21. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
《ネタバレ》 テイストは1作目に近いかも。 とにかくストーリー、そして主人公を含めたメインのキャラクター、そのどちらにも魅力がまるでありません。 ですから、どんなに美しいドリフト走行を見せられても、高揚感を感じるには至りません。 やはり、エンタメ作品であっても、ストーリーとキャラクターは大切ですね。 そもそも、ハンが組のアガリをピンはねしたうえに、コトがばれると開き直り。そんでDKに追い掛け回されて、最後はクラッシュして炎上。自業自得じゃないでしょうか。 にもかかわらず、主人公のショーン、DKに殴りかかります。そして『レースで勝負だ。負けたほうが街を出て行く。』って。いやいや。お前に正義の心はないのか。DKのほうが筋が通っているでしょう。これは『主人公』という権力を振りかざした悪質な『職権乱用』ですね。 はっきり言って、こんなに共感できない主人公は、はじめてです。 周りがみんな主人公の味方なのも、???です。 しかしこの作品を見て、『ドリフト』って日本ならではのお家芸なのかなって、思いました。道が狭く、山道が多く、アメリカに比べるとカーブが多そうな日本。ドリフトで円を描く技術とか、立体駐車場上っていく映像とか、美しすぎます。 これでストーリーとキャラクターに魅力があれば、傑作になったのに。 日本の高校に入学したりとか、その辺の発想、舞台設定は非常に面白いです。ただ日本の高校って、こんなんでしたっけ?それに、この舞台設定が果たして効果的に機能しているのでしょうか。 日本という舞台が、本当にただの『舞台』にすぎないとしたら、もったいないですね。 いろいろ文句つけましたが、こんな作品でも、北川景子がヒロインやっていたら高得点つけたかもしんないです。 一番筋が通っていないのは自分ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-06-28 08:03:11) |
22. ワイルド・スピードX2
《ネタバレ》 『1』がイマイチでしたので、見るかどうか迷ったのですが、見て良かったです。 凄く面白くなっています。 ストーリーにちゃんと必然性があります。 一人一人の行動の動機が、はっきりしています。 映像、スピード感は、前作を凌いでいるのではないでしょうか。 コーナリングが多くなったことで、レースっぽさも前作よりあります。 公道でのカーチェイスも、トラックしか出なかった前作に比べ、障害物(一般車やトラック)が多くなったことで迫力が増しています。 地元の警察やらFBIやらがわんさか出てきて、みんなで追いかけっこしているのは、理屈抜きで楽しいものです。 車庫からたくさんのスーパーカーが出てきて、追跡を撹乱する仕掛けは、大掛かりでわくわくします。 これだけサスペンスフルで、ドラマ性があって、ちょっとコメディな部分もあると、車のことがよくわからなくても全然楽しめます。 前作は、はっきり言って、一部の玄人よりの作品であったのに対し、今作は万人向けのエンターテイメントに仕上がっています。 映画としての完成度は雲泥の差でしょう。 よくある『刑事のバディもの』的なテイストがあるのも嬉しい。 仲が悪かった二人がいつの間にか協力し合っています。もはや使い古されたプロットかもしれませんが、やはりこーゆーのが楽しいです。 『使い古された~』とか言わずに、面白いものは面白いんだから、使い古されたものでも良いものはどんどん使って欲しいものです。 それに、主人公の相棒として、ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)はとても相性の良いキャラクターだと思います。 更には、テズ、スーキー、ジミーといったメカニックやドライバー仲間の存在が、大変良いスパイスになっています。 前作がまとまりのないごった煮状態だったのに対し、今作は一つの料理としての体を成しています。 大変面白いエンタメ作品です。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-06-19 16:34:52)(良:1票) |
23. ワイルド・スピード
