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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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1.  私の殺した男 《ネタバレ》 
凄ぇ・・・としか言いようがない。言葉が出てきません。 自分のつたない文章でこの映画を語るのもおこがましいですので、気になった箇所を書くに留めますが、まず、登場人物の演技が素晴らしい。それぞれの感情表現の巧みさ、特に、感情を堪え忍ぶ様の描写テクニックが素晴らしい。他のルビッチの作品でも見られますが、抑えきれない感情を描くことに関してルビッチの右に出る者は恐らくいないのでは。 演技だけではない。例えば、墓地で鞄の中からハンカチを取り出す。もう、これだけで夫人の悲しみが伝わってくる。 冒頭の、失った片足の隙間から抜いた兵隊が行進するワンショットも同様。戦争の悲劇を何と雄弁に語ったひとコマだろう。 極めつけはラスト。鍵を使って鍵盤の蓋を開ける。これだけで、それまで癒えることのなかった心の傷の深さが非常によく分かる。 そのときの、二人の演奏を聴く老夫婦の幸せそうな表情といったらもう・・・。 一方のポールも、それで罪滅ぼしが出来るのだからきっとそれでいいのだと思う。 生涯をかけてエルザを愛しワルターの両親を守っていけばいい。 ワルターを死に追いやったのは全てポールのせいではないけども、嘘をついてそれを押し通し続けるのは心苦しいけども、こういう人生もあるのだという一つの御伽噺のような映画でした。
[映画館(字幕)] 9点(2010-03-21 01:14:24)
2.  わたしの名前は... 《ネタバレ》 
ストーリーは、ざっくり言うと少女の家出物語。 人生が厭になって、家出とか失踪とか放浪願望を少しでも抱いたことのある人ならきっと共感できる内容だと思います。 自分は独身で子供もいないので、親の気持ちになるというよりも少女の方に肩入れして観ていたのでとても開放的で楽しく観ることが出来ました。 自分は、まぁ、放浪という程ではないですが、フランス旅行に行ってレンタカーを借りて自由気ままに走ったりしたことがあるので、ラウンドアバウトとか道路標識とかに懐かしさを感じてしまったり、後半辺りで出てきた近代的な教会が最高に素敵だったりと、自分個人的にいろいろとツボな作品でした。 序盤は陰鬱な雰囲気の中で物語が進んでいくのですが、そこを耐え凌げば少女とトラックの運ちゃんとの間で心が通じ合ってゆく様を描いたロードムービーです。 家出の話だから、ストーリーは勿論自由。 カメラや演出もそれに追従するかのようにとにかく自由。 画面作りはゴダールのようであり、個人的にはアンゲロプロスを彷彿とさせるシーンもあったように思えます。 ストーリーの大半を占める二人の交流を描く場面ですが、運ちゃんがよそ者だという設定が良い。 二人の間に言葉の壁があり、必然的にコミュニケーションが凄くシンプルになっているところがとても映画的で面白く感じられました。 惜しむらくはラスト。 性的暴行を匂わせる描写などは皆無の良いストーリーだっただけに自殺する意味は全くなく、それぞれがそれまで通りの日常に帰っていってほしかったです。 蛇足ですが、この映画を見た後でコンビニに寄るとハムとチーズのバゲットサンドを見つけたので思わず買ってしまいました。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-08 13:41:43)
3.  悪い種子 《ネタバレ》 
ん~、邦題は何とかならんかったのか・・・ 音声は原語での字幕鑑賞だったのですが、seedを字幕では血筋と訳しており、だったら邦題も「悪い血筋」とした方が・・・とも考えましたが、それも露骨でイマイチ過ぎる。 ストーリー前半はローダは殺人を犯したのかというテーマで話が進みますが、遠足の現場の状況が一切画面に提示されないこともあり、観る側としては推理小説を読み進めていくように誘導されている印象を受けました。 やがて、モニカの精神分析論や犯罪に詳しい友人、実父のエピソードなどが乗ることで単なるミステリーでは片付かない様相を示します。 シンプルにローダの疑惑を解き明かすストーリーだけでも十分に良作になりそうなところ、上記の血筋のエピソードやそれによる母親の苦悩を重ね合わせることで、より深みのある物語として仕上がったと言えるでしょう。 