1. ロマノフ王朝の最期
《ネタバレ》 ロマノフ王朝の最期という題ですが実際は帝政ロシア末期に皇室に絶大な権力を誇った妖僧、ラスプーチンのお話です。 冒頭から記録映像を交えてのロシアの簡単な歴史のおさらい、そして当時の様子を踏まえつつラスプーチンの放蕩ぶり、奇行ぶりが描かれ、しかも見た目がそっくりなので凄まじい迫力があります。 しかし、映画として見ると、複数の登場人物が出ては色々な視点で話が進むので、ちょっと散漫、という感じ、そしてロシアの歴史を履修済みという前提条件からかなかなか話が難しく入ってこない、という点があり、御r作映画というよりは半分記録映画のような印象を受けました。 ただやはり、ロシア正教会の僧たちに弾劾されるシーンはもはや悪魔祓いなんじゃないかという迫力があったり、ラストの暗殺のくだりは下手なホラー映画より怖いじゃないか?と思わせる演出で、ロシアが抱えていた闇を垣間見れた気がしました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-01-02 02:51:57) |
2. ローマ法王の休日
《ネタバレ》 邦題からはもう少しほのぼのとしたふヒューマンドラマを想像。しかし実際には法王に選出されたがその重圧に耐えられず逃避してしまう1人の老人の等身大のお話でした。 ミオシェル・ピッコリの「もう無理!」という演技や思い悩む表情、ローマの市井の人人の雰囲気、中世から飛び出してきたかのような枢機卿たちや衛士の服装や突如としてバレーボール大会が始まる感じなど個人的にはなかなかよかったです。 しか市ラスト、ちょっと皮肉が効きすぎて余韻を感じると言うより「え、このあとどうすんの!?」と言う感情が先行してしまったので、もう少し「その後」を描いて欲しかったと言うのが正直なところです。 ですが全体t歴にはそれほど悪い作品ではありませんでした。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-28 20:05:54) |
3. 68キル
《ネタバレ》 気弱な彼氏とぶっ飛んでる系の彼女が企てた泥棒計画。だけど彼女のぶっ飛び具合が「散歩しながら人殺してく」レベルなので、事態がどんどん悪い方向に転がっていってしまうのがなんとも情けないというかなんというか(笑) 偶然現場に居合せ行動を共にすることになるヴァイオレットの存在が一応転機となって、後半ようやく彼女の呪縛から逃れられ、「誘う女をガン無視して走り去る」ラスト共々、彼氏の成長物語としても楽しめました。 とはいえ結構残虐描写も満載で、かなり観る人を選ぶと思いますが、基本的に死ぬのはヴァイオレット以外みんなクズ野郎ばかりなので、そういう意味ではスカッとするかもしれません(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-19 00:10:37)(良:1票) |
4. ロックンロール・ハイスクール
《ネタバレ》 低予算映画で有名なロジャー・コーマン製作総指揮っつーことで、とりあえず物凄く肩の力を抜いて観るのが正解。 ラモーンズが出ているというだけでファンには必見の映画かもしれないがそこを取れば普通のロック映画。 主人公を女の子にしてバカ要素を120パーセントくらい入れると出来上がるような作品。 トンでも設定も多数あるが、前半写真だけで出てきたロックネズミが後半しっかり実物が出てくる芸の細かさはある意味関心。 何にも考えないで映画観たいときには最適かもん。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-14 02:37:20) |
5. LOFT ロフト(2005)
《ネタバレ》 予告編だと結構面白そうに思えたんですが、そこは予告編マジックということで、実物はさして面白くありませんでした。 まあ、プロット自体はそれなりなんですが、見せ方と云うのがどうも。↓の方も言ってますが、ミイラと寝起きを共にするってなかなかできないんじゃないでしょうか。あの抑揚のない編集者も見ていてやる気あんのかと思ってしまいました。 黒い服を着た女性の幽霊も、はっきり出てくるまではまるで遊んでいるかのようにそこらをうろうろしてますし、出たら出たで「あ、安達祐実だ」としか思えませんでした。ここはやっぱり死国ねーちゃんこと栗山千明を使うべきですよッ!! と判らんことをのたまっていました。 ラストもラストで、キスで終わりにするもよし、あの終わり方も良いけど、死体発見→ギャー→水に落ちる…ってコントじゃあるまいし…。 どこまでが本気でどこまでがふざけてるのか(多分全部本気でしょうが)判らなく内容でした。 [DVD(邦画)] 5点(2007-11-02 09:58:40) |
6. ローグ アサシン
《ネタバレ》 やはりジェット・リーのアクションを期待してしまうと肩透かしを感じます。しかも恐ろしいほどに。 とにかく闘いません。闘っても、衰えがどうしても見えてしまいます。まあ、そういう演出なのかもしれませんが。 それに今回は敵もパッとしません。 ジェイスン・ステイサムは嫌いじゃないですけど、彼の相手としては明らかに役不足です。 そして驚愕の展開。まさかそういうことだったとは思いませんでしたが、いくらなんでも無理あるでしょうという感じです。 まあ、小ネタで笑える、というのはありますが、アクション、展開すべてひっくるめて、やはりすっきりしない、というのが見終わった後の正直な感想でした。 [映画館(字幕)] 5点(2007-10-16 00:41:07) |