《ネタバレ》 車もバイクもアクセル全開ですが、映画は空回り気味です。 エンターテイメントな作品には、ヒーローが欲しいところです。 メインの二人。ドミニクとブライアン。このどちらにもヒーロー性が足りないのが痛い。 ドミニクはトラックジャックの犯人。しょせんは犯罪者。それに皆から慕われるほどのカリスマを感じません。 ブライアンは容疑者の妹に、自分がおとり捜査官であることを簡単にばらしてしまいます。更にはラストでドミニクを見逃す始末。どう考えても警官の適正が0でしょう。そんな人間を主役に据えられても、応援できないし、共感できません。 共感できないから、ブライアンといっしょにハラハラすることもできません。 脇役も、個性があるし、キャラ分けはできていますが、魅力がありません。 最大のマイナス要因は、それぞれの動機が見えてこないことでしょう。 動機が見えないから、目的も見えません。 ブライアンはどうしたいのか。犯人を挙げたいのか。ただドミニクの妹と仲良くなりたいだけなのか。それともドミニクに認めて欲しいのか。主役なのに主体性がなく、そのスタンスが宙ぶらりんのままラストまでいっちゃうってどうなんでしょう。 そしてドミニク。なぜトラックジャックをやっているの?その動機は絶対必要でしょう。 その理由は明かされないまま、ラスト二人でチキンレースみたいなことやって、終わり。 確かに映像だけは、凄い良かったです。映像『だけ』はね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-06-16 00:46:37) |
24. ONE TAKE ONLY ワン・テイク・オンリー
《ネタバレ》 血と暴力の匂いがする作品。 メインの二人はどこにでもいそうな二人の男女。 街中をぶらぶら散歩したり、カフェで女友達とおしゃべりしたり、サッカーしたり。 しかし、裏では、一人は売春をし、もう一人はドラッグを売り捌いて生計を立てています。 タイ社会の表と裏が体感できるムービーですね。 爽やかな恋愛パートと、緊張感漂うサスペンスパートの対比が凄いです。国は違いますが、同じアジア映画の『息もできない』を思い出します。 吹き替えはいまいちでしたが、キャストの演技は臨場感を感じさせる素晴らしいものです。映画としては大変見応えがあり、ストーリーもしっかりしています。 ですが、登場人物が皆不幸になるラスト。 ばりばりのアクションや、ホラーだったら、バッドエンドも全然アリなんですが・・・。ドラマのバッドエンドって本当に不幸な気分になるから苦手です。見ている間は面白いんですけどね。 [DVD(吹替)] 7点(2016-04-29 18:04:04)(良:1票) |
25. 私が女になった日
《ネタバレ》 ポップでキッチュでファンシーな作品が好きな自分にとって、この作品は高尚すぎました。 何故観ようと思ったのかすら、今となってはわかりません。 牧歌的な1話の『ハッワ、疾走感を感じる2話の『アフー』、共に空間的な広がりを見せるにも関わらず、終始『慣習』『宗教』『しきたり』といった目に見えない檻にがんじがらめにされている、息苦しい閉塞感が漂っています。 そして急に謎かけみたいになった3話の『フーラ』。 そーかー。『家』かー。なるほどねー。全然気付かんかったー。 1話、2話でおなかいっぱいになって、完全に思考が停止していました。 すごい話ですね。 それに突然1話目、2話目と話がつながるのも嫌いじゃないです。 でも映画そのものは嫌いです。 脳みそぺらぺらの自分には、つまんないっす。 [DVD(字幕)] 2点(2015-05-07 04:22:58) |
26. 悪いことしましョ!(2000)
