221. なま夏
《ネタバレ》 駄目男を描かせたら、この監督の右に出るものなし。 いつか、そんなそんな評価をされる日も、そう遠くは無いと思います。 監督デビュー作の本作ですが、ちょっと気合が入りすぎた印象。 主人公の中年役は本当に、朝、電車で見かけそうな中年で、もう存在が既にリアル。 この俳優を使うんだったら、あまり料理しすぎてしまうと食傷気味になってしまう気がした。 男の持つ変態の部分を目を背けず正面からやりきったといえば、そういうことなんだろうけど、 大なり小なり何歳の親父になっても、朝、電車で可愛い女子高生を見かければ、 誰だって何らかの癒しにはなるでしょう。(僕が変態だからそう思うだけ?) この部分をもっと強調するだけでも良質なコメディになりそうだったけど、 なんか変態の部分を料理(強調)しすぎたせいで、ホラーっぽさが見えてきてしまったのは俺だけでしょうか? [DVD(邦画)] 6点(2011-05-05 04:17:06) |
222. スリーピング・ディクショナリー
《ネタバレ》 スリーピングディクショナリーという風習は今でも普通にありますよね。 島耕作の世界みたいなのは、実は意外と身近にあったりします。 前に務めていた会社は中国やベトナムへ生産工場をガンガン建てていた会社だったんですが(たぶんもう撤退してるんだろうけど)、僕は当時、独身だったので流石に赴任まですることはありませんでしたが、何度も出張に行くと現地の工場長が、見せびらかすように20歳、30歳下なんじゃないだろうかという女の子を食事の席に招いて、横に付けてイチャイチャしたりします。 今でこそ、アジアで工場を展開してる企業は減ってきていますが、奥さん!あなたの旦那も間違いなく若い女か囲ってますよ!!(笑。異国のベイビーがどっかに居るんだよ(どーん。 という経験談があるので、ストーリーに新鮮味も無ければ、 この風習を描くならもっとエロさを強調しないと駄目だと思った。 美談になんてどう頑張ったってなりえないんだから。 [地上波(吹替)] 4点(2011-05-03 23:42:40) |
223. 失楽園
なんでブームになったのかわからないくらい退屈な話だった。 不倫が悲劇というのは、あんまり感情移入しないなぁ。 そりゃあ僕も男なんで浮気心なんてガンガンありますよ。でも、それ肯定して自分を悲劇の主人公として感傷に浸る感性が僕には無いので、勝手にしろよって感じ。 浮気はします。そして、それに関してどんな批判も受けます。その覚悟がない奴が、 セックスに溺れんなって話です。 官能小説を買うくらいならエロ本を買うし、女優が絡む映画を観るならAVを観ます。 黒木瞳があの立場のポジションにいながらの脱ぎっぷりと絡みっぷりに敬意で1点。 本来なら0点かな。 [地上波(邦画)] 1点(2011-05-01 19:38:53) |
224. のだめカンタービレ最終楽章 後編
《ネタバレ》 ん~、確かに評価がしにくい作品だった。 音楽を中心とした変態的キャラが多数登場した「のだめカンタービレ」。 漫画原作だし、それも楽しくて良い。 個人的には、その変態達が魅せる演奏シーンの優雅な感じが、 ある種、「のだめ」の生命線であり、 ロングバケーションとの差別にあると、 思っているのですが、 最終楽章後編に関しては、最後に向かえば向かうだけロングバケーションのベクトルに近づいていってしまった気がする。 それを悪とするか、楽しめたとするかで評価は別れるのだろうが、 なんと言うか、向かっていった方向が、思いのほか中途半端だったので、 やっぱり、なんとも言えない感じだった。 [地上波(邦画)] 5点(2011-05-01 04:00:59) |
225. ダージリン急行
正直、笑わしたいんだか、なんだかよくわからん作品。 登場人物である3兄弟は「おバカ」と評されているのが多いようですが、 まぁ、正直僕の周りに居る大人は、それに勝るとも劣らないいい加減な、というか「おバカ」な人達ばかり。 子供の頃、リッパな大人になれないぞと、殴られ蹴られ叩かれ続けた世代の僕らが、 いざ大人にってみれば、周りに立派な大人なんて一人も居なかった。 そんなロストジェネレイションな自分の世代が観ても、なんかピンと来ない。 「団塊」だとか、「ゆとり」だとか、人を振り回す側の人間が観ると可笑しく見えるのかな? まぁ、別に無理してでも観ておく必要の無い作品かなぁ。 [地上波(吹替)] 5点(2011-04-18 22:32:09) |
