221. 宇宙戦争(1953)
映像の迫力が売りの昨今のSF作品と比べれば、絵的には地味。 政府の対応や民衆の反応とかはリアルだと思う。 異星人を倒しまくるような展開ではないので、あんまりスカッとしない。 敵の種類も数ももの足りない。 はでなアクションを期待すると外れる。 意外な結末を見るためのものだと思う。 当時の都市の景観や車が珍しい。 異星人が放つ赤と緑のビームの描写は、今の目で見てもユニークで鮮烈。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-09 14:13:03) |
222. アフター・ザ・ストーム
1933年のバハマで、嵐で沈没した客船の財宝を 2組のカップルが狙うという、ロマンスアドベンチャー。 南の島ののんびりとした景色や生活がよいなあ、と 途中までは思っていたが、 沈没船の財宝を取ってくるためにライバルのカップルと 手を組むあたりから、急につまらなくなる。 悪役カップルとのスリリングな駆け引きがストーリーのキモなんだろうけど、 いかにも作り物のようなありがちなスリラーになってしまっているし、 悪役カップルの自己中な態度や下品さにうんざりさせられる。 キスシーンが全体的にやたら多いのも気持ち悪くて合わなかった。 [DVD(吹替)] 5点(2009-04-08 14:03:27) |
223. ファイヤードラゴン 火雲伝奇
王朝時代の中国が舞台の武芸アクション。 王朝の都のような背景や衣装がよいです。 女忍者?の姉妹が悪役として出てきます。 ドラマシーンはコメディとシリアスがうまく合わさって よくできてると思います。 早朝のような青をバックに赤い炎が燃え盛る、 壷を割りまくりながらのラストバトルは迫力あります。 DVDがビスタのレターボックス収録なのが残念。 [DVD(吹替)] 7点(2009-04-07 13:56:20) |
224. アイ,ロボット
昔からあるテーマを、最新の技術でリメイクしたという感じ。 映像や脚本など、なかなかよくできてるのでは。 テーマ自体は、またそれか…と思わないこともないけど、 その話的マンネリ感を映像の見事さで補っていると思う。 主人公がロボットを嫌う理由は納得いかなかったけど。 ロボットNS-5のデザインがあまりかっこよくないのが残念。 個人的には、機械に人間のような人格、感情、本能、思考とか主体性を 持たせようという発想自体が、無意味で非現実的だと思う。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2009-04-05 09:58:40) |
225. 大魔神
大魔神が現れるまでは時代劇として面白いし、 大魔神が現れてからの迫力は圧倒的ですね。 時代劇の世界を大怪物が破壊する異色作。 工事現場のシーンがよい。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-04-04 23:32:49) |
226. トリプルX
アクションを取ったら何も残らない映画。 「低俗」を形にしたような内容。 せっかくのプラハロケも、こんな内容では楽しめないのでは。 現地の建物は映しても、人間や生活や文化は映さない。 このような異国に来て、自国でやるのと同じようなバカ騒ぎを やるということが、恥知らずな行為に思える。 現地に対する敬意がなく、侮辱のように見えた。 [地上波(吹替)] 4点(2009-04-04 02:07:53) |
227. アトミック・カフェ
核兵器と冷戦に関する、アメリカの過去のフィルムやテレビ映像を 皮肉たっぷりに抜粋・編集したもの。 原子爆弾という神の力を得たアメリカは、自国のみが持つ その強大な力に舞い上がっていたが、ソ連が核実験に成功したことで、 一転して全米が核の恐怖におびえることになった。 冷戦のさなかにあって、こんな状況はおかしいのではないか?という 疑問を投げかけた作品。 また、メディアの情報にはしばしば信用に足らないものや、 大衆操作の意図が含まれており、 それらを集めてつなぎ合わせることで、無言のうちに告発している。 知らないことばかりで、とてもためになった。 アメリカの当時の世相など、よくわかる。 自宅にシェルターを作ったり、学校で避難の授業をしたりと、 現在の目から見ると滑稽にも見えるけれども、 当時は差し迫った危機であり、みな真剣だったのだなと。 すると核兵器に関する、アメリカと日本以外の国の感情というのは どうだったんだろうかという、別の疑問もわいてくる。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-31 23:47:36) |
228. スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
