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ドラえもんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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281.  ハッシュ!
この作品の面白いところは、あるゲイ・カップルを通して、その対極にある女たちとを対比させていくことによって、男や女を超越した、今までとは違ったまったく新しい生き方の可能性を示したことにある。彼等の部屋は隅々までキチンと整理されていて、それだけで彼等というものが解かろうというもので、また女性に対して妙に優しかったりするものだから、誤解を招いて右往左往してしまう。これは自分の性癖を悟られないためのカムフラージュであるのと同時に、自分がゲイであることを認めたくないという気持ちがどこかにあって、彼等のそういう気分を橋口監督が実に巧みに説得力をもって描いている。このひたすら女性的で優しい彼等に対し、女たちは威勢がよく行動的な反面、なんと身勝手でだらしないことか。コミカルに流れていく中、終盤、唯一血を分けた兄の突然の死に直面し、猛烈な孤独という現実に慟哭するシーンに、作者の深い思い入れを感じた。
8点(2002-06-17 00:56:00)
282.  ザ・ワン
「マトリックス2」への出演以来を断ってまで本作に拘っただけの成果があったのだろうか。期待していたのは“125人のJ・リー”とやらの一大バトルだったのに、肝心のその部分はストーリー上で語られるだけで(要するに映画的には既に決着済みで)結局最後の“もう一人のJ・リー”と闘うことだけに焦点が充てられるという、見事に肩透かしを喰らってしまった。それならそれでもう少しストーリーに工夫やヒネリがあってもよさそうなものなのに・・・。これでは所詮、普通のアクション映画(どこかで見たような)の域を一歩も出ていないではないか。
6点(2002-06-14 23:29:22)
283.  ファイナル・デスティネーション
この映画を観ていて、例えば地震や火災で災難に遭うという事は、それらの現象そのものよりも、その影響で生じる建物の倒壊や密閉状態で脱出不能といった、いわゆる物理的な作用によるものだと言うことを改めて感じた次第で、そういう意味で本作は、まるで科学の実験を見ているかのような(一見、理に適ったように)、見えざる力により物理的・偶発的に殺されていく過程がなんとも丁寧に描かれていて、その部分がこの作品の唯一興味深くて面白い点だろう。
6点(2002-06-07 23:40:19)
284.  ブラックホーク・ダウン
“戦場映画”という触れ込みだけあって、それはそれは視覚的に良く出来ている作品で、その臨場感たるや、我々観客ともども戦地に放り込まれたような感覚に陥るほど。しかし要はそれだけのこと。ブラック・ホークが撃墜されたあと市民が次々と襲いかかるシーンなどは、「アラモの砦」でのインディアンのそれと酷似していて、アメリカ映画お得意の伝統ともとれるが、それら全編に渡る戦闘シーンは、凄まじさを通り越して滑稽ですらあるのは、そもそもわざわざ敵陣にやってきて絶望的な戦いを強いられる破目になったのも、相手を見くびった事に拠る米軍の傲慢さに他ならないからだ。「俺が死んだら妻や子に、勇敢に戦ったということを伝えてくれ・・・」「自分で言えばいいだろぅ」という戦争映画お定まりのセリフを用意するあたり、本作を見る限り被害者意識だけは十分だが、作戦の失敗の本質がなんら見えてこない。
6点(2002-05-19 16:30:15)(良:1票)
285.  コラテラル・ダメージ
