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261.  イン・ザ・ベッドルーム
何不自由なく平凡な日常を送っていた夫婦に、突然の悲劇が襲いかかる。被害者側でありながら裁判が不利という不条理な状況下に置かれてからというもの、表層的には平穏だったふたりの間に、人間本来の感情が剥き出しになってくる。その微妙な亀裂が木目細やかに描かれていき、心の闇を炙り出していく怖さ。終盤ある事を成し遂げ、自責の念に苛まれながらベッドに横たわる夫に、「コーヒー飲む?」と言う妻の最後のセリフには、日常に潜む非日常な出来事を鋭く突いて、戦慄する以外にない。
8点(2002-08-19 00:49:13)
262.  ラッキー・ブレイク
刑務所からの脱走劇というのは過去にも数多く作られ、傑作に挙げられる作品も少なくない。それだけに余程のアイデアと工夫を凝らさない限り、満足を得られるモノにはなっていかない。では本作は如何なものか。やはりハリウッド作品とはひと味違う、英国人のおおらかさが特徴として色濃く出ていて、脱走劇の面白さというよりもむしろ人情劇に恋愛を絡めた、いかにもP・カッタネオ監督らしいヒューマンな作品となっている。が、刑務所内での集団劇上演のどさくさで脱走を企てるというのは、「メル・ブルックスの大脱走」という見事なお手本を観てしまっている以上、やはり物足りなさを感じるし、結末に至っては意外性がなく、むしろオーソドックス過ぎるくらい。いい材料を使っているのに、味付けは薄味だったようだ。
6点(2002-08-19 00:07:30)
263.  スチュアート・リトル2
画面にダイナミズムを吹き込んだことから、その映画的興奮と語り口の旨みは前作をさらに上回る。「S.W.」も「S.L..2」も趣の違う作品であるものの、SFXが凄いという点では共通している。しかし大掛かりでないだけに、誤魔化しがきかない本作のほうが、高等テクニックの冴えというものを感じる。実写との違和感など微塵も感じさせない、実に地味で細かな作業の積み重ねで出来上がった作品。本当に凄いとはこういう事を言うのだろう。
9点(2002-08-18 17:51:03)(良:1票)
264.  バーバー
近年、これほど陰影に富んだ見事な白黒映像を見た事がない。(例えば、カットされ床にゆっくりと散っていく髪の毛を、逆光に捉えたショットの美しさはどうだ!)その深みのある映像ひとつひとつに心を奪われてしまう。時代背景からして、まるでN・ロックウェルのイラスト的世界をそのまま映像化したような、名手R・ディーキンズのカメラの果たした役割は絶大で、これだけでも充分観る価値のある作品だと言える。さらに、ホイールキャップがくるくると転がるように、皮肉な運命に弄ばれる主人公をB・B・ソーントンが好演。決して感情を顕わにせず、運命にも逆らわず、そしていつも煙草を咥え、ひたすら髪を切り続けるという平凡な男のイメージを見事に体現し得たことが、この作品の成功を導いたのだと思う。
9点(2002-08-10 17:31:09)
265.  模倣犯
類型的なものを極力嫌い、常にクセのある演出スタイルを貫くという意味では、いかにも森田監督らしい作品となっている。が、それにしてもひたすらシニカルで乾いた登場人物たちには、我々観客が感情移入する事を頑なに拒絶しているかのようで、とりわけ、極めて冷静でとても豆腐屋の主には見えない山崎努の存在には、リアリティすら感じられないのは困ったものだ。それはバーチャル的に自爆してしまうシーンにも言えることだが、実際どこまでが本当なのか解らないラストの唐突な問題提議をも含め、ひたすら人を食った嫌味で冗談のような作品で、とても好感は持てない。
5点(2002-08-10 16:35:33)
266.  鬼が来た!
