201. エネミー・ライン
あ、シドじゃないか。よく諦めず海軍にはいったな。奥さんは、あの時の女か? [地上波(吹替)] 7点(2005-05-30 18:27:33) |
202. ミスティック・リバー
俳優としての才能と監督の才能と言うのは、当然別な分野なんだが、イーストウッドの場合はそういう議論は無意味だな。彼の監督としての力量とセンスが感じられる作品だ。特に最後のパレードの場面。この蛇足とも思える何気ないシーンに、強烈な主張が感じられる。運がいい奴不運な奴、偶然に翻弄される者。弱い者は何かにすがり、理不尽でも力のある者が生き残っていく。正義は気まぐれだ。これが人生、これが人間社会というものだ、と。見事だね。所々、未熟な点も見受けられるが、敵ながらアッパレ。恐るべし、イーストウッド。(スコセッシ談) [DVD(字幕)] 8点(2005-05-25 11:58:18)(笑:2票) (良:3票) |
203. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
けっこう、最後はハラハラしました。犯人が珍しくコロンボに殺意を抱いており、いつ毒をワインに入れるのか、あっ、の、飲んでいいのか?うわっ、そう来たか。と言うわけで、なかなかの作品。イタリア料理と並んで日本料理も楽しめるし、それほど変な日本描写でもないのは、LAは日本人が多いからかもしれない。警部の料理する姿は、まさに、かみさんに逃げられた甲斐性なし亭主みたいだ。失礼。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-23 18:35:53) |
204. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
何とも素敵な老推理作家だ。姪の復讐と言うのも同情を誘う。コロンボのスピーチも味があった。まあ、一つひっかかるとしたら、鍵となる謎のメッセージを残したのが、ぼんくらの被害者という点か。なかなか味わい深い作品ではある。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-22 16:33:35) |
205. スターリングラード(2001)
《ネタバレ》 戦場のリアル感は、よく描かれています。忠実に再現してるんでしょうね。非人道的な行為は戦争には付き物、というか、そういう行為を総じて戦争と言うんだけど、兵士も人間。そこでロマンスもドラマも生まれるんでしょうね。エド・ハリスは存在感抜群です。あのスパイ子供の結末は悲しかった。不満を言うと、邦題は内容を表していないと思うなあ。ところで、第二次大戦中は、ドイツ軍やソ連軍のように、日本軍も英語を話していたのかな? [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-21 09:08:22)(笑:1票) |
206. 駅馬車(1939)
歴史的名作でしょうね。たしかに、ネイティブ・アメリカンに対する偏見を理由に、評価を下げるひともいるでしょうが、全編を通して盛り込まれている娯楽的要素を描ききった、プロの仕事師達の見事な技を否定する者はいないだろう。リンゴーのカッコ良さと、酔っ払い医者のカッコ良さの対比や、娼婦と大尉の妻の女心の描き方なんか、見事と言うしかない。一番好きな西部劇を挙げるなら、他の作品になりますが、一番の西部劇と言われたら、この作品です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-19 22:29:00) |
207. ボーン・コレクター
え?酷評が多い。そんなに悪いかなあ。動けない警察の教官に手足となり活躍する美女。あのレクターとクラリスを彷彿させる設定。生い立ちが不幸なことなんかも似てるし。次々と起こる殺人に、犯人の不気味な挑戦は、名作「セブン」をもキチンと研究している。間抜けな上司が雰囲気を壊していたのは気になるが、それでも、緊張感も感じられて、けっこう良かったよ、犯人が判るまでは。 [地上波(吹替)] 7点(2005-05-16 23:01:33) |
208. エボリューション
このまま進化して行ったら、人間の行き着く先も見えてくる。きっとあんな感じだろう、と想像していた自分が、すごくみじめに思えるエンディングでした。 [地上波(吹替)] 6点(2005-05-16 00:08:33) |
209. どん底(1957)
つくづく人間は、しがらみから抜け出せないものだと感じましたね。現代においても同じですね。現在を嘆き、過去を懐かしみ、他人をねたみ、未来に踏み出そうとしない。憂さ晴らしが楽しみになっている。まあ、それが人間という生き物なのか。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-15 14:16:40) |
210. アバウト・シュミット
この歳になると、何となく身につまされる感じだ。自分なりの人生、決して成功したと言える訳でもなく、多少の後悔はあるものの、どちらかと言えば合格点で迎えた定年。しかし、その日を境に、起こるハプニングとトラブル。おまけに知らなかった事実が明るみに。ニコルソンの絶妙の演技が、笑いと哀愁を誘う。冒頭の退職パーティーでの友人のスピーチに感激するような年齢になったなあ、と感慨にふけっていたが、あいつがまさか・・。気をつけるべきは、思い込みや期待しすぎ。それと頼りすぎ。まあ何といっても、常に生きがいは持たないと。あ、それと時々仕事を邪魔しにくるOBは大事に扱わないと。少なくとも態度だけでも。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-14 16:04:32) |
