261. おっぱいバレー
主人公の先生のやり方は、教育としては間違っている。 1勝したらおっぱい見せてあげる? じゃあ1勝した後はどうするのか、ということが考えられていない。 それから、女子生徒からの激しい反発が予想されるが、その対応も考えられていない。 女子生徒には内緒にする? それは教育としては卑怯なやり方だ。 ......って、ネタにマジレスはカッコ悪いんで、この辺にして。 そう、この映画はおバカ中学生の話なんだから、そんなことはどうでもいい。 とにかくおっぱい!おっぱい! おっぱいのためなら全員協力、一致団結。個性など不要。 そこが終始ブレないので、とても楽しい。 特に、才能ある下級生がすぐにおっぱい部員になってしまうところなんか、いいなあ。 それから大事なのが、美人同級生の存在。 「あいつらサイテー」って美人同級生に言われるのは、実は男子中学生にとって、結構楽しいことだということを思い出させる。 この映画、公開時に映画館で見るか迷って、結局やめたんだけど、やっぱり映画館で見るべきだったなあ。 内容が良かったってのもあるけど、窓口で「おっぱいバレー、大人1枚!」って元気良く言って、窓口のお姉さんにイヤな顔されたかったから。 <2010/8/29追記> 一週間前に1人で見たが、本日、家族で再鑑賞。 極めて良質の青春コメディであることを再確認したので、8点から9点に変更。 自分の評価が高いのは、序盤のランニングシーンで「かなり運動神経鈍そうだな、どうすんだ?」と、スポ根ものにならないと気付いたことにあるのかも。 実際、わざと運動神経鈍い子をオーディションで選んだそうだし。 しかし、予想通り下ネタに終始しながら、下品なだけでは終わらない。 かといって妙な感動大作にもならず、爽やかにまとめているのが鮮やか。 挿入歌の「渚のシンドバッド」と「微笑みがえし」を知っている大人には、ぜひ見てほしいなあ。 [DVD(邦画)] 9点(2010-08-23 01:08:26)(良:1票) |
262. 劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇
すみません、これは一見さんお断りのアニメだったんですね。 知らなくてすみませんって感じです。 でも、一見さんにも五分の魂。一言、言わせてもらいます。 ストーリーを左右する重要なシーンで、「あしたのジョー」とそっくりな絵を使うのはちょっと許せないなあ。3回もあったし。 重要なシーンで、別の作品の重要なシーンとそっくりな絵を使ったら、それはもうオリジナル作品とは言えないと思いますよ。 [DVD(邦画)] 2点(2010-08-15 12:29:37) |
263. 夜のピクニック
かつて「夜の~」と聞けば、それだけでドキドキしたもんだった。 映画だと「夜の診察室」とか。 でも、本作のレビューを一通り見たけど、本作のタイトルに違和感を持った人はいないようで、なんか寂しかった。 余計なことはこれくらいにして、レビュー。 まず、この映画の原作は、珍しく既読。 原作と同じく、「24時間で80km歩行」という設定に最初から疑問を感じながら鑑賞することになった。 運動選手ならともかく、一般女子高生には無理だと思うから。 サポートがついてただ歩くだけならともかく、ずっと荷物背負って仮眠も食事休憩もあり。 さらに1000人が公道を同時歩行という条件。 絶対無理とは言わないが、歩ける時間帯は、少なくとも6km/h前後のかなりの速さが必要なはず。 そうすると「ピクニック」という呑気な雰囲気じゃないはずだ。 でも、スタート前もスタート後も全然緊張感ないし、歩く速さはせいぜい3~4km/h。 自分、「24時間で80km歩行」にこだわりすぎかなあと思うけど、しょっちゅう「××地点、あと○○km」って表示が出るから、気になってしょうがない。 原作では、この疑問が最後まで消えず、満足できなかった。 ところが映画では、後半で友達の弟が現れてから、なぜか全く気にならなくなった。 高校生らしく、気になる異性、つまらないこだわり、助け合う友達。 こういったテーマが一気に納得できてくる。 主人公二人が、本当に高校生らしかったのも大きい。 結末を知っているのに、素直に「いいなあ」と思えた。 前半はグダグダの出来でも、後半締めてくるっていうのはうれしいなあ。 あまり期待せずに見たんだけど、思いがけずいい映画だった。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-14 23:16:43) |
