1. 女房学校
監督が井上梅次なのでお決まりのプログラムピクチャーかとあまり期待してなかったけどこれが意外にめっちゃ面白かった。ストーリー展開が面白く変な主題歌も味があってよかった。オチは大体読めてくるけど良い終わり方だと思う。主演の山本富士子もほんと綺麗だった。水着で泳ぐ映像も見られるのも注目か。あとは叶順子、鍵での強烈なイメージしかなかったけどこの人もかなりキュートね。ちょっとファンになっちゃいます。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-24 23:32:36) |
2. 赤い天使
凄まじいです・・・。とてもお勧めは出来ない内容だけどこれが戦争かと...当然つくりものではあるのだけれどモノクロで良かったと思うほどの惨状。手塚治虫の漫画のような手足スプラッターシーン、ホラー以上にホラーしてます。「兵隊は人間じゃない物だ」「看護婦に心はいらない」「自分は自分、他人は他人と思わないと戦場では生きていけない」前半は見てるだけで痛いです。そして後半になるとずっと増村映画っぽくなる。いつもの粘着キャラが出てきて戦場最前線でのいちゃいちゃをはじめ、軍服コスプレ、「西が勝ちました」・・・。しかし川津祐介への看護といい大女優若尾文子にやりすぎだろ増村と・・・。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-24 23:32:33) |
3. 八月生れの女
「八月生れの女は気が強く負けず嫌い」というお話。そんな諺?聞いたことないぞ・・・w まぁその気の強い女社長を若尾文子が演じる恋愛ドラマです。ストーリーは特に何もないけど、この時期の若尾文子本当に綺麗です・・・。若尾文子って素ではこういうちょっと気の強い性格なんじゃないかと思ってるのでそういう意味でも楽しめた。旗本退屈男並に着替えまくるのも注目。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-24 23:32:23) |
4. 丹下左膳 飛燕居合斬り
この作品を最後に中村錦之助は東映を退社することになる。そんなに面白いとも思わないが良くも悪くも娯楽作品に仕上がってるかなと。終わり方や喜劇俳優が出てくる辺り同時期の座頭市に近いものがある。これ見ると中村獅童の左膳もそこまで悪くなかったかもと思ったり。個人的な注目としてはこの作品、中村錦之助・丹波哲郎・大友柳太朗と左膳を演じた役者が三人も揃ってるのね。それに宮本武蔵の武蔵・又八・お通のトリオが揃った作品でもあります。そういう意味でも色々と見所のある作品です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-24 23:32:20) |
5. 丹下左膳 百万両の壺
「丹下左膳餘話・百萬両の壷」をほぼ忠実にリメイクしてるのでそこそこ面白く見れる。やはりオリジナルシーンには多少不満はあるけど全く同じにするわけにもいかなかったと思うので仕方ないところか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-24 23:32:17) |
6. きさらぎ無双剣
《ネタバレ》 東映時代劇全盛のセミオールスター作品。流石東映と言える娯楽作品に仕上がってます。見る前はもう一つ大川橋蔵か大友柳太朗・月形龍之介辺り欲しいと思ったけどこの手の作品では最高クラスに面白かった。近衛・松方の親子共演の絡みも面白いし、若富・近衛・右太衛門の豪快な殺陣にもうっとり。里見浩太郎にしてもほんといい男してた。丹下左膳のような白い着物が画面に映えまくっていて本当にかっこよかった。女優陣では筑波久子が印象的。初めて見たけど丘さとみにどこか雰囲気が似ていてかわいかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-22 23:48:06) |
7. 紅顔の密使
《ネタバレ》 一応千年ほど前の日本が舞台ってなってるけどほぼ無国籍アクションです。どっちかというと子供向けかなという内容で、東映にしてはキャストもぱっとしないので個人的評価はいまいちか。敵のボスがスキンヘッドの吉田義夫で「新諸国物語」と同じくらいインパクトがある。大川橋蔵はこの頃実にかっこいいが、この人って意外と江戸時代以外の作品多い気がする。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-22 23:48:02) |
8. 宮本武蔵完結篇 決闘巌流島
《ネタバレ》 稲垣浩の「宮本武蔵」三部作の完結篇。前作に増してメロドラマ度上がってます。三船武蔵を獲り合う岡田茉莉子・八千草薫のバトルが凄い。1作目では可憐な印象しかなかった八千草薫もなかなか嫌な女演じてると思う。散々好き好きとストーカーしておきながら武蔵がその気になるとお預け。武蔵の気が離れると見ると私死にます作戦で困らせる。対する岡田は色気で迫るも失敗。思うようにいかないのなら邪魔者お通を消して、武蔵も野武士に襲わせちゃえと...。巌流島の戦いなんかよりもこっちの戦いのほうが凄まじかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-22 23:47:59) |
9. 續 宮本武蔵 一乗寺の決斗
《ネタバレ》 稲垣浩の「宮本武蔵」三部作の第二作目。東映版とは違って単独で見るにはちょっと厳しいかも。唐突にはじまって中途半端な終わり方という印象。それにメロドラマの傾向が強いと思う。岡田茉莉子と八千草薫のバチバチが見られます。それにしても又八役が三國から堺左千夫に代わってるのは一体・・・。この辺もマイナス要素。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-22 23:47:56) |
10. 宮本武蔵(1954)
《ネタバレ》 稲垣浩の「宮本武蔵」三部作の第一作目。原作はお馴染みの吉川英治で、主演は三船敏郎。この時代にカラー作品というのは結構凄いと思う。個人的には東映版のほうが好きだけどこっちもなかなか面白い。特に八千草薫の可憐さは特筆。三船武蔵は本来の豪快さ・荒々しさに加えて、中村錦之助のようにめそめそと泣き出すといった意外なシーンもある。東映版では沢庵役の三國が又八ってもの驚き。ただやっぱり沢庵は三國のほうがよかった。尾上九朗右衛門(どこか三島雅夫に似てるw)の沢庵は深みも凄みも足りない。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-22 23:47:52) |