オープニングからラストまで爆発シーンのオンパレードで、アクション映画としては余りにも脳が無いし、特にシュワちゃん作品ならば尚更そういう印象を受ける。しかしそのさまざまな見せ場には、それなりの工夫が凝らされており、観ている間ほとんど気にならないのは、さすがアンドリュー・デイビス監督の巧さによるものか。とりわけテロリストの妻子を、殺された自分の妻子と心情的にダブらせるという点を巧妙にアレンジした脚本には驚かされる。まさに油断大敵といったところ。ストーリーに大きく絡んでこない、特別出演のようなJ・タトゥーロやJ・レグイザモの“チョイ役”は余りにも勿体無い。
7点(2002-04-26 17:03:30)
286.  プラットホーム
1980年代の中国をある若者たちの青春を通して、その時代の空気というものを掬い取った作品。天安門事件に至るまでの激動の歴史的な出来事は敢えて声高には描かれず、極めて普通の日常をスケッチ風に、それはまるでバスの窓から風景を眺めているかの如く、決してドラマチックにはならず実に淡々とした描写で展開されていく。主な舞台となる小さな村に遠い過去から脈々と流れ続けている時間やそのたたずまい、あるいはどの国にでもいるような、恋愛や新しいミュージックや煙草などに興味を示す若者たちの初々しい描写など、興味は尽きない。ただ漠然と鑑賞していると漠然とした印象しか残らず、精神的にも肉体的にも充実したときにでも観ないと、まさしく“プラットホーム”に置き去りにされてしまう・・・そんな作品だ。
7点(2002-04-26 15:09:31)
287.  友へ チング
人間生きていく上で、それぞれの人生を歩みつつも、決して後戻りできない辛さ・無念さは誰しもが感じる事。この作品の男たちの生きざまは、生まれ育った幼い頃からすでに将来が暗示されているかのようで、まさしく人生とはそういうもの・・・と考えさせられるが、自身に照らし合わせた場合「謝る必要など無い!俺たちは友達(旧友)なんだから。」と言い合える友人が果たしているだろうか。少なくともその部分において、彼らは幸せだったのではないだろうか。韓国映画はそれほど沢山観ているわけではないが、このまま日本映画だと言ってもほとんど違和感がないほど、日本人には一番ピッタリくる作品だと思う。
8点(2002-04-22 11:09:42)
288.  O〔オー〕
主人公の青年はおそらく父親からの愛情に飢えていたのか、あるいは選手としての自分を評価してくれていないとの思い込みからなのか、ライバルへの嫉妬心が日々エスカレートし、やがて物語はあらぬ方向へと突き進んでいく。その何とも陰湿な復讐は結局、計画通り行かず凄惨な結末を迎える事となる。自分の野望を達成するためには殺人をも厭わない冷徹で言葉巧みな青年役を、ジョシュ・ハートネットが好演してはいるが、彼のパシリのような理事長の息子役のエルデン“マックス”ヘンソン君との関係とその行動が今ひとつ解かりにくいのと、母親の存在が希薄な点が気になった。
8点(2002-04-20 23:09:21)
289.  シッピング・ニュース
過去(祖先)の呪縛からの魂の解放と新天地での再生。これはおそらくハルストレム監督としての終始一貫したテーマで、家の解体(炎上)がひとつのモチーフとして描かれている点は今回も変わらない。原作はまさに彼にぴったりの素材だと言えるが、新しい生活を目指すための手段としての船をも失ってしまうという、相反する描写にも興味深いものを感じる。それぞれ過去を引きずるワケありの登場人物たちのいたわりあいが心に染みる作品で、K・スペイシーの賞狙いを超えた自然な演技も好ましい。「何十年も建っていた家が一夜のうちに崩れてしまったように、また死人が再び生き返ったように、いつか我々にも癒される時が来るのだろうか・・・」と言うセリフが、いつまでも頭の中を廻っている。