《ネタバレ》 ストーリーに魅かれて見たのですが、期待していたものとは随分趣きが違いましたョ。『好きな人を手にいれるため、悪魔が願いごとをかなえてくれる。』てっきり、現実世界の中で、いろいろな奇跡を起こしてくれるものだと勝手に思い込んでしまった自分が悪いのですョ。まさか世界もキャラもすべて変わってしまうとわ、びっくりですョ。予想していたのとは全くちがう演出、これはやられましたョ。最も苦手なパターンですョ。途中で見るのやめようかと思ったョ。 次の願いを叶えさせるために、わざとうまくいかないように仕向けるっていうのは面白いアイデアですョ。ただそのやり口が卑劣でチープでしョ。『実は麻薬王だったョ。』『実はアソコがとても小さいんですョ。』『実はゲイですョ。』『実はリンカーンでもうすぐ暗殺されますョ。』そんなこと言い出したら何でもアリになってしまうョ。どう考えてもフェアじゃないョ。ずるすぎるョ。そんなのちっとも面白くないョ。第一、性格や知性まで変えてしまったら、もはや別人だョ。ラストは良かったけれど、好みに合わない映画だったョ。 あと、もう一つだけ言わせてョ。ビッグ・マックとコーラの注文は、契約書にサインをする前のやつだから、それをカウントするのはおかしいでしョ。 [DVD(字幕)] 4点(2015-04-16 01:44:53) |
27. ワイルドシングス
とりたてて非難するところもなければ、とりあげるほどほめるところもない、いたって無難なサスペンスだと思います。 正直言うと本編は5~6点くらいなんですが、エンドロールのネタバレが凄く良かったので7点。 本作は、『とりあえずひっくり返しときゃー、みんなびっくりするでしょー。』という軽いノリで作ってしまったかのようなストーリーですから、そりゃびっくりはしますが、淡白な味わいになっちゃってます。サプライズ感のないどんでん返しは見ていてサムいだけですから、今作はなかなか際どいラインかもしれませんね。僕はOKでしたけど(笑) 逆に、伏線をほとんどはらない潔さが、軽快なリズムを生み出している気もします。テンポがかなり良いです。二転三転する割りには、気楽に見れます。置いていかれることもないです。 要は、高級ではないけれど、割と定番なB級グルメを次々と味わう心地よさがこの作品にはあります。ある意味キング・オブB級エンターテイメントです。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-20 04:29:44)(良:1票) |
28. ワンダーランド駅で
《ネタバレ》 予備知識なしで観ると、いったいどーゆードラマなのかが最初はわかりにくいです。その上、やたらと人のアップが早いスピードで切り替わるので、観ていて疲れます。 中心人物が二人。エリンとアラン。要はこの二人が出会うまでのすれ違い、行き違い、それぞれのエピソードを噛みしめて楽しむ物語。最初わかんなかったです。 二人が出会うまで長かったなー。『やっと出会った!』と思ったら映画が終わりますからね。なるほど、そーゆーことですか。出会うまでのストーリーを楽しむもんだと知っていれば、もう少し違う見方で鑑賞できたかもしれません。今作については、事前にストーリー設定を知っておいたほうが良いかもしれないですね。 いずれにせよ、今作は脇役のキャラ設定、1つ1つのエピソード、そのどれもが中途半端な印象です。自然な日常、自然な社会を撮りたかったのかもしれませんが、自然すぎてつまらないです。どこにでもいそうな人たちのどこにでもありそうな日常を、ありふれた会話で延々と見せられても面白いわけがないと思うのですが、いかがでしょう? ただ中盤から終盤にかけては、物語が面白くなります。二人の結末が気になります。音楽もなかなか良いです。ハッピーエンドなので、観終わった後の後味は清々しくて、悪くないです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-11-23 10:12:04) |
29. 187(ワン・エイト・セブン)
《ネタバレ》 主観的に見るか客観的に見るかで評価が変わりそうな作品ですね。 モラルや倫理観も問われそうです。 私はモラルや倫理観を捨て去ってしまい、見ている間、『ガーフィールド、やっておしまい!』とずっと思っていました。ですので、最初にガーフィールドを刺した人間がぬるい刑罰しか受けていないことや、新しい赴任先での悪ガキの中に罰を受けていない者がいることに、ものすごいフラストレーションを感じてしまった次第です。 校長にしろ、同僚にしろ、生徒の親にしろ、まともな人が少ないのもフラストレーションを助長します。 本作の唯一の救いは、女生徒と同僚の女教師の存在です。ですが女生徒は終盤で手のひらを返したようにガーフィールドに冷たくあたります。私の理解力の無さのゆえかもしれませんが、その辺りの心理面の機微がうまく読み取れません。 