221. ももへの手紙
絵はものすごくきれいでした。日が当たっている部分と日陰とのコントラストをやや強調し過ぎの感はありましたが、日本の田舎の夏の風景がとてもうまく表現できていたと思います。でも話そのものはいまひとつ・・・。田舎の夏・少女・ファンタジー・妖怪・親子・・・。誰もがイメージする話の範囲から出ることができず、意外性のないベタベタのストーリーで、最後は飽きちゃいました・・・。でもまあ、全体的にはそこそこのレベルに達していたと思います。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-25 15:30:43) |
222. GO(2001・行定勲監督作品)
重くなり過ぎず、在日というテーマと恋愛がほど良いバランスで絡み合って、最後まで楽しめました。主演の窪塚洋介、名前は聞いたことありましたが見るのは初めて。カッコ良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-03-24 23:51:36) |
223. 蜂蜜
自然の美しい風景や音が心地よく、かといって環境ビデオのように「ほ~ら、きれいでしょ」的なわざとらしさもないので、なんだか不思議なムードに包まれた感じが、見終わった後からジワ~っと沁みてきました。ドラマティックなストーリー展開を楽しみたいという人には不向きかも・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-21 22:36:50) |
224. 遊びの時間は終らない
《ネタバレ》 こんなに面白い映画、なぜこれまで知らなかったのか・・・。今ならともかく、この時代にこれほどの笑いのセンスに満ちた映画を作っていたなんてビックリ。特にカメラマンの「空気」は大爆笑でした。ただ、ラストの締め方は疑問でしたが・・・。本木雅弘って、どの映画を観ても存在感が薄い印象で、あまり好きではありませんでしたが、これは好演でしたね。人々が、マスコミや世間に振り回されるという社会風刺、この時代なら「映画の話」で済んでたでしょうが、今のネット社会は、まさにこれがリアルで起こりうるので、ちょっとコワいです。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-03-21 15:46:41)(良:1票) |
225. ぱいかじ南海作戦
まあ、笑えるシーンもあったし、気軽に最後まで楽しめましたが、別にどうでもいいような映画ですね。特に最後は、苦し紛れの締め方っぽいのが残念でした。何も考えず、ボーッとひまつぶしするにはちょうどいい映画です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-15 19:16:24)(良:1票) |
226. 雪の断章 情熱
もう冒頭から、ヘタな芝居、クサいセリフ、アホな演出の相乗効果で、すっかり観る気が失せてしまい、そういう先入観を抱いてしまったせいか、良いところが全然見当たりませんでした。この時代の映画って、みんな同じ演技(特に若い女性)や演出・セリフで、もううんざりですね。特にこの映画は、アイドル使って芸術っぽいことをしようとして大失敗した典型のような気がします。相米監督は好きな作品もあるし、斉藤由貴という女優も好きですが、これは見る価値ナシです。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-03-15 19:05:28) |
227. フライド・グリーン・トマト
見ごたえもあるし、楽しいし、いい作品でした。過去と現在との絡め方も上手で違和感ないし、よくできた脚本ですね。ただ、作品の出来には関係ありませんが、個人的にイジーのキャラや顔がものすごく嫌いだったのがちょっと残念・・・。 [地上波(字幕)] 8点(2014-03-09 00:29:06) |
228. ラウンダーズ
この頃のアメリカ映画で主演がマット・デイモン、ギャンブラーの映画となれば、だいたい話の展開は予想の範疇。でも変に捏ね繰り回さず、ど真ん中ストレート勝負だったのが良かったと思います。心理戦となると、個人的には「アカギ」のようなコテコテ感の方が好きですが、一般的にはこういう感じの方が受け入れられやすいんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-07 21:58:13) |
229. それでも恋するバルセロナ
