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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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281.  フラガール 《ネタバレ》 
最初は「シコふんじゃった。」や「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」のようなよくあるタイプの映画かなと思って見始めたのだが、とにかく中盤あたりの紀美子(蒼井優)とその親友・早苗(徳永えり)の別れのシーンあたりからのめり込んでしまい、それまではどこか傍観者的立場で見ていたのにそこから一気に引き込まれてしまった。炭鉱の事故で家族に犠牲者が出て、急遽帰ることを決めたまどか(松雪泰子)たちだったが、小百合(山崎静代)の一言でみんなの前で笑顔で踊ることを決めるシーンももちろん泣けるし、その結果、小百合の父の臨終に間に合わずに責められてまどかがすべて自分の責任ですと東京へ帰ろうとするシーンは、まどかのフラガールたちを思う気持ちが伝わってきてやはりここでも泣ける。このシーンと(前後するんだけど)早苗が父親(高橋克実)からフラのことをめぐって暴行を受け、許せないとまどかが風呂屋で入浴中の父親に殴り込みをかけるシーンは、まどかの非常に情に厚い性格をうまく表現していて、見ているこちらもついまどかを慕いたくなる。だからこそ今まさに列車に乗って東京へ向かおうとするまどかに向かって「私はあなたを心から愛しています。」という手話の意味を持つ踊りで自分たちの思いを伝えるシーンはこちらもフラガールたちと一緒にまどかに思いを伝えている気持ちになって見ることができ、大感動してしまった。(思い出しながらこれを書いていても泣けてくる。)娘のやりたいことについて頭ごなしに否定し、理解しようとしない紀美子の母親(富司純子 初めて登場したときにどことなく東映任侠映画の姉御のように見えてしまった。)がフラを練習する紀美子のところへ早苗からの郵便を届けに来て、フラを練習しているところを見て娘の思いを理解するシーンもベタといえばベタなのだが、二人ともこのシーンでは一言のセリフもなく、二人の表情だけで思いを語らせる演出が利いていて、そのおかげか、この二人にじゅうぶんに感情移入することができ、思わず感動してしまった。本作の中ではこのシーンはいちばん心に残るシーンだったし、このシーンを見るだけでまさにこういうのを映画というんだと実感できる名シーンだと思う。クライマックスのフラのショーは圧巻で躍動感があり、見ごたえじゅうぶんでこのクライマックスも感動的だった。しかし、本作はフラを練習して上達していく過程以上に、フラガールたちと周囲の人々との人間ドラマが深く丁寧に描かれていて、その点で最初に挙げた三作品とは一線を画すような印象があるが、その完成度は高く、人と人との絆の美しさや大切さ、そういったものを見事に描き切っている。正直見る前はあまり期待していなかったが、素直に傑作だと思えるような映画で、本当に見て良かったと感じられる良い映画だった。
[DVD(邦画)] 8点(2016-10-01 16:06:44)(良:3票)
282.  悪人 《ネタバレ》 
「悪人」というタイトルは殺人事件を犯してしまった主人公を差しているのかと思っていたら、そんなに単純な話ではなく、人間誰しもが持っている闇の部分を描いている映画になっていて、演じている俳優たちの演技も素晴らしく、淡々とした展開だが、最後まで集中して見ることができた。とくに事件の真相が明かされるところまでは目が離せない。しかし、事件の真相が明かされてからの主役ふたりの逃避行にイマイチ乗ることができず、行動がすごく浅はかに見えてしまい、共感はできない。演じる妻夫木聡と深津絵里は熱演していて、演技自体はいいだけにこれはちょっともったいなく感じた。(ついでに言うと前半で初めて会った二人がいきなりラブホテルに行く展開は理解できない。)それよりも娘(満島ひかり)を殺された父親(柄本明)には少しだけだが感情移入することができた。しかし、増尾(岡田将生)のある一面だけを見て人間性を判断しているあたりは「こういう人いるよね」と妙に客観的になってしまったのも事実だ。主人公の祖母(樹木希林)が騙されるエピソードはほかと何も関わりがなく、浮いて見え、取りあえずこの祖母にもなにかないとと付け足した感じが否めない。演出に関しては見る人をグイグイ引き込む力があり、最初に書いたように見ていて退屈はせず集中して最後まで見ることができるのだが、ドラマとしては描き方が一面的な人物が多く、薄みで物足りなさがある一方でいろんなことを描きすぎて大味に感じるという印象が残る。このあたりはもう少しなんとかなったのではと思うと惜しい映画だと思う。音楽は久石譲なのだが、彼の最近の担当作品の中では久々に耳に残るようなテーマ曲だったのは良かった。それともう一つ、作中で出会い系サイトが重要な役割をしていて、主役ふたりが出会うきっかけも出会い系サイトなのだが、深津絵里(ラストのタクシーのシーンでの抑えた静かな演技が良い。)がネットで男と知り合う役を演じていると「(ハル)」をつい思い出してしまう。本作でも赤い服を着て白い車に乗っているのでなにかよけいにかぶって見えた。