11. 女が階段を上る時
《ネタバレ》 お正月公開の豪華キャスト作品で成瀬巳喜男作品の中でもヒットしたほうの作品とか。銀座のマダムも華やかなばかりではなくむしろ辛いことばかりだが、今日もバーへと続く階段を上り生きていくといったストーリー。どこか「祇園囃子」や「赤線地帯」を思い出したけど今回も交通事故が出てきたり成瀬らしさも見える作品。加東大介も成瀬作品見慣れてくると時代劇の定番悪役のようにどんなに良い男してても胡散臭さがたまらない。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-20 00:31:21) |
12. 突貫小僧
《ネタバレ》 青木富夫が芸名を突貫小僧としするきっかけになった作品とかで三日で撮りあげたらしい。内容は人さらいとやんちゃな子供というホームアローンみたいなコメディ短編。小津初期の「和製喧嘩友達」とかもそうだけどこれだけじゃ評価するのが難しい・・・。まぁ現存して見れるだけでも凄いことだとは思います。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-20 00:31:15) |
13. 東京物語
《ネタバレ》 小津安二郎の代表作で日本映画の最高傑作のひとつとも言われる「東京物語」。なんか有名すぎて今まで見てなかったけどやっと鑑賞。確かに名作だと思うし集大成的な作りになってると思う。今まで見てきた小津映画の中でもどこかで見たようなシーンが沢山出てくる。そしていつもの小津組の演技。個人的には杉村春子最高。この人こういうちょっと嫌味のある感じが抜群です。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-06-20 00:31:00) |
14. 雪国(1957)
《ネタバレ》 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」で有名な「雪国」の映画化作品でその描写そのままに物語りは始まる。原作でも映像でも見たことなかったけどこういう話なのね。内容だけ見るとこないだ見た「秋津温泉」と(が)似てる。特に池部良が「僕の来る所はこの雪国しかなかった」と言うシーンと長門裕之の「また秋津か」と言うシーンあたりはほんとに似たような男と思う。そんな男に翻弄される女ってもの一緒。しかしそれを演じる岸恵子がほんと素晴らしい。時期的には「早春」とかで見てるけどもう全然違った。こんなの見ると岩下志麻の駒子(1965)なんて想像できない・・・。それくらいのインパクトと美しさでした。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-06-20 00:30:54)(良:1票) |
15. 二十四の瞳(1954)
《ネタバレ》 感動系映画だとは思ってたけどここまで感動するとは思わなかった・・・。聞きしに勝る名作。特に後半は高峰秀子があまりに泣くもんだからつられちゃね・・・。今まで屈折した役の高峰秀子しか見たこと無かったから最初意外な気もしたけどやっぱり名優だなぁと。一回見たあと最初のほうのシーン改めて見るとまた感動です。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2006-06-20 00:30:48)(良:1票) |
16. 流れる
《ネタバレ》 おそらく日本映画史上もっとも女優陣が豪華な作品だと思われる。田中絹代・山田五十鈴・高峰秀子・岡田茉莉子・杉村春子、そして往年の名女優栗島すみ子。これ撮影現場どんなだったんだろとか思っちゃうね・・・。高峰秀子でさえ若手扱いだし。内容もこういうちょっとにやにや見れる映画って好きです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-16 23:30:27) |
17. 浮雲(1955)
《ネタバレ》 これが成瀬巳喜男の最高傑作で映画史上に残る名作と有名な「浮雲」ね・・・。現時点では名作とも面白いとも特に思えないなぁ・・・。似たような作品では「雪国」とか「秋津温泉」とかは評価高いのわかるけど、これはなんか暗すぎな気が。この手の作品が名作とされてるのってアル中と娼婦を描いた作品がアカデミー賞獲るのと近い感覚が・・・。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-16 23:30:24) |
18. 娘・妻・母
《ネタバレ》 原節子と高峰秀子の二大女優が「阿片戦争(1942)」以来の久しぶりの共演で描く成瀬映画。原節子と高峰秀子のバトルをちょっと期待してたけどやはり原節子は原節子でした。それにしても成瀬ってこんな作品多いね。前半は普通に明るいホームドラマが後半になると皆いっせいに本性をぶつけ合ってドロドロ・・・。でも成瀬映画の女優はみんな綺麗だなぁ。原節子なんか小津作品のよりも綺麗に見えたし。ちょこっとしか出てこない笠智衆もなかなかよかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-16 23:30:20)(良:1票) |
19. 女の座
《ネタバレ》 お正月映画らしく東宝スターが勢揃いした豪華キャスト作品。しかし内容がこれでお正月かよ・・・みたいなぐだぐだ感がある。こないだ見た「妻として女として」にも通じるものがある。別に暗くする必要ないと思うのだが。こういうのが成瀬らしさなのか・・・。高峰秀子の母に、司葉子や星由里子のような綺麗なお姉さまと同居してて死ぬなんて考えられないよw 司葉子ももちろんよかったし、星由里子が舌を出すシーンなんかめっちゃかわいかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-16 23:30:17) |
20. 妻として女として
《ネタバレ》 なんと言っても高峰秀子と淡島千景が繰り広げる女のバトル、見ごたえ十分でした。板ばさみの森雅之についてもちょっと共感できるな。ああドロドロだとこのままでいいじゃんって思う。結局高峰秀子の行動は子供も不幸にしてるわけだし。あとちょっと気になったのはいきなり回想シーンが挿入されてくるので慣れるまで少し戸惑った。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-16 23:30:13) |