281. トゥームレイダー2
元々がゲーム原作の映画化なんで、こうもストーリー性がなくアクションばかり目立つような作品になっても半ば仕方ないでしょう。それでも前回のようないかにもCGと判るクリーチャーがそれほど出てこなかったことには個人的に好感が持てるし、原作の(原作は未プレイ)アクション・アドベンチャー的な要素も入っているのでまあこれはこれで良しとしましょう。 5点(2004-07-09 19:05:55) |
282. CUBE2
《ネタバレ》 前作のような、次の部屋(キューブ)に移動する時の緊張感がまるで無かったり、大して謎解きも無かったりと、前作の良い所は見事に消えうせてしまったけど、結果的にはなかなかな出来をしていると思う。特に今回目を見張るのが、前作にも増して難解になったキューブの構造。前作はまだ3次元の立方体だったのに対し今回は4次元立方体(超立方体)つまり時間と空間が入り乱れた構造になっているところ。重力の向きが全く異なったり、時間の流れが違ったり、果ては平行宇宙(パラレル・ワールド)までの概念が存在したりと、正に某映画の宣伝文句「驚異の超立体ホラーシステム、キュービック・ショック」である。しかし、本作が前作に及んでいない点はやはり、脱出後の無駄なストーリーを用意してしまった事である。ここに来て今まで積み上げてきたものがすべて崩れ去っていく感じである。こういう描き方をするなら、観客全員が納得するストーリーを用意するか、最初から描かないで欲しいものである。 6点(2004-07-05 19:27:57) |
283. ゾンヴァイア/死霊大血戦
《ネタバレ》 あぁぁぁぁ…また意味不明な邦題つけて…“ゾンヴァイア”って一体…?“ゾンゲリア”とか“ゾンビドローム”よりも凄い題名だなぁ。まあ、“ゲロゾイド”よりはマシだけどさ…。さて題名はこれくらいにして…といっても肝心の中身が殆ど…ない。大体はフロム・ダスク・ティル・ドーンの二番煎じみたいなモンなんだけど、演出の下手さもあって何がなにやら全然わかんない。それに、指をぶった切ったり、車に轢かれたり、爆発したりと笑いを狙ってる事はわかるんだけどこれが全然笑えない…しかも夢オチなんて…まあでも、この監督については誰もマシなストーリーは期待してないので、残虐描写だけ見ればいいんだけど、今回はそれすらも全くオハナシニならない。バーニング・ムーンや、かの“ブレインデッド”を超えたとまで言われる新ゾンビ(未見)の勢いは何処に…?あぁこれでまた一人、職人さんが消え去ったわけか… 4点(2004-06-27 15:51:13) |
284. ギブリーズ episode 2
《ネタバレ》 うひゃーーー評価低いのねぇこれ。ま、猫の恩返しと一緒に見た人の気持ちも判らなくも無いけど、僕はそれなりに面白かったですよ。カレーのエピソードとか、宇宙までぶっ飛ぶ辛さってどんなのか一回体験してみたいし、初恋のエピソードも、あの木造の校舎がなんとも古きよき時代の“淡い思い出”感を出していていいと思うなぁ。でも、「つづく」ってどこまで続くんだろう…? 6点(2004-06-23 19:00:11) |
285. 猫の恩返し
なんていうか、展開がご都合主義って言うか、行き当たりばったりって言うか、でも、それ以上にバロンとムタ、トトがなかなか(かなり?)良いキャラ(バロンについては格好良い)してるのでそれだけでも見ていて面白い。猫王のエロオヤジっぷりもなかなかだけど、“ミスター・ティンクルス”みたいなキャラでも良かったかも(笑) 6点(2004-06-23 18:54:59) |
286. ロスト・イン・ラ・マンチャ
映画という一つのものにとらわれずに、何かを作り出すときのその困難さを垣間見た気がする。別にこの「ドン・キホーテを殺した男」にかかわらず、すべての映画やその他芸術作品が、このような不慮の事故、運命の悪戯と隣り合わせであるという事、そして、その中で完成されたものは、出来栄え以前にやはり一つの作品として賞賛されるべきものなんだという考えがよぎった。これを見てしまっては、ただその作品をつまらない、駄作と切り捨てるのが、非常に惜しまれる事になるだろう。 7点(2004-06-16 21:39:08) |