[DVD(邦画)] 6点(2016-09-20 12:02:18)
283.  ルパン三世 イタリアン・ゲーム<TVM> 《ネタバレ》 
テレビ第4シリーズ放送中に放送されたテレビスペシャル。第4シリーズをすべて見終わって3か月ほど経った今になってようやく録画しておいたものを見たのだが、第4シリーズに新作カットを加えた総集編という感じで、完全に第4シリーズを見たことがない人に向けた紹介作品のような印象。第4シリーズは地上波では地域ごとに放送時間帯がバラバラだったためにこういうのもアリだとは思う(ちなみにわが地域では本作放送後すぐに放送が始まった。)が、やはり見終わってから本作を見ると、いつものテレビスペシャルよりもさらにつまらなく感じるし、制作陣の手抜き感も感じてしまうのが本当のところ。また、つながりが悪く感じる部分もあり、第4シリーズを見ていない人には分かりにくい部分もあったと思う。新作カット部分もいつもどおりのテレビスペシャルの域を出ていない。第4シリーズは深夜枠ということもあってか、雰囲気も少し渋めで思ったよりは面白かったのだが、やはりゴールデンタイムに放送されるものにそれと同じものを期待してはいけないということだな。(といって、ほとんど本作には期待してなかったのだが。)ルパンのジャケットといえば赤というイメージが強いのだが、4つあるテレビシリーズでは毎回それ毎にジャケットの色が違っているというのが凝っていてけっこう好きだったりする。
[地上波(邦画)] 3点(2016-09-18 10:34:17)
284.  わが恋せし乙女(1946) 《ネタバレ》 
木下恵介監督の戦後第2作。牧場を舞台に血のつながらない兄妹を描いた映画で、戦後の開放的な雰囲気も伝わってくるし、「陸軍」のあとに見ると、木下監督が自由にのびのびと本作を手掛けているのが分かる。いつしか妹(井川邦子)に恋心を抱いた兄(原保美)、しかし妹には好きな男(増田順二)がいて・・という展開はシンプルではあるが、この増田順二演じる野田を戦争で足に障害を負った設定にしているのは木下監督らしく社会性があるし、戦後1年ちょっとという時期の映画だけにまだまだ戦争の傷跡が生々しかったのだと感じることができ、これをリアルタイムで見た人々はきっと何か感じる部分も多かったのではと考えてしまった。妹に恋をしていて、母親(東山千栄子)も二人の結婚を願っている中にあって、それでも妹が本当に好きな相手と結ばれて幸せになることを願い、身を引く兄は切なさも感じるが、それ以上に妹の幸せを願う兄としての男らしさを感じられる。このクライマックスからラストにかけてが良いし、見た後の後味もよかった。今までなんとなく見るのを躊躇していて「はじまりのみち」を見たのをきっかけに見た映画だったが、見て正解だった。音楽はこれがデビュー作となり、ここから兄である木下監督の映画の音楽をずっと担当することになる木下忠司で、この点でも重要な映画だと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2016-09-17 14:04:03)
285.  はじまりのみち 《ネタバレ》 
前々から「陸軍」を見てから見ようと思っていた映画をようやく見る。木下恵介監督生誕100年を記念した伝記映画だが、生涯を描いたものではなく、「陸軍」で軍部ににらまれ、松竹に辞表を出し、田舎に帰った木下(加瀬亮)が再び映画監督として復帰を決意するまでの出来事を描いている。アニメ畑の原恵一監督による実写映画だが、原監督はもともとアニメでも実写的な表現を用いることが多い(「カラフル」など。)せいか、実写としての違和感は全くない。内容としては、脳溢血に倒れた母(田中裕子)を疎開させるため、木下と兄(ユースケ・サンタマリア)、そして荷物運びのために雇われた便利屋(濱田岳)の三人が母の乗ったリヤカーを引きながら山越えをするというシンプルなものだが、そこにカレーや学校の先生(宮崎あおい)などのちの木下監督の作品につながるようなエピソードを盛り込みつつ描いているので、木下監督の映画を好きな身としてはかなり興味深く見ることができたし、自身も木下監督のファンという原監督のもっとたくさんの人に木下監督の映画を見てほしいという思いも伝わってくる。