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1.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 
面白かったです。 抑えた感じで淡々と進むミステリーが好きなので、とても楽しめました。  物語の中で語られているのに、姿を見せないキャラクターが作品のキーになる、、、こういったミステリーには良くあるケースで、この作品も同様でした、がストーリーが丁寧に作られているので、無理な唐突感も無かったです。  ラストが分かっていても、何回も観たくなる作品。
[DVD(吹替)] 8点(2023-09-23 22:38:14)
2.  ロッキー4/炎の友情 《ネタバレ》 
悪い言い方をすれば、ロッキーシリーズで一番異質な本作。 ソ連が出てきたり、サイボーグの様なライバルが現れたり、娯楽性を追求し、ド派手な作品に仕上がっています。 本作を初めて鑑賞したのは上映当時の中学生の頃。こういう演出が大好きな年頃で、トレーニングシーンや試合のシーンには熱狂したものです。その後何度も鑑賞しましたが、つい最近改めてじっくり鑑賞。 これは3作目、いや1作目から続く、アポロのドラマとして見る事も出来るなと思いました。 3作目のアポロはとにかくカッコイイ。1、2作目からキャラは同じだが、友情厚くロッキーに指導を行う。この頃から、アポロは不完全燃焼の自分の魂をロッキーに託していたのかもしれません。そして本作で再びリングに上がります。結果は非常に悲しいですが、これがロッキー、アポロのいうファイターとしての生き方なのかもしれません。こういう見方をすると、中学時代とは正反対に、トレーニングシーンや試合のシーンではなく、アポロがリングに上がる事を懇願するシーンやタオルを投げられる事を拒否するシーンがとての印象に残りました。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-04-02 11:37:15)
3.  ロッキー5/最後のドラマ 《ネタバレ》 
当初ロッキーシリーズの最終章として制作された本作。どの様にこのシリーズを終わらせるのか、それが重要なポイントとなる。 現役ボクサーとして華々しく終わらせるにしても、4作目で限界まで激しいファイトを描いておりあれ以上の試合は流石にありえない。若い挑戦者が登場し敗北による世代交代、これでも良いかもしれない。 実際に描かれたのは疾患による現役引退・若手の育成である。 これは良い選択であった思う。それにより、純粋な人間ドラマが今まで以上に多く描く事が出来るし、なにより監督がジョン・G・アヴィルドセン。 結果、十分期待通りの作品だったと思う。上でも書いたが、現役を離れた事によりこれまでとは異なる父親としての人間ドラマと、トミーのマネージメントによるボクシングに関するドラマも展開する。 特に、トミーが世界タイトルを獲得後のインタビューで、ロッキーへの感謝を示さなかったシーン、とても切ないシーンですが、察したポーリーが飲みに誘い、息子がロッキーの話に同調するところなどは、些細なシーンではあるが、家庭という集団の温かさを感じた。 確かに、これまでリング上で激しいファイトを繰り広げて来たあのロッキーの最後の戦いがストリートファイト?・・これだけを聞くと笑い話の様にも聞こえてしまうが、作品を最初からじっくりと鑑賞すれば何の違和感はない。我慢できずトミーに反撃した理由が仲間のポーリーに危害を加えられたからところからも、ロッキーの人間性が良く描かれていると思う。 実際は、最終作のリブートという位置づけで、この後「ロッキー・ザ・ファイナル」が製作され本作より高い評価を得るのだが、本作の終わり方も良かったと思う。 不満点を挙げるとすれば、悪徳プロモータのジョージ・ワシントン・デュークが軽すぎるところである。キャラクターはあれで良いのだが、悪の雰囲気をもっと出しても良かった思う。
[DVD(吹替)] 7点(2015-04-02 10:58:44)
4.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 
ロッキーシリーズは、激しいファイトシーンがあるが、あくまでメインはとても優れた人間ドラマ。本作で私が心打たれたのは、エイドリアンで始まり、エイドリアンで終わらせた構成。地下試合から、タイトルマッチ、消えかけた闘争心を蘇らせた試合、友の為に超人的な強敵との死闘・・こんなに強いロッキーでも、エイドリアンが亡くなった今、途方に暮れながら空虚の中を生きている。心の拠り所は墓の中に眠るエイドリアン。そして再び立ちあがり人々を熱狂の渦に巻き込むような魂が燃える試合を行う事が出来た。その事に感謝し「君がいてくれたおかげだ、やったよエイドリアン」と墓前に報告。 思い起こせば、シリーズ通してロッキーは決して完璧に強い人間ではなかった。どちらかといえば弱い人間だったのかもしれない。悩み立ち止まり戦いをやめようとした事もあった。そんな時、いつも傍で励まし、再び戦うきっかけをくれたのはエイドリアンでした。 本作では一作目から変わらぬエイドリアンへの純粋な愛を作品の軸として描きたかったんだろうなと思った。 エイドリアン役タリア・シャイアの本作出演に関するエピソード記事を読みましたが、実際に出演させず、エイドリアンを想い出の中の姿だけに止めた事も結果的に良かったと思います。タリア・シャイア本人も出来上がった本作を見て納得したとの事。 シリーズ最高の人間ドラマでした。
[映画館(字幕)] 10点(2015-03-27 15:55:06)(良:1票)
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