ストーリー以外においても、子供vs母親、子供vs庭師のやり取りも脚本が良く出来ているのが感じられましたし、また室内メインの物語の中でも画面に奥行きを持たせる意図を持った人物配置による構図が多用されていたりと、カメラワークにおいても良い仕事をしているという印象です。 映画のラストは、子供にも容赦なく天罰を与えてしまうというショッキングな締め方でしたが、ここは原作を忠実に映像化するよりも上手くアレンジした落としどころはなかったのかと悔やまれるところです。 蛇足ですが、監督のマーヴィン・ルロイという人はどこかで聞いたことのある名前だなと思い調べてみると「オズの魔法使い」を手掛けた監督。子供の演技指導などはお手のものという事なのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-21 17:54:23)
4.  笑う男(1928) 《ネタバレ》 
自分が観た限りでの話になってしまいますが、1920年代から30年代前半辺りの映画って手足がないなどの障害を持った人がスクリーンに出てくることが他の年代よりも多い気がするのですが、そういった人が生み出す狂気というのが妙に怖く、本作で言えば主人公の表情が奪われたという設定が単なる恐怖以上の何かが宿っているような印象さえ感じます。 また“盲目のヒロインが出る映画にハズレなし”は、自分で考え出した法則なんですけど(笑)、この映画のヒロイン、ギイの健気にギンプレーンを愛する姿が丹念に描かれている一面も兼ね備えていたりと、恐怖ありメロドラマありの非常に特色のある作品だと思いました。 言うまでもなく、本作の見どころは主人公ギンプレーンを演じるコンラート・ファイトの作られた笑いの表情で、どのシーンのどの表情を見ても口角の位置に寸分の狂いも感じさせないほどの正確さを保っているのも凄いですし、映画の後半になるとギンプレーンが宮廷に呼ばれ、着ている服装もその場に沿ったものになるのですが、道化師の衣装の時よりもかえって表情に凄味が増したように見えてしまったりして、ここは独特な雰囲気を醸し出しているように思えます。 弁士の澤登翠さんも「ヴィクトル・ユゴーらしい」と仰っていたように、文芸作品らしい風格を随所に感じましたし、また狼のオモー君も割と控え目なポジションではありますが、最後も敵将の喉元に噛みついて海に沈め、しっかりと自力で泳いで船に戻ってきて船のクルーに引っ張り上げられていたり(ここのショットをしっかりと見せるのがポイント)といった名脇役振りを発揮しているのも楽しいですし、いろいろと見どころが多い映画だと思いました。
[映画館(吹替)] 7点(2014-02-01 01:14:51)
5.  忘れられた人々 《ネタバレ》 
タイトルを自動翻訳にかけると「The Forgotten」と出た。要するに「忘れられた人々」というのは原題の直訳のようです。 最初は、社会水準の低さの犠牲者として、子供の辛さが描かれた映画なのかと思いながら観ていたのですが、観終わってみて「忘れられた子供たち」ではなく、やはり「~人々」でいいんだなと実感しました。 子供に対しての愛情がない親というのは初めて見ましたが、普通はどんなに辛く当たっても根底に存在する愛情が見えるおかげで温かみが感じられる事が多い中、とにかくこの映画におけるブニュエルの愛情のなさは強烈で、こういったところからも「子供たち」としてではなく、あくまで「人々」の中の一個人に過ぎないという表現をしているものとして捉えるべきなのでしょう。 この映画を語る上で欠かせないのが、ジャイボという感化院から脱走してきたという少年の存在だと思いますが、最初は貧しい生活に耐え切れずに盗みをしてしまって捕まったのだろうとか彼の背景を想像して情をもって見ていましたが、ペドロの母親と必要以上に仲良くなってしまったりと既に大人な一面を見せていたりして、映画の終盤でペドロに対して過度に干渉してくる頃になるとこっちまで情が薄れてしまうような気がしてきます。 エンディングを始めストーリーの部分部分にも一筋の光も見出す事が出来ず、イタリアのネオリアリズモをも上回るほどの冷徹な眼差しでストーリーが展開されるのは、都心部で普通に暮らしている人からはそれまでは目を向けられる事もなかった人々の過酷で貧しい生活振りを世の中に知らしめようというブニュエルの強い意思の表れであり、ペドロが感化院で仕事中に卵をこっちに向かって投げつけるのは、当時お金を払ってこの映画を見ている人たちに対して自分たちの方に気を向けて欲しいということかもしれませんね。 蛇足になりますが、登場人物は皆素人だと思われますが、全員も全員、演技の素晴らしさは目を見張るものがありました。
[映画館(字幕)] 7点(2012-01-09 04:07:03)