「陸軍」を否定され、これ以上映画を作ることをあきらめた木下が、目の前にいるのがそれを作った監督とは知らない便利屋から「陸軍」のラストシーンに感動したと聞かされるシーンや、母からたどたどしい声で映画に戻るように諭されるシーンははたとえ自分のやったことが否定されても、少しでも自分を認めてくれる、応援してくれる人がいればまたがんばれるということを感じることができ、だから木下恵介は再び映画監督に復帰する決意をすることができたのだと思う。この二つのシーンは見ているこちらも木下に感情移入して感動したし、母の「また木下恵介の映画が見たい。」という言葉には病気の自分の世話よりもたくさんの良い映画を作ってほしいという母の気持ちがよく表れていてこれもまた泣ける。賛否両論あるというラストの数々の木下監督の映画のダイジェスト映像も物語とリンクするようによく考えられたダイジェストになっていて、ここにも原監督の木下監督への思いが感じられ、これでいいと思う。十数年前から木下監督の映画を見ているのにその良さに気づいたのはここ数年のことで、本作を見てあらためてもっと木下監督の映画を見てみたいと思った。
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-07 20:09:50)(良:2票)
286.  陸軍 《ネタバレ》 
田中絹代演じる母親が出征していく兵隊の列にいる息子をいつまでも見送るラストシーンが有名な木下恵介監督による戦意高揚映画。このラストシーンだけは何回も見ていた(ここだけ見ても泣ける。)のだが、最初から最後までちゃんと見たのは今回が初めて。戦意高揚映画ということもあり、ラストシーンだけが浮いていないかと心配だったのだが、そんなことはなく、戦意高揚映画でありながら、それを保ちつつも木下監督らしさはちゃんと出ていて、親子の情や、人間としての在り方がちゃんと描かれた映画になっている。高木(笠智衆)と桜木(東野英治郎)は事あるごとに喧嘩をしているが、互いの息子は戦友同士、だから父親同士ももっと仲良くしてほしいと高木の息子が訴え、その思いに応えようとする高木。このシーンは考えさせられるものがあるし、互いを思いやる心の大切さも感じることができる。高木と桜木の二度目の喧嘩のシーンで「日本は負けるかもしれない。」みたいなセリフがあり、(これが喧嘩の原因となる。)驚かされるのだが、おそらく、木下監督の本音であり、当時、日本の国民の中にもそういう人が少なからずいたのではないかと思えてくる。息子が戦地へ旅立った桜木がその安否を何度も何度も仁科大尉(上原謙)に尋ねるシーンも、建前上は天皇陛下に差し出した子だが、本音は息子のことが心配でたまらないという桜木の父親としての気持ちがストレートに出ていて、桜木に感情移入しないわけにはいかない。声高らかに反戦をうたってはもちろんいないが、ここにも木下監督の戦争に対する憎しみ、怒りといったものが、静かに、しかし、確実に感じられる名シーンとなっていて、ラストシーンとともに忘れることができない。そしてそれは、息子を戦地へ送り出す高木の妻 わか(田中絹代)とて同じことで、戦地へ行くことになった息子を喜んではいても、いざその日が来るとつらいから見送りには行かないという母。このあたりはこの母の葛藤がよく分かって非常に切ない。しかし、ラッパの音が聞こえると居ても立ってもいられず飛び出していくのはやはり人間としての母親の息子に対する愛や情の深さ、これをじゅうぶんに感じるし、群衆の中をかき分けて息子を追う母親の姿は、子を思う母親の気持ちがその表情を見ただけで痛いほど伝わってきて、やっぱりすごく感動させられるし、最後に手を合わせて息子の無事を祈る母親の姿を見て、こちらまでもが息子に無事に帰ってきてほしいと思えてくるのである。先ほども書いたが時局柄反戦をうたうことはできない。しかし声に出さなくても、戦争の愚かさ、悲しさを見事に訴えている。まぎれもない木下監督の代表作で、日本映画の名作の一本と言える映画だろう。
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-04 00:45:27)(良:1票)
287.  炎のごとく(1981)
加藤泰監督の劇映画としては遺作となった時代劇。幕末を舞台に実在した侠客を描いている。遺作ということもあってかそんなに期待してなかったのだが、まあまあそこそこ面白かった。菅原文太演じる主人公はとにかく狂犬のように吠えまくるのだが、それが東映のヤクザ映画での彼のイメージそのままで、侠客なのに仁義のきり方を知らなかったり、渡世の義理よりも女を幸せにすることが大事と考えるあたりは面白いし、コミカルな一面もあり、それでいて熱く、この主人公はまさに菅原文太にはハマリ役で、とても魅力的に思える。田中新兵衛や岡田以蔵がわずかながら登場しているうえに前半のヒロインが倍賞美津子だったので二週間ほど前に見た「人斬り」を思い出さずにはいられなかった。加藤監督らしいクローズアップやローアングルは鳴りをひそめているが、冒頭のタイトルクレジット部分のいちばん最後、自身の名前がクレジットされるバックの映像は加藤監督らしさを感じられるものとなっている。大作映画らしく二部構成となっているが、その時間配分はちょうど半分ずつというのがきっちりとしていて良い。ただやはり大味な部分や中だるみ感もあるのは仕方のないところ。若山富三郎と中村玉緒が夫婦を演じているのは思わずニヤッとさせられる面白いキャスティングだった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-08-29 18:10:58)
