2841. アメリカ上陸作戦
特殊状況を逆手にとって笑いを醸し出す前半の雰囲気はなかなかなのですが・・・中盤以降、話の収拾がつかなくなって、全然違う方向に着地してしまいましたね。場面を限定してもっと勝負してほしいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-07-25 23:38:55) |
2842. エバン・オールマイティ
設定が強引すぎて、どこが笑い所なのか分かりません。スティーヴ・カレルも、合わない役を押しつけられて可哀想です。街中を動物たちが集まってくる絵面の面白さに3点。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-07-20 02:36:50) |
2843. サムシング・ワイルド
前半の、何気ない光景を積み重ねながら着実に日常生活からの離脱を示していく描写は、勢いがあって面白かったのですが、同窓会の後は何か一本調子になってしまいました。あと、メラニー・グリフィスの天然無軌道ぶりに比べ、主演の彼の「受け」の演技がついていっていなかったのがちょっと残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-07-18 03:35:06) |
2844. 愛の風景
それにしても長かった・・・ストーリーだけ考えればそこそこ波瀾万丈なはずなのに、それを感じさせないのは、演出が平坦なせいでしょう。風景と映像の美しさに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2010-07-17 00:11:18) |
2845. シンデレラマン
あまりにもストレートすぎて、中身が印象に残りません。同じような演技の同じようなシーンが繰り返されている感じ。尺もここまで長くいらなかったのでは? [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-16 00:31:55) |
2846. 十八歳、海へ
《ネタバレ》 まさしく、主人公2人が思いつきだけの発言と行動で最後まで全部行ってしまうというだけの作品。しかし、そのコンセプトだけで最後まで押し通してしまった監督の執念は逆に凄い。しかし、永島敏行も森下愛子も、小林薫でさえ、この頃は揃って演技が上手くないのにはびっくり。辛うじて見られるのは島村佳江。 [DVD(邦画)] 5点(2010-07-05 00:53:31) |
2847. ディア・ハンター
《ネタバレ》 これはベトナム戦争映画の系列に置かれるべきではありません(時間自体も、戦場部分はそんなにとられていない)。田舎町の素朴な青年たちを描いた青春映画であり、むしろ「アメリカン・グラフィティ」や「ファンダンゴ」と比較されるべき作品です。それもコテコテの。私にとっては、最初に延々と展開されて終わるようで終わらない結婚式こそがクライマックスです。戦場よりもロシアンルーレットよりもそっちです。そして、こんなコテコテ描写になると、デニーロやストリープは俄然光るのです。それに比べ、帰還以降の作品の出来が少しだれてしまったのが残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-04 02:53:29) |
2848. ミス・ポター
結局、主人公の何を描きたかったのかが分からないし、なぜこの人が選択されたのかも分からない。ポターという名前先にありきで作ってしまったのではないか? [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-27 20:35:07) |
2849. マザー・テレサ(2003)
同じようなトーンで最後まで続く起伏に乏しい内容なのだが、オリビア・ハッセーの気合の入り方によって、画面が常に一定の力を保っている。ここまで存在の力がある人だとは思わなかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-23 02:17:21) |
2850. 天国の日々
これほどまでに周りの環境を整えておいて、肝心の俳優にまったく演技をさせていないとは・・・何とももったいないことをするものです。 [DVD(字幕)] 5点(2010-06-14 00:59:12)(良:1票) |
2851. クレイジー・ハート
《ネタバレ》 「レスラー」におけるミッキー・ロークの「落ちぶれ表現ぶり」に涙できた人は、こちらのジェフ・ブリッジズの演技にも感涙できるだろう。酒と煙草が片時も手放せず、やっていることは場末のどさ回り。音楽的にも、ステージに出ないと金が入らないから出ているというだけであって、クリエイティブなことは何も考えていない。その主人公がどこでどう変わっていくのか、が作品の焦点であって、特に大事件や突飛な展開を設けることもなく、日常生活の中での素朴な感情を地道に切り取っている。ただし、マギー・ギレンホールとの恋愛沙汰はいかにも底が浅く、もっと感情のドラマを封じ込めることは可能だったと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2010-06-13 22:52:27)(良:1票) |
2852. さらば、ベルリン
雰囲気だけで全体が流れてしまっており、何かのパロディにしか見えません。ケイト・ブランシェットを投入しておいてあれだけ平凡なシーンしか与えていないのも、彼女の実力に大して失礼です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-13 02:11:23) |
2853. 妹の恋人
このキャスティングならもっと上のレベルの演技合戦を期待してしまうのだが・・・今ひとつ人物描写が観念的で、どのシーンでも同じことをしているように見えてしまう。音楽と映像の静謐さで何とか雰囲気を保っているような感じ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-09 02:06:20) |
2854. 天使とデート
《ネタバレ》 こんなアホコメディにエマニュエル・ベアールが出ているというのが、まず一番の驚き。それと、パターンからいったら、いろいろあっても最後は誤解が解けてフィービー・ケイツの元に戻るという結論になるはずなのに、その方向にはまったく見向きもせずに最後まで進んでしまうのも凄い。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-09 00:11:28) |
2855. アウトロー(1976)
《ネタバレ》 中途半端にロードムービーっぽくなっているのが、作品の締まりをなくしている。いろいろと順不同に積み重ねていったら、予定調和的にラストで敵を討ち果たしました、という感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-08 02:30:51) |
2856. 恋するシャンソン
歌の部分がただの「歌の挿入」にしかなっておらず、演技部分と一体化されていない、というかむしろ逆に明白に別物になってしまっている。この時点で私にとってはダメです。内容自体も、いろんな人が登場する割にみんな似たような感じなので、手法としての群像劇の意味がありません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-31 23:41:45) |
2857. 夕陽のガンマン
初見ではあまり面白くないと思っていたのですが、後になって良さが分かりました。とにかく作品の目的は主演の二人をじっくりねっとり格好良く映すこと。軽々しくドンパチには行かないが、いったんそこに行ったら容赦がない。ストーリーはシンプル極まりないのですが、その「役者がいる風景」に存分に浸りまくる(浸れる)映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-31 23:29:41) |
2858. 硫黄島からの手紙
イーストウッドとも思えない、ステレオタイプな軍人の描写と平坦な進行が大きなマイナス。あえて硫黄島の戦いを(しかも日本側から)描くのであれば、少ない戦力の日本軍がどうやって日本軍以上の損害を米軍に与えたのか、その背景にはどのような思考や発想があったのか、また地下壕でどれほど苛酷な環境を耐え抜いたのか、といった点の描写をきっちりとやってほしかった。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 4点(2010-05-26 04:30:24)(良:2票) |
2859. 父親たちの星条旗
イーストウッドはやはり、特定の人間(それもどこにでもいそうな人)の内面をじっくりしっとりねっとりと描き上げる作風の方が本領を発揮できる。音響効果や大道具やエキストラを派手に使う作品は似合わない。自分の演出力を自分で持て余しているようにも見える。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-24 23:58:15) |
2860. ヒトラーの贋札
《ネタバレ》 収容所内の贋札作成作業は、意外にスリリングさがなく平坦な印象を受けるが、この作品が際立っているのは、解放後のモンテカルロのシークエンスを入れていること。何かに取り憑かれたように贋札を注ぎ込み続ける主人公の姿は、別の方向から収容所生活の後遺症を浮き彫りにしている。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-19 23:53:01) |