結局主人公と悪ガキの主犯格は死に、その女生徒が感動的な卒業のスピーチをし、女教師は教師をやめてしまうわけですが、なぜその結論に至ってしまったのかの心境がやはり理解しきれません。 不完全燃焼のまま、何かのメッセージを正確に受け取りきれずに終わってしまいました。ですが、少なくとも画面にはずっとひきつられるよくわからん迫力がありました。 『アメリカでは9人に1人の教師が襲われている。その犯行のほとんどが生徒によるものである。この作品の原案は現役の教師が執筆したものである。』って最後に流れるメッセージが一番心に残っています。 外国ってすげー。 先生するのが、戦争並みに命がけなんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-06 03:13:16) |
30. 若草物語(1994)
《ネタバレ》 原作知らず。前作も知らず。この作品で「若草物語」初デビューです。よって、この映画のみでの感想です。 はじめのうちはよくある悲喜こもごものホームドラマのような印象しかなかったのです。それが、物語がすすむにつれ、ある種の切なさのようなものが。 いつも一緒にいたはずの四人姉妹。まるで一生一緒にいるんじゃないかと錯覚するほどです。ですが四人姉妹を別つものが訪れます。それは夢であり、結婚であり、そして死です。 前半の少女時代の雰囲気を見事に、でもあくまで自然に作っちゃったのが後半に活きています。後半に終始感じる切なさは、時の流れがあの四人いつも一緒だった子供時代には決して戻ることがないということを感じさせるからでしょう。 ただ、ベスの死をきっかけに、再び家族が集まり始めるラスト。ホームドラマならではの清々しいカタルシスを感じることができるハッピーエンド。失われた命もありますが、新しく誕生した命もあり、新しい家族になる人達もいて、時間の流れというものは過去に回帰はできないが、でも決して寂しいことではないと感じさせてくれる良いラストでした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-10 13:37:31) |
31. 忘れられない人
《ネタバレ》 これは忘れられんですねー。 昔、「ストーカー」と「純愛」の違いは何か、と友人達と話したことがあります。何日も話し合った結果、「イケメンであれば純愛。ぶさいくだったらストーカー」という最終的な結論に、私達は非常に満足していたのですが、この作品を見る限りでは全然違いますね。 本作でのアダム(クリスチャン・スレーター)は、一度でもキャロライン(マリサ・トメイ)から拒否されれば、おそらくはすべてのストーカー行為をやめたんではないですかね。そういう人物であるという説得力は十分に彼の人柄から伝わってくるわけです。 アダムとキャロラインの愛情表現って、なんか良いですよね。相手への思いやりにあふれているというか。 ついアダムに主眼を置きがちになりますが、個人的にはキャロラインのキャラクターもかなり魅力的なんです。どこにでもいる惚れっぽい子供じみた女性かと思いきや、すごく母性あふれる優しさを秘めているんですよね。アダムの怪我の手当てにせよ、泣くアダムを優しく抱きかかえる仕草にせよ、アダムをさりげなく気遣う言葉の選び方にせよ、女性の善良性というものが本当によく感じられます。 なんにせよ、まったく飾りもなければサプライズもない、こんなストレートな恋愛映画がこんなにも胸に響くのは正直嬉しいです。 本当は10点満点なんですけど、超個人的な好みで、これだけは絶対許せない演出があったものでして。自分にリボンをつけて、「もうひとつのプレゼントはあたし」っていうの、あれだけはもう本当に本当にだめなんです。100年の恋も音を立てて砕け散ります。 [DVD(字幕)] 9点(2013-07-04 08:31:51)(良:1票) |
32. われらの歪んだ英雄