姿を見せない「私」なる人物から、ある日突然通訳ともども一人の日本軍兵士を捕虜として囲うことになった中国農民たちの戸惑いと困惑。言葉の違いによる珍妙なやりとりなどが面白おかしく描かれていき、やがて心を通わしていくという前半のコミカルなタッチからは想像も出来ないほど、ドラマの後半は一気に緊迫感漂うシリアス・ドラマへと変転していく。ここに終戦間際の両国の対照的な立場の構図が明確に浮き彫りにされていく。日本人も中国人も同じ人間であるにも拘わらず、まさに軍の規律・論理というものに翻弄されていく姿は、実に滑稽で愚かしく、そしてひたすら哀しい。中国側から両国を極めて平等にそして正当に描いた、おそらく初めての作品ではないだろうか。全編白黒スタンダードで貫かれているが、唯一カラーに転ずる幕切れの強烈さは実に効果的で、今年観た作品中、最も衝撃的で価値ある重要な作品として、興味が尽きることはない。
10点(2002-07-29 00:17:49)
267.  ノー・マンズ・ランド(2001)
迫力ある戦闘シーンが売り物の昨今のハリウッド製戦場映画とはがらりと趣の違う作品。むしろ戦闘シーンなどは皆無で、しかも決して反戦を声高に叫んでいないにも拘わらず、そのメッセージ性は強烈で、言わんとするところは十分理解するに足り得るものがある。一度は心を通わせかかった二人だったのに、なんとも呆気ない結末を迎えてしまうが、国家レベルでの争いも個人レベルでの諍いも所詮人間の愚かさ故、いや人間とはむしろ本来そういうものなのだと作者は言いたげだ。そして寝返りすらうてないまま、ただ地面に横たわっていなければならないという残酷で象徴的なラストに、この作品のすべてが集約されている。
8点(2002-07-28 14:30:02)
268.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
昔々、「帝国の逆襲」が公開された時、“見世物映画としては一つの頂点に達した作品”と評されたことがあった。CGやデジタル合成というテクノロジーの格段の進歩で、あらゆる映像表現が可能となった現在、この作品もまさに一つの頂点に立ったと言えるだろう。様々な宇宙船やクリーチャーたちのデザインの素晴らしさや、その有無を言わさぬ凄まじいスペクタクル映像の完成度の高さには、脱帽せざるを得ない。こういう作品に“空疎な大作”と揶揄した表現をよく耳にするが、ここまで徹底的に見せてくれれば、金と時間とアイデアをたっぷりかけただけの事はあったと思う。
9点(2002-07-20 22:58:30)
269.  KT
まだ記憶に新しい「金大中拉致事件」に大胆な仮説を立てて真相に迫ろうとする、阪本順治監督初の社会派ドラマ。ザラついた画像の一種ドキュメンタリー・タッチで描かれた本作は、共に国家を思うが為の男たちの行動と友情を、骨太で迫真性をもって展開されていく。あくまでもフィクションでありながら、できうる限り事実に沿った描き方で真相に迫ろうとする作り手の意欲は充分に伝わってくる。佐藤浩市扮する自衛官が誘拐に協力する経緯が、やや安易で説明不足の感もあるが、やがて組織を棄て女にはしるというアウトロー的な役柄は、彼の持ち味を存分に生かせていると思う。真実を隠すため個人を闇に葬り去ってしまおうとする、国家というものの不気味さを漂わせるラストが強烈だ。
8点(2002-07-15 01:04:31)
270.  メン・イン・ブラック2
W・スミスはともかく、T・リー・ジョーンズとあろう人がよくもこんな作品(しかもシリーズ第2弾)に、しかも大真面目で出演しているなぁって、まずはその事に呆れてしまう。ある意味これぞプロと言うべきかも知れないが・・・。昨今珍しい1時間30分弱の上映時間にも拘わらず、話のご都合主義的デタラメさとコメディでありながらさっぱり笑えないが為に、実に苦行を強いられる思いだった。決して暇つぶしにすらならなかったというのが個人的感想だ。第1弾(記憶を消されたジョーンズのように、さっぱり印象がないぞ!)同様、全米大ヒットという、いかにもアメリカ人受けする“おバカ映画”だが、それでもこぅいぅのお好きな人はどうぞ!