バトルシーン多いし、いいんじゃないでしょうか。 スターウォーズ詳しくないので、細かいことはわからないですけど。 実写なら突っ込みどころ満載だろうけど、アニメだからいいかという感じ。 しかしジェダイというのは、ソードだけで弾幕に突っ込んでいって それでも無傷で勝ちまくるというのは、そうとうムチャですね。 そういう設定なら高度な作戦なんて求められない、ゴリ押しあるのみ。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2009-03-30 00:58:06) |
229. 2001年宇宙の旅
どうやって撮ってるのか謎な映像の数々はすごい。 いろんなメカの外観や内装が出てきてかっこいいです。 宇宙オブジェみたいなのが目の前をユルーッと漂っていくアングルに引き込まれる。 しかし、ストーリーに関しては、通して観ても意味がわからない。 というよりこれは、深い意味はないのではないか。 様々なSF設定とか映像作品を、適当につなぎ合わせたという感じ。 それか何かの事情で予定通りに作れなかったのか。 こういう現代美術のようなシュールな内容もありだとは思うけど、内容のわりには長いと思う。 もうちょっと短めにまとめてあったら、万人向け?と言えたかも。 どうせ伸ばすなら、凝ったセットの隅々まで余すところなく映してほしかった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 05:49:16) |
230. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
気になる部分が多すぎて、どうにも没入できなかった。 アトラクションばかりでヒューマニズムの欠落した映画。 登場人物の性格に魅力がないように思える。 主人公もヒロインも悪役も嫌な奴ばかり。 人間描写に不自然さが多く違和感をぬぐえない。 暴力的なシーンが多く、人がたくさん死ぬのもほめられない。 西洋人が現地人を見下したように見えるシーンがいくつもあるのも嫌だ。 カーチェイスは何人怪我してるんだというような迫力だし、 発掘現場や海軍ドックはすごいと思うけど、 オチはなんだそりゃという感じだし。 最初に大口開けて死んでるの見た時点で引いた、死体があんな顔するか。 この映画の非写実主義の象徴のような気がしたわ。 [DVD(吹替)] 6点(2009-03-27 20:56:51) |
231. 名探偵ホームズ2/海底の財宝の巻
もともとテレビ用として製作されたものが劇場版として初公開され、 その後テレビシリーズとして復活したという、複雑な経歴の作品。 世界名作劇場のような雰囲気を漂わせていた紅玉の巻に対し、 こっちは単純にコミカルアドベンチャーという感じ。 もとテレビアニメ用とは思えないくらい、短時間に詰め込まれた内容に、 作り手の本気度が感じられる。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-26 16:50:37) |
232. ガントレット
カントリーの雰囲気いっぱいの現代の西部劇。 西部の大自然をバックに逃走劇が展開される。 絵的にも、テンポ的にも広くてのびのびしている。 ソンドラロックがきれい。 敵が大挙して弾丸の嵐を浴びせてくるのは ありえないと思いつつも、見せ場ということでいいけども、 敵が取り囲んで撃ちまくってくるというのはいくらなんでも ありえないような気がした、それじゃ同士撃ちになってしまうよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-03-25 21:10:45) |
233. 名探偵ホームズ1/青い紅玉の巻
獣人ホームズの事件簿。 時間が短いせいか、展開早いです。 素朴で毒のない内容。最近はこういうのほとんどないですね。 背景もちょっとしか出ないのに細かいし、 短いながらも冒険あり、笑いあり、感動ありのいい話だと思います。 でもソフトすぎて自分の好みではないです。 子供に見せるのにはよいと思う。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-24 15:37:03) |
234. スパイダーマン2
あのメカアームはどうやって撮影しているのだろう…。 アクション以外のシーンがつまらなくて長いのは前作と同じ。 いや前作以上かもしれない。 恋愛ストーリーがメインでアクションのほうが添え物のようだ。 主人公がどんくさいのがあんまり好きじゃない。 どんくさいヒーローより、腹黒いヒーローの葛藤のほうが見たいわ。 てそれは前作の敵か。 編集長みたいなのが相変わらずうっとうしい。 ヒロインより博士の実演会にいた女の子のほうがかわいい。 [地上波(吹替)] 6点(2009-03-22 23:42:24) |
235. エア・レイジ<OV>