7. ROCK YOU! ロック・ユー!
《ネタバレ》 皆さんの言うとおり、QUEENの曲がとてもマッチしてます。邦題の「ロック・ユー!」は貴族(もっと言うとアデマー)をギャフンと言わせてやるぞという意味なんでしょうね。 馬上槍試合という競技自体は、ただ棒(槍)でど付き合うだけのものなので何回も見てると飽きてきますが、本当にさり気ない教会風刺だとか、所々に散りばめられた笑いの要素などは見ていてなかなか楽しかったです。 それから、キーパーソンとなるエドワード黒太子もそうですが、やはりチョーサーでしょう。 独特のチョーサー節(?)も聞いていて面白かったですが、「私の作品のなかに登場させて復讐してやる」がかなり良かったです。 カンタベリ物語等チョーサーの作品は読んだ事がありませんが、きっとそれに引っ掛けたんでしょう。 こういう引っ掛けが結構好きなので、今回は(そう云う引っ掛けがされてると信じて)7点と言う事で。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-28 20:59:30) |
8. 蝋人形の館
《ネタバレ》 確かにこいつはいままでのダーク・キャッスル製作作品とは一味違いますね。 大音響で驚かす演出だとか、いちいちじれったい行動を取る登場人物とかは少々痛手ですが、まず雰囲気が違う。 いままでの作品はどことなくユル~イという感じでしたが、こいつは雰囲気が結構おどろおどろしいです。 そして、残虐表現も頑張っている。というか、映画見てて久しぶりに「うごぁ~!!」という感じに見舞われました(笑)。 雰囲気もそれなりにあって、エロくてエグくて…まだこんな映画が作れるんだとしみじみ思ってしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-21 22:23:22) |
9. スティーヴン・キングのローズレッド<TVM>
またこれも長いですねぇ。これもテレビ映画だから仕方ありませんが、流石に前後編あわせて255分はなかなか辛いものがありますね。しかし、その分ローズ・レッドの歴史や登場人物の描写、それぞれ起こる怪奇現象や事件などが丁寧に描かれてますね。“どんどん部屋が増殖していく屋敷”のモデルは、恐らく実在するウィンチェスターの屋敷でしょうけど、さっき通った廊下がなくなっていたり、部屋の配置が変わっていたりというギミックはなかなか面白かったと思いますし、役者陣も、ジュリアン・サンズの演技等なかなか良かったと思います。ただ、ミイラ化した亡霊はまだ許せますけど、CGで作られた幽霊はちょっといただけないですねぇ。という事で点数は5点。 5点(2005-03-06 23:39:47) |
10. ロスト・イン・ラ・マンチャ
映画という一つのものにとらわれずに、何かを作り出すときのその困難さを垣間見た気がする。別にこの「ドン・キホーテを殺した男」にかかわらず、すべての映画やその他芸術作品が、このような不慮の事故、運命の悪戯と隣り合わせであるという事、そして、その中で完成されたものは、出来栄え以前にやはり一つの作品として賞賛されるべきものなんだという考えがよぎった。これを見てしまっては、ただその作品をつまらない、駄作と切り捨てるのが、非常に惜しまれる事になるだろう。 7点(2004-06-16 21:39:08) |
11. ローラーボール(1975)
犯罪も戦争もなくなった時代。そこで人々の闘争本能をかき立ててくれるものは、ローラーボールという殺人ゲーム。そのゲームのチャンピオンであり、世界を動かすほどの地位を得た一人の男に恐れおののいた上層部は、彼を消そうと暗殺チームを送り込む…近未来SFの王道を行く展開ですが、文字通り体と体のぶつかり合いなローラーボールの試合などはなかなか見ごたえがありましたし、個人的には最新式の機械などよりも、この映画のようなレトロな機械の方がSFって感じがしました。しかしいつも思うんですが、この頃のSFって今と違って結構暗い世界の話が心なしか多いですね。 6点(2004-06-10 19:17:33) |
12. ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター
30万人という驚異的な人数を動員した無料コンサート、観客は皆クスリでぶっ飛んでいて、いたるところで乱闘騒ぎ。ステージ上にハイになった連中が上がりこんできて演奏が中止される事など、今では考えられない、というか先ずありえないコンサート。 そして、それが最高潮に達した時、警備を担当していたヘルス・エンジェルスがハイになった黒人青年を刺し殺すという事件が起こる…。 この。ストーンズの歴史上、いやロック史上に残る惨劇として知られる「オルタモントの惨劇」を捕らえたのがこの「ギミー・シェルター」。 劇中でミックがSympathy for the Devilを演奏している時に言う台詞「これをやると絶対何かが起こるんだ」に表現されるように、始る前から何かが起こる予感がしていた。 この、ロック史に残る名曲でありながら、ロック史に残る惨劇に拘っているいわくつきの曲Sympathy~。しかし、だからこそ俺はこの曲が好きだ。邪悪さゆえのカリスマ性が心を捉えて離さない。これとキング・Cの21世紀の精神異常者、イエスの危機は俺の生涯のベスト・ソングだ… って、レビューがとんでもなくあさってな方向に飛びすぎちゃったけど、とにかく、ストーンズが最もストーンズらしかった時代、ロックが最もロックらしかった時代の遺物として、見ておく価値は充分にあると思う。点数は、これは面白い面白くないの基準で測る映画ではないので5点、+様々なヒットナンバーが聞けるので1点の計6点という事で。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-05-26 18:53:48)(良:1票) |
13. ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
《ネタバレ》 まぁブレイブ・ハートと似てる部分がかなりあるんですねぇこれは。個人的にはブレイブ~の方が好きですけどねぇ、これもなかなか面白いですよ。目を抉られながら最後まで主人の潔白を信じる執事って、普通の人じゃ先ず無理。本当にその人のことを信頼し、慕ってなけりゃ出来ないっすね。それにかつては貴族だったのに十字軍としてエルサレムに遠征に行ってから、人生観を変えて、弱きもの=庶民の味方になるロビンも、個人的復讐や偽善かもしれないけど、何も行動しないよりはずっとマシですよ。やっぱりいつの時代にもこういう庶民の英雄ってのは必要です。最後のほうにちゃっかり登場してたショーン・コネリーや、異教徒でありかつては敵でありながら主人公を上手くサポートするモーガン・フリーマン等の豪華キャスト、さり気なく盛り込まれてる笑いの要素などは見ていて非常に面白いです。ただ全体としての仕上がりが少々甘かったように思えるのがネックですか。何はともあれ、気軽に見られることは確かですねぇ。 6点(2004-04-30 01:07:49) |
14. ローマの休日
皆さんの言うとおり、へプバーンはショートよりロング・ヘアーの方が似合ってますね(笑)決して実る事のない、身分違いな恋だけれども、湿っぽくなる事がなく、むしろ、階段のシーンや真実の口等の笑いの要素を組み入れながら正当な恋愛ストーリーに昇華させているところが凄い。使い古されたネタ?いやいやこれがオリジナルというものでしょう。 8点(2004-04-21 18:42:24) |
15. ロビンソン・クルーソー(1996)
《ネタバレ》 孤島でのサバイバルが主体に描かれているわけではないので、アドベンチャーとしてみた場合は飛んだ期待はずれなんですが、そこでであった異文化の人間と出会う事で、自分の傲慢さを知り、宗教や文化を超えた絆で結ばれるというくだりはとても好きです。特に後半、“決闘”で、どちらかが死ななければならない時に「友達は殺せない、お前が生きろ」という二人のやりとり、そして戦死の決闘を邪魔され、そればかりか友人であるフライデイをも殺され、彼の骸を抱えて嘆くシーンはベタですが非常に感傷深い。そしてラスト、フライデイとの孤島での思い出がフラッシュバックする場面も映画の余韻を上手く引田立てています。前半部分はいささかテンポが悪いものの、それでも結構楽しめた作品でした。 6点(2004-04-02 13:35:27) |
16. RONIN
