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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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181.  テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 
途中は現代の女2人版「俺たちに明日はない」の”ボニー&クライド”のようであり、最後は「明日に向って撃て!」の”ブッチ&サンダンス”のようでしたね。そして本作の2人は”テルマ&ルイーズ”。  しかし本作の2人はこれらのようにならず者じゃないし気晴らしのバカンスの旅に出ただけなのになあ・・・。その旅で前向きに感情を爆発させ、いい出会いもあって、もっと心の底から笑い合って開放されていく2人の姿が見たかった。残念ながらまだまだ人生を再出発できる2人を無理やり破滅に向わせているだけに感じました。  ロードムービーとしての出来は旅のテンポもよく上手くいっていたし、主演の2人も、ハーヴェイ・カイテルの人情刑事ぶりも非常によかった。強烈に印象に残るラストでしたがやりきれない思いだけが残りました・・・。どうしてもニューシネマが撮りたかったのなら仕方がないですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-06 00:44:07)
182.  ラブリー・オールドメン
ジャック・レモンとウォルター・マッソー。映画史に残る名物コンビによる、おかしなおじいちゃんシリーズ。この2人の共演という時点で観る前から楽しい映画である事は分かりきっている。で、観た感想は「やっぱり楽しかったなあ~」の一言。画面の中にいるだけで楽しい2人のコメディの達人。2人が仲良くケンカして、仲良くイタズラをやり合って、そんな楽しい2人の姿を見ているだけでも十分と思える作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-21 00:49:07)
183.  バードケージ
前半は正直長く感じる時間帯も多かったですが、両家が顔を合わせた後半からが面白く、芸達者な顔触れが揃ったキャストそれぞれの持ち味がよく出た演技が楽しめる作品でした。ジーン・ハックマンは前半は存在感が薄かったものの、両家が顔を揃えてから見せる真面目な可笑しさが良かったしロビンも流石の芸を見せてくれます。そしてダイアン・ウィースト。この人の何と言いましょうか、本作でも見せてくれますが独特の微笑みをたたえて話す表情が好きなんですよ。彼女の上院議員の奥様ぶりに娘役のキャリスタの良家のお嬢さんぶりも可愛かったですね。しかし、これらの豪華な顔触れがかすむほどの強烈な存在感を見せたネイサン・レインに拍手!です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-18 00:33:10)
184.  地球は女で回ってる
男と女にセックスにユダヤに・・・。これまでも作品の中でアレンを悩ませてきたテーマがテンコ盛りで、アレンが演じる悩み多きうつ病の作家(まあ、お馴染みの役どころですね)を中心に繰り広げられる現実と虚構が入り混じる群像劇です。  実にアレンらしいネタや楽しい無駄を次々にこれでもかと言わんばかりに挿入してきます。それにしても豪華なキャストですが、中でも笑ったのがピンボケでしか登場しないロビン・ウィリアムス。ラストまで一人ピンボケで登場したところでは思わず吹き出してしまいました。  テンポよく、を通り越してかなり早口で現実と虚構の世界が入り混じってくるので話と登場人物を整理するのが大変ではありますが、もう1つのアレン映画の特徴でもある小難しさは無いので気軽に笑える作品となっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-11 22:56:40)
185.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 
剣の達人にして詩人。まさに文武両道の誇り高き男シラノ。冒頭の決闘の中で装飾品も身に付けない田舎者と馬鹿にされたシラノの「私の飾りは心の中にある。私は心の手入れを怠らないのさ」という台詞がシラノをよく表しています。  そんな男にも容姿というコンプレックスがあり、愛する女への思いの丈を詩にしてもそれを告白する事ができない。もう一人容姿端麗な男クリスチャン。そんな男にも無学というコンプレックスがあり、愛する女に告白する事ができない。同じ女を愛した2人の男の心の機微を見事に描いた人間ドラマです。  クリスチャンの外見を借り、思いの丈を綴り続けるシラノのこの女への純情を演じるドパルデューが極上の素晴らしい演技をみせる。思いの丈を言葉にする滑らかなフランス語の響きが実に美しい。字幕でどれ程本作の台詞の美しさが理解できているのかという疑問も残りますが、本作の日本語字幕もまた素晴らしいと思いました。多様な表現方法を持つ日本語の美しさも再認識。  最後に手紙の主の正体を悟る女。以降ラストまでのドパルデューの演技は圧巻。なかなか味わえない哀しき余韻が残るシラノの人生のハッピーエンドでした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2011-08-06 22:22:30)(良:2票)