ジェット旅客機がハイジャックされる話。 普通のサスペンスアクション。 かなり地味で素朴な感じの映画。東欧産かと思うくらい。 はっきりとした主役が設定されていないというのも、珍しい。 ハリウッド映画とは一線を画すテイストだ。 狭い機内のシーンが長時間続くぶん、単調さは否めない。 敵味方とも話を長引かせるための失敗ばかりしており、 いまひとつ全力でぶつかっているように見えないのが難点。 パッケージの絵みたいなシーン無かったですな。 [DVD(字幕)] 5点(2009-03-21 16:32:53) |
236. ファイナルファンタジー
これはファイナルファンタジーというタイトルをつけてはいけなかった。 まったく別のタイトルをつけていれば、それなりに評価されただろうに。 しかしすがすがしいほどに原作のシリーズと無関係だな…。この原作レイプ振り。 剣もない、魔法もない、美形キャラもいない、なじみのモンスターもいない。 なにもかも別物の、原作ファンの心情を逆撫でする内容に仕上がっている。 日本のゲームの名を使い、日本の資金を投じ、日本のスタッフが関わりながら、 どうしてこんな内容になるのか?国辱的とさえ言える。 ではFFとは無関係の、まったくの別物として見るとどうなのかというと…。 まずキャラに魅力がない。容姿も性格もひどい。 こいつらの面は2度と見たくない、というくらい醜悪。 ヒロインですら男みたいな顔で髪型ももさくて見苦しいので救いがない。 アメリカ人ならこれで大喜びするのか? B級アクションのテンプレのようなチープな人物描写にもうんざり。 バトルシーンも少なく、押されるばかりなので爽快感がない。 ラスボスがいない展開も期待外れだ。 しかしCGのできのよさは認めないわけにはいかない。 人物にはCGらしいぎこちなさを見出せないし、背景やメカなどもよくできている。 CGで実写ライクな映画を作ろうとするとどうなるかという、 ひとつの貴重な実験になっていると思う。 FFとしてふさわしいかはともかく、ファントムという半透明のモンスター像も なかなかユニークなのではないか。 独自の作品として光る部分も大いにあるだけに、「ファイナルファンタジー」という 詐欺のようなタイトルが冠されていることが、返す返すも悔やまれる。 [DVD(吹替)] 7点(2009-03-18 15:03:48)(良:1票) |
237. ダイ・ハード
ビルの内部とか、しゃれの利いたセリフが楽しい。 よくある銃撃アクション、と言ってしまえばそれまでだけども、 そんなよくあるアクションのなかでも総合点は高いような気がする。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2009-03-16 12:24:32) |
238. キディ・グレイド 劇場版 第一部:イグニッション(覚醒篇)
テレビアニメを再編集した劇場版。 女の子コンビが活躍するコメディタッチの宇宙アドベンチャー、 なんだろう、と思って見ていれば、 終わりのあたりで急に話が重くなり、面食らう。 残り2部もシリアス路線なのか? ストーリー・アクションなど特別によくできたところはないけど、 女の子キャラが嫌いでなければ、それなりに楽しめるんでないかと。 リュミエールたんLOVE。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-14 01:28:58) |
239. 佐賀のがばいばあちゃん
まず音楽がレトロじゃないと感じた。 もっと陰鬱な雰囲気がほしいのに、明るく美しい音楽ばかりで興ざめ。 声に張りがあるのも駄目、もっと気怠い感じじゃないと。 開放的。にこやか。そんなんレトロじゃないよ。 ぱっと見だけレトロ調にしても、魂までレトロになりきれていない感じ。 当時の空気感が十分に出ていないのなら、面白いことが何も起こらない ただ退屈なだけのストーリーとしか思えない。 スローライフだかロハスだかの現代的な意図が透けて見えるのもあざとく感じる。 感動的なシーンも、実際にありそうにないものばかりでげんなり。 女児がブルマはいてないし。 バアちゃんの性格もドケチ、下品、性悪、くらいにしか思えず、好きになれない。 説教の内容も筋が通らず、いいことを言っているようには見えなかったし。 [地上波(邦画)] 4点(2009-03-14 00:02:41) |
240. 劇場版 空の境界 第二章 殺人考察(前)
前回からは時をさかのぼって、幹也と式のなれそめが描かれている。 連続殺人事件が焦点になるけども、現実味のない話なので、 ミステリーというよりはホラー、いやナンセンスムービーか。 ヒロインである式の印象が悪く、好きになれない。 この手のアニメでヒロインに魅力がないというのはかなり重傷ではないだろうか。 商業作品とは思えないほど見せ場のないストーリー、どこに売りがあるのかわからない。 あんなオチでは、殺された被害者や遺族は報われないだろう。 背景として東京の風景や和風テイストが散りばめられているので、 外国人から見たら面白いかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2009-03-10 12:24:51) |