226. うた魂♪
《ネタバレ》 正直、何の期待もしてませんでしたが、良かったです。 合唱する女子というのは、なんかどことなく気持ち悪い顔して歌う。 けど、それを笑ってはいけない空気みたいなのを、 正面から描いて、そこから「やっぱり歌が好き!」という気持ちで這い上がっていく感もシッカリ描ききっていて、捉え方で嫌いに捉えてしまう人も居そうな感じでしたが、個人的には良かったと思います。 ゴリ率いる合唱部の面々はコントの世界から乱入してきたようなイデタチでしたが、 「15の夜」でガッチリ心を捕まれましたし、 ラストのモンパチでオーディエンスを巻き込んだ大合唱も、良い画だなぁ、と感心。 [地上波(邦画)] 7点(2011-04-08 22:49:31) |
227. ドロップ
《ネタバレ》 クライマックスの大乱闘シーンが湘南の風を流しっぱなしっていうのは、 最初は良かったけど、あれだけずっと流しっぱなし、スローシーンだと流石に手抜き?って思ってしまった。 まぁ、素人初監督だし、OKか。 世界観については、ろくでなしBLUESとかビーバップとかクローズとかリアルタイムに読んでた世代なので、あんまり違和感は感じず。 [地上波(邦画)] 5点(2011-03-29 00:04:56) |
228. 純喫茶磯辺
《ネタバレ》 麻生久美子とは、一体どれだけ俺の心を鷲掴みすれば気が済むのだろう。 そんなことを考えながら観ていた時に、突然の「やりまん発言」。 宮迫と同じくらい動揺した。 やられた。 やられたけど、心にポッカリ空いた穴を一体誰が埋めてくれるというのだろう? [地上波(邦画)] 6点(2011-03-28 18:31:35) |
229. ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
かなり良かったですね。 今までどれだけの漫画が映画化されたかわかりませんが、 その大多数がダイジェスト仕上がりか、世界観すら崩壊させている内容の作品が多い中、よくぞここまで映画オリジナル脚本で、原作の世界観を壊さずストーリーを盛り上げた。 映画単体では、さすがに楽しめないかもしれないけど、漫画の映画化というジャンルでは新たな可能性を見出したように思います。 [地上波(邦画)] 9点(2011-03-28 13:10:54) |
230. 王手
浪速のロッキー赤井秀和。 ほぼ自伝のような映画「どついたるねん」が好きな人には、この映画も楽しめると思います。 若き頃の赤井秀和は演技こそ粗くても、その眼光だけで観る者を惹きつける何かがあったように思います。 ちょっとだけ残念なのは、大きな山場が最後の名人戦よりも、ところどころ(特に平安泰将棋)先に来てしまっててラストが唐突に終わった感じがあったところか。 まぁ、それも人それぞれの好みによるかも。 [地上波(邦画)] 7点(2011-03-21 23:19:20) |
231. ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜
ワンピースを知らない人にとっては、2時間弱で観られるコッチの方がお手軽なんですかね? でも人に勧めるなら、やっぱり原作の方で、原作を超えられなかったので、あんまり高評価はしません。 まぁ、原作から大きく悪く崩してるわけではないので低評価もしませんがw ロビンは一応ビビの代わりとしてとりあえず意味を成してましたが、 フランキーの無理矢理出演してきた感じも否めないし、 人に勧めるなら読むのが面倒くさかろうが原作を勧めることは譲れない。 [地上波(邦画)] 6点(2011-03-20 22:36:36) |
232. ゼロの焦点(2009)