186.  ANA+OTTO/アナとオットー
常にアナとオットー、どちらか一方からの思いが描かれる。しかしその思いが常につながっている事を感じます。人生の厳しさを見ているようでもあり、それでいて大人の御伽噺を見ているような心地よさがあり、不思議な味わいがあります。運命的な出会いから離れ離れになり、地球の最果て、北極圏の地でずっと別々に描かれてきた2人の運命が最後には再び重なるラストを期待していたのですが・・・。ラストは賛否分かれるんじゃないかな。僕としてはあの結末は極めて残念でした。そう言えば途中何度もよく似た場面がありましたね。これも運命ということなんでしょうか・・・。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-07-24 15:37:09)
187.  青いパパイヤの香り 《ネタバレ》 
1951年、一人の少女ムイがお金持ちの家に奉公に来るところから始まり、後半は10年後、その少女が成人してからの話になります。第2次大戦が終わり、ベトナム戦争前という時代背景。政情も人々の生活も安定しているとは言えない時代だと思いますが、作品はお金持ちのお屋敷から出る事はほとんど無いので、その時代背景はあまり伝わってきません。  それよりもムイと奉公先の家族の関係が限定された空間に台詞も限定された中に描かれる。奉公先の家族は皆いい人。しかし、些細な何かがきっかけで全て崩壊してしまいそうな脆さを感じさせます。  家出した主人や、ムイに興味を持ち悪戯をする末っ子との関係など、中途半端なまま10年後に話が飛ぶという雑な一面も感じられるし、少女の頃からのムイの恋が成就する10年後の後半は更に台詞が少なくなり、2人の心の機微もかなり省略されているように思います。  それでも滑らかに移動しながら緑の多い庭と屋敷の中をとらえる映像美、少女時代のムイを演じた女の子の独特の存在感には見入ってしまう魅力が確かにある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-10 12:14:28)
188.  セブン・イヤーズ・イン・チベット
まだ少年のダライ・ラマの純粋にして高潔な人柄。そんなダライ・ラマとの心の通った交流や、平和を愛し牧歌的に暮らすチベットの人々の精神世界や文化との触れ合いを通じ、協調性に欠け一匹狼のような著名な登山家の心に変化が生じていく過程を描いた聖地ラサ滞在記としても十分に楽しめる作品。  ラサに辿り着くまでに描かれるチベットの厳しい自然とそこに暮らす人々の息遣いが伝わってくるかのような前半も、後半の当時のラサの人々の暮らしが垣間見える衣装や美術も素晴らしく一つ一つのシーンが実に見応えがありました。  現在も続くチベットの独立運動と中国政府との関係。チベットが独立を求める背景やダライ・ラマが亡命を余儀なくされている背景などに関しては何となく分かっているようで実際にはほとんど歴史的な知識はありませんでした。本作で描かれている事が全てでは無いだろうし、この部分をもう少し見せて欲しかった気もしますが、映画によってその一端に触れ、今までとは違った視点でニュースなどを見ることができたり、より深く知りたいと思うきっかけとなったりする。これも映画が持つ大きなチカラであると思います。
[DVD(吹替)] 8点(2011-06-29 22:20:53)
189.  めぐり逢えたら 《ネタバレ》 
ロマンスの主人公である2人が途中一瞬だけ接点が訪れるが、ラストまでは深く関わる事が無い。途中は退屈に感じられもしましたが、ラストまでに見る全ての人にラストシーンが想像できる話でありながら、それでも見事なまでにラストシーンで見る者をうっとりとさせてくれるトム&メグの2人が素敵なロマンスであり大人のファンタジーです。特にラストは営業時間が終了していて駄目か、と思わせながら「”めぐり逢い”かね」と屋上に上がらせてくれた粋な係員のおじさん、エレベーターのすれ違い、坊やの忘れ物、そして・・・。というこの2人の最後の”めぐり逢い”に至るまでの見せ方がお見事でした。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-08 22:28:49)(良:1票)
190.  リトルマン・テイト
こうした知能指数に優れた神童は実際にいるのだろうけど、やっぱり心はまだ子どもだし、友達と遊んだり色んな経験を重ねながら少しずつ心も体も大人になっていくもの。主人公の少年は地元の学校では友達が出来なかったけど、同じ悩みを持つ少し年上の少年と馬で競争したり、大学生のあんちゃんに遊んでもらったり、最後の誕生パーティで見せるいい表情がそれを物語っています。ジョディ・フォスター初監督作。敢えて地味な作風で通し目新しさがあるテーマでもないですが、この少年の姿と表情を捉え続けることで、貴重な人生の一時期である子供という時代にとって本当に大切な事は何かを上手く描き出しているし、少年が大学に通う違和感のある描写からはアメリカでは盛んな飛び級の制度についても考えさせられます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-05 19:01:58)
191.  ブラス!
