241. ギャング・オブ・ホラー
趣味悪いです。でも、勧善懲悪的でシンプルなストーリーは解りやすいし、何より随所に見られるブラックなお笑いがスプラッター的な表現を受け入れやすくしてくれ、意外に笑えたりします。作り手の遊び心たっぷりというところでしょうかね? 最初と最後を飾るアニメ部分は、アメコミ風の丁寧な作り。マッドハウスが手がけたということですけれど、十分な見応え。これを使ったのは、この作品にとって大正解じゃないでしょうかね?そのあたりを加味して1点おまけ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-20 02:45:35) |
242. TAXi4
私はこの第4弾、好きだな~。確かに肝心要のカーアクションが殆どないのは寂しい限りだけれど、コテコテのフレンチギャグが炸裂してて大いに笑えます。特にベルギー人の犯人を拘束している衣装(?)がカワイイ!ストラップかキーホルダーが欲しいかも。署長のキレっぷりもいいですね。最早主役ですよ。(しかもラストに吹き替えなしのオマケつき。これにはビックリ。) ま、次作に期待はしませんけど、結構満足しちゃいました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-13 00:41:29) |
243. デッドリンガー
全く同じ顔を持つ二つの人格。途中までは(最後まで?)どこまでが現実なのか判りにくい描き方となっています。俳優陣が揃っていることで、低予算映画的な雰囲気の中にも重厚感に満ちている感じ。どこまでが真実?それとも妄想?そんな風に観ていくと、結構深読みできる部分もあったりして良く出来た脚本なのでは? 短めの作品なので(?)多少展開に無理な部分も感じますけど、それゆえ中だるみもさして感じることなく観賞できました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-13 00:56:47) |
244. ANOTHER アナザー(2006)
《ネタバレ》 一人の女性を包み込む白い世界(現実?)と黒い世界(悪夢?)。始めは白い世界こそが現実。でも、次第に黒い世界の存在感が増していき、いつしか夢と現実の区別がつかなくなる。なかなか面白いんですけれど、どこかデヴィッド・リンチ風であって、かと言ってリンチにはあと一歩も二歩も及ばないという感が否めない。描きたいのは不条理なのか?はたまた精神世界の闇なのか?もうひとひねりで「傑作」に化けるかもしれないのに、どうにものめり込めない。う~ん、惜しい! [DVD(字幕)] 7点(2008-02-23 02:58:17) |
245. ゾディアック(2007)
長かった~!こりゃ長いですね。でも、飽きることなく観ることが出来ました。演出の妙というか、派手なアクションもなければ、饒舌な謎解きもない。しかも、現実の事件はほぼ迷宮入りの状態。だから、どうしても完結する訳のない話。その素材で良くぞここまで惹きつけてくれたもんです。この監督、やっぱり相当な力量の監督ですね。ただ、それにしても長いな~。。。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 00:45:39) |
246. トランスフォーマー
素直に面白かったですよ。余計なことを考えず、ただただ変身モノの進化形として観る限り、素晴らしい出来栄えとしか言いようがないです。 ストーリーは超シンプル、出て来るキャラも善と悪の完全二極化、素晴らしいCG、カッコいいキャラ、ホントに解りやすいお話でした。テーマもハッキリしてる。 でも、テーマに忠実過ぎたのか、あまりにモノを壊し過ぎ、人も死に過ぎ。これじゃ子ども向けとは言えないですね。面白いんだけどちょっとはしゃぎ過ぎかな?で、1点減点。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-13 11:37:17) |
247. パニッシャー(2004)
この作品、全然チェックしてなかったので、今更になって観ました。 で、皆さん結構酷評のようですけど、私は普通に楽しめましたよ。原作は未読、前作も未見ですので、先入観ゼロで作品世界に入れました。 まぁ、確かに少しばかり不要なカットとか演出とか感じましたけど、何せもともとが荒唐無稽なストーリー、てか、そうとでも受け取らなきゃ悲惨すぎますって。だから、割り切って娯楽作品(ある意味ヒマつぶし的なもの)として楽しむのが正解。訳の解らんコメディ風味とかも、そのあたりで受け入れるしかないでしょね? そんなわけで、賛否両論も当然ある訳で、この手の作品、好きな人は好き、嫌いな人は嫌い、それでいいんじゃないでしょうかね? [DVD(字幕)] 7点(2007-12-21 01:45:22) |
248. 墨攻
ずっと気になっていた作品。原作は未読です。 ストーリー的には非常に好みなんですけど、何にしても2時間そこそこじゃあ無理ですよ、壮大すぎるテーマなんだから…。結果として、あれもこれも省略省略、不完全燃焼の作品になってしまいました。だから、妙に短絡的で意味不明な展開が目立ってしまうんですね。 とは言え、エンターテイメント作品としてはハイレベル。飽きさせない展開は演出の妙と言ったところでしょうか? ちなみに、アンディ・ラウ、今までで一番カッコ良かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-09 20:54:40) |