う~ん、どうも好きになれない映画です。正直「何これ?」といった印象で、これといった見どころもなく、早く終わらないかと時計ばかり見ていました。唯一、ヴィッキーの婚約者→ダンナの何も知らない滑稽さだけは面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-02-14 21:40:37) |
230. 涼宮ハルヒの消失
《ネタバレ》 かなり良い出来ですね!TVシリーズはこの映画のための伏線だったのかぁ、と言ってもいいくらいです。なので、原作やTV版を見ていないと、この映画の面白さは伝わらないと思います。話の展開そのものはだいたい予想の範囲内でしたが、長い時間もまったく気にならないほど引き込まれました。特に、長門有希のメッセージがパソコンに映し出されるシーンは最高でしたね。 [DVD(邦画)] 9点(2014-01-20 18:20:56) |
231. フローズン・タイム
つまらないわけじゃないけど、じゃあどこが面白かったか?と聞かれても、うまく答えられない・・・。なんとなく全体の空気感が好みに合ったという程度です。でも、お誕生日パーティーのストリッパーの踊り、特に逆立ちして脚をおっさんの肩に・・・は、めちゃエロくて、そのシーンだけは鮮明に憶えています(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-17 23:37:13) |
232. トライアングル(2009)
《ネタバレ》 これはなかなかの傑作!アイディアとよく練られた脚本で、かなり高いレベルに仕上がった映画だと思います。単に登場人物が殺人鬼に次々と惨殺されるという低級ホラーとはまったくの別物。殺人鬼の正体は誰?なぜ殺そうとするのか?その理由が解明されるたびにどんどん引き込まれ、最後、「死神を騙してこの世に居座った罰」の意味がわかった時には「おぉ~!」と思わず唸ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-17 23:30:37) |
233. ヘンダーソン夫人の贈り物
《ネタバレ》 たとえ空襲が続こうとも決して閉館しない劇場、そしてなぜヌードなのか、最後の夫人の演説に心を動かされました。世間知らずの老人が型破りなことをするという内容の話はあまり好きではありませんが、でも実話だと聞くと、夫人のバイタリティーに驚くばかりです。それに、中国人に変装したり着ぐるみで劇場に潜入するなど、これも実話だと聞いて、余計に笑えました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-14 01:03:02) |
234. (ハル)(1996)
《ネタバレ》 パソコン通信や電子メールという言葉が出てきた頃で、これから、人と人との出会い方やコミュニケーションが大きく変わるだろうという時代の予感をうまく表現した映画だと思いました。当時のシチュエーション等の古臭さや滑稽さが目につきますが、それなりに面白いと思いながら観ていました。つながりのない人々の日常を映像で見せて、コミュニケーション部分はパソコン内=文字のみで表現する、という手法、途中までは面白かっただけに、これを最後まで貫いてほしかったです・・・。新幹線に乗ったハルとそれを見るほしが互いにビデオで撮影し合う、くらいまではいいとしても、ほしとローズが実は姉妹だったという、悪い意味でのドラマ的展開にガッカリ・・・。最後はハルとほしが実際に会っちゃって、あ~あ、これじゃあもう、ただの「トレンディドラマ」ですねぇ(笑)。ハルとほしは最後まで会わない(パソコンでつながっている人同士も日常ではつながりがない)という設定で作れば、もっと質の高い作品になったかも。もし「最後に2人が会う」にしても、「新幹線に乗って東京に向かうほし・ホームで待つハル」あたりで終わってくれれば映画っぽくなったのに・・・。顔を合わせるところまで映すなんてシラけるなぁ・・・。でもそうしないと一般ウケ・特に女性ウケしないので、当時の大人の事情でこうなっちゃったのかなぁ・・・残念。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-01-11 11:10:13) |
235. 暴走特急 シベリアン・エクスプレス
巻き込まれ型サスペンスというと、ついヒッチコック作品と比較したくなりますが、これは比較の対象にすらなりません。単純で面白くない上に、過剰ともいえる拷問シーンが不愉快だし、おまけにラストのオチもすぐにわかってしまって・・・。ほめるところを探すのも難しいですが、日本の2時間ドラマより少しはマシということで2点。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2014-01-10 21:49:27) |