264. 耳をすませば(1995)
主題歌が最初も途中も違和感ありまくりなのに、なぜか最後にはビシッとはまる所とか、家族愛の見せ方とか、随所に見せ場はある。 ただ、いかんせん、根幹の恋愛話が... 行動は昔の(今もか?)日本の中学生のようにイジイジしてるのに、話し出すとイタリア人も真っ青の直球勝負。 見てる方は、これじゃ気恥ずかしくて困る。 映画の途中、「雫が物語以外の本を読むなんて」というセリフがあった。 自分も思った。「宮崎駿が現実世界を舞台にするなんて」。 何も、苦手分野に無理に挑戦しなくてもよかったんじゃなかろうか。 [DVD(邦画)] 5点(2010-08-13 18:48:43) |
265. チェンジリング(2008)
長い映画だけど、飽きずに最後まで見られる。 でも、あまり好きになれない。 なんでかっていうと、エピソードが「そりゃありえないだろ」っていうことの連続で、ちょっとついていけないから。 「だって実話ですから」って返されたら困るけど、とにかくやりすぎ。 それと、ラスト。 やはりというか、満足感のある終わり方じゃなかった。 やはり、やりきれなさが残った。 途中があまりに凄惨な話なので、最後くらい爽やかに物語を終わらせてほしかった。 [DVD(吹替)] 6点(2010-08-08 17:07:43)(良:1票) |
266. GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
何が言いたいのかよくわからない。 絵を見ている限りじゃ、そう複雑な話とは思えないんだけど。 でも、セリフが絵と関係ない話をしてるから、??????となってしまう。 しかも、セリフの中の用語がやたら難しいし。 ところで、登場人物の中では、人間(清掃員と若手男刑事)に親近感が湧いた。 それはこの映画の趣旨と違うようで、自分はこういう映画に向いてないのかなあ、なんてちょっとさみしく思った。 [DVD(邦画)] 3点(2010-08-01 13:16:25) |
267. グラン・トリノ
子供が巣立って、嫁さんが先に逝ってしまう。 で、その後、男やもめはどう生きるべきか? そういうテーマと解釈した。 ストーリー的には安直だけど、演出が丁寧。 偏屈頑固ジジイが、だんだんと愛すべき直球老人に見えてくる。 日本人じゃ銃は持ってないし、車も多分早々に手放すだろうから、この映画の真似はできないけど、こういう生き方もいいなあ、と思えた。 [DVD(吹替)] 7点(2010-07-25 23:44:39) |
268. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
主人公のウジウジっぷりには終始イライラさせられる映画。 それがないと、このシリーズ自体が成り立たないのかもしれないけど、好きにはなれないなあ。 でも、戦闘シーンは迫力満点、特に最後に出てくる敵の動きは楽しい。 ただし、ストーリーは相変わらず説明不足、というか説明も脈略もないという感じ。 じゃあ、トータルとしてこの映画はダメダメかっていうと、そうでもない。 いや、今作の完成度は確かに高くないんだけど、「次回作も見てみたい」と思ってしまった自分がいる。それだけのうまさはある作品。 [DVD(邦画)] 6点(2010-07-18 11:39:02) |
269. 電車男