炭鉱町のブラスバンドが主人公の音楽映画、という程度の予備知識で見たのですが、バンドの活動の描写は限られ、時代の流れと共に切り捨てられていく産業とそれを糧に生きてきた労働者階級の人々の厳しい現実と誇りを、当時の政策に対する批判を込めて描いた実にイギリス映画らしい人間ドラマでした。  特に病室のダニーに向けてメンバーがヘルメットにヘッドライト、バンドの正装に身を包んで”danny boy”を演奏する姿からは炭坑の労働者としての、バンドのメンバーとしての彼らの誇りが伝わってきます。  大会で優勝したが炭坑が閉鎖された彼らの前途は多難としか言いようが無い。恐らくダニーの命はもう長くはないのだろう。絶望し自殺未遂をおかすピエロ姿のダニーの息子のサッチャーに向けた痛烈な台詞もあった。もう十分本作のメッセージは伝わっているのですが、最後のダニーの演説はどうしても言葉で表現したかったのでしょう。  最後の最後で”威風堂々”を持って来た選曲も見事で、ラストの様々な思いが入り混じったように見えるダニーの表情は忘れられません
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-01 00:42:50)
192.  激流(1994) 《ネタバレ》 
美しいロケーションに崩壊の一歩手前にあった家族が悪に立ち向かい絆を取り戻すというドラマはいいのですが、もう一工夫欲しかった作品。  ほとんど全編川下りで、最後の激流”ガントレット”をさんざんアピールして早い段階から見る者にその存在を意識させる。本作一の見せ場になる筈だしここでひと波乱あると思っていたのであっさり通過に拍子抜けでした。それまでは色々ドラマもあったのですがこの間はそれも無しになるので、結局ガントレット下りが一番つまらなかったように思います。  ツッコミ所としては前半からひ弱だった筈のパパが険しい山中を走り回り川を横断し、川下りよりはるかに早く先回りする驚異的体力にビックリ。しかし一番の不満はラストの決着方法。家族のドラマでもあるので幼い息子の眼前で母に罪を犯させての決着は安易というか、もう少し考えてもらいたかった。  キャストに関しては本作のようなメリルを見慣れてないせいか微妙に感じました。悪役の方はケビン・ベーコンは相変わらずハマッてたし、ケビンの相棒役の人はこの前年には「ギルバート・グレイプ」で見るからに人のいい田舎のあんちゃん役でしたが、1年後の本作では悪党の一味だが悪になりきれていない。こんな感じがいい味の俳優さんです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-05-17 23:00:08)(良:1票)
193.  ファースト・ワイフ・クラブ 《ネタバレ》 
夫に復讐すべく同級生3人組が一致団結するという軽~いタッチの典型的アメリカンコメディ。 演じる3人はパワフルなゴールディ・ホーンとベット・ミドラー、この二人と比較するとダイアン・キートンが奮闘していましたがちょっと線が細かったし、演じる役もゴールディとベットが派手な大ゲンカを始め、ダイアンがオロオロしながら止めに入るといった具合でどうしてもダイアンが一歩引いた感じに見えてしまいました。 まあ、3人の普段のイメージに近いキャラを敢えて用意したのでしょう。特にゴールディ。永遠に若さを保ち続ける女優という役どころで、まさに自分自身を演じているようです。  一人はどうやら夫と和解し、一人はそれを拒絶しもう一人には新しい男が・・・と3人のその後がバラバラになってしまいましたが、これもアメリカらしいところでしょうか。それでもミュージカル調ラストで、その後も3人の友情は変わらずという所を上手く見せてくれたと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-15 20:20:17)
194.  トト・ザ・ヒーロー 《ネタバレ》 
