1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
主人公の半生を描いた映画って、どうしても焦点がぼんやりしてしまって、 あまり好きじゃないんだけど、これは良かった。デニーロは相変わらずの役作りに加え、 演出、映像、音楽ともに、80年代の作品とは思えない完成度の高さ。 「ゴッドファーザー」を初めて観たときのような、そんな印象を受けた。 やっぱり男性向けの作品になるのかな。かなり長い映画だったけど、飽きることなく鑑賞できた。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-16 05:03:27) |
2. 私をスキーに連れてって
公開当時は大ヒットし、随分と話題になった映画。 スキーという小道具を非常にうまく使っており、脚本が良く書けてるなあという印象。 それは後半からラストにかけても存分に活用され、いい意味での緊張感を持続させると共に、 ラストシーンを大いに盛り上がらせてくれた。原田知世は相変わらず下手な役者だが、 「時をかける少女」より多少はうまくなっており、お姉さんの原田貴和子や沖田浩之などの、 周りの個性的なキャラたちが彼女の物足りない部分を補っていたように思う。 ユーミンの音楽は、作品の内容にマッチしていて申し分ない。寒い所が大の苦手な私でも、 問題なく鑑賞できた作品だった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-10-21 04:57:44) |
3. ワーキング・ガール
マイケル・J・フォックスの「摩天楼はバラ色に」とベースが似ているのだが、 あちらはコメディー色が強いのに比べ、本作はストーリーとキャラ設定の方に力を入れている。 その分どうしてもご都合主義が目立ってしまうのだが、このストーリー展開は理屈抜きで、 やはり爽快感を覚えてしまう。シガニー・ウィーヴァーの役柄はハマリ役。 ハリソン・フォードも地味ながら、脇役として中々いい味を出している。 ファッションや映像はさすがに時代を感じるが、主題歌はこのストーリーによく合っていた。 女性にお薦めの映画。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-26 12:38:52) |
4. ワン・モア・タイム(1989)
アイデアが結構奇抜なハートフル・ロマコメ。総体的にはまとまっている作品だと思うけど、 設定の妙味がシナリオにうまく生かされていたとは感じなかった。 序盤のうちからラストはある程度見えてしまうし、伏線を回収するために、 かなりご都合主義な展開も目立つ。主人公の爽やかさだけは印象に残っていて、 素直な気持ちで鑑賞すれば、それなりに楽しめる作品だとは思うけど・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-07 02:08:26) |
5. わるいやつら
松本清張原作の映画化サスペンス。原作自体が長編ということもあるんだけど、 登場人物が多過ぎて、内容的に映画向きではないのかも。若き病院長と彼を取り巻く五人の女。 皆一癖も二癖もある設定がしっかりと描写されておらず、一人の女性の出演はワンシーンのみ。 前半から中盤にかけては同じことの繰り返しで、犯罪絡みのシーンにも思わず突っ込む始末。 そのくせやたらラブシーンが多いので、かなりうんざりしてしまった。 実力のある役者さんたちが結構出演しているのに、演技を楽しむという気にもなれない。 冒頭からTVのサスペンス劇場を観ているみたいで、全般的に演出もよくない。 清張原作の映画は平均的に楽しめるものが多いのに、これは外したなという内容の作品だった。 [DVD(邦画)] 2点(2011-08-07 11:09:00) |