンチを脱出。 ジャックいらんやん。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-30 16:25:38) |
29. LOGAN ローガン
《ネタバレ》 『真面目かっ』ってつっこみたくなるほど真面目。 そして暗い。グロい。地味。ローガンとチャールズが、なんかずっとつらそう。はっきり言って、二人のこんな姿は見たくなかったな。アクションもストーリーも、爽快とは程遠い内容です。 出てくる人がみんな死ぬ。 スピンオフ作品とはいえ、X-MENシリーズであることに変わりはない。人それぞれ求めるものは違うかもしれませんが、多くの人がX-MENシリーズに求めるものは、ヒーローじゃないのかな。 この映画にヒーローがいますか? 小さい頃応援していたウルトラマンや仮面ライダー。彼らがヨボヨボになった挙句、チョロチョロのスペシウム光線しか出せず、敵にフルボッコにされて殺される。そんなシーンを見て誰が喜ぶのでしょう。 『アポカリプス』や『ダークフェニックス』をまだ見ていません。 どうやらその後の作品らしいので、先にこちらを見てしまったことを後悔しています。 この2作品を見るときに、『どーせローガンとチャールズはよぼよぼになって死んじゃうしな・・・』って思わないことを祈るばかりです。 ただ、X-MENシリーズとしては個人的に最低ですが、一本の映画としての完成度は高いかと思われます。 派手な超能力バトルを期待するとがっかりするでしょうね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-07-04 10:31:01) |
30. ローラーガールズ・ダイアリー
《ネタバレ》 スポーツ映画ならではのカタルシス・・・なし。青春映画ならではの爽快感・・・なし。恋愛映画ならではのドキドキ感・・・なし。ないない尽くし。可も無く不可もなく。退屈はしません。ただこの映画ならではの取り柄がないだけです。 こーゆージャンルはベタで良い。ストレートなストーリーのほうが個人的に好ましい。この映画はやや変化球気味。このスポーツ自体が白昼の爽やかなものではなく、夜のアンダーグラウンドな世界。これがそもそも思っていたイメージとなんか違うのです。爽やかで可愛らしいパッケージとなんか合致しないのです。 そしてルールがいまいちピンとこない。メジャーなスポーツではないのかもしれない。だからこそ誰が見ても盛り上がれるような工夫が欲しいです。 映画という限られた時間。だから主人公は最初から才能がある。それはいいよ。よくある話だし。天才系は嫌いじゃないし。でもだったらもっと盛り上げてください。周囲の人間がもっと驚くような演出なりパフォーマンスを入れてください。中途半端な才能は期待はずれになっちゃいます。 それは家族も同様。父親が突然娘の擁護にまわっちゃう不自然さ。ここを不自然に感じさせないのが大事。母親までもがラストは感動しちゃって娘を応援するような、そんなスーパープレイやドラマチックな演出が欲しいです。 彼氏の存在は、今作ではブリスの好感度を下げる効果しかないので要りません。 友人がパクられた原因をブリスのせいにするのは逆恨み。しかもそれに対しブリスが謝っても許さないシークエンスが不愉快です。こーゆーエピソードって必要だったのでしょうか。 エレン・ペイジをはじめとした主要人物の魅力、個性はよく描けていると思います。 ドリュー・バリモアとジュリエット・ルイスの二人が完全に脇に徹していて、なんだか世代交代の波を感じますね。 [DVD(字幕)] 5点(2019-04-23 01:53:49)(良:2票) |
31. ロード・オブ・ドッグタウン
《ネタバレ》 勝手に爽快なサクセスストーリーを期待して見てしまったがために、予想とは大きく違う内容に、期待を裏切られる結果となりました。 スポーツとしてのスケボーを楽しむというタイプの作品ではないみたいです。 どちらかと言えば、スケボーを起点としたそれぞれの人生の在り方、捉え方を淡々と表現しているだけ。 幼馴染?のジェイ、ステイシー、トニーの3人。知名度が上がったことをきっかけに、それぞれ違う道を選択します。違う立場で3人が接する後半は、青春映画ならではの『切なさ』や『ほろ苦さ』みたいなもんが満ちています。特にステイシーとトニーは、成功しているはずなのに、なぜか失くした物のほうが大きい、みたいな、そんな感覚。 スポーツ映画としては物足りないです。 理由。技量。人物。そのどれもが説明不足であり描写不足だと思います。 あれよあれよという間に雑誌に載り、ヘッドハンティングされる。いつの間にか超有名人で、ちやほやされている。なんでしょう、この違和感。 トニーやスキップはわかりやすいのですが、ステイシーやジェイは何をしたいのかがさっぱりわかりません。二人がそれぞれの選択をしても、それが二人の目指していたゴールなのかどうなのか、それすらようわからんのです。人物の心が描けていないのですから、カタルシスも生まれるわけがありません。 『こーゆーことがありましたよ。』っていう事実をただ並べるだけなら、それは映画とは言えない代物だと思います。 個人的にはスキップのエピソードが好きです。 スキップが終盤で、他の人の店でボードを作成しているシーンが、凄く心に残っています。 青春は、何も十代の少年少女の特権ではないのだと感じさせてくれる名シーンです。 [DVD(字幕)] 5点(2017-05-29 14:01:04) |