236. 灼熱の魂
《ネタバレ》 見ごたえもあり、サスペンス的な要素も入って、見始めるとつい目が離せなくなるほど面白かったのですが、キツい話だな~!というのが正直な感想です。宗教や民族問題から生まれる憎しみの連鎖と、父と兄を探すことで知らされる母親の痛切な過去、この二つをうまく絡めて、上質な出来に仕上がっていたと思います。でも悲惨過ぎて、2度と観たくないですが・・・。ただ、プールサイドでの出来事は、展開上ちょっと都合良すぎかな?って感じです。【ネタバレ有】と書いていますが、“オチ”を書いてしまうと、観る面白味が激減するので、1+1=1の意味は伏せておきます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-10 10:17:53) |
237. ゆれる
《ネタバレ》 橋もゆれる、心もゆれる、兄弟の関係もゆれて画面までゆれる・・・。 西川監督の作品を観たのはこの作品が初めてで、その後、「ディア・ドクター」「夢売るふたり」も観ましたが、人の心理の揺れる様を描かせたら、日本で西川監督の右に出る人はいないんじゃないでしょうか? そしてこの脚本をさらに輝かせたのが役者たちの演技力。特に主役の二人は、もう「すごい!」という言葉しか出てこないほどの名演でしたね。 不自然な点は多々あります。橋の上での、智恵子の稔に対する態度。猛のことで気持ちがイライラしていたとしても、30歳前の大人があのキレ方はないですよね。また、昨夜寝た幼なじみが死んたというのに、あの猛の冷めた落ち着き、なのに間違った記憶で兄を有罪にしてしまうなど、普通のドラマだとありえないこと。でも現実の世界では、そういう不自然がいくつも重なって成り立っています。多くの人が思う「普通はこうだよね」通りの描き方は、2時間ドラマにおまかせしましょう。 ひさしぶりに観返して、この作品に対する評価はさらにアップしました。脚本は一切の無駄がなく、「これ以上はない」というくらいの見事な映像表現など、そのレベルの高さは、他の映画作品とは次元が違うように思えました。おそらく、数十年後でも、その評価は変わらないのではないでしょうか。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-01-04 22:25:29) |
238. ミクロの決死圏
《ネタバレ》 子供の頃に、ワクワク・ドキドキ・ハラハラしながら観ました。いま思えば、「体内を冒険する」という発想、素晴らしいですね。心臓が鳴る前に通り抜けられるか・耳の付近を通過中にハサミを落として大騒ぎ・博士が白血球に食べられるなど、見どころ満載で最初から最後まで目が離せませんでした。もちろん、今の大人が初見で楽しめるクオリティではありませんが、名作であることには変わりないと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-04 19:30:50)(良:1票) |
239. 映画 鈴木先生
前知識はまったくない状態で鑑賞しました。ドラマの延長らしいですが、これはこれでかなり面白かったです。出水くんの選挙演説やグレーゾーンの必要性など、常日頃から自分が感じていることを随分と代弁してくれたので、映画の出来そのものより、原作者の主張に9点です!正論を振りかざす女性教師、あれが現代社会の象徴であり、その正論が生み出す弊害によって窮屈な思いを強いられる人々、たくさんいますよね。規制やルールでがんじがらめの社会って、一見、社会生活や文化水準が向上しているように感じますが、実は鎌を持って暴れる男=歪みから生まれる毒の塊の温床そのものなんだと思います。また、鈴木先生のセリフの数々、最初は「ギャグか?」と思えたほどでしたが、何か問題があるたびにあれほど瞬時に的確な切り返しができるキャラ設定、とても魅力的でした。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-12-29 23:02:36) |
240. HK/変態仮面
これまで観てきた映画の中で間違いなくトップクラスのくだらなさ!でもちょっと面白い!センスが感じられるところもたくさんあっただけに、手抜き丸出しのシーンがもったいなかったですね。尺を半分くらいに絞り込んで、各シーンのクオリティをもっとあげる方向に持っていけば、大傑作になった・・・かな?(笑) [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-12-29 13:39:04) |