211. 刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM>
これは、犯人に同情してしまう。弱みを握られ、金を半分奪われ、自由にさせてくれない冷たい金の亡者の女。殺したくなる気持ちもわかる。人がいい分、詰めが甘く、演技でカバーできる状況でもないし。しかし、逃れる方法は他にもあったろうに。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-26 23:58:26) |
212. 刑事コロンボ/さらば提督<TVM>
殺人シーンの直後しかないので、何かおかしいなという印象のまま後半へ。しかも、犯人(と思っていた)ロバート・ボーンが、・・・。異色の作品ながら、笑いのツボは他の作品に負けないぐらい、けっこう揃っています。若干、物足りなさが残るかな。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-23 22:49:02) |
213. 卒業(1967)
既存の価値観、倫理観、常識、世間体に従っていくことに疑問を感じた事は、誰にでもあるだろう。20歳とは「まだ大人じゃない」という言い訳が使えなくなる年齢だ。「もう大人なんだから」という諦めと妥協に流されていった当時の多くの若者達に衝撃を与えた名作だ。自分の人生は、両親や先生や他人が決めるものではない。自分はどうすべきか、より、自分はどうしたいかを考えて行動すべきなのだ。もちろん、幸せになれる保証はない。しかし、後悔はしないはずだ。 [映画館(字幕)] 10点(2005-04-17 23:30:06)(良:1票) |
214. 雄呂血
これは、面白い。悪人、善人と世間で決め付けてる人達が、実は違っているのは確かにわかる。しかし、阪妻演じる平三郎みたいな奴は、世渡りの下手な、くそ真面目な変人、と言うような評価をされるのだろうな。映画としては、完成度高いです。それにしても、阪妻の顔でかい。やはり、歌舞伎俳優とかは、大きくないと舞台で見栄えがしないよな。やっぱり、そうだよなあ。まあ、私は俳優じゃないですけど。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-15 00:38:44)(笑:1票) |
215. 道(1954)
《ネタバレ》 前半はジェルソミーナの純粋さと悲劇的な立場に誰もが涙する。金で売られ、主人は暴力で拘束する。それでも、妻であることを感じた時の喜びの表情が切ない感動を与えてくれる。自分が必要とされていると感じたら、どんな人でも、やはり、生きがいに結びつく。そして最後は、ザンパノの、愛を感じることが遅すぎた後悔の涙に、胸が締め付けられる。自分が死に追いやった女性が、最愛の女だったと気づいたとき、男は浜辺で泣くしかないだろう。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-04-09 01:42:46)(良:1票) |
216. ウインドトーカーズ
日本人の我々が観ると、日本軍の描き方を特に注目してしまいますが、中心は白人とネイティブアメリカンの友情物語で、派手な戦闘シーンで味付けてる作品です。監督の意図してる出来にはなっている感じです。同じ日本人がバタバタ倒れていくのは気分が良いものではありませんが、リアルに再現すれば名作になると言う訳でもなく、ニコラスの任務と友情の間での葛藤なんかはけっこうグッときましたよ。 7点(2005-03-21 00:26:05) |
217. めぐりあう時間たち
これは俳優達の名演技を堪能する作品でしょう。まずメリル。相変わらず、主役を意識した誇張気味の鼻に付く演技で名演をアピールしているが、エド・ハリスとの絡みでは、これぐらいしないと記憶に残らないかもしれないからしかたがないか。ジュリアンは言葉が少ない分、表情と目の演技が素晴らしかった。老け顔も本物みたいで、演技派女優の仲間入りだ。そして、一番演技が光っていたのは、鼻の大きい新人の女優さんだ。ところで、二コールは、何処で出てきたのだろう? 8点(2005-03-20 00:33:43)(笑:1票) |
218. ブルース・オールマイティ
気持ちはわかる。宝くじ当てたい、ライバルを蹴落としたい、好きな仕事したい。でもね、それが実現しても、幸せになれるか?心が満たされるか?苦労せずに、努力もせずに手に入れたもので、満足が得られるのか?やはり、思ったほど、うまくはいかないようだ。思ってもみないようなトラブルは起きるだろし、破滅に向かっていきそうだ。ちょっとは楽しめそうだけど。 7点(2005-03-18 00:17:17) |
219. サイダーハウス・ルール
自分の境遇や運命を受け入れるか、それを打破するべく挑戦するか。時として悩むことなのだが、男と女の違いと、自分が生まれるまでの状況は、どうしようもないルールなんだろうな。人生がスタートして、その後は自分の意思で切り開いていくしかないんだが、社会におけるルールを無視することもできない。うそは使いようによっては役に立つし、いつかは打ち明けるべきものというものでもない。孤児院の子供達の姿に感動した。 8点(2005-03-12 17:34:17)(良:1票) |
220. 心の旅路
ポーラの待ち続けた女心に10点。 [DVD(字幕)] 10点(2005-03-05 02:01:50)(良:1票) |