288.  渇き。(2014)
中島哲也監督が「進撃の巨人」降板後に手掛けた作品。あまり評判がよくないのでどうかなと思いながら見たが、正直うーんという感じで、なんかイマイチ。中島監督のこれまでの映画では、まず物語があって、それを奇抜な映像を駆使して描いていくものが多いのだが、本作は逆で、物語は二の次で、映像だけが際立っているような印象。それもかなり胸糞悪いような描写が続くので見ていて疲れるし、ストーリーにもついていきづらく、とても面白いとは思えない映画だ。「告白」同様に登場人物誰もに感情移入できないが、本作は「告白」以上にそれに拍車がかかっていて、見ていてどうしていいか分からず戸惑ってしまった。中島監督の映画好きなんだけど、さすがに本作は「進撃の巨人」降板後に焦って急いで次の題材を探してしまったのではと思えてきて、もしそうならばもっと慎重に題材を選んだほうが良かった気がするし、ヤケクソで作ってしまったような感じもある。ラストも突然終わったような印象で、拍子抜けだった。ただ、出演者に目をやると「嫌われ松子の一生」から「告白」までのキャストが一人は出ているというキャスティングになっていて、「下妻物語」からずっと中島監督の映画を見ている身としてはけっこう嬉しく、これがいちばんの見どころだった。(中島監督の映画で出演者がいちばんの見どころとはあまり言いたくないのだが。)これに免じて点数は少し甘め。それにしても中島監督は「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」のような突き抜けたコメディーはもうやらないのだろうか?また中島監督のああいう映画を見てみたい。
[DVD(邦画)] 5点(2016-08-27 14:26:38)
289.  悪の教典 《ネタバレ》 
一見模範的な教師が実はサイコキラーという設定で、それを演じるのが正義感の強い役柄を演じることの多い伊藤英明というギャップを狙ったようなキャスティングは確かに面白いし、この教師によるクラス全員皆殺しというセンセーショナルな内容もどことなく「バトル・ロワイアル」を思い出すが、この教師の背景の描き方が中途半端(ほかの登場人物も浅い。)なため、ドラマとしての見ごたえが薄く、ただ単にクライマックスの大量殺戮だけを見せたかっただけの映画という気がして、同じく非情な教師が主人公の「告白」を先週に見ているせいもあって、つい比べてしまうのだが、「告白」があくまで主人公教師の恨みを持つ生徒への復讐劇だったのに対し、こちらの教師の犯行至る理由は完全に自分の都合で、「告白」の主人公にも感情移入しずらかったのだが、本作ではこの教師に感情移入以前に完全に傍観者として見ているしかなく、この時点で差が激しい。(中島哲也監督ならもっとうまくドラマとして仕立てたのではないかと思えてしまう。)この教師の背景をもっと知りたいなら前日壇を描いたテレビ作品である「悪の教典 序章」を見ろということなのかもしれないが、とてもそんな元気はない。「告白」にも出演していた人が何人か出ていて、中でも少年AとBを演じていた二人が本作でも共演しているのは意識してやっているとしか思えない。次回へ続くと出て終わるのだが、本当に続編は作られるのだろうか。あまり興味ないが。
[DVD(邦画)] 5点(2016-08-18 18:27:18)
290.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
