181. ルパン三世(1978)
なんなのかこの躍動感は、アイディアは、 ギチギチに詰め込まれた展開は。 アニメってこんなことができるのか。 少し前のアニメらしい、シンプルで力強い絵柄。 キャラクターもストーリーも型破り。 予想のつかない展開や人物のユニークなセリフは意外性に富んでいる。 不二子の作画も最近のアニメにはない味があってよい。 [地上波(邦画)] 8点(2009-06-20 13:52:08) |
182. 河童のクゥと夏休み
アニメに汗ジトは必要なのか? やたら多用されているので気になってしょうがない。 いくらなんでもブサイク過ぎるキャラクターデザインに、 前半は一家と河童のユルイ日常が描かれるかなり眠い展開。 しかし後半は様々な社会問題をとりあげたシリアスな展開となり、 いじめ問題など、子供へ向けたメッセージが含まれている。 しかしその分、素直に面白かったと思える内容にはなっていない。 ストーリーはよいが、絵的なアピールは並外れて貧弱な作品。 せっかくの子供の河童も絵柄のせいか、あまり可愛らしいとか思えない。 妹は幼いとはいえ、身勝手な部分が強調されていて、見ていて鬱陶しい。 犬って思ってることとまったく違う演技をしてみたり、意外に腹黒いのだな。 尺はもう少し短ければと思った。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-06-20 12:12:27) |
183. 夜の上海
ヘアメイクアーティストだかいう日本人の男と、タクシードライバーの中国人の女が 上海で偶然出会って、親しくなっていくという内容。 竹中直人が所々でコミカルな演技を見せている。 女から見て都合のいい男しか出ないし、夢ばかりで現実のない話で、 男が観て愉快な内容ではないと思う。 上海の景観に+1点。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-06-20 10:49:11) |
184. UNDERCOVER アンダーカバー <TVM> (2007)
何者かの陰謀により、無実の罪を着せられ収監された男、 その妻が真相究明のため奔走する、という内容。 妻役のショウニースミスをたっぷり見れるのはよいと思う。 因みに国内のDVDは内容と全く無関係なパッケージで売り出されているらしい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-14 15:54:41) |
185. あかね空
江戸時代の豆腐屋一家のホームドラマ? チャンバラ等のアクション要素はない。 背景や人々など時代劇の雰囲気はけっこう出ていると思った。 しかしヒロインなど、容貌、しぐさ、話し方などに時代が感じられず、 現代人丸出しで、かなり浮いて見える人物もいた。 使われている音楽も現代的だし、現代ドラマの様式を 江戸の舞台にあてはめただけ、という印象がないでもない。 時代劇だから、現代的な何かが目につくほど興醒めするし、 臭い立つほどのリアリティを感じたいのに、小ぎれいに整っているのもつまらない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-06-13 22:44:37) |
186. ボーン・アイデンティティー
派手さには欠けるけど、細部まで丁寧に作られている映画だと思う。 ビルから壁伝いに脱出するシーンはスリルがあった。 カーチェイスシーンの警察バイクのしつこさは鬼。 [地上波(吹替)] 6点(2009-06-13 12:03:28) |
187. ソフィー・マルソーの過去から来た女
30年以上前に死亡したはずなのに、当時の姿のまま現在に現れる ミステリアスな女が出てくるので、ファンタジーか何かかと思ったけどそうではなかった。 でも1回観ただけなので、入り組んだストーリーがあまりよく理解できなかった。 ちゃんと理解できたら、それなりに面白いのかも。 とくにほめる所もないけどけなす所もない、そこそこの映画。 しかしこんなに画面の上のほうにマイクみたいなものがチラチラと見える映画は初めて見た。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-12 20:22:49) |
188. ターミネーター3