287. 赤ずきんの森(2000)
この映画、本当に惜しい。森の奥にひっそりと佇む古城、薄暗い城内、陰りのある主人と使用人、不気味な森とそこに潜む連続レイプ犯の存在など、これだけで充分に恐怖を煽る映像であるし、近年のホラーのようにうるさい効果音やBGMを廃し、誰かに覗き見られているようなカメラアングルなど、本当によく出来ている。しかし、これがオカルトホラーだとしたら良いのだが、そうではなくてこれはサスペンス・ホラー。これだけではどうにもスリルが感じられないし、何よりも、この手のサスペンスに重要な“狂気”が全く感じられない。映像、音響は合格点だが、脚本が弱いので、非常に惜しい映画になってしまっている。個人的には、赤ずきんちゃんではなく、魔女狩りの伝説や悪魔伝説など、オカルト的な要素を加えてくれた方が面白くなると思うのだが… 5点(2004-06-14 04:28:24) |
288. アクシデンタル・スパイ
《ネタバレ》 ジャッキー映画に共通する事は、ストーリーだけ見ると正に“有って無いようなもの”という事、そしてアクションシーンは怒涛の体当たり演技連発という感じである。で、今回だけど、冒頭の強盗退治、銃撃戦(ジャッキーは銃を使わないが…)、そして「スピード」のようなタンクローリー暴走など、確かに凄いシーンの連続で、なかなか面白い。しかし、しかしだ、ここで忘れてはならない事は、彼はただのアクションスターではなく“カンフー”アクションスターという事である。その点から考えるに、「酔拳」のような、武闘家との一対一の対決が一切でてこないという事が非常に痛いというかある意味致命的。ストーリーについてはそれほど期待してない(と、言うとある種の偏見に聞こえてしまいそうだが、要はストーリーでなくファイトシーンで見せてくれという事)が、アクションシーンがこれでは本当につらい。最近のジャッキーは本当にこういう感じになってしまってるので、やはり以前の熱き闘いをまた見せてもらいたいものである。 5点(2004-06-14 04:16:47) |
289. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 これは今までに類を見ないミュージカル。あえてカメラを固定せず、手持ちでしかもセピア色で描き出される映像はまるでドキュメンタリー映像を見せられているような気分になる。ミュージカル部分はそれとは対象に色が付き、導入部分が楽器ではなくプレス機の音や列車の通る音が徐々にリズムを刻み、それから様々な人々が歌い踊るというこれまた幻想的な映像である。あの裁判で、セルマは秘密を打ち明けて、真実を語っていれば、刑は減刑されたかもしれない。しかし、例えそうだとしても、“移民”である彼女には不利な立場であった事に変わりはない。信じた隣人に裏切られ、全てを失い、そして犯罪者の汚名を着せられる…なんと過酷な事だろうか。そかし、そこまでして彼女は息子の目を治すため、自らを犠牲にした。これは確かに後味が悪い。いや、それどころか冒頭からして暗い。しかし、それだけで切り捨てるには、あまりにも勿体無い映画だ。 8点(2004-06-10 19:04:19) |
290. ボイス
なんか展開は昼メロやよくあるサスペンスみたいにちょっとドロッドロなんですが、それにリングや呪怨とかの要素をそこはかとなく挿入したような作品ですね。これはもう怖い怖くない以前の問題です。第一、近年のホラー(と銘打ってるもの)はその殆どが音響とかで驚かしてたりするものだし、この手の映画を何本も見てると大体「お!この辺でそろそろ来るな?…ほら来た。もうばれてんだよ」て言う風に判るんですよ。いい加減そう云う作品はやめて欲しいです。 4点(2004-06-07 18:50:06) |