12年ぶりの和製ゴジラ映画。どうしようかと思ったが、思い切って映画館で見た。(映画館で映画見るのは10年ぶり。)冒頭の東宝マークをバックにしたゴジラの足音と咆哮やタイトルの出方、始まってすぐの海を航行する船。ここまで完璧に一作目をなぞっていて、(この冒頭は思わずニヤリとした。)リメイク的な感じで行くのかと思っていたら、政府が出てきて84「ゴジラ」を意識してるのかとも思えた。でも、メインの登場人物に民間人が一人もおらず、ひたすらゴジラに対し右往左往する政府を極力ドラマを排して描いていたのは潔く今までのゴジラ映画にない展開で新鮮に感じられるし、それがリアリティを持って描かれていたのは良かった。主人公たちが専門用語の多いセリフを早口でしゃべっている(Yahoo!ニュースで見ると3時間分の脚本を2時間におさめるためだとか。)が、それが妙な緊迫感を生んでいる。しかし、岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」を意識しているというこの展開だが、比べてしまうとやはり重みが足らない感じはするのも事実ではある。フルCGで描かれたゴジラの動きがアニメっぽいのは、「エヴァンゲリオン」をやっている庵野秀明監督だからかと思う(加えて樋口真嗣監督もエヴァでアニメーターとして参加している。)ものの、これはこれでいいし、変態を繰り返し、姿を変えていくゴジラというのも庵野監督の案なのだろうけどエヴァをあまり見たことがないせいか、あまり気にせず、こんなゴジラもありかなと新鮮な気持ちで見ることができたし、ゴジラの恐怖感もちゃんと出ていたのが何よりいい。それにゴジラと戦うのはあくまで自衛隊の通常兵器であり、平成ゴジラシリーズに出たような超兵器が登場しないのも良かった。政治ものにしている時点で子供向けではないのだが、出演者に目をやっても一部を除いて普段こういう映画では見ないような人ばかりが出ていて、(この点も84「ゴジラ」と被る。)子供向けではなく、万人向けの大作映画としての怪獣映画をという意気込みが感じられる。とくに頼りなさげな総理大臣を演じる大杉漣と、彼のあとを受けて総理代理となる平泉成演じる農林水産大臣の緊張感のなさが印象に残る。ヒロインであるアメリカ大統領特使を演じる石原さとみがただの尻の軽そうな女にしか見えず、はっきり言ってミスキャストに感じるのに対して、市川実日子演じる人物のクールさが際立っていたのも印象に残る。ゴジラは完全に倒されるのではなく、凍結させられて終わるのは「ゴジラの逆襲」を思いだすが、やはり続編を期待させるような終わり方で、シリーズ次回作があったらまた見ようと思う。いずれにせよかなり満足できる映画になっていて見終わった後、またゴジラを劇場で見れて良かったと思うことができて良かった。伊福部昭の曲がゴジラのテーマ曲だけでなく、ゴジラシリーズのほかの曲も使われているのもよく、とくにエンドロールでも伊福部メドレーをたっぷりと聴かせてくれたのは感激するしかなかった。(また劇場で伊福部昭のゴジラ映画の音楽が聴けたのが嬉しい。)ただ、一つ言わせてもらえれば、ゴジラを倒す鍵を握る教授として喜八監督の写真が使われているが、生前の喜八監督は特撮映画には興味がなかったそうなので、いくら「日本のいちばん長い日」を意識しているとはいえ、見ていてなにか違う気がした。庵野監督がファンなのも分かる(ぼくも好きな監督の一人だ。)のだが、ここはもっと故人の意思を尊重して違う人、例えば平田昭彦や岸田森とかでも良かったんじゃないか。
[映画館(邦画)] 7点(2016-08-16 23:13:26)(良:4票)
291.  人斬り 《ネタバレ》 
かなり以前から見たいと思っていたが、DVD等が出ておらず、なかなか見る機会に恵まれなかった映画の一つなのでようやく見れたことがまず嬉しい。幕末の「人斬り以蔵」として有名な岡田以蔵を主人公に、彼と武市半平太や、坂本竜馬、田中新兵衛らの関係を描いているが、橋本忍の脚本はやはりしっかりとしていて、武市の命令で次々に暗殺を遂行した以蔵が、結局は使い捨てにされてしまうという悲劇性がよく描かれていて見ごたえがある映画で、素直に面白かった。(見たいと思いながらも五社英雄監督ということで不安にも思っていたが、今まで見た五社監督の映画の中ではいちばん面白い映画だと思う。)勝新主演映画を見るのが久しぶりなのだが、演じる以蔵は豪快な存在感があり、座頭市とはまた違う勝新の魅力を感じることができる。仕事に参加させてもらえなかった以蔵が一日かけて長距離を走るシーンは映像的にとても美しく、異様な迫力があり、印象に残るし、勝新は「薄桜記」の冒頭とかでも走っているが、どこか「決闘高田馬場」のバンツマをほうふつとさせるものがある。武市役の仲代達矢はギラギラした存在感で、武市のこれでもかというような非情さをうまく演じていて、メインキャストの役では久しぶりに見る気がするのだが、あらためて名優だと感じた。この二人に対して竜馬を演じる裕次郎は勝新との共演がみどころとなるが、やはりというかなんというか違和感があり、裕次郎には時代劇は似合わないなあと思う。そして忘れてはいけない三島由紀夫演じる田中新兵衛。三島由紀夫を俳優として見るのは「からっ風野郎」以来、二度目なのだが、本作でも演技はかたい。しかし、独特の存在感とオーラを放っていて、その演技のかたさも新兵衛に不思議とマッチしているし、なかなか味があり、良かった。本業が俳優ではないながら、この役は三島由紀夫の俳優としての代表作になるのではないだろうか。本作は三島事件の一年数か月前に公開されているが、濡れ衣を着せられた新兵衛が切腹するシーンはその後の三島由紀夫の運命を予言しているかのようで驚かされた。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-08-15 18:38:52)