これはこれでよくできてるのかもしれないけど、 かなり小ぢんまりとまとまっていて、2ほどのパワーはない。 2にはどうがんばっても勝てないと、最初からあきらめているようにさえ見える。 あまり新しいアイディアが感じられず、実績ある作品のアイディアやプロットに 安直に乗っかっただけの、平凡な続編という印象がないでもない。 髪ブラ。 これまではハードななかにもハートウォーミングな部分が盛り込まれていたと 思うけど、今回はそういう所はほとんどなく、ハード一色。 今度のシュワタミはひたすら冷たい。続編なのに…。 ヒロインがそこらへんのおばちゃんのようで、華がない。 とても未婚には見えないオバサンくささ。 それもあってかなり中だるみを感じる内容だった。 エンディングも好きでない。 [地上波(吹替)] 7点(2009-06-08 00:09:37) |
189. トゥームレイダー
全体的にくすんだような色味で、映像の美しさがあまり感じられなかった。 せっかく東南アジアみたいな所に行っても、これではなあ。 ヒロインものアクションではあるけど、ヒロインはルックスも性格もキツく 萌え要素はほとんどない。 胸は突き出しているけどあまりボリュームを感じない。 情感のまったくないストーリー。 アクションも全体的にインパクトが薄い。 よかったのは石像と戦うところくらいか。 どういう哲学で作られているのか、よくわからない映画。 [地上波(吹替)] 5点(2009-06-06 23:36:20) |
190. 千と千尋の神隠し
とくにテーマとかメッセージのようなものはなく、 思いつくままに奇妙な世界を描き出したという感じの内容。 筋のない思いつきの寄せ集めもここまで徹底してると大したものだ。 ハウルを先に観たけど、これもだいたい同じような作り方だと思う。 千尋がかわいいですのう。 そして千尋に変態的な執着を見せるカオナシ。 ファミリーアニメのふりしておいて、子供にはトラウマ級のグロさだと思うんだけどこの映画。 ジブリ作品がそれまでに描いてきた和やかで理想的な家族像とは異なる、 美しくもなく妙に冷めた、生々しい家族を描いていることも印象的。 [地上波(邦画)] 8点(2009-06-06 00:24:06) |
191. こねこ
音楽家の一家の子猫と、猫使いおじさんの猫たちの冒険記。 片手で軽々と抱え上げられるところが子猫だなぁ。 家の中をチョロチョロして掻き回したり、猫というのはこういうのだなぁと。 普段猫と接点のない人が観たほうが面白いかもしれない。 何頭もの猫に、演技とかスタントのようなことをさせているのがすごい、 これはある意味特撮なのではないか。 屋外で猫を放して演技させて、どこかにいなくなったりしないのだろうか? この映画の猫は、よくしつけられたプロ猫が出演しているのか、 知らない人でもこわがらないし、抱き上げられても本当におとなしい。 猫以外の部分では、前体制からの素朴な生活を受け継ぐなかにも、 西側の文化に点々と染まりつつある、当時のロシアの雰囲気がよく出ていると思った。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2009-05-31 23:10:57) |
192. 劇場版 空の境界 第三章 痛覚残留
怪奇探偵?シリーズ第3章。 前2回と同じく、不可解な殺人事件の謎を探る。 前2回よりはひねりのきいた話だったような気がする。 バトルシーンもこれまででもっとも迫力がある。 でもやっぱりこのシリーズの不健全な空気は大っぴらにほめられない。 まあホラーアニメというのもあまりないような気もするので、 そういう点では貴重なのかもしれない。 オケラのくせにアストン乗るな。 [DVD(邦画)] 5点(2009-05-17 19:55:11) |
193. つみきのいえ
短い内容なので、ええっそれだけ?と思わないこともない。 アカデミー受賞作だけども、観てもそれほどのインパクトはなかったような。 しみじみとしたいい話ではあるけど。 絵本のような内容で、誰でも観れる。しかし、感想も絵本を読んだ程度。 実質的な「年少者向け/ファミリー短編映画賞」の受賞と思えば、納得。 娘夫婦?はどこに行ったんだ薄情だな。 [DVD(邦画)] 6点(2009-05-11 07:58:25) |
194. 雲が出るまで
トルコの強制移住か何かで一家離散となり不幸な人生を送った主人公を描いた話。 ひたすら暗い雰囲気。 主人公の、こんなに不幸で沈んだ気持ちなんだ、というのを 全編に渡って見せつけられているようで、いい気がしない。 これって社会派というより、ただの暗いドラマでしょ。 主人公の身辺を描くことのみに終始しているため、 歴史的背景がよくわかるというような内容でもない。 主人公の沈んだ気分を表したかのような暗い画面、 夢も希望もないストーリー、精気のない人々の描写にゲンナリさせられた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-05-10 03:59:56) |
195. 1408号室