6.  私のように美しい娘 《ネタバレ》 
親父に蹴り上げられて吹っ飛ぶシーンがワイヤーで引っ張られてるのがミエミエだとか、飛び降りるシーンを偶然子供がカメラに収めていたのは出来過ぎだとか、主人公の女は何で囚人服を着てないんだろうとか、そんなことはどうでもいいんです。コメディだから。スカートはいて脚を出さなければストーリーが成り立ちませんので。 にしても、あれだけスタイルが良ければどんな男だってイチコロだし、本能のままに生きてるから寄って来る男も当然のように本能をさらけ出す。何でもオープンなもんだから、ちょっと騙してすぐヤれちゃいそう・・・って考えてる俺も含めて、出てくる男はみんな馬鹿。 よくよく見てみると、梯子もないのに飛び降りたり、自ら車に轢かれたり、塔の上から飛び降りたりと、何故か周りの男を不幸にしてしまう。まるで、あれよあれよと難を逃れていつの間にかハッピーエンドに辿り着くチャップリンやキートンのようで、見ていて次第に楽しくなってきます。 ストーリー的には、「私のように美しい娘」の唄の後がやや冗長だったのと、途中まで見てこの社会学者が最後に餌食になるんだろうなという予感があったにもかかわらず、その予想を裏切ることが出来ないままにエンディングが来てしまったのが残念でした。 しかし、やはり主演女優の存在感は言うまでもなく、部屋から出て歩きながらスカートのファスナーを上げるのもトリュフォーらしい感じですし、トリュフォー映画の定番アイテム長銃も出てきたりと、楽しさもいろいろと見られる映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-01-01 16:53:07)
7.  ワルツ合戦 《ネタバレ》 
訳あって(-_-;)後半のあたりしか覚えてないのですが(マイナス1点)、法廷での討論の際にランナーが指を叩いて出来たリズムをヒントにシュトラウスがピアノを弾いて、それをランナーも一緒になって曲を奏でるシーンが特にいいです。 エンディングもまた序盤の伏線もあってか、実にお洒落な締めくくり方で、これがまたイイ! 是非、機会があればもう一度観てみたいです。※
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-05 00:55:29)
8.  わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 
タイトルからしてカラーの映画を想像していたのですがモノクロだったのでちょっとビックリしました。また、ジョン・フォード監督の映画だということでアメリカの物語だろうと思っていたら、舞台はイギリスのウェールズなんですね。けど「俺はアメリカに行く!」の様に、アメリカ人のルーツっぽいセリフがあったりと、やっぱりアメリカっぽい感じもしてきます。 さて、この映画なんですが、ちょっとワルい人も中には出てきますよね。力任せに鞭を打つ暴力教師、組合を作ることに反対する親父(被雇用者側の立場を理解できていない。けど、本当は理想の父親像的な人間)、ありもしない事実をでっち上げ陰口を叩くメイドなどです。こういう“出来てない”登場人物を見ると、どんなに良い映画でも見ていてシラけてしまうため(話は変わりますが、私がジャック・タチを好きになれない理由はそれ。トロくて疲れる。)、見終わった直後はそういった理由でちょっとイマイチな印象があったのですが、家に帰ってきてみなさんのレビューを拝見して自分の心の狭さを痛烈に感じました。 というのは、自分の書くレビューはいつも、好きなシーンの寄せ集めみたいな調子になってしまい、この映画でのそれは、みんなが歌を高らかに唄っているところとか、ヒロイン役の人が綺麗だとか、自分の誕生日5月14日というのが出てきたこととか(2作目^^)、花畑の中で少年が歩き出すシーンや最後の回想のシーンが美しいといったことだけで、特に記すものもないように思えるのですが、みなさんのレビューを拝見すると、このような“分析”では説明のつかない素晴らしい作品だという気がしてくるのです。 高得点をつけていらっしゃる方々のレビューはどれもカッコイイ。映画は理屈詰めで理解するものではない、心で見るものなんだと教えて下さる。私にこんなレビューが書ける日はいつのことになるのやら・・・。 ということで、映画の見かたを教えてくれたこの映画と熱いハートを持ったみなさんのレビューに感謝。そして、このサイトにも。とりあえず、現時点ではこんな点数で。
[映画館(字幕)] 6点(2006-01-22 22:05:32)
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