8点(2002-04-13 23:24:34)(良:1票)
290.  マルホランド・ドライブ
上映時間約2時間20分の間、映画として極めて常識的に成立していたのはレズ・シーンが始まる2時間ぐらいまでで、それ以降はまさにD・リンチ・マジックに煙を巻かれてしまったようだ。記憶喪失の女性が女優志願の女性と自分探しをしていく内に、謎が謎を呼び・・・いや、まったく説明のつけようのないその終盤の展開と締めくくり方。一筋縄ではいかないとはこういう作品のことであり、“本来の”D・リンチが戻ってきたことで、リンチ・ワ-ルド好きにはたまらない作品だとも言える。ならば、前作「ストレイト・ストーリー」とは彼にとっていったい何だったのか・・・と言いたくもなるが、それにしても茶目っ気さは相変わらず健在だし、不安をかきたてるような低く微かに鈍い効果音など、いかにもリンチ作品らしい魅力を放っている。さらに言うと、ナオミ・ワッツは凄い女優だということも強烈に印象づけられた作品でもある。
8点(2002-04-08 15:06:55)
291.  エネミー・ライン
実戦経験がなく如何にも頼りなげな海軍パイロットが、敵陣から最後の最後にとうとう逃げ切ってしまうという痛快アクション。O・ウイルソン演ずる、まったく新しいタイプのヒーローのしたたかぶりが、この作品の身上であり爽快感すら漂わす。純粋のアクション映画としての定石をきっちりと踏まえながらも、ロング・ショットの多用で迫力とスピード感を生み出し、また何気ないショットが後々に重要な意味を帯びてくるといった演出など、見せ方に工夫を凝らしてありきたりのアクションにしていない点、これが本格的映画デビューとは思えないJ・ムーア監督の瑞々しい演出は貴重で、すこぶる若くて才気のある野心家と見た。今後、注目しておきたい人物の一人である。
8点(2002-04-06 23:32:29)
292.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
俗に難病もの、あるいは数奇な運命を辿る実在の人物、はたまた伝説の奇人(もしくは天才)ものって、よほど評論家ウケするみたいで、そういう意味から言うと本作などはいかにもアカデミー賞作品そのもの。苦悩する天才的数学者といった主人公などは、実に“オイシイ”役どころで、R・クロウが、いかにも賞を意識したような演技でソツなくこなしていく。が、むしろ“シンデレラのような役”しか印象にないJ・コネリーの、女優開眼したかのような迫真の演技には正直驚かされた。で、観客はほとんど冒頭から主人公の妄想・幻覚につき合わされているという事を、物語の後半になってやっと確信させられる構成となっているが、それにしてはサスペンスフルで生々しくもある幻想の描かれ方は、不自然なほど大仰だ。そういう意味では天才の苦悩など、我々凡人には計り知れないということなのだろうか・・・。ノーベル賞授与式のラスト・シークエンスはいかにも予定調和といった趣向で、必要性をあまり感じない。
7点(2002-04-05 18:21:31)
293.  化粧師
今でいうヘアメイクアップ・アーティストという、映画でも珍しいテーマを、舞台に大正時代を選んだ点が面白く、女性が権利を主張し始めたこの言わば動乱期の時代の下町に、逞しくそしてしたたかに生きる人々の息吹きが感じとれる作品となっている。いわゆるストーリーそのものよりも、出演者たちの演技合戦で見せる映画だとも言える。今が見ごろ、今が旬といったキャスティングはまさに絶妙で、腕はいいが寡黙な小三馬を演じる椎名桔平などは、いかにも役柄そのままと言った感じで、そのキャラは十分生かされている思うし、彼を取り巻く乙女たちの生き方も三者三様、個性的で魅力たっぷりに描かれている。まさに適材適所とはこの事!