ジャン・レノが銃を構える姿って物凄く決まってますね。勿論デ・ニーロも負けてはいませんけど。依頼人の正体を聞かずに与えられた仕事を鮮やかにこなすプロフェッショナルたちを浪人としたのは斬新だと思います(日本人でもないのに四十七志の詳細を知ってるのは相当凄いですね)し、疾走感抜群&長テイクのカーチェイスシーンも見ごたえあります。…が、どうもそれだけのような気がします。設定や話の展開は結構いいのですがどうも淡々と進んでいくような気がしてイマイチな感じを受けました。でも見てそれほど損をしたわけでもなく前記の通り話は結構好きなものだったんで、点数は、微妙な線という事で5点にしておきます。 5点(2004-02-29 03:53:50) |
17. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
確かにこれほどまでに大規模なプロジェクトってのは数えるくらいしかない。が、しかし、正直な事を言わせて貰えば、1作目、2作目、3作目と見てきた中でこれが一番微妙だった。確かに見せ場はちゃんとあるし、長さを感じさせない展開ではあるが、映画史に名を連ねる史劇超大作を見てきた自分にとってはどうも人間対CGのクリーチャーに臨場感を求める事が出来ない。この映画を製作するにあたりCGその他それに類する技術が不可欠であった事は認めるが、生身の人間たちが繰り広げる血沸き肉踊る戦闘シーンの気迫等には到底及ばない。それにストーリーも、原作のように名作と謳われるまでには至っていない、というかやたらに長い戦闘シーンのせいで人物の描写、物語の根幹にあるものが蔑ろにされてされて全く深みが感じられない。そもそも小説が名作になる条件ってのはストーリーもそうだが、やはり読み手が、そこに書かれている世界観を想像したくなったり、「次は一体どうなるんだ?」といったような意欲をそそる言葉づかいや言い回し、表現方法をしてこそ「名作」というものになるんだと思うし、それをそのまま映画にしたところで、根本的に表現の方法が違う映画が傑作に仕上がるわけがない。これによって「バッド・テイスト」や「ブレインデッド」等のカルト・ムービーを撮っていたジャクソン監督がアカデミー賞を取るような大物監督になってのはファンとしては嬉しいとも思うが、その反面で彼の映画愛溢れるB級作品を見られないと思うと、また悲しいものがある。 6点(2004-02-17 17:17:30) |
18. ロジャー・ラビット
いかにもアメリカ人が喜びそうなドタバタコメディですね~。ある意味トゥーン(アニメ)の裏事情なんかも知れて面白い?みたいな感じです。子供向けとは思うんですが意外にストーリーはしっかりしてると思いますよ。しかしやはりこのノリについていける人とついていけない人がいるのもうなずけます。僕?それなりには面白かったですよ。 6点(2004-02-05 02:43:13) |
19. ローマ帝国の滅亡
同じ題材を扱った映画で【グラディエーター】がありますが、そちらが強大なローマ帝国に立ち向かった剣闘士の話をアクション要素をふんだんに用いて映像化しているのに対し、こちらはより史劇としての体裁を取って重厚に“ローマ帝国の衰退”を描いてます。勿論、それだけではなく、コモドゥスとリヴィウスの戦車戦、随所に繰り広げられる合戦など、迫力のシーンもあり、膨大なエキストラと当時の建築物を再現した壮大なセットなど、CGには出せない存在感がきちんとあります。【ロード・オブ・ザ・リング】のような。CGによって作り上げられる迫力も良いですけど、やはり実物の人間とセットの迫力には敵いません。史劇の見どころはやはり、当時を再現した豪華絢爛名セットや途方もないエキストラ、そして繰り広げられる波乱万丈の物語(それがたとえ史実と違ったとしても)だと思うので、そうした点でこの映画も及第点であり、壮大な金の無駄遣い感を存分に味わえると思います。そして、この映画から、実際の帝政ローマ時代に興味を持てれば更に良し…。 [ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-29 02:17:26) |
20. ロッキー5/最後のドラマ
ロッキーが現役から引退し、トレーナーになるので、今までとは少し変わっている設定。今回はどちらかといえばロッキーの闘いに対する情熱、そして家族の事に重点を当てて描かれていると思います。引退しているので、リングの上では闘いませんが、大事なのは心だということを教えるためのラストのストリート・ファイトもなかなか見ごたえがあると思います。 6点(2003-12-07 03:23:18) |