《ネタバレ》 最初の90分は、転校生の主人公ハン・ビョンテと、独裁状態の級長オム・ソクテとの服従関係が出来上がるまでを見せ続けられるので、はっきり言ってかなり息苦しいし、重苦しいです。 最初のうちはビョンテも何かと頑張るわけですが、この独裁がなんといっても浸透しすぎている。なにせ、オム・ソクテが級友達だけでなく、全ての教師から厚い信頼を受けているので、ビョンテ一人の力ではもうどうすることもできないわけです。 ソクテを倒す夢を妄想していたはずのビョンテが、いつしかソクテと仲良くなる自分を夢見ているシーンはとても悲しく、切なく、そして痛々しい。 完全に心を折られたビョンテに最早信念はかけらも残されていませんでした。ソクテが作り上げたシステムの支配下に置かれながらも、完全にそのシステムに乗っかって、満足しているビョンテの様子が一番恐ろしい。 ところが、この完璧ともいえる独裁システム、あっけないくらい簡単に幕をひきます。たった一人の新任の教師によって。 この新任教師キム先生は、まるで黒船のような存在。 外から見れば、なんてちっぽけで狭い世界で自分たちが生きているのかを教えてくれるような存在なんです。 確かにこの小学校は、社会の縮図。いや、世界の縮図と言ってもいいかもしれないです。 隠れた名作であることは間違いないでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2013-06-26 00:50:25) |
33. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー
《ネタバレ》 さいっっっこうですね! こんなに爽快でこんなにパワーバランスのとれたカンフーアクションはめったにないのでは? アイアン・モンキーやウォン・ケイインだけではなく、子供も、おねーさんも、みんな強い!速い!美しい!速い!(あ、速いって2回言ってしまった。) それぐらい技が速い! 相手の悪っぷりも最高!適度に強いレベル設定も最高! ストーリーも笑いどころがちりばめてあって楽しい。ウォン・ケイインの「まだ出来ないのか」で爆笑! 終盤、結構えぐいアクションになってきたのはちょっとだけびっくりしたけど、それもまた良い。 最後の炎の中でのアクションだけはちょっとしつこかったけど、許す! 一緒に見た人は、あろうことか途中で寝ていたけど、この映画は10点です! もってけドロボー☆ [DVD(字幕)] 10点(2013-05-14 01:40:07) |
34. ワイルド・チェンジ
《ネタバレ》 思っていた以上に充実した内容で感動しました。 実話ベースというのがまた良いです。 上に立つ者の資質として一番大切なことは「ぶれない」こと。それは責任を負う覚悟の現われだと思います。 モーガン・フリーマン演じる校長ジョー・クラークは、暴言、失言、確かにありますが、生徒や先生に対する姿勢が終始一貫しています。彼の優先順位はいつもはっきりしています。だからこそ、ジョーの気持ちはいつの間にか先生達と、そして生徒たちと一つになっていたのでしょう。 ジョーは日本では考えられない、不良少年たちの退学処分にはじまり、つぎつぎと改革を実行に移していきます。そのパワー。その信念。観ていて心にズドンときました。 先生達の新しい授業シーン、終盤のLEAN ON MEを合唱するシーン、そしてクライマックス、たたみかけるように心を震わされます。 マイナーな映画みたいですので、僕も存在を知らなかったのですが、観る価値ありの隠れた名作です。必見です! [DVD(字幕)] 10点(2013-04-09 00:47:30) |
35. 若き勇者たち
《ネタバレ》 校庭にパラシュート部隊が降りてきて先生が撃たれてしまうまでが鳥肌もので、「いったいこれからどうなってしまうんだ?」と期待せずにはいられませんでした。 で、結局どうにもなりませんでした。 巻き込まれ型なので、リアルにするとこんなストーリーになるのかもしれませんが、ほとんどSFみたいなものですから、そこはきちんとストーリーを練ってほしかった。大きな目的も大義もなく、だらだらゲリラ戦を繰り広げられても感情移入しづらいです。 とはいえ、大好きな設定なのでそれなりに楽しめました。 「バトルロワイヤル」のソフトバージョンみたいな感じで良かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-04 01:40:07) |
36. ワイルド・ブラック/少年の黒い馬