たしかに部屋の中でコワイ事が起こるんだけど。 超常現象ばっかりだし。 映像は手の込んだ部分もあるけど。 本当にただのホラー。 部屋のシーンが長時間続くのもツライ。 [DVD(吹替)] 5点(2009-05-09 07:12:50) |
196. デス・レース2000年
登場する5台のオリジナルマシンはダサカッコイイ。 レース中に弾を撃ってライバルや一般人を攻撃するような場面は 一度もなかったから、そういうルールなんだろうか。 人を轢き殺すたびに、ドライバーやリポーターがとても嬉しそうにするのがおかしい。 しかし人を轢き殺したら得点になる、というような過激な部分を除けば、 絵的には意外と地味に感じた。 もっと一般人の生活を巻き込んで殺しまくったり壊しまくったり してくれるかと思っていたけど。 レースの参加車が5台だけというのもさみしい。まぁこのあたりは予算の都合か。 単なる不謹慎アクションにとどまらず、レースの開催に反対する勢力がいたり 政治批判があったりと、考えさせられる部分を持っていたのは意外だった。 ふざけているようでいて意外とまじめな映画。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-08 05:50:02) |
197. ウール100%
結局最後まで意味不明のまま終わってしまった。 何を見せたかったのかすらよくわからなかった。 おばあちゃんと少女だけの、ゆるーい生活を描きたかったのだろうか? ストーリーの大半が暗い家の中で展開するので単調さは否めない。 おばあちゃん姉妹はとくに悩みがあるようでもなく、 毎日ごみを探し歩いては家に持ち帰りのんびり過ごす、優雅な生活。 それは年金生活だからでいいけども、おばあちゃん姉妹の若い頃のシーン、 その頃はどうやって生計を立てていたのか? 老姉妹の前に突然現れる少女は、どこから来たのかも不明で、 どうやって生活しているのかもわからず、まるで妖怪のようだ。 長い髪、裸の上に毛糸の服を纏う姿も愛らしい妖怪少女の、 「あーーー、あみなおしじゃーーーー」の声が耳に残る。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-05-07 03:38:06) |
198. 鉄コン筋クリート
何かおかしな夢でも見ているような、絵も話も異様な映画だった。 圧倒的な個性を持った映画。 背景美術が圧倒的にすごい。無国籍で雑多でレトロで薄汚れた街並み。よくこんな絵描けるな。 その絵画調の街並みが、CGによってダイナミックなモーションを見せるから、さらに驚く。 最初の10分ほどに、作中でもっとも手間が掛かっていると思われるシーンが配されている。 背景のすごさに比べると、人物の絵はわりと普通。 一見すると子供向けにも見える絵柄に反して、 ヤクザの世界や悲劇的な兄弟愛を描いたストーリーはビター。 かなり鬱なので万人にはすすめられない。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-05-06 06:02:08) |
199. Piaキャロットへようこそ!! 劇場版 ~さやかの恋物語~
開店したばかりの海岸沿いのレストランの、ひと夏の出来事や人間模様を描いたストーリー。 原作はアダルトゲームだけどもこの劇場版は全年齢仕様。 作画レベルはかなり高いと思う。 女の子キャラがよく描けていて、観ているとにやけてきてしょうがない。 これだけ全編に渡ってにやにやできる映画は他にないのではないか。 短い時間に女の子キャラの魅力が濃縮されていると思う。 男キャラが必要最小限しか出ないのもよい。 ストーリーは、同種のアニメと比べれば常識的にまとまっていると思う。 まぁストーリーを云々するようなものでもないし。 この映画は日本発の洗練された文化の一種を体現しているのだ。 [DVD(邦画)] 8点(2009-05-05 10:05:56) |
200. ブルース・リー/死亡の塔
本物のブルースはカメオ出演に近い。 本物が出れないかわりに、ソックリさんが出演。 ソックリさんもカンフーするけど、技のキレでは本物には及ばない。 日本のシーンで使われている、30年くらい前の日本の雰囲気がなつかしい。 ライオンに襲われたり、謎の地下施設に坊主がいたりと、 マンガのようなハチャメチャな設定に、主人公は不意打ちばかりしていたり、突き抜けたバカっ振り。 ブルースの映画とは言えないけども、ブルースのソックリ芸も含めて、 B級テイスト満載の大馬鹿アクションとして見れば、かなりよくできているのでは。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-04 02:34:07) |