291. スペース・カウボーイ
《ネタバレ》 宇宙に行く夢は、40年前に消えちまった~。今じゃ体はガタガタ、目は霞んで、おまけに顔は皺だらけ…いつ死んでもおかしかねぇ、いっそこのまま隠居して、可愛い孫の顔でもみてぇなぁ…戯けぃ!それがどーした?男だったら最後まであきらめるんじゃあねぇ!男なんてぇモンはなぁ、幾つになっても、夢を追い求めるバカな生き物なんだよぉ!!このまま宇宙で野たれ死んだって、夢をかなえて死ねるんなら本望じゃねぇか!!どうせこの先みじけぇんだ、いっそのこと、でかい事やってやろうじゃぁねぇか!!See you space cowboys!! 7点(2004-06-05 00:07:25) |
292. ヘルレイザー リターン・オブ・ナイトメア
シリーズ4作目でピンヘッドが宇宙の彼方で吹っ飛んでからはすっかり番外編のような話になってしまったのが痛い。まあ、正確に言えばこの作品に至っては少なからず1作目2作目と関連性を持っているんだけど。現実と幻覚が交差する設定は上手いと思うのだが、そのせいで真の主役であるピンヘッドが全然出てこないため少し退屈の面もある。ヘルレイザーという題名じゃなければそこそこ楽しめる作品。 5点(2004-05-22 00:36:27) |
293. ザ・メキシカン
いつものクールな役ではなく、ドジなブラット・ピットがやっぱり見ごたえですね。簡単な任務のはずが、相次いでトラブルに見舞われ、メキシコで右往左往してる間、恋人は偽の殺し屋と和やかな雰囲気になってるってのが面白い。二転三転する銃の逸話も中々だし、銃を回収する理由がとっても暖かいものというところも良い。全体の出来としてもそこそこの出来だし、アラン・シルヴェストリの音楽も味があって良い雰囲気を醸し出している。 6点(2004-05-17 04:39:58) |
294. ドーン・オブ・ザ・デッド
(上映前に友人《呂布》との電話での会話)俺「どうも久ぶりっす!いまからドーン見てくるよ」呂布「おぉそうですか!楽しんでください」俺「で、君が見た感想って言うか、オリジナルとどっちが凄かった?大体聞かなくても判るけど」呂布「うーん、アクション面ではリメイク、ていうかゾンビが素早い!多分10人くらい集まればタイラントも倒せますよ。でも、うーん、オリジナルのあの独特の雰囲気には…」俺「やっぱそっか。俺も、あれ(ゾンビオリジナル)が俺の中では不朽の名作だから、これ(ドーンリメイク)がどんなに凄い出来でも、あれ(ゾンビオリジナル)を超えることは先ず無いと思うよ」呂布「やっぱりそうですか。じゃ、楽しんできてください」俺「ありがとう、じゃ、行ってくるっす」(終了後の会話)俺「やっぱり、俺の考えは変わらなかったよ…」呂布「やっぱり、オリジナルを超えるのは無理と言う事で…」俺「そうだよね。ってことで今夜はゾンビ(オリジナル)を見るよ。じゃ、またね」… 5点(2004-05-15 22:04:14) |
295. URAMI ~怨み~
ロメロって、やっぱりゾンビ1発だったのかなって思わず感じてしまうが、一つの作品としては、後半がやや降り気味ながら、周囲の人々からいつも裏切られ、ある日起きたら突然自分の顔(アイデンティティー)が消えて、今まで自分を落とし入れてきた人々に復讐して、新しい自分になるっていう設定は中々手堅く纏めた方ではないだろうか。でもここまでパッとしないのはやはり、ロメロは“アヌビス3部作”という文字通り映画史に残る傑作でここまで大きくなった人なので、撮る作品撮る作品どうしてもそれら“傑作”と比べられてしまうという普通の監督よりも少し厳しい立場にいるからなんだろう。確かに彼が撮ってきた他の作品はアヌビスに比べテーマ性もエンターテイメント性もイマイチだが、それらと比べなければ中々面白い作りをしていると思う。 6点(2004-05-11 03:16:32)(良:1票) |
296. ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ
ピン・ヘッド出番少なッ!やっぱりジャンルが廃れてるってことや、シリーズ5作目ともなるとマンネリ化してくるので、1~3作目のようなスプラッタゲロゲロの作りには出来ないんでしょうね。奇妙な箱を手にしたために現実と倒錯の世界の区別がつかなくなり、徐々に追いやられていくという設定は昨今のホラー等より遥かに不気味で独創的な世界観(と、云っても、それはこのシリーズの本当の主役、ピン・ヘッドがいるお陰なんですがね)を作り上げていますが、やっぱり1作目が、オカルト(心理的恐怖感)とスプラッタ(生理的恐怖感)両方の要素を兼ね備えた良作だったのでそのインパクトが強く、この題材(ヘルレイザー)でこういう描き方をするかぁ?ってな感じですけど、シリーズの番外編として見ればなかなか面白い作りをしていると思いますよ。今回もピン・ヘッドは、圧倒的なカリスマ性を持ったカッコいいキャラでした(笑) 5点(2004-05-10 04:34:18) |
297. クリムゾン・アイランド
私はアルバトロスコアって聞くといつもとは違う期待をしてしまうんですよね。で、これもその期待に胸膨らませて見たものなんですが、ん~やっぱりやってくれた。設定としてははオカルト的な要素が加わったいい作りをしてるんですが、土偶を割った事でその土偶はモンスター化。酒とクスリとエッチ大好きな若者を「わりぃ子はいねぇかぁ~?」ってなまはげ状態で殺しまくるって安易なスプラッタに成り下がってます。CGもいかにもそれと判る作りをしてますし。…てか、深紅の島ってどういう意味?血で真っ赤になった島って意味?それにしては少し物足りないよ。もっとやるならやるでズバっとやらないと!何でもかんでもクリムゾンって付ければいいってモンじゃないよ、まったく(お前が言うなって突っ込みはご勘弁を…) 3点(2004-05-10 04:23:11) |
298. 60セカンズ
《ネタバレ》 設定云々はとにかく安直過ぎて全く説得力もないけど、町中を巻き込んでのカーチェイスや様々な高級車等は見ていて面白いので普通に楽しめる。車好きだったら余計楽しめるかも。作品全体としては5点、+最後まで不機嫌だった“エレノア”に1点の合計6点という事で。 6点(2004-05-08 04:47:08) |
299. パッション(2004)
この映画をローマ教皇が絶賛したとか、観客がキリスト様と一緒に昇天なさったという事で、かなり話題になっている作品ですね。キリストを題材にした映画は何本かありますが、僕がこれまでに見た2本(キング・オブ・キングス、ナザレのイエス)とは明らかに作りが違います。というのも、前2者はキリスト生誕から昇天までの軌跡を描いているのに対し、この作品はキリスト処刑前夜を重点的に描いているので。その点から考えると、キリストという人物を知る上では説明不足の上に、延々と続く拷問シーンなど衝撃的(である意味退屈)な映画ですが、宗教云々を抜かして考えると、これも、キリストは迫害に苦しみ虐げられている民を“神”によって救済しようとし、それゆえ本来の在り方を忘れ、権力を欲する者達の犠牲になった一人の男の映画であるという事が言えます。その点にしては十分いい映画なのですが、少々ハリウッド的な演出が出てくるので、少々興ざめの部分もありますが、27億円もの私財を投じ、ラテン語とアラム語で脚本を書いたメル・ギブソンの情熱(パッション)に敬意を表して6点。 6点(2004-05-04 13:49:13) |
300. アバウト・ア・ボーイ
はぁぁぁダメだ。どうしてもヒュー・グラントとニコラス・ホルトが好きになれなかった…特にニコラス君の強引に人の生活に入り込んでくるところがなんか図々しく思えてきて…それにあの顔が…どうも…ダメだ、どうしても感情移入できる人がいない…こんな映画初めてかも… 5点(2004-04-30 00:54:47)(笑:1票) |