281. バートン・フィンク
《ネタバレ》 一見良く判らんストーリーもよくよく見ると結構良く出来ている。各方面、万遍無く毒をなすりつけた感じは嫌いじゃない。だからといってそれほど面白いわけでもないんですが。なにより見せ方がとても上手いので、まったく飽きずに楽しめます。死体を運ぶ無造作さの演出が地味だけどかなり好き。ただ思わせぶりな包みの中に何が入っているのかは観てるひとが想像してねというような作りは、どうもあざとい感じがして嫌です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-17 20:43:36) |
282. 奥さまは魔女(2005)
驚くほど笑える部分がない。きっと外人ならここは爆笑だろうと思えるシーンがいくつかあったし、これは外人でないと楽しめないタイプのコメディのようだ。残念ながら私は日本人。やはり笑えません。クララおばさんやエンドラなど、TV版のイメージに結構あっているのに、ダーリン役が何故にあのおっさん。似なさ過ぎ、魅力がなさ過ぎでしょ。 [映画館(字幕)] 1点(2007-06-11 20:22:06) |
283. 赤い靴(1948)
何と言っても「赤い靴」の舞台の演出が凄い。下手すると演出過多に見えてしまいかねないほどに、舞台という枠に囚われない実に映画的な演出。これを見られただけでこの映画は十分かも知れない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-11 20:07:18) |
284. アナスタシア
《ネタバレ》 誰でもそう思うよねというほど、やっぱりディズニーっぽい。非常に人間的な動きは大したもんだし、3DCGの使われ方も程よい。絵はとても綺麗です。だが話がとてもつまらない。悪役のキャラも弱く、湖に落ちてそのままあっさりだったり、いざパリに行っても、自分の送った手下の悪霊よりも遥かに弱いという体たらく。記憶喪失の原因がてっきり呪いの影響かと思ったらそうでもないようで、はぐれた時に頭を打ったのが原因っぽい。なんだかなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-11 19:53:37) |
285. 眠狂四郎 勝負
《ネタバレ》 構図に優れた美しい映像が素晴らしい。狂四郎が唯一心を許す少女の存在や、適度なコミカルさ、殺陣の見せ方の工夫など、それぞれのポイントの抑え方が程よく、バランスのいい映画になっています。ただその反発で狂四郎が他の作品に比べてまともなこともあり、ニヒルで格好良い台詞が控え目なのは多少残念ではある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-09 21:45:38) |
286. 眠狂四郎 無頼剣
《ネタバレ》 驚いたことに狂四郎がまとも。いたって真っ当です。女に非道を働く奴は許せんとか言うし。他の作品では自分が一番非道なんですが。殺陣もそこそこ見所があり、最後の天知茂との円月殺法同士の戦いはシチュエーションとしても面白い。ただ、作ったおもちゃを油屋の子供に渡す約束だったと悔いるのは取って付けた感満載。その子の家の油蔵を爆破しといてそれはなかろう。他にも説明台詞が多く、しかも連続するなどあまり上手くない部分もあるが、中々楽しめる作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-09 21:21:12) |
287. 眠狂四郎 炎情剣
狂四郎の何気ない台詞が妙に格好良い。殺陣も前に観た2作(1作目、4作目)に比べるとかなり見られるものになって好印象。ただ作品としてはいまひとつ。狂四郎の行動もふら付き過ぎに思える。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-09 21:04:23) |
288. 眠狂四郎 女妖剣
《ネタバレ》 出来の悪い中途半端な官能小説のような部分がちらちら。これでもかという程のエロの無駄使い。これがシリーズ最大のヒット作とは、公開当時の人はそんなにエロに飢えていたのだろうか。ストーリーの流れは支離滅裂気味。再登場の陳孫。髪型が現代的過ぎだったりするのが、このキャラクターの適当さの象徴。今回も何度かやりあって意味不明に海に飛び込んで逃げていく。一体お前は何がしたいんだ。最後の尼さんの回想シーンとか何となく初期のウルトラマン作品っぽく見える。そういえば全体にそれ系の匂いがする。円月殺法で剣の残像が残るという演出もその影響か。まあ必殺技っぽく見えるようになってていいんですが。尼僧を斬って捨て「俺は無頼漢、簡単に斬れるのさ」と言い捨てる狂四郎は実に格好よくて良い。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-06-09 20:43:12) |
289. 眠狂四郎 殺法帖
《ネタバレ》 所々これはギャグでやってるんだろうかと思えるような、かなり間の抜けた演出が見られる。足早というか、各要素が挿入感やあっさり感も強い。円月殺法の描き方も含めて、全体に殺陣もアクションも見所なし。この手の時代劇でこれは問題でしょう。唯一、中村玉緒が印象的。やはり着物を着るとこの方は映えます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-09 20:13:18) |
290. あこがれ (1958)
子供視点というよりはおっさん視点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-06 23:49:09) |
291. アフリカの女王
《ネタバレ》 汚らしい風采の男がボガートだと一瞬気付かず。こんな役もやるんだねと妙なところに感心。目的の是非はともかく、困難を乗り越えるうちに互いに惹かれあっていく中年二人の恋愛劇が愛らしい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-06 23:37:30) |
292. 七人のマッハ!!!!!!!