《ネタバレ》 1970年代にこんなに美しい映像が撮れるなんて。さすがディズニー。 いつも王道サクセスストーリーを約束してくれるディズニー映画。 やはり今作も、お約束の展開が続きます。 ですが過剰な演出がなく、きれいな映像が続きますので、映画に溶け込むように観賞。 最悪のハプニングから始まるオープニングだって、ハッピーエンドに続くことがわかっているので安心して見られます。 それにしても、CGなんてなかった時代に、ブラックのあの演技の数々ははすごいです。調教だけで馬にあれだけの演技をさせているのでしょうか。 また、馬具をつけずにブラックに乗っていたケリー・レノもすごい。 うーん。・・・・・・ワイルドだねぇー・・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-29 09:13:47) |
37. わが街(1991)
《ネタバレ》 理性より感性を直撃してくるような映画です。 ドラマとは、虚構の世界ではなく、私たちが生きる日常に起こっているのだと気づかせてくれます。 理不尽なこと。不運なこと。予期せぬこと。 そういった出来事に遭遇してしまう人々。 彼らは、まるで私たちの気持ちを代弁するかのように思いを語ります。 「この世の中、どうかしている!」 ですが、そのどうかしている世の中で、幸運なことも同じように起こりうるのです。 不運な出来事があった次の一瞬には、幸運な出来事が起きています。 日々の生活はその繰り返し。その連続。 きっと、平凡な人生などなく、人生はただそれだけで感動的なドラマなのでしょう。 それを気づかせてくれる、この映画の人々の名台詞の数々。 特に後半の、クレアさんの名言の数々は必見です! [DVD(字幕)] 8点(2012-06-09 02:38:16) |
38. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
クンフーを楽しむのだ。クンフーを。 え?話がとびとびになっている? んなこたぁない。なんとなく雰囲気でわかるはずだ。 そんなことはどうでも良いから、クンフーを楽しむのだ、クンフーを。 えぇ?登場人物たちが何したいのかよくわからない? わかる必要なんてない!クンフーを楽しめ。クンフーを。 突然出てきた道場破りは誰だって? んなこたぁ知らん。あいつはクンフーが出来るから良いんだよ。 クンフーを楽しめ、クンフーを。 えぇ?フーってWHO? ええい、くだらん。 いいか、クンフーを楽しめ、クンフーを。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-23 04:21:59)(笑:1票) |
39. ワン・モア・タイム(1989)
《ネタバレ》 一言で言うと、上手できれいな映画です。 設定からいくと、普通いらいらしたり、破天荒な内容になったりしそうなんですが、全然そうはなっていません。 しかも、登場人物たちがそれぞれ良識や常識をもったまま行動しているので、どの人にも共感できるし、どの人も応援したくなります。 ただどうしても設定上、もう元には戻らないことがわかっている上で鑑賞しないといけないので、特に序盤はずっと切ない気持ちがつきまといます。 ただ、切なくなりすぎないのは、やはり要所要所にちりばめられたおしゃれなコメディがバランスをとっているからでしょう。寄付金をもらえるように動いたり、悪徳判事の悪事を暴いて就職が決まったり、メインストーリーではないところでサクセスを用意しているところなんか、かなり好きな演出です。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-30 04:31:52)(良:1票) |
40. ワーキング・ガール
《ネタバレ》 最初の40分くらいはテスが何をしようとしているのかはっきりつかめなくて???状態。ただそれ以降は俄然盛り上がってきます。特にラストスパートは、サクセスストーリーとしては100点でしょう。 確かに「摩天楼はバラ色に」と似ていますね。ワーキングガールは決してテンポが遅いわけではないですが、先にあちらを見てしまうと遅く感じてしまうかもしれないですね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-24 04:25:56) |