281. ジャンゴ 繋がれざる者
《ネタバレ》 冒頭から「元歯医者」の曲者ぶりに興味津々。 狙ってるとしか思えない荷馬車の上の変な歯医者マーク(笑)に心を鷲掴みにされました。 その鼻につくようなキャラに少々飽きてきたところにレオ様登場。 こちらは出番は少なめでしたが、負けじとインパクトあり。 一番の盛り上がりどころが元歯医者とレオ様の対峙・・・といった様相で、正直ここまで主役の存在感がありませんでした。 と思ったら、終盤はジャンゴ! なんかよくわからんけどジャンゴ! 勢い任せでジャンゴ!ジャンゴ! ということで、3種のキャラクターの出番がうまく分散され飽きずに楽しめました。 ストーリーは単純ですし、露骨に人種差別を扱ってるのにそれほど考えさせるような雰囲気ではなく、暴力満載の割には見やすい作品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2013-09-22 21:36:37) |
282. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 なんてゴツゴツしたムサ苦しい作品か。 ラスト15分だけでもワクワクできる。 とにかく4人の生命力がすごいんだぜぃ~ ガンガンガンガン銃弾受けてんのに延々と反撃してんだぜぃ~ ワイルドだろぉ? 花の金曜日(死語)にこんな映画借りて見ちゃったぜぃ~♪ 最期の決闘シーン4回も繰り返し見ちゃったぜぃ~ ワイルドだろぉ? [DVD(字幕)] 7点(2013-09-20 21:53:15) |
283. テイク・シェルター
サスペンス重視か、人間ドラマ重視か、見方によって印象が変わると思います。 パニック映画として期待したら論外。 私はサスペンス重視で見たせいか、ちょっと物足りない気分で終わってしまいました。 言いたいことは何となくわかるのですが、エンターテイメントとして単純に面白くなかったです。 結末にしても、複数の解釈ができそうですが、いづれの意図で作られていようがやはり面白くはない。 いかにも精神が病んでいるかのような主演俳優の表情が延々と2時間続くのは流石に疲れました。 展開にもう少しメリハリがほしかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2013-09-16 21:59:32) |
284. スター・トレック(2009)
《ネタバレ》 これまでのスタートレックはまったくの未見で予備知識なしでした。 このため、冒頭から敵の攻撃の背景がわからず戸惑ってしまいました。 そして、その原因が逆恨みということを知ってビックリ仰天。 たかだか逆恨みで、宇宙空間を舞台とした時空を飛び越えるほどの壮大な大喧嘩!になるとは、もはやスケールが小さいんだか大きいんだか・・・ 印象的だったのは、主人公がとにかく”崖っぷち”に強い! [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-09-16 21:58:20)(笑:1票) |
285. オリエント急行殺人事件(1974)
《ネタバレ》 豪華キャストなだけに、それぞれの出演シーンに十分な時間が割かれています。 このため容疑者一人一人への聞き込みだけで本編の大半を占めるという、ある意味意外な展開でした。 このため、肝心な推理の過程を楽しめなかったのが大きなマイナス。 一方で、全員怪しげで最後まで犯人を絞り込めない(笑)というのがプラスポイントでした。 なぜ、こんな状況の中に都合よく医師が紛れ込んでるのか?ということは言わないようにします。 なぜ、こんな中にポワロが乗ってきたのか?という根本的なことについても、もちろん言わないようにします。 それから、他の作品のことを述べてはいけないのですが、最近いわゆる”シベ超”を初めて見まして、それを思い出し何だか切なくて目頭が熱くなりました。 「あ~あれはこれがやりたかったんだ・・・」 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-16 15:39:39) |
286. ムーラン・ルージュ(2001)
ミュージカルゆえにストーリーは単純ですが、悲劇と喜劇が丁度いい具合にミックスされ、かつ、盛り上がりどころのメリハリが利いていて非常に楽しめました。 そして何と言っても芸術的なビジュアル・・・これに尽きます。 内容がキャバレーであるにもかかわらず下品な仕上がりになっていないのは、やはり主演女優の美のおかげ。 視覚・聴覚に訴える「映画」に相応しい作品だと思いました。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-09-16 15:38:35) |
287. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 不思議な感覚の作品でした。 コメディコーナーにあったのですが、みなさんお書きのようにジャンル不明。 カルト臭丸出しの印象を受けた一方で、大物がチラッと出るという贅沢な面も。 本人が穴に入ったらどうなる?という素朴な疑問に回答を見せてくれたのは良かったです。 ただし後半にいくほど普通になり下がり、落としどころは物足りない。 非常にぶっ飛んだ設定であって、まさにその設定だけが勝負の作品なだけに、最後までぶっ飛んでいてほしかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-16 15:36:53) |
288. 貞子3D
はっきり言って論ずるに値しなかったです。 おそらく石原さとみの黒歴史になるに違いありません。 彼女へのお見舞いと、3Dで見ていないどころかDVDも借りずにテレビ(録画)で済ましたことへの自らの反省を込めて1点献上。 [地上波(邦画)] 1点(2013-09-15 22:24:31) |
289. リンカーン
《ネタバレ》 リンカーンの伝記として思い浮かぶのは有名な演説と暗殺されたことくらいだったのですが、どちらも直接出てこないことに驚きました。 「人民の・・・」が本人の口から語られるシーンはなく、暗殺されたシーンもなしというのは意外や意外。 南北戦争終盤の一部にスポットを当て、安易な盛り上げに頼らずこれだけの本格派作品に仕上げたことは見事です。 実際、風景や人物などビジュアルの作り込みは素晴らしいと思いました。 しかしながら、それで面白いかどうかは別問題。 主人公は、例え話の多いおしゃべりおじさんですので、この時点で見る人を選ぶ作品かと思います。 何となく古畑任三郎や相棒・杉下警部をイメージしてしまいました。 あのような方ともお友達になれる人は鑑賞に十分耐えられると思います。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-14 22:50:33) |
290. 風立ちぬ(2013)
まず主人公の魅力が乏しいという、その時点で作品に入り込めませんでした。 設計者であり、いわゆる「飛行機おたく」ゆえにあれが個性といえば個性なのだと思いますが、少なくとも魅力は感じませんでした。 また、ストーリーが淡々と進んでいき、印象的なシーンに欠けたと思います。 冒険はせず幅広い層が楽しめる安心感ある作品といったところではないでしょうか。実際、館内は年配の方がかなり多かったです。 とてもいい雰囲気の作品ではありましたが、宮崎監督の引退作としては物足りなかったです。 興業成績は上々のようですが、引退宣言含め多分にPR効果によるところが大きいと思いました。 見終えたあとは、「最後の作品がこんな感じでいいのか?」という思いと、「ここまでしかできないから引退なのか?」という思いの両方が頭によぎりました。 [映画館(邦画)] 6点(2013-09-12 05:37:44)(良:2票) |
291. スクール・オブ・ロック
学園ものによくあるベタなストーリーで、これといった困難というほどの困難は起こりません。 内容としてもそれほど深いメッセージは感じられず、ロックとは裏腹に非常に口当たりのいい心地よい作品だと思いました。 また、メンバーが10歳だから仕方ないのですが、最後の演奏はもう少し盛り上がってほしかった。 そして欲を具体的に言えば、アンコールのラストで「ジャ~~~ン、ジャン!」の締めでエンディングの字幕へ移るくらいのメリハリ・勢いが欲しかったです。 とはいえ面白い作品だったので、日本でも狩野英孝主演のスペシャルドラマ化を希望します。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-08 21:31:16) |
292. シベリア超特急
私は、またまた「つまらないとわかりつつ鑑賞して低い点数をつける」という行動をとってしまったことを、ここに反省します。 初っ端から、エンディングの後に何かが起こると自ら発表しちゃったのに、まずビックリ。 フルコースのお品書に「デザートのあとに2品出るのでお帰りにならないでください」と書かれているようなものです。 それでもって料理を食べてみたら味がしない。無味乾燥な演技の役者に唖然。 そんな中に唯一の高級食材(かたせ梨乃)を加えたところで素材の無駄遣い。 そしてデザートのあとに追加の2品が出てきたのですが、0に0を足しても0なのであります。 しかしながら、監督さんが「どうです凄いでしょう♪ 凄い仕掛けでしょう!驚愕のラストでしょう!」と得意気に出してきた以上、スタンディングオベーションせざるをえません。 これもひとえに監督のお人柄。ブラボー! これはまさに水野監督の水野監督による水野監督のための映画ですね。 大真面目に作っているのが伝わってくるだけに駄作は駄作でも愛すべき駄作・・・そういった意味で「デ○○○ン」とは一線を画していると思います。 [DVD(字幕)] 0点(2013-09-08 18:18:21)(良:2票) |
293. ヒプノティスト-催眠-
《ネタバレ》 情景が綺麗でサスペンスの雰囲気はありました。 しかしながら、やや退屈な流れに加え出演者に華がないこともあり、催眠シーンの合図で見ている私の意識が遠のきそうになることも。 それは冗談として、タイトルから予想していたほど「催眠」自体にインパクトがある作品ではなく、サスペンスとしてはこれといった捻りは感じられず普通な作品だと思います。 インパクトがあったのは、最後のいかれたおばさんの表情くらいでした。 夫婦や親子間の人間ドラマとしてはまずまずで、ラストもサスペンスらしからぬ心温まるシーンで終わりましたが、そこをメインとして求めているわけではないので、やはりどんでん返しなどのインパクトが欲しかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-04 22:36:55) |
294. アルゴ
《ネタバレ》 実話ベースなだけに結末はわかっているにもかかわらず、ハラハラしながら楽しめました。 大使館占拠の際の過激派の迫りくるスピード感が恐怖感を倍増させ、まずは掴みはオッケーといった感じでした。 終盤も、チケット手配、シュレッダー復元、偽事務所の電話応対…と、間一髪の連続により緊張感を高める仕掛けが絶妙。 背景やファッションを当時の雰囲気に作りこんでいたことも緊張感の高揚に一役買っていました。 6人の中には髪型や髭がわざとらしい登場人物もいて「キャラクター作りすぎだろう」と思ったのですが、エンデンィングで出た実際の写真と比べてみたらソックリ。 これはたいへん失礼しました。 派手なアクションを使わずに、実話をここまでエンターテイメントとして楽しめる作品に仕上げたことは見事だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2013-09-04 22:33:40)(良:1票) |
295. マン・オブ・スティール
《ネタバレ》 星が滅ぶというのに反逆者を処刑せず、彼らだけ安全なところに閉じ込めておいたのは何故か? という本作の基礎的な部分を否定するような素朴な疑問が序盤から頭をよぎりました。 しかし、そんなことを忘れるほどに映像やらアクションやら話の展開やらが凄い、速い、くどい! スーパーマンの戦うシーンはもちろん、巨大竜巻とか超高層ビル倒壊とか、もはやスーパーマン関係ないところまで凄い。 ドカーン!、ズドドドド!、ゴゴゴー!と、とにかく盛りだくさんに凄い! とうとう人工衛星破壊まできたときには呆気にとられてしまい、もうどうにでもなれ!と若干失笑気味でしたが、これだけトッ散らかしといてトドメがあんな感じだったのには若干和み(?)ました。 リアル・スーパーマンのような雰囲気を醸し出しつつも、実際はかなり漫画チックな都合のいいことだらけで突っ込みどころは結構あったと思います。 しかし、史上最強クラスのドンチャン騒ぎがすべて脳裏から消し飛ばしてしまいました。 そんな中で、(地球での)両親には随所で場を落ち着けてくれる安心感がありました。 さすがベテラン豪華キャスト。 個人的には竜巻遭遇での父親のラストシーンが気に入ってます、なんとなくコスナーっぽくて。 さすがに鑑賞後はおなかいっぱいで、もう一度見るのはちょっとためらってしまうような思いですが、ほぼ全編通してシリアスな展開により、主人公に限らず多くの登場人物が抱える「苦悩」は伝わってきました。 これほどのド迫力映像の連続だけで基礎点7点くらいあると思いますが、ここからの上乗せは今回はちょっと微妙。 プラスアルファは、続編に期待します。 [映画館(吹替)] 7点(2013-09-04 16:17:39)(良:1票) |
296. 惑星大戦争
《ネタバレ》 森田健作、沖雅也、宮内洋、浅野ゆう子、ジミー(役名)といった布陣は今どきの戦隊モノのように華がありました。 ただ、子供向けとなるのを嫌ったか人間ドラマを盛り込んだものの、感情表現が希薄なところが残念すぎるほど残念。 仲間や身内が死んでも淡々と話が進みます。 撃墜された沖正也なんか、婚約者との今後の妄想にふけって油断していたとしか思えない描写です。 ストーリー自体は、もはや「惑星小戦争」。 20年以上前にゴジラが作られていながら邦画のSF特撮映画はこれかいっ!という突っ込みどころ満載のクオリティでした。 古い作品とはいえ、同時期にスターウォーズ、10年近く前に2001年宇宙の旅が公開されたことを考えますと切なくて泣けてきます。 結局見どころは、若き日の浅野ゆう子、それから「驚愕のラスト!」(^^;くらいでしたので2点。 [DVD(邦画)] 2点(2013-09-01 20:47:33) |
297. 裸の銃を持つ男
爆発力はありませんが、コメディとしては比較的安心してみられる無難な作品だと思います。 ベタでさり気ないおふざけと、ちょいちょい下ネタを交えてくるところに、志村けんのバカ殿さまを連想してしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-01 20:46:12) |
298. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 三谷監督コメディとして普通に面白かったです。 大物俳優がちょい役で登場するパターンも手伝って面白さが増幅していました。 特にマジックアワー?の売れない俳優がまだやっていたことに大ウケです。 ただ、三谷監督の作品は好きなだけに、突拍子もない設定の割にストーリーが普通すぎたことは残念。 特に後半に進むにつれトーンダウンした感は否めません。 コメディとはいえ突然阿部寛が死んだ時点でドン引き。そして、最後の解決からお涙ちょうだい的な流れまでヤッツケ仕事のように感じてしまいました。 もう少し気の利いたどんでん返しでもないことには、ちょっと物足りないです。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-01 20:43:39) |
299. この森で、天使はバスを降りた
《ネタバレ》 あまちゃんと言われてしましそうですが、ストレスにさらされている毎日の中で一種の清涼剤となりました。 全体として背景となる景色は美しいです。 また、主人公の経歴とは対照的に、性描写、暴力、残虐シーンなどはまったく出てきません。 そして、基本的に悪人は出てきません。 とても綺麗な作品でした。 ラストシーンには不覚にも涙してしまいました。 主人公の死については非常に違和感がありましたが、ここは泣かせようとする製作者の意図に素直に引っかかておきます。 私が単純に感動できたのは、おそらくこの作品を童話やおとぎ話のようにとらえているせいだと思います。 ラストにバスから降りて歩いてくる子連れの女性・・・童話であれば、彼女は生まれ変わった主人公です。 主人公の死が切なすぎて、無理やり脳内でこのように納得して見終えざるをえませんでした。 [DVD(字幕)] 9点(2013-08-23 21:23:07) |
300. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 中だるみを感じたものの、ストーリーと種明しは概ね楽しめました。 しかし、あちらの作品はどうしてもハッピーエンド的に終わらせたいのでしょうか? 日本的な考えかもしれませんが、主人公は自ら命を絶って終わるべきだと思いました。 主人公にとって、謎がとけようがこの世界に自分の居場所などあるはずないわけで、あの緩い終わり方は納得できません。 また、最初の流れを考えれば、最後に「妻」ではなく「博士」との直接対決になったことに違和感ありありです。 最後の詰め次第では結構良質なヒューマンドラマになったかもしれませんが、ただの小手先アクションサスペンスになってしまったのが残念でなりません。 [DVD(字幕)] 6点(2013-08-23 21:21:20) |