3081. 未知への飛行
《ネタバレ》 あえて限られた密室内で世界規模の危機を描くという手法に挑み、それを貫き通した心意気は称賛されるべきだが、やっぱり、導入部の単調感が何となく後まで引きずって、描写対象の重大さの割に、手法が説明的になってしまってるんだよね。終盤の反則的なほどのインパクトでかなり回復しているとは思いますけど。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-07