32. ロング・キス・グッドナイト
《ネタバレ》 設定・ストーリーは凄く好き。記憶を失った良き母親が、実は政府直属の凄腕のスパイであり殺し屋っていうのは、よくある話かもしれませんが、わくわくしちゃいますよね。事故で頭を打ったことで、少しだけ記憶が蘇ったのか、包丁さばきが突然すごいことになるのが最高です。 ですが、このシーン以降、思いの外このおいしい設定が活かされていない気がするんです。サマンサからチャーリーに入れ替わることでの戦闘能力にもう少し差をつけてほしいです。サマンサとチャーリーという二人の人格による心の葛藤がいまいち描ききれていません。せっかくの家族持ちという背景がほとんど効果的に働いていません。ドラマとアクションがうまく融合しているとは思えず、ひとつひとつのシーンの完成度に対して爽快感が薄いんです。 俯瞰して観れば、娯楽作品として充実した内容になっているのかもしれません。にも関わらず、なんか思ったより楽しめなかった本作。観る前の期待値や、ジーナ・デイビスに対する好みの問題をふまえても、意外にいまひとつな作品でした。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-05-01 00:38:14)(良:1票) |
33. ロストユニバース 魔宮伝説からの脱出<OV>
タイトルはとてもかっこよく、中身はとってもチープな作品です。 ただ、映画としてのクオリティは高くないのかもしれませんが、個人的には好きなタイプです。 画像の粗さや、わかりやすい安直な展開や、俳優陣の演技すべてが、なんとなく懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。 突然仲間になったり、急にバトルが始まったり、とにかく突っ込みどころ満載ではありますが、何も考えずに子供に戻った気持ちで観賞すると意外と楽しめました。 また、1つ1つのシーンがぶつ切りで、それを無理矢理くっつけて一つの映画にしちゃったような感じなんですけど、その1シーン1シーンは意外と面白くて、特に戦いのシーンはスピード感あって良かったです。 「戦闘開始だ!」みたいなノリですね。 戦いのシーンが多かったのも個人的に嬉しかった。 もちろん、映画としての完成度は結構低いと思いますので、そこだけはご注意ください。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-20 10:53:54) |
34. ロッタちゃん はじめてのおつかい
子供向け昼ドラですね。前半から中盤くらいまでは、はっきり言って退屈でした。ただ、後半30分くらいは、ロッタちゃんが結構良い仕事します。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-07 18:14:11) |
35. ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-
《ネタバレ》 これはお洒落というのか硬派というのか、なんとも形容しづらい作風です。 いや、映画として説明不足すぎじゃないですか。 そもそもギャントがなぜそこまでミッチェルにこだわるのか、まるで意味がわかりません。 『俺の下で働け。嫌なのか?じゃあ死ね。』 ざっくり言うとこれがギャントの言い分でしょ?マフィアの世界は映画でしか見たことありませんが、こんなめちゃくちゃな言い分って実際あるんですかね? ビリーは最初から最後までただのクズだし。襲われたホームレスは耳が聞こえないふりをしていて、なんや思わせぶりで何かあると思っていたら何も無いし。 そしてキーラ・ナイトレイの存在価値。 おそらくミッチェルとシャーロットの恋愛を取り入れることで、より悲劇を際立たせようっていう狙いなんでしょうが、これがものの見事に機能していません。むしろ、この二人の恋愛パートで映画が間延びしちゃってます。 ラブストーリーとしてもドラマとしても中途半端だけど、サスペンス部分はそれなりに面白かったかな? とは言え、何か起こりそうで何も起らないのに大分疲れてきて、途中が結構だるかったです。 大物を倒し、小物に刺されるっていうオチは悪くないけど後味は悪い。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-05-01 00:01:34) |
36. ロンゲストナイト