細部にまでこだわった作品としての勝利なのか、 それともサスペンスの原点とも言える展開力のある脚本の勝利なのか、 鬼気迫る女優陣の演技の勝利なのか。 良いところはたくさんあるし、 悪いところも思い浮かばない。 でも、なんか高得点をつけるほどの面白さも感動さもなかった。 ここまで完成度が高いと、普通は多少の感動もあるのだが、正直、後に何の余韻も残らなかったのはなんなんだろう? [地上波(邦画)] 6点(2011-03-13 09:18:49) |
233. スチュアート・リトル
構成として、ネズミの弟を受け入れられないジョージくんの成長物語も裏設定としてあると思っていたので、途中から「あれ、まだ続くの?」と思いながら、最後の方観てました。 [地上波(吹替)] 5点(2011-03-10 02:05:05) |
234. コール
蓋を開けてみればなんてことない誘拐事件を描いた映画。 まぁ、解決の仕方をアメリカ映画らしく派手にドカーンとやっちゃいましたって所ですが、あまりそういうのも好きな展開じゃないしなぁ。 やたらゲームだのルールだの主張するケビン・ベーコンですが、次から次へとハプニングが起きて終始テンヤワンヤ。とても過去4回完璧に誘拐を完遂したとは思えないほどの小物っぷりだったと思います。 もっと、頭脳戦になると思いきや、とんでもなく頭の悪い映画だった。 [地上波(吹替)] 4点(2011-03-10 02:00:29) |
235. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
《ネタバレ》 ラストは、泣かすためなら、なんだってやるぜ的な問答無用な手口。 でも、泣いてしまったんだから負けを認める(なんの??)しかない。 [地上波(邦画)] 8点(2011-03-10 01:53:19) |
236. ミザリー
《ネタバレ》 このジャンルでは間違いなく傑作の一つと言える作品。 アニー役の女優さんの怪演、ストーリー、展開と作品に引き込まれるとはこういう事を言うんだろうなぁ。 一つ不満があるとすれば、主人公の救われる展開が、強攻策だったこと。 ここまで精神描写を緻密に作られたのなら、華麗なる罠でも仕掛けて欲しかった。 まぁ、これこそがリアリティってものなのかもしれないですが。 [地上波(吹替)] 8点(2011-03-04 21:29:49) |
237. リトルマン・テイト
けっこう古い作品だというのもビックリしたし、 ジョディ・フォスターが監督も兼任してたのも、さらにビックリ。 今となっては、差し当たって物珍しい部分もないでしょうが、 91年当時のことを考えれば、それなりにちゃんと出来てるし、 何より子役、母親役、先生役と物語の主となる3人がガッチリ良い演技。 ちょっと見直したぞ、ジョディフォスター。 ってことで、甘めに7点。 [地上波(吹替)] 7点(2011-03-03 23:45:52) |
238. ハルフウェイ
撮りたい画を撮れるだけ撮って、とりあえずくっつけてみました的な。 別にいいんだけど、脚本家出身がやっちゃうとアザトさを感じるし、 それを支える岩井俊二であり、小林武史といったビッグネームが関わったとなると、 実験的とか狙いとか、どうでもよくアザトさだけが鼻についてしまう。 セリフ等を演者のアドリブにまかせた分、演者の良さみたいなのは出てましたが、 これは映画と呼んで良いものか・・・。 まぁ、でも最後までちゃんと観れるレベルに収まってるのは、テクニックなのかもしれない。 [地上波(邦画)] 4点(2011-02-24 23:22:03) |
239. 猟奇的な彼女
前半の印象は音楽の使い方といい男優の顔の演技といい、かなりヤバイ雰囲気が漂っていましたが、徐々にチャン・ジヒョンに魅せられてしまいましたね。 そこが狙いの映画だとわかっててフィルターをかけてても、嵌ってしまった自分が悔しくも恥ずかしくもありますが、それくらいのパワーがある映画でした。 終わらせ方も綺麗に終わらせやがって・・・。 [地上波(吹替)] 8点(2011-02-20 13:11:32) |
240. 笑う大天使
なんか漫画っぽいセリフの作りだな。と思ったら 漫画原作なんですね。 ん~もうちょっと料理に仕方ってもんがあったと思いますが・・・。 まぁ、上野樹理はなんだかんだ言われても僕は上手いと思います。 見所は残念ながらそれだけです。 [地上波(邦画)] 2点(2011-02-13 08:36:18) |