《ネタバレ》 スケールを大きくしたかったんでしょうが、かえって間抜けな感じになってしまったストーリー。スポーツ選手たちがそれぞれのスポーツに合わせたアクションで戦うわけだが、この辺の面白さは大道芸的な面白さで緊張感とは無縁。戦う背景の虐殺の重みとはかけ離れていることもあって、どうもしっくり来ない。呆れるほど身体を張ったアクションは健在だが、他の部分があまりにもあんまりだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-06 23:07:23) |
293. ラインの仮橋
《ネタバレ》 捕虜生活が随分のんびりとしていて自由なことに驚く。実際にもこんな監視の緩い捕虜生活なんてあったんだろうか。ましてや捕虜の身でありながら村長になってしまうなんて、そんなことありえるんでしょうか。うーん。やっぱり現実離れしているようにしか見えず、違和感ありまくりです。二人の話の結末はどちらも納得のいくものだったものの、パン職人が村に帰る理由に残してきた女への未練が多分に感じられてしまうのが難点。妻が居ながらそれはあんまりだ。「生まれて初めて人の役に立てたから」という理由だけを純粋に感じられれば、良い話で終わるところなのだがね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-04 22:28:57) |
294. 輪舞(1950)
《ネタバレ》 巡り巡って人間関係が輪っかになる訳だけど、輪っかになる部分があまり上手くなくて拍子抜け。特別興味を引く関係も話もなく、実に淡々と観終えてしまった。うーん、物足りない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-04 22:00:05) |
295. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 随分と日本人がただの暴虐な人間として描かれている。もちろん善と悪の二面性は語られはするのだが、それにしても弱い。対して欧米人捕虜達は完全なる善として描かれている点が平等ではない。捕虜だからといってもそれが善であるわけもなく、日本は悪、捕虜は善という視点は安直としかいいようがない。頻繁に腹切りなどという言葉や行為が見られて、この映画の日本人像というのはまったくもって欧米のイメージに擦り寄っているようにしか見えない。構成も悪いし、非常にテンポもだらけている。結局「戦場にかける橋」的な映画を劣化させて作り直したような印象しか受けず。2時間という尺が非常に長く感じる。また、俳優畑の人ではない人が主要な役を演じるのは別に構わないが、こうも演技が下手ではさすがに厳しい。評点1点は、やはり印象的なあの音楽に対して。 それにしても通訳の日本語は何故あんなんでOK出したんでしょう。何言ってるか判らんこと多数ですよ。あれが限界だったのかねぇ。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2007-06-03 22:40:52) |
296. ジョニーは戦場へ行った
《ネタバレ》 これは言葉を失う程に、暗く重い。今まで観た映画の中で間違いなく三本の指に入る重さと暗さ。主人公の悲痛な心の叫びを聞かされ続けるのは精神的に相当厳しいものがある。精神が安定してる時以外は観てはいけません。これだけ評点つけるのに困る映画もなかなかない。まあ、評点はあってないような映画ということで点数は無難に。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 22:25:40) |
297. バンディッツ(2001)
《ネタバレ》 豪華競演に相応しからぬお粗末な脚本。せめて最後くらいしっかり締めて欲しいもんだが、あんな穴だらけのどんでん返しでどう満足しろというのか。折角の競演なのにもったいないことです。 [DVD(字幕)] 4点(2007-06-03 22:02:57) |
298. プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
《ネタバレ》 内容はとても良くある学園恋愛もの。時代をかなり感じるけど、今回はその時代性が逆に心地良かった。ダッキーがなかなか良いキャラだったのが大きい。ただ、デザインに才能があるはずなのに、最後の自作のドレスはまったくセンスがいいようには見えず、ちょっとがっかり。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-03 21:46:10) |
299. フェーム
《ネタバレ》 普遍的なことを描いているためにそれほど古さを感じない。これといって大きな盛り上がりのあるエピソードがあるわけでもなく、さらりさらりとただそこにある若者達の姿を描いた内容に、ドキュメンタリー的な匂いを含んだ作りがよく合っている。かなり作られた面が見られるにも拘らず、受ける現実感が結構高いのは要所の描き方が的確なためだろう。ただ出てくる若者達はあまり愛せるキャラクターはなく、ちょっと冷めた目で見ると、甘やかされた若造達のエゴイスティックな群像劇でしかないようにも思える。まあ、それだからこそのリアリティでもあり、この辺は諸刃の刃。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 21:37:08)(良:1票) |
300. スリーピー・ホロウ
《ネタバレ》 怖いというよりは気持ち悪い描写が多め。ただただ利用される首なし騎士。目の前に自分の首を持っている奴がいるのに素通りして命令された目標を攻撃って、ちょっとおばか過ぎる気もする。映像的には良く出来ているものの、ストーリー的には普通というか何と言うか、引き込まれるものが無く退屈気味。 [DVD(字幕)] 4点(2007-06-01 22:21:43) |