《ネタバレ》 かなりストーリーがわかりにくい、陰謀たっぷりのバイオレンス映画。特に人物描写や説明が不親切なため、細かい部分でわからないところがいくつも出てきます。特に問題なのが、それぞれの動機や目的がいまいちわからないところです。 とは言え、おおまかな粗筋や、トニー・レオン演じる汚職警官が置かれている状況が緊迫している空気は十分伝わってきます。 今作はラウ・チンワン演じるイウトンにしろ、主人公?の汚職警官にしろ、正義がどこにもないため応援も共感もできないのが辛い。もちろん、こーゆー人たちが好きな人には面白い作品だと思います。 僕は、アウトローな人は好きでも、その中で更に道を踏みはずすような人は好きではないので、ストーリーのわかりにくさもあいまって、かなり今いちな作品でした。 ただ、ラストにもう一回あの台詞を流したのはかなり良かったです。名前と顔しか出てきていないホンの恐ろしさを伝えるに十分なラストシーンでした。こーゆー終わり方はかなり好きです。 [DVD(字幕)] 4点(2014-10-13 12:34:47) |
37. ロミーとミッシェルの場合
《ネタバレ》 中身が全く無い主人公二人のからっぽの人生に付き合わされる90分で、全く努力のできない二人に『それって主役としてどうなん?』って気持ちでいっぱいでした。 いくらコメディとは言え、やはり夢や希望、もしくは友情や努力や思いやりの大切さってものを、もうちょっと見せてほしいものです。この作品には何もない。一見美しい友情のように見えなくもないですが、これってダメ人間同士が傷なめあってお互いを甘やかしているだけなんじゃない? ラストの成功だって、ただのラッキーに過ぎません。それも、高校の時に馬鹿にしていた男のクラスメートが事業に成功していて、それに乗っかるという節操の無さが信じられません。ってゆーか、それって主人公のモラルとしてどうなんでしょ? でっちあげトークは見ていて痛々しすぎます。 クラブでならしたとかいうダンスは目も当てられないくらい酷いもんです。 それに対する周りの拍手だって、予定調和どころの話じゃなくて、寒すぎです。 とは言え、全体的な流れや、ハッピーライフなテイストは嫌いではありません。 でもね。ここまで主役二人に魅力がないと、全然楽しめないもんですね。 [DVD(字幕)] 4点(2014-06-20 01:49:59) |
38. ロンリー・ハート(1986)
《ネタバレ》 焦点をしぼりづらい映画は苦手です。 序盤は、状況設定がよくわからず、若干置いてけぼりをくらいました。 レニーは突然ヒステリーを起こすタイプで、見ていて痛々しい。 でも「がんばれ!」って思うほどには魅力を感じないキャラなのが辛い。 メグはおそらく長女なのでしょうが、二人に対する気遣いが表面的にしか見えず、どちらかというとデリカシーのない部分ばかりが目立ってしまい、好きになれません。 ベイブに関するエピソードは見ごたえありました。 群像劇でもなさそうですが、一体何を見たら良い映画なのかよくわかりません。 何も解決しないまま突然終わってしまったのも、ちょっとすっきりしないです。 ・・・娯楽映画ではないのは確かですね。 [DVD(字幕)] 4点(2012-11-03 12:26:06)(良:1票) |
39. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 このタイプの映画と、主人公であれば、優柔不断さはないほうが爽快な気分になれました。友人が死んでしまったことも納得いきませんが、その後のわりとあっさり受け入れムードはなお許せません。しかもその真相を知らされたときに、極悪所長との取引に応じてしまうって、男気に欠けると思います。で、このタイプの主人公から男気取ったら何が残るのでしょう。はっ!そういえば、結局何も解決してないじゃん・・・このあと、皆さんどうなるのでしょう・・・ [DVD(字幕)] 4点(2011-07-10 03:34:07)(良:1票) |
40. ロープ 戦場の生命線
《ネタバレ》 NGO?みたいな国際的支援団体が、必ずしも行く先々で歓迎されるわけではない。とゆーなかなかリアルな実体を知ることができました。 井戸に投げ込まれる死体。親を失った子供。廃墟となった街。なるほど、反戦映画としての価値はあるのかもしれません。 ですが映画に娯楽ばかりを求める私のような人には向かない映画。 なにせ淡々とロープを捜すだけの、ちょっとしたロードムービーのような映画。 吊るされた両親。地元軍による検問。道に横たわる牛の死体と地雷。銃を持った子供。 緊迫したシーンは数あれど、幾度と無く挿入される他愛のない会話がいちいち話の腰を折る。どーにもテンポがよろしくありません。 極めつけは主人公の色恋沙汰。 例えば牛で立ち往生してからの夜のキャンプまではまあ良かったのですが、そこから先の男女のやりとりがまあだるい。マンブルゥとカティヤのプライベートな話なんてどーでも良い。 最後のオチは好き。ただあの巨体が浮き上がってくるには浮力が足らん気もしますが・・・。 教科書的な意味合いでは大事な映画だと思います。 ですが、なにせ退屈という気持ちが大きすぎて、大切なメッセージが素直に心に響かなかった次第です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-05-06 14:11:54) |