3点(2002-07-14 17:14:56)
271.  I am Sam アイ・アム・サム
娘の年齢が父親の知能と同じ7歳になった段階で、何故それ以上彼は子育てしてはいけないのか。保護者としての責任能力を何故問われなければいけないのか。サムはそれまで他人の力を借りたとしても、立派に子供を育ててきたではなかったか。第一、彼の知能が7歳程度だと誰が断定したのか。この作品を観てまずそういった素朴な疑問を感じたし、そしてその根本的な理由に説得力がない為、単なる虐め・偏見・差別映画にしか見えてこないのが実に残念だ。S・ペンはさすが演技派らしくて見事だし、その他の共演者たちのアンサンブルも絶妙だけれど、後半、肝心の子供が本筋にあまり絡んでこないのが少々不満だ。もうひとつの「クレイマー、クレイマー」といった印象を持ったが、ローラ・ダーンには気の毒な役回りだったように思う。
6点(2002-07-14 14:58:52)
272.  ワンス・アンド・フォーエバー
時代が中世であろうと現代であろうと、M・ギブソンの戦う男のイメージは一段と定着しつつあるようで、とりわけ妻や子供を守るというアメリカ人が最も好みとする理想的な男を演じさせたら、おそらく彼はその代表格だろう。その姿にはもはや貫禄と風格すら漂わせている。ただ残念ながら、時代設定が違うというだけで、いつもの“メル・ギブソン・ショー”を見せられているという感は拭えない。しかもハリウッド映画界にとって特別な意味のある“一粒で何度も美味しいベトナム戦争映画”に、甚だウンザリしている我々にとっては、なおさらその思いは強い。それがいかに映像的に良く出来ていても・・・だ。敵であるベトナム人にも愛する家族がいるという描写などは、いかにも付け足し・申し訳程度で、むしろあざとさを感じてしまうし、まるで騎兵隊とインデアンの攻防のような図式でのなりふり構わぬ殺戮シーンは、明らかに常軌を逸して悪趣味ですらある。
6点(2002-07-12 00:33:32)(良:1票)
273.  がんばれ、リアム
幼いリアムは、やんちゃで元気なおませさん。リアムはあがり症で、極度に緊張すると最初の言葉がなかなか出てこない。リアムは両親とお兄ちゃんとお姉ちゃんと仲良く幸せに暮らしている。しかし、この一家の長である父親が突然失業してからというもの、生活が一変してしまい、家庭内がぎすぎすとしてくる。いかにも英国人らしくプライドの高さを棄て切れない父親は、それゆえ仕事に有り付けないでいる。なにかとヒステリックな母親は、仲が良かった筈のご近所との諍いが絶えない。(このあたりの描写はいかにもお国柄を上手く反映している。)そんな中でもリアムは彼なりに家族を想い懸命になる。とくに大好きなお姉ちゃんの髪を梳いてやる仕草など、健気で意地らしくなってくる。子供が主役の映画は、如何にそれらしい子供を発見(又は発掘)するかが最大のポイントで、そういう意味でもこの作品は大いなる成果をあげたようだ。
7点(2002-07-08 00:24:10)
274.  少林サッカー
CGで映像表現できる利点を最大限に生かしきり、見事(?)なまでの劇画チックな作品に仕立てたチャウ・シンチーの、その些かの照れもない潔い姿勢と堂々たる志は、万人に拍手をもって迎えられたのも頷ける。それにしても近頃これほど笑わせてくれた作品は記憶にないが、日本の映画関係者はこれを観て笑ってばかりもいられないのでは・・・。
8点(2002-06-30 14:46:11)
275.  スパイダーマン(2002)
超低予算映画でその名を知らしめたS・ライミ監督としては、この超高額予算映画はいかにも不似合いで居心地悪そうに映る。金が掛っていても掛っていないように見せることにも才能のある人かも知れない。だいたいコミックブックからして、そのスケール感など微塵も感じないではないか。そしてそんな予算などとは関係なく、むしろ意外なほどキチンとした人間・青春ドラマになっていることに、一種の驚きと爽快感を覚える。T・マグワイアの特徴のある眼の演技が存分に生かされ、彼の言うに言えない気持ちは十分に伝わるし、そして彼女の唇に残っている微かなキスの感触が暗示的なこのエンディングには、切ないまでの情感が溢れている。たった一度だけTVスポットで見た、遠景の世界貿易センタービルにクモの巣を張った逆光のショットが、諸般の事情でやむなくカットされたのが何とも残念。あと、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」の名セリフを吐いたC・ロバートソンの元気な姿が嬉しかった。
9点(2002-06-30 14:20:30)
276.  ロード・オブ・ザ・リング
