1. アパートの鍵貸します
主人公バクスターはまさにチャップリン。気弱で見栄っ張りで八方美人で臆病な情けない男の代名詞的存在。その悲哀感をジャック・レモンがうまく表現している。脚本も非常に上手い。バラバラに展開されていた物語を一本のメインテーマへ実に上手くもっていっている。ラストのシーンは今までのつかえみたいなものがなくなって本当に心が安らぐ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-11-07 11:03:38) |
2. 身代金
可もなく不可もなくまあ見てて普通に楽しめるといった作品です。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-11-04 09:55:20) |
3. ALWAYS 三丁目の夕日
当時を知らない世代がノスタルジーを感じるには程遠いがそれでもどこか心の琴線に触れることのできる温かい作品。CGを駆使して作られた30年代の下町が舞台でそこで繰り広げられる数々の人情劇。人物描写も薄いし一本通ったものもないがここには「優しさ」がある。それは町の優しさであり人の優しさである。日本人受けの良いベタな演出と浮き足立った脚本をこれが封殺してくれる。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-04 09:46:18) |
4. ミッション:インポッシブル
まずまず楽しめたというのが率直な感想。CIAものの映画はそこそこ楽しめる。宙吊りのシーンはハラハラドキドキ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-10-10 11:57:14) |
5. あずみ
一言で非常に拙い作品。演技・演出は言わずもがなであるが脚本も同じくらい酷い。作品のテーマが全く伝わってこない。比較的描きやすいテーマなのだからもっときちんと描くべき。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-10-10 11:51:15) |
6. 赤ひげ
いい意味では濃厚で多様な人間ドラマも悪い意味ではバラバラで脈略のない話の繋ぎ合わせに過ぎない。それがために作品が無駄に長く感じられる、素晴らしい作品であるが故にそこが少し残念。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-01 16:25:21) |
7. ドラえもん のび太と鉄人兵団
《ネタバレ》 数あるドラえもん映画の中でも最高傑作との呼び声高い本作品。リルルが消えていくクライマックスのシーンは言うまでもないが、その後のラストがこの映画を名作たらしめているのではないかと思う。現実世界、いつも通り居残りさせられるのび太。ふと外を見るとリルルが手を振っている。すぐに空へと飛び立っていくリルル。消える直前に言った天使になるわという言葉が頭をよぎる。素晴らしいまでの余韻を残して物語は終わりを迎える。子供の頃にこれだけの映画を鑑賞できた自分は本当に幸運だと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2006-09-01 15:46:36)(良:1票) |
8. パルプ・フィクション
ナイスな作品です。ストーリ的には別にどうってこと内容をバラバラに組み合わせることで洗練された奥行きを感じさせられる。何回も見て全部分かってるんだがそれでもまた見てしまう作品。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-19 13:09:22) |
9. ロード・トゥ・パーディション
そこそこ楽しめた。しかしどんな内容かはすぐに忘れるだろう。それほど薄い作品だった。マフィアでのごたごたはさらっとでもいいから親子の確執や絆といったものは厚く描いてほしかった。豪華キャストを使っておきながら非常に残念な作品である。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-15 00:54:27) |
10. 姿三四郎(1943)
内容的には別段大したものではないが、単なる柔道作品をここまでの映画にしてしまうのはやはり驚愕。三四郎の不器用でしかし実直な性格に人は魅了される。ただ、肝心な部分のフィルムが散逸していたのは非常に残念ではある。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-15 00:38:49) |
11. ロード・オブ・ザ・リング
CGもあれだけ使われると辟易。まああれだけの世界観を用意しようと思ったらCGに頼らざるを得ないとは思うが。それにしても長い。冒険の物語とはいえちょっと疲れる。 [地上波(吹替)] 4点(2006-07-08 01:57:07) |
12. 駅馬車(1939)
名作中の名作である本作品。アパッチの襲撃戦闘シーンはもはや圧巻。乗客の人物描写も素晴らしい。この映画を語る上でどの人物も不可欠であることが分かる。そして何と言ってもこれ、作品中幾度となく流れてくるあのテーマ曲。耳にこびり付いて離れない。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-08 01:45:26) |
13. わが谷は緑なりき
素晴らしい作品。モノクロ映画。にもかかわらず緑が映える。光と影のコントラストが非常に美しい。谷には「生」が満ちている。「善」と「悪」、「真」と「偽」、「愛」と「憎しみ」。良くも悪くも人間らしさを感じさせられる。家族の絆・愛情の中で生きていくことの素晴らしさを描いた秀作。 [DVD(字幕)] 9点(2006-07-04 01:48:30) |
14. 用心棒
脚本素晴らしい。音楽最高。カメラ・照明絶品。 でも何より三船敏郎カッコイイ!!!「オヤジ、飯だ。」 [DVD(字幕)] 9点(2006-07-03 04:16:03) |
15. 25時(2002)
《ネタバレ》 所々に見所はあるものの全体としては極めて低調。まず不要なシーンが多すぎる。友人たちの仕事現場。友人と生徒のキスシーン。これらのシーンは果たしてこの映画に必要だったのだろうか。それとストーリーの展開が粗雑だと思う。瀕死の犬を助けるところから物語は始まる。非常にインパクトがある。後々どこかで関連してくると思わさせる。が、それっきり。結局は「ムショ」に入ることに怯え、怒り、悲しみ、そして誰とも心を通わせることのないモンティ。面白みに欠ける内容だった。 [DVD(字幕)] 3点(2006-07-03 03:42:19) |
16. ビューティフル・マインド
天才主人公の光と影を描くヒューマンドラマ。面白い映画ではあったが、幻覚障害がいかに苦しい病であるかを実感を持って感じられないために感情移入が甚だ困難であった。個人的にはあのままサスペンスにもっていって欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-29 14:03:33) |
17. 雨に唄えば
名作中の名作である本作品、素晴らしいの一言に尽きる。ウザったいドタバタ劇を排し、リズム感溢れた非常にテンポのいい出来である。ミュージカルの完成度も非常に高い。見ていて気分が昂揚してくるようなノリの良さ。52年の段階でこれだけのものを作る戦勝国のパワーのようなものを感じた。 [DVD(字幕)] 9点(2006-06-29 13:22:11) |
18. ミリオンダラー・ベイビー
何か物足りなくカタルシスを獲得できなかったというのが率直な印象。尊厳死を題材にするならそこに至るまでの心の葛藤をもっと緻密に描写する必要があるし、父と娘の愛情劇を題材にするのなら深いバックグラウンドが欲しかった。とはいえ、「生」への執着を断ってまで自己を貫こうとするマギーの姿・生き方には心打たれるものがあった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-27 11:24:48) |
19. アラバマ物語
これほどコメントの難しい映画もない。古きよき時代と兄妹の愛情そしてグレゴリーペック演じる父親の優しさによって温かみのある作品になっている。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-25 16:52:04) |
20. サイダーハウス・ルール
いくつものテーマを複合的に孕んでいるため、ホーマーの成長過程や内面変化のプロセスがいまいち伝わりにくかったように感じた。もう少しシンプルに作れたのではないか。それでもこの作品を良質たらしめるのは題材のうまさである。何も知らない一人の青年が、サイダーハウスの「ルール」により「社会」というものを知り、自分のルールは自分で決断することを学ぶのである。子供の笑い顔で終えるラストシーンは特に素晴らしいと感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-25 13:29:51) |