冒頭のトマ老人の「私の人生は何も無かった」という語り。そう思い込んで生きてきた男の生涯の重苦しい回想でありながらもユーモアのある語り口、陽気な人生讃歌”ブン”の使い方も素晴らしい。  終盤まで自分の人生は何も無かったと思い込んでいたトマ老人がトラックをヒッチハイクする。ドライバーが口笛を吹いていた曲は”ブン”。一台のトラックが追い越していく。そこに大好きだった父と姉がピアノとトランペットで”ブン”を演奏する様子が鮮やかに蘇る。その時のトマ老人の表情と「ずっと君の事が羨ましかった」という思いもよらない告白のシーンが印象に残る。また、青年時代に出会ったある女性との再会を用意したあたりに本作の優しさが感じられます。  不幸な思い込みに心を支配されて生きてきた彼が人生の最終盤でようやく己の人生と正対した。ラストで彼は憧れていたシボレーに乗り飛行機で空を飛ぶ。ずっと彼の笑い声が聞こえている。その姿は見えないけれど、彼の笑顔が目に浮かんでくるようでした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-10 19:09:38)
195.  ハウスシッター/結婚願望 《ネタバレ》 
スティーブ・マーティンとゴールディ・ホーン。僕の大好きな二人がコンビを組んだ陽気なアメリカン・ラブコメです。表情を観ているだけでも飽きないスティーブと、こちらも顔の表現力が豊かで本作でもやっぱり可愛いゴールディ。ストーリーの方は偽装結婚のはずが一緒に暮らすうちに最後は・・・。というあまりにも分かりやす過ぎるラブコメの定番のお話なのですが、この安心して楽しめる気軽さがこんなラブコメのいい所。あとは監督や俳優陣のウデの見せ所となる訳ですが、この2人が大好きな僕にとっては息もピッタリの楽しい共演を存分に堪能させてもらえた作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2011-05-03 09:43:57)
196.  アリス(1990)
ウディ・アレンの他の作品でも見られる、ある程度の長さの人生を生きてきた女性の自分探しというテーマ。本作の主人公はリッチな男と結婚して15年。子供にも恵まれ誰もが羨む人生のようではあるけど何かが違う。これが本当に自分が望む人生なのかと思い悩む少々内気な人妻。ミア・ファローはこんな役をとても可愛く演じますね。アレンらしくテンポのいい語り口で挿入される笑いドコロも楽しい。部分的な楽しさや、軽いコメディタッチの大人のファンタジーで見やすさはある作品で雰囲気は嫌いではないのですが、全体的には主人公のアリスをはじめ、登場人物の身勝手な行動をずっと見せられているだけのような気がしました。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-04-23 19:02:53)
197.  プリシラ(1994)
ドラッグクイーン一座の3人組がオーストラリアの大平原を行く珍道中を描いたロードムービー。 途中で通りかかる小さな町で出会いや騒動が起こるのですが、変人扱いされ、傷ついて涙を流す事はあっても明るくめげずに目的地を目指すという、基本的に町に着くごとに同じパターンが続く。  ドラッグクイーン達のステージも結構ショボいのですが、冒頭で歌われる(口パク)”I’ve never been to me”がいい選曲。(フルコーラスやってほしかった。) 何度聞いても心に響く名曲であり、ストーリーが進むにつれてこの曲の歌詞が頭をよぎりました。 この曲の主人公の女性は「ついに本当の自分は見つけられなかった」と言う。本作のドラッグクイーン達にもまだ見つかっていないのでしょう。しかしそれでも終盤からラストのドラッグクイーン達の姿には希望が感じられるし、こうした人生に対して分かりやすく明るい前向きな映画の鑑賞後は心にいい余韻を残してくれます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-10 02:47:57)(良:1票)