自分は、この映画の原作のファン。 電車男の、相手の役に立ちたい・楽しませたいという気持ちを誠実に実行するところが好きだった。 しかし、この映画では、主人公は特に後半、かなり自分勝手・自分本位になってしまってしまい、原作ほど好きになれない。 ちなみに、TVドラマ版の主人公は、全く独りよがりの人物だったから、まるで好きになれなかった。 ただ、この映画、実は映画館で2回見ており、今回が3回目。 なんで3回も見るかっていうと、一つは単純に嫁さんがこの映画の大ファンで、つきあわせられるからw それはさておき、3回も見られるのは、まず、主役の演技が恐ろしく原作イメージ通りで楽しいから。 うますぎて、相手役がちょっとかわいそうなくらい。 もう一つは、主役の行動に触発される傍観者の表現が素晴らしいから。 だから、原作とはやや違った趣にはなっているけど、これはこれでなかなかの佳作に仕上がってる。 [DVD(邦画)] 8点(2010-07-16 23:14:37) |
270. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
25年前、アニメ好きの友人宅でレーザーディスク版を見せられ、衝撃を受けた作品。 当時、こんな世界観や単純ではないラストを持ったアニメは無かったから。 当時なら9点以上付けたと思う。 ただ、今回改めて見直したけど、残念ながら当時ほどは楽しめなかった。 序盤から中盤にかけてはとにかく楽しいんだけど、終盤になるとセリフが異常に理屈っぽい割に画面が動かないから結構イラっときた。 声優さんがかなりテンション上げて頑張っているから、余計そう思う。 まあ、それでも26年前のアニメが今退屈せずに見られるってのは、スゴイこととは思うけど。 [DVD(邦画)] 6点(2010-07-11 00:36:23) |
271. モンスターズ・インク
設定もCGアニメーションも楽しいけど、お話にもうひとひねり欲しいなあ。 PIXERアニメを見るたびに、同じ感想を持つ。 それと、小学生以下には見るのを薦められるけど、自分と同年代の大人には薦めようと思わない、という点も同じ。 気合の入った楽しい作品だとは思うんだけど。 [DVD(吹替)] 6点(2010-07-04 13:50:27) |
272. 風が強く吹いている
予選会まではかなり楽しめる。 1年生役の主役のランニングフォームがとにかくキレイ。 寮生活も楽しそう。 いろいろと問題もあるけど、一緒に箱根駅伝を目指そうぜ!っていうのは共感できる。 でも予選会以後はなあ... そりゃありえねえだろってツッコミまくるのにもそのうち飽きて、最後の方はかなり眠たくなった。 夢のあるお話に現実の映像入れてしまうっていう撮り方は、マズイんじゃないかなあ。 [DVD(邦画)] 4点(2010-06-13 19:03:28) |
273. 告白(2010)
自分は「39 刑法第三十九条」という映画が好きで、この映画の予告編に同じ匂いを感じて見に行った。 けど、ダメだった。 とにかく映像とセリフがバラバラの回想・独白シーンが延々と続いてウンサリしてしまう。 それでも飽きずに見れたのは、グロシーンに目が引かれるから。 でも、ウンザリだから次のシーンを想像してしまい、ほぼ想像通りになってまたしばらくするとウンザリの連続という感じ。 そして、終盤のCGシーンはハァ?なんじゃこりゃ?としか思えなかった。 期待して見に行った分、ちょいガッカリ。 [映画館(邦画)] 5点(2010-06-12 18:09:47) |
274. アバター(2009)
ストーリーに無理があるから、ちっとも楽しくない。 映像は楽しいから、退屈しないでは見られるけど。 環境との共生みたいな感覚が、アメリカ人とは違うからかなあ? それを考慮に入れても、ひどすぎると思うけど。 この映画、アカデミー作品賞にノミネートされてたんだ。 アメリカ的にも、作品賞は取らなくて良かったと思う。 だってこの映画、一言で言うと「タチの悪いダンス・ウィズ・ウルブズ」だから。 [DVD(吹替)] 5点(2010-06-06 15:28:12) |
275. スラムドッグ$ミリオネア