249. ザ・ダーク(2005)
《ネタバレ》 冒頭からホラーにありがちな演出が目立ちますが、そのあたりの「お約束」を嫌わない方には良作ではないのかと。ちなみに私は少しばかり苛立ってしまいましたが…。かと言って、否定はしません。やはり、全体を通じて表現されている「ダーク」さは、ひとつひとつの演出なくしては成立しないと思いますし、丁寧に作り上げられている作品だと思います。主な登場人物である4人も、特に強烈な個性を発するタイプではなく、そのあたりの日常感がドラマ全体の非日常性を盛り上げているのではないかと。 それにしても、物語の発端である「集団自殺」、てか「集団無理心中」、それとも「集団自殺幇助」かな?何にしても、ひどい話。しかも、戻ってきた愛娘を虐待するとは。その結果、何の関係もない命が失われるのは、あまりに不条理。8点ぐらい献上したいところですけど、その辺が減点理由かな? [DVD(字幕)] 7点(2007-12-01 14:40:34) |
250. Little DJ 小さな恋の物語
このジャンルの作品としては、まさに王道を行くストーリー、観る者を裏切らない展開には安定感を感じます。 決して号泣を誘うこともなく、されど随所でホロリとさせられる。丁寧に作り上げられた良作ですね。 主演の神木君は、繊細な演技を見せてくれます。ヒロインの屈託のない笑顔も良い。純粋な気持ちになって鑑賞しましょう。 [試写会(邦画)] 7点(2007-11-29 01:47:18) |
251. SPIRIT スピリット(2006)
ジェット・リーのアクションはこれっきりなんでしょうか?数少ない本物の武道家&俳優だけに、それが一番残念! ストーリーはあまりに単純でお約束だらけ。でも、相変わらず冴え渡る武術シーン。爽快です。細かいことは気にせずに、本物のカンフーを徹底的に見るべきですね。 ところで中村さん。あなたの武道はいったい何? [DVD(字幕)] 7点(2007-10-29 00:33:53) |
252. TRAP トラップ
《ネタバレ》 いい感じの始まり方。これからどうなっていくのかハラハラしてくる。 ただ、いかんせん複雑、難解。どこかD.リンチ作品を彷彿とさせる仕上がりです。 で、この作品のテーマは何なのでしょか?ヴィンセントの内なる世界、心の葛藤を描いているとも観れるし、もっと単純に、全てが実際に起きていて、鍵を握るのはヴィンセント自身という流行りの○○系オチ作品とも取れます。 アニメを強引に持ち込んだり、何とも不条理感溢れる演出。自分自身の存在が歪んでしまいそうな作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-24 23:46:08) |
253. Re:DIAL リダイアル
《ネタバレ》 面白いですよ、これ。確かに、この手のオチは既に新鮮味がありませんけれど、途中まではB級サスペンスとして小気味良いテンポで話が展開していきます。このまま行くと、最後はどうやって落とすんだろ?とワクワクしていると例のオチ。↓で、なにわ君も書いてらっしゃいますが、私もこの展開にはまんまと引っ掛かりました。で、振り返ってみれば結構良く出来てる。このオチとしては伏線部分の破綻も少なく許容範囲、むしろ巧妙と言ってもいいんじゃないでしょうか? 殆ど一部屋で撮影されたシンプルな低予算作品。TVMのCMの間を思わせるフェードアウトが気になりますけど、映像的にはグロさエロさが最低限に抑えられていて好感が持てます。ただ、原題はどうもピンとこないなぁ~。 ま、モニカ・キーナの熱演(貧乏ゆすりは止めたほうがいいかも…)に応えて7点献上! (注)未見の方へ。映像特典はネタバレに繋がります。関連作品情報は後で見ましょう。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-15 01:02:40) |
254. ROSS ロス
ジャケットからは、一見「SAW」or「CUBE」風ソリッドシチュエーションスリラー?って感じですけれど、ちょっと違いますよ。オープニングのサブリミナル風タイトルバックを観てしまうと、なんだか血みどろ系グロ作品かと思いますけど、それも違います。まぁ、ストーリー的には、わが国の人気作家による近未来SFミステリー小説にもあるようなあらすじですけど、英国風に短く纏めるとこうなるんでしょうね。ちょっと(てか、かなり)不必要なカットもありますけれど、一気に観終われる出来栄えです。 こりゃ結末は書けませんね~。賛否両論でしょうね。私としては、こういうのもアリかな?ま、短い作品ですし、観てみてください。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-28 17:45:56) |
255. 10ミニッツ・アフター
《ネタバレ》 あくまでもコメディーとしての評価です。面白いですよ、これ。タイムマシンの理論的なことは殆ど出て来ませんけど、一応最低限のルールは守られてるって感じだし、やたら使ってる割に、タイムマシンの存在感が希薄なところがかえって好感。10分しか戻せないってのが、最後の最後に円満解決?しかも、誰一人死なない。そんなのもありじゃないですかね。 気だるい休日の午後に、な~んにも考えないで観るのに最適です。何より作り手が楽しんでますよね。だから、観る方も単純に楽しむのが正解です。 ただひとつ、DVDのジャケットは何ですかね?微妙に違うでしょ?バス爆発しないし、飛行機爆発しないし… 商品(DVD)として見れば、そのあたりはマイナス要因ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-17 17:00:04) |
256. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 全編を通して、非常によく纏められた作品だなぁと言うのが第一印象。やや長尺ながら、話の展開は小気味よく、映像はリアルで時として美しく時として痛ましい。キャスティングも納得出来るものがある。存在感を主張しないBGMも良い。 でも、何か後味が悪い。やはりジャスティンとテッサのキャラクター設定かな?作品における必然性は理解できるんだけれど、どうにもテッサの暴走を理解できない。何故わざわざ命を狙われるようなことを仕掛ける?何故、わざわざ殺されるような場所に無防備に出向く?死んでしまったら巨悪は暴けない。ひとりの死では巨悪の進む道を阻むことはおろか、ほんの僅かな進路変更さえ叶わない。戦車に爆竹投げるようなもの。 ジャスティンだってそうだ。死んで初めて妻への愛を確信した。だから、それまでは妻の暴走を妨げきれずにいた。それはある意味自然な感情かもしれないけれど、やはり死んではいけない。絶望感からの逃避行為として、妻の死の直後に後を追うのならまだしも、事態の全貌を知ったのちに死を選ぶとは…。妻の歩いた道を踏みしめることで彼女の真実を理解し、そしてその無念を晴らし、正義を貫くことが妻への愛の証ではないのか?湖に降りるべきではなかった。降りたにしてもマガジンを捨てるべきではなかった。 ん~、難しい。確かにテッサがジャスティンに諭されて大人しくなってしまったり、ジャスティンがイタリアを拠点にイギリスの製薬会社と大立ち回りするってのじゃ、あまりに面白味がないし、メッセージ性もなくなっちゃうからね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 00:24:15) |
257. ディパーテッド
原作はとにかくスタイリッシュでカッコ良かった…。(というのは時間が経ったからというのと本作を観たからということによる錯覚かもしれませんが…) というのが第一印象。でも、この作品はこの作品で十分楽しめました。主演の二人が妙に似て見えて(?)、始めのうちは原作の記憶ともあいまって多少は混乱しましたが、舞台が違う、キャストが違うというだけではなく、作品全体に漂う雰囲気というか味付けの微妙な違いが、心地よかったです。 まぁ、細かなことを言い始めれば不満も多々ありますけれど、これ以上の長尺にするのも考え物だし、豪華キャストはそれなりに納得。ただ、ちょっと台詞がキタナ過ぎ? それから何と言ってもラストシーン。これは原作の方が好きだったかなぁ?こちらの潔さの方がいいのかなぁ?微妙です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-28 07:11:03) |
258. 太陽(2005)
ロシア映画は殆ど観ないし、アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品を初見の私としては、極めて表面的な感想しか述べられませんが、ひとりの人間としての昭和天皇の苦悩がテーマであるのならば、いまひとつ踏み込みきれて居ないように思えました。もっと人間的に描けなかったものか?外国人から見た日本人の無感情ぶりとは、かかるものなのか?なんとも消化不良な感覚が残りました。映像的には重み深みが感じられるのだけれど、物語の進み方が軽いのかもしれません。内在する激しい感情をもっと別の形で表現できなかったのか?何か釈然としないまま、単調な割には余り時間を感じさせられない2時間が過ぎていきました。それと、キャスティングは、これで良かったのかなぁ…?ちょっと微妙。 [映画館(字幕)] 7点(2006-10-15 14:17:29) |
259. フライトプラン
もしキャスティングが違っていたら… ストレートに言えばジョディ・フォスターでなかったならば… 評価がかなり違ってるかもという条件付ながら、結構楽しんでしまいました。あら捜しをすれば相当な宝の山かもしれませんけれど、単純に娯楽作品として見る限りは「面白い!」です。この手の作品に荒唐無稽さは付きもの。てか、そうじゃなければ面白くないですよ。あんまり練りこみすぎて複雑怪奇になっちゃったら、見ていて頭が痛いだけ。こういう単純な娯楽作品が見たい時だってあるじゃあないですか。な~んて開き直りの姿勢で7点献上です。ストーリーとしては斬新とは言えませんけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-04 02:08:35) |
260. クライモリ(2003)
エリザに見とれていたら、あっと言う間に終わってしまった… スピーディな展開と飽きさせない演出。さすがスタッフが揃うと、B級ホラーもワンランクアップしますね。どっちかって言うと嫌い系の作品なのだけれども、これは気に入ってしまった。当然のごとく、ツッコミどころは満載だけれど…。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-22 00:34:34) |