とてつもなく膨大でイマジネーションの洪水とも言われる原作を、よくぞここまで映像化に成功したもので、まさしく現代テクノロジーの成せる技。ここにきてこの原作に見合うSFXの発達がようやく映像化を可能とし、その完成度の高さは堂々たるもので風格すら漂わせる。これがやはり只事ではない作品でそして好感が持てるのは、例えば某宇宙SFシリーズのような、これ見よがしの騒々しいだけで纏まりのないSFXと違って、映像効果的にはむしろ必要最小限ですらあり、しっかりと地に足がついた、そして節度を持った、さらに万人に納得させるだけの映像に説得力があるからに他ならない。ジャンルとしては冒険モノ+武勇伝モノといったところだが、一種の友情モノとしても実に良く出来ている。
9点(2002-06-24 00:13:00)
277.  アザーズ
本来なら恐怖を煽る常套手段として、夜中に雷鳴を轟かせるといった効果が典型的な例として挙げられるのだけれど、昼間の窓から射す光によってその恐怖感を出すという手法は、まさにこの作品のモチーフである、“逆転の発想”そのものだ。それにしても、窓にカーテンがないことで強烈なサスペンスを演出した映画って、おそらくこれが初めてなんじゃないかな。結末を悟られまいと、子供たちが光アレルギーだという設定にしたのも、トリックとしては実に巧妙だし、自分たちが死んでいることを自覚していない、浮遊霊たちの哀しみも十分に伝わってきて、実にクオリティの高い作品だと思う。スペインに天才多しだが、アメナーバル監督もまさしくその一人だと印象づけられた。個人的にはこういうタイプの作品は、あまり詮索しないで観たほうが楽しめるのでは・・・と思うのだが。
8点(2002-06-22 23:39:10)(良:2票)
278.  突入せよ!「あさま山荘」事件
長野県警と警視庁本部との衝突・軋轢・面子争いといった内部対立や、言葉の解釈の行き違いなどで起きる混乱ぶりといった、不慣れな事への懸命さの空回りといった、当時、恐らく実際にそうであっただろう事を、原田真人監督によって迫真力をもって克明に描ききった力作となっている。今、こういった群像劇を撮らせたら、おそらく彼の右に出る者はいないだろう。それほど極限状況下に置かれた男たちの、まさにその瞬間に生きているという生々しさは、まさに実録だからこそのリアリティを感じる。
7点(2002-06-21 00:42:12)
279.  パニック・ルーム
この作品を観て最初に連想したのは、ヘップバーンの「暗くなるまで待って」。アクション色が強くなった後半では、やや小粒の「ダイハード」ってとこだろうか。それ以外にも連想する作品はあるにはあったが、それはあくまで連想だけの事で、言わんとしているのは、夫と別れて娘と二人で自立していくには、女は斯くあるべしといった教訓だろうか。それにしてもコソ泥たちに比べて、J・フォスターの頭の良さ・行動力・強靭さはどうよ。これぞまさしく“女マクレーン刑事”!いやそこまでいかなくとも、引退して家庭の主婦になった“クラリス”そのものではないか。これでは、はなから勝負にならずサスペンス映画としては余りにも弱い。彼女だからこの程度で済んだのだが、もしS・ウィーバーだったら、全員皆殺しにされていたかも(笑)。しかし女の強さばかり強調されているようだが、微かな犯罪の匂いを感じとり駆けつけた元夫や警察隊、最後はたぶんそういう行動に出るだろうと誰しもが予測できるF・ウイティカーの存在など、頼れるべき男性像をもきっちりと押さえている点、演出に抜かりがない。こだわりのオープニング・タイトルは、今回もお見事!
7点(2002-06-21 00:13:43)
280.  ハッシュ!
この作品の面白いところは、あるゲイ・カップルを通して、その対極にある女たちとを対比させていくことによって、男や女を超越した、今までとは違ったまったく新しい生き方の可能性を示したことにある。彼等の部屋は隅々までキチンと整理されていて、それだけで彼等というものが解かろうというもので、また女性に対して妙に優しかったりするものだから、誤解を招いて右往左往してしまう。これは自分の性癖を悟られないためのカムフラージュであるのと同時に、自分がゲイであることを認めたくないという気持ちがどこかにあって、彼等のそういう気分を橋口監督が実に巧みに説得力をもって描いている。このひたすら女性的で優しい彼等に対し、女たちは威勢がよく行動的な反面、なんと身勝手でだらしないことか。コミカルに流れていく中、終盤、唯一血を分けた兄の突然の死に直面し、猛烈な孤独という現実に慟哭するシーンに、作者の深い思い入れを感じた。
8点(2002-06-17 00:56:00)
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