相性の悪いアカデミー作品賞ものなんだけど、これはハマれた。 後半、ストーリー的に荒っぽいなあっていう部分がなくはないんだけど、その分テンポが良くて楽しめる。 この映画のうまいなあと思うところは、3人の子供の成長ぶりが2時間の中にキッチリ描かれていること。 主人公の兄:かなり意地悪→荒んだ生活のチンピラ。 ヒロイン:無邪気でカワイイ→美人だが少し蔭がある。 主人公:情けないイジメられっ子→優しさ溢れる好青年。 特に、主人公の変わりっぷりは、映画としての満足感がある。 自分は今回、家族と見たんだけど、同性・異性の友人で見るのもいいと思う。 好きな人と一緒に見るのにオススメの一本です。 [DVD(吹替)] 8点(2010-05-10 00:53:34)(良:1票) |
276. 2012(2009)
150分を超えるパニックものって少ないです。最近だと「アルマゲドン」まで遡って、それ以前は「タイタニック」「タワーリング・インフェルノ」しか思いつかない。まあ、パニックもので時間が長くても、客の回転は悪いし、見てる方は疲れるだけだし、当然ですよね。 裏を返せば、150分を超えるパニックものってのは、「上映時間なんてケチなこと気にすんな!これだけ面白いんだから文句ねーだろ」っていう製作者側の物凄い自信を感じるわけです。でも、この作品には、もうその常識は通じません。 というか、150分を超えるパニックものなら、古い順に見るべきです。どういうわけか、新しくなるほどつまんないです。 [DVD(吹替)] 4点(2010-05-05 18:22:30) |
277. es[エス](2001)
衝撃はあるんだけど、とにかく後味が悪い。普通の人間に潜む闇を描いているから。あまりに後味悪いんで、鑑賞後に、実際の「スタンフォード大の監獄実験」をいろいろと検索してしまったほど。でも、物語の途中までは実際とさほど変わらないとわかり、益々気分悪くなった。 ところで、最初に「暴力はないから大丈夫」と説明し、実験開始直前に「基本的人権は保障されないけどいい?」っていうのはズルくてうまいなあ、と思った。さらっと流してるけど、「本物の刑務所じゃこんなことねーよ」と反論できなくしてる。 それから、恋人とのエピソードはまったくムダなんだけど、あれがなかったら見てるの辛すぎるし、しょうがないのかも。 この映画、もう一度見たいとは思わないだろうし、あまり人に薦めたくないから7点にしとくけど、9点級の迫力はある。 [DVD(吹替)] 7点(2010-05-04 18:07:57) |
278. タクシードライバー(1976)
はっきり言って主人公は全然好きになれないし、物語の終わりは全然納得できない。この映画がアカデミー賞を一つも取れなかったのは納得だし、映像的にも派手さはない。 ......だけど、不思議なことに、何年かすると見返したくなってしまう。都会の怪しげなギラギラした感じ。都会の孤独感。ひょっとして一歩間違えたら自分もこうなったかもと思わせる人物像。これらは今でも全然古くない。 この映画を大好きとは言えないけど、人には一度見ることを薦められる。ということは、やはり名作なんだと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2010-04-30 17:03:38) |
279. コラテラル
いい雰囲気の映画で、ラストもうまく伏線使って切なく終わる。ただ、都会のタクシーっていうと、どうしても「タクシードライバー」を思い出してしまう。古過ぎるかもしれないけど。雰囲気が結構似てるから、なおさら。ストーリーはこっちのほうがまとまってるとは思うんだけど、なんか薄いなあ、と思ってしまう。 [DVD(吹替)] 7点(2010-03-21 00:51:13) |
280. ターミネーター4
有名な映画のタイトル借りて、チョチョイのチョイで作ったって感じ。ただし、アクションシーンだけは、派手にやる。それと、初期作の設定を少し入れとく。この二つを守れば、客は逃げない。3つ以上続いた映画なんて、みんなこんなかな。もう、3つ以上の続編は見ない、と言いたいけど、守る自信はないなあ。見たい映画がないと、つい手が出てしまう。 [DVD(吹替)] 5点(2010-01-11 12:16:22) |