292.  告白(2010) 《ネタバレ》 
公開当時ものすごく話題になっていた映画だが、今回初めて見た。中島哲也監督らしい作品に仕上がっているが、これまでの中島監督の映画の特徴であったカラフルな色彩はなく、全体的にわたって暗めの冷たい感じのする映像であり、それが本作の雰囲気によくマッチしている。受け持つクラスの教え子二人に幼い娘を殺された女性教師・森口(松たか子)の復讐劇を描いているが、冒頭30分に及ぶ森口の衝撃の告白から目が離せなくなるし、そのあとの学級委員長(橋本愛)や、犯人とされた少年B(藤原薫)の母親(木村佳乃)など様々な登場人物たちの告白を通してストーリーを紡いでいく構成が見事で、最後まで飽きずに見れたし、素直に面白い映画だと思う。登場人物たちはほとんどが闇を抱え、みんなどこか狂気がかっているのが怖く、はっきり言って感情移入できるような登場人物もいないが、それが本作の陰湿さとインパクトにつながっているのだろう。内気でおとなしい少年Bに対して、主犯格の少年A(西井幸人)は、自分勝手で分別がなく、いかにもこういうのが「誰でも良かった殺人」に走るんだなという雰囲気なのが対照的で印象に残る。彼の「世間に注目されたいから殺人を犯す」という動機はリアルだが、やっぱり理解はできないし、このクソガキがと思えてしまう。(まあ、それが狙いなんだろうけど。それに「嫌われ松子の一生」を見ていれば中島監督がこのような映画を作っても不思議ではないと思える。)クライマックスで森口が彼に「誰でもいいなら親を殺しなさい。」みたいなことを言うのは重すぎる言葉だ。森口によって少年Aが復讐を遂げられるラストは妙な爽快感もあるが、「セブン」のラストと似たところがあって後味はあまりよくない気がする。しかし、いちばん最後に森口が少年Aに向かって教師らしいことを言った後の「なーんてね。」という一言がとても強烈で、この一言は見ている人にいろいろ解釈ができるようにされていて、考える余地を見ている人に与えて終わったのはよかった。久しぶりに見た中島監督の映画だったのだが、やはり完成度が高く、あらためて中島監督の力量の高さを感じられ、間違いなく見ごたえのある映画になっている。ただ、犯罪を犯しても13歳までは少年法で守られると劇中で森口が語っているが、本作はR15指定作品であるものの、もし少年法で罰せられない13歳以下が本作を見てしまい、罰せられないならと事件を起こしてしまったらと思うと恐ろしい。この点がひっかかり、つけられる点数はどんなに高くても7点が限界。
[DVD(邦画)] 7点(2016-08-11 17:51:35)(良:1票)
293.  太陽の墓場
10年ぶりくらいに見る大島渚監督作品で、初期の代表作とされる映画。大阪のどや街を舞台にした社会派映画で、名作ともされているが、イマイチ面白くない。「青春残酷物語」もそうだったが、本作も不朽の名作というよりは、リアルタイムに見ないと良さが分からない感じで、今見ると少し古臭く感じてしまう。でも、大島監督の映画では珍しく、伴淳や北林谷栄、小沢栄太郎、田中邦衛、小池朝雄など新劇系を中心に豪華な面々が出演しているのがみどころで、とくに黒澤明監督の常連俳優である藤原釜足と左卜全が大島作品に出演しているのは珍しいし、これら出演者たちが大島作品で共演というだけでも見る価値はある。そんな中で実質的な主演の炎加代子は役柄も芸名もインパクトがあり、印象に残るし、どんなに脇を名優で固めていても、主演は新人でという大島監督のこだわりがこの頃から見える。ラストの暴動が衝撃的と言われているが、今見るとそうでもない。もともと短い映画だが、実時間よりも長く感じるかと思っていたらそんなことはなかった。でも、「青春残酷物語」のほうがストーリー的には面白かった気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2016-08-03 17:53:25)
294.  明日の太陽(1959) 《ネタバレ》 
松竹に入社したばかりの新人俳優を紹介する10分に満たない短編。十朱幸代を案内役に松竹期待の新人が次々と紹介されていき、全員が小芝居を披露するというもの。「愛と希望の街」で本格デビューする直前の大島渚監督が手掛けているのが驚くが、「愛と希望の街」や「青春残酷物語」など初期から衝撃的な映画を手掛けていた大島監督もいちばん最初はこういうあからさまな頼まれ仕事をやっていたんだなと感じられる作品になっている。大島監督のこの初期二本で印象的だった富永ユキや桑野みゆき、川津祐介も紹介されているが、後になって見ると大島監督とはこの時から縁があったのかと思える。最後に日活から移籍してきた津川雅彦が紹介されるが、ほかの人に比べて紹介のされ方がハデで、最初からスターとして松竹に迎えられたのがよく分かるシーンとなっている。「これから映画の中で暴れまわるんだ。」と言っているのだが、やはり津川雅彦は松竹よりも日活や東映のほうが合っている気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2016-07-31 15:10:00)