198.  マン・オン・ザ・ムーン 《ネタバレ》 
どこまでが嘘でどこからは本音なのか、どこまでが芸でどこからは本当の自分なのか。そこで決して万人に受け入れられるタイプではないですが実在したアンディ・カウフマンというコメディアンを演じたジム・キャリーの凄さを見せてもらいました。  前半からずっと彼の芸を見せる時間が非常に長い。僕はなかなか受け入れられない芸風でこの間はしんどい時間帯でしたが、これが終盤に効いてくるんですね。一方癌が分かってからラストまでは非常に短かったですが、この間をもう少し見たかったです。しかし自身の癌までもがギャグになってしまうとはなんという皮肉でしょうか。  実は本作で一番嬉しかったのがプロレスのシーン!本作が製作された99年、僕はWWF(現WWE)を夢中になって見ていた頃なのですが、南部の帝王ことジェリー”ザ・キング”ローラーが彼の地元メンフィスのリングのシーンで登場した時はビックリ。で、実況席で実況していたのがJRこと、ジム・ロス。この団体のプロレスを見なくなって随分経ちますが、思わぬ所でのキングとJRの2人との再会が嬉しい作品でもありました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-03-08 00:09:44)
199.  シティ・スリッカーズ
40歳前後。仕事にも人生にもちょっと疲れがたまってきた冴えないシティ・スリッカー(都会のヘナチョコ)のオッサン3人組が人生リセットの牛追い体験ツアーの旅に出て、バカやったりしながらも元気を取り戻していくというとても単純なお話。  3人組と共にツアーに参加する顔ぶれもいいし、彼らがバカをやる度に大いに笑った。こういう映画は出てくる連中がみんないい奴らで話が単純なほどいいんじゃないかなと思います。  年はとったけど馬にまたがるカウボーイのジャック・パランスがカッコいいんですよ。彼らに多くの影響を与えていく台詞の一つ一つもとても良かったです。それだけに、いなくなるタイミングがちょっと早すぎたのが残念。  今、本作のシティスリッカー3人組と同世代になって見直したら、彼らの弾ける様な笑顔にも辛い思いをぶつける姿にもしんみりと人生を語り合う姿にも、全てに思いっきり感情移入してしまいました。音楽も素晴らしく、途中で挿入される歌の歌詞もとても良かったです。「どんな夢でも叶えられるよ。心さえ若ければ。さあ、105歳まで生きのびて、この世に生きる喜びを知ろう!」とこんな感じだったかな。出来る事なら今、彼らと一緒にこの牛追いツアーに参加したい!と感じながら見ていた僕もちょっと疲れがたまっているのかな・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2011-02-04 23:31:52)
200.  おかしな二人2 《ネタバレ》 
「おかしな2人」のレモンとマッソーが演じる2人の設定もそのままで、この2人の子供同士が結婚するという微笑ましい設定が嬉しい。17年ぶりに再会した2人がその結婚式に行くはずが迷子になり、中西部をさ迷う珍道中を描いたロードムービーです。  「俺達は犬猿の仲だが最高の友達だよな」と微笑み合う2人はもう演技のようで演技じゃないようです。その長いキャリアの中で何度もコンビを組んだ二人ですが、これは97年の作品。マッソーは2000年にこの世を去り、盟友の後を追うようにその1年後にレモンもこの世を去った。そんな2人の晩年の共演であり、この2人が大好きな僕にとっては2人がとても楽しそうに共演している姿を見ているだけで感動的で嬉しい作品です。  ポーカー仲間の顔ぶれが変わっているのだけが残念でしたが、前作の冒頭に戻ったかのようなラストも嬉しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 23:09:15)
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