8点(2002-04-04 00:38:15)
294.  息子の部屋
ありきたりの感動を期待すると肩透かしを喰らってしまう作品だ。音楽を含めてドラマチックな盛り上げ方を徹底的に拒絶した、実に淡々としたホームドラマ的日常描写を、新鮮と見るか物足りなく感じるかが評価の別れるところ。個人的には、常に冷静な態度で患者に接していた精神科医の主人公が、息子の突然の事故死によって、自身が冷静さを失っていくという描写をもっと掘り下げていれば、さらに違った面白さが生じていたのでは・・と思うが、それにしても息子の彼女には、現在つき合っている彼がいるという設定は大いに気になる部分で、さらに彼女等とひと時行動を共にする事で、残された家族の気持ちは果たして癒されたのだろうか。そしてそれによってどれだけ息子の事を理解できたのだろうか。ある種の爽やかな余韻を残しつつも、何か釈然としないエンディングではある。
6点(2002-04-01 18:25:24)
295.  バニラ・スカイ
こういった謎めいた不思議な感覚の作品って、個人的には好きなジャンル。終始でてくる、夢とも現実ともつかないような空の色彩感覚。ラストの昇天していくかのような(高層ビルにしては異様に高すぎる)エレベーターから見える下界のイメージ映像と、全てを悟ったかのようなT・クルーズの不敵な表情など、印象に残るシーンは少なくない。
7点(2002-03-10 17:06:32)
296.  オーシャンズ11
悪役が魅力的で強大であればあるほど面白いとよく言われるが、そういう意味からすれば、この作品のA・ガルシアの悪役としてのインパクトのなさは致命的だと言わざるを得ない。しかも、何故このカジノ王をおとしめようとするのかという動機がなんとも底が浅く説得力を欠く為、話が薄っぺらで、これでは面白くなりようがない。肝心のJ・クルーニーとJ・ロバーツとのヨリを戻す話なども添え物といった印象しかなく、さらに全編、意外性やハラハラ・ドキドキ感というものが期待した程もない。ラストの方での噴水をバックに目的をやり遂げた男たちの満足げな表情も空々しいばかりだ。まさしく顔見世興行に終わったような作品だ。
6点(2002-03-10 16:46:28)(良:1票)
297.  ピアニスト
【なな】さんと同じく・・・いや誰が観たってやはりこれはナンセンス・コメディでしょう(笑)。もともと男女のチマチマした話には興味がない小生にとって、このような不器用というには余りにも極端で変質的な(決して普遍的でない)愛の形からは殆ど得るものが無い。ラストの彼女のとった行動などはまさに意味不明そのものだ。しかし良くも悪くもこれがカンヌ・グランプリ作品。もちろん評価する人もいるだろうし、つまらない作品だとは言わないけれど、やたら持ち上げてグランプリを与えてしまう傾向にあるカンヌ映画祭には異議を申し立てたい。
6点(2002-03-10 15:58:07)
298.  ジーパーズ・クリーパーズ
さっさと車を飛ばして逃げてしまえばいいのに、こういう時に主人公たちは必ずと言っていい程、変に意地を張ったり冒険心を出したりして、結局窮地に追い込まれていき、さらには、肝心な時に車のエンジンがかかりにくかったりギアが入らなかったりといった、お馴染みのパターンは今回もきっちり踏襲されていて、このテの作品はこうでなくては成立し得ないのだという宿命のようなものを感じてしまう。このあたりまでは許容範囲だが、むしろ許せないのは、ここに登場する謎の人物を血の通っていない怪物に仕立て上げてしまったことで、人間たちは手も足も出ない。これはまさにルール違反であり、これでは何のカタルシスも生じない怪獣映画だと言わざるを得ない。そして皮肉にもその事が作品そのものを返って弱めてしまっていると思う。
5点(2002-02-22 01:21:58)
299.  ラットレース
いつも忘れた頃にやって来るジャンルの作品で、今回は気紛れな賭け事好きの大富豪の道楽で、棚ぼた的に集められた面々による、ルール無しのなりふり構わぬ賞金争奪競争が展開されていく。こういった作品は仕掛けが大袈裟なほど面白く、そういう点ではまず水準の出来だと言えるし、ラストのオチもいかにも今風の味つけが施してあり、抜かりが無い。出場者の中では、特急列車に飛び乗ったり(ビックリ!)、突然立ったまま眠ってしまうという特技(?)の持ち主のローワン・アトキンソンがまさに儲け役で、頭一つ抜けていたと思う。
8点(2002-02-22 00:30:12)
300.  ヴィドック
あたかも中世ヨーロッパの絵画をそのまま映像化したような作品世界にどっぷりと浸っていた為か、終盤の意外な展開にはすっかり騙されてしまった。(笑)いや、むしろ仮面の男の正体が劇中、さり気なくでも伏線として語られていたのかどうか、記憶が殆ど定かでないだけに、その余りの唐突さから、何か誤魔化されたような印象すら受ける。まぁ、最新のテクノロジーを駆使したセピア色の斬新な映像美を堪能できただけで、個人的には充分だが・・・。
7点(2002-02-21 00:33:52)
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