295.  ペコロスの母に会いに行く 《ネタバレ》 
森崎東監督の新作ということで、気になっていた映画だったがようやく見ることができた。原作は認知症の母親の介護体験記を綴った岡野雄一の漫画で、認知症を題材にした物語を日本映画界最高齢監督である森崎監督が手掛けているのは興味深いものがある。老人介護をシリアスになることなく描いているためか、全体的にほのぼのとした人情喜劇に仕上がっていて安心して見られるのがいい。映画としても悪くないし、話としても良かった。母親を演じる赤木春恵はリアルタイムで見ると渡鬼などのイメージからかきつい印象のある女優なのだが、本作ではとても味わい深い演技を見せており、とても印象的だ。母親の若い頃を演じるのが原田貴和子なのだが、その幼馴染で原爆症に苦しんでいる友人を原田知世が演じているところがニクイ。ラストの写真のシーンもベタだが、心地よい後味で良かったと思う。ただ、森崎監督の映画としてはあまりにもほのぼのしすぎていて、毒気がなく、そこが物足りないところではある。喫茶店の主人役で温水洋一が出演しているが、岩松了演じる息子役は彼が演じていても違和感なさそう。
[DVD(邦画)] 6点(2016-07-29 22:55:55)(良:1票)
296.  五人の突撃隊 《ネタバレ》 
1944年のビルマ戦線を舞台にした井上梅次監督による大映の戦争映画。大映の特撮は東宝のそれに比べて一歩劣るという印象があるのだが、本作は本物の戦車が出てきたりしてかなりリアリティと迫力のある映画になっていて、音楽のまったくない終盤の戦闘シーンもリアル。主要人物の五人も故障した敵の戦車を修理・操作するために集められるのだが、この五人それぞれの背景のドラマが回想形式で語られていて、これが本作に深みを与えている。ピンチに陥った部隊に旅団長の少将(山村聰)とともに派遣された野上上等兵(本郷功次郎)。その部隊の隊長が野上との関係がうまくいっていない父親(大坂志郎)である。この親子のドラマをはじめ、出産を控えた妻がいる青年や、結婚式の真っ最中に招集令状を受け取った青年、なかなか上達しない落語家といった様々な人生模様が描かれているが、やはり夢も希望もある登場人物たちが後半、戦場で命を散らしていくのは見ていてつらいし、とくに妻とのこれからの平和な生活を戦争によって破壊された二人はいたたまれない。五人の中で唯一生き残るのが不良あがりの橋本(川口浩)というのも、戦争の矛盾と皮肉を感じさせていて印象的だ。ラスト、その橋本の悲痛な叫びが心にいつまでも残る。また、ドラマ部分だけでなく、娯楽活劇としても見ごたえのある作品になっていて主要人物五人の背景のドラマをきっちり描きつつ、そのドラマと並行して活劇としてもしっかりと見せ、その両者をバランスよく両立させることに成功している井上監督の手腕は確かなもので、素直に面白いといえる戦争映画で、あまり知られていないのは残念だが、じゅうぶんに傑作だと思う。ついでにもう一言つけ加えさせてもらえれば、チョイ役だが野上上等兵の兄役でブレイク直前と思われる田宮二郎が出演しているのはけっこう貴重かもしれない。
[DVD(邦画)] 8点(2016-07-21 22:13:34)
297.  トイ・ストーリー・オブ・テラー! <TVM> 《ネタバレ》 
最初にウッディたちが車のトランクの中で白黒のホラー映画を見ているシーンで始まり、その後にタイヤがパンクしてモーテルに足止めをくらう展開は「サイコ」を思わせていて、少しホラーテイストも入った作品になっているが、筋としては「トイ・ストーリー2」から登場したジェシーが活躍する話で、ほぼジェシーのスピンオフと言っていい内容。過去のトラウマから一人で箱の中に入るのを恐れているジェシーがウッディを助けるために勇気を振り絞ってたった一人、箱の中へ入るところは分かってはいてもがんばれと応援したくなるし、個人的にはこういうのって無条件に感情移入できてしまう。「トイ・ストーリー2」を見ておいたほうがより楽しめるつくりになっていて、ジェシーのトラウマもそうだが、モーテルにやってきたおもちゃを盗んでネットオークションにかけていた男がよく見れば「トイ・ストーリー2」でもウッディを売ろうとしていた男だったりと作り手の芸が細かく、そういうところも過去のシリーズを見ていると尚更に面白い。テレビ用の短編ということで、時間が20分ほどしかなく、映画のシリーズに比べればやはり物足りない気もするが、じゅうぶんに楽しめた。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-07-18 15:12:41)
298.  映画 ビリギャル 《ネタバレ》 
「ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」というタイトルからすでにネタバレ全開で、しかも予告や宣伝を見ても全く見たいと思わなかった映画だったが、周りでの評判がよかったので騙されたと思って見てみた。いやもうかなり良かった。受験というのは「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で描かれるような集団競技とは違い、基本的にたった一人での孤独な戦いとなる場。その戦いに圧倒的不利な状態から挑む有村架純演じるさやかの一生懸命頑張る姿はいじらしく愛おしく見ていて応援したくなる。塾の先生である坪田(伊藤淳史)やさやかの母親であるあーちゃん(吉田羊)が決してさやかを見放さないところがよく、本作はさやかが慶應目指して頑張る姿だけでなく、師弟愛や親子愛がきちんと描かれていて、それが本作にドラマとしての深みになっていて、ただ偏差値の低い主人公が猛勉強の末に慶應に合格したというだけの話に終わっていない。坪田がさやかにかける言葉はどれも前向きで、とくにクララの卵のシーンは、人間、自分の可能性を信じることが大切なんだとあらためて教えられた気がした。それに、息子に自分の夢を押し付けている夫(田中哲司)に向かってあーちゃんが言う「私はさやかのことで何度も学校に呼ばれたけど、恥ずかしいと思ったことは一度もありません。むしろさやかといろんな話ができて楽しかった。」という言葉、この言葉は本当に娘のことを信じていないと言えない言葉だと思うし、そのあとの「私は三人の母親です!」という言葉にもあーちゃんの子供たちに対する深い愛情を感じてものすごく感動させられた。このシーンは本当に名シーンだ。ほかにもさやかの友人たちのさやかを思う気持ちもほろりとさせられる。見終わった後に明日も頑張ろうという前向きになれる映画で、すごく元気が出たし、見て本当に良かったと思える映画に久しぶりに出会えたのも良かった。「下妻物語」を見た時もそうだったが、予告や登場人物の雰囲気だけで見る見ないを判断すると良い映画を見逃す場合もあるので気を付けたいなあと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2016-07-16 18:24:41)(良:4票)
299.  大空のサムライ
実在の零戦エースパイロットを描いた東宝の戦記映画。あまり期待していなかったが、ドラマ部分は散漫な印象は受けるものの、思ったよりはつまらなくはなかったし、戦争映画で知られる丸山誠治監督の演出もオーソドックスで安定感がある。これが映画デビュー作の川北紘一監督の特撮は、空襲シーンの爆発のオンパレードなどは師にあたる中野昭慶監督の演出する派手な爆破特撮を思わせていて、やはり影響が大きいと感じさせる。主人公 坂井三郎を演じるのが藤岡弘で、ほかに志垣太郎や丹波哲郎という濃い面々が出演していて、見ていてすごく暑苦しい。とくに藤岡弘が部下たちを前に熱弁をふるうシーンはこの俳優らしさがよく出ていて、暑苦しさしか感じないのがすごい。平田昭彦が出演しているが、彼と藤岡弘の共演は本郷猛と芹沢博士の共演を見ているかのように感じなくもなかった。
[DVD(邦画)] 5点(2016-07-07 18:12:56)
300.  TRICK トリック 劇場版2
劇場版シリーズ第2作。今回も映画というよりはテレビシリーズそのままという感じだが、このシリーズはこれでいいのだろう。今回の敵役を演じるのは映画に出ているイメージがほぼない2時間ドラマのスター女優である片平なぎさという点から見ても、堤幸彦監督をはじめ、制作陣がテレビドラマのノリで作っていることは明らか。でも彼女が演じている佐和子のキャラクター自体はこのシリーズの敵役らしいインパクトはあり、思ったよりは悪くなかった。シリーズでおなじみである小ネタやパロディーは笑えることは笑えるが、佐和子の手袋の外し方とか、ゆーとぴあの「よろしく、ね。」などは元ネタをよく知らないせいか少しおいてけぼりを食った感じ。でも、「分かる奴だけ分かればいい。」というスタンスだろうからそんなには気にならなかった。回想シーンがすべてモノクロ処理されているのは連ドラ第1シリーズを思わせていてよかった。堀北真希が若い。
[DVD(邦画)] 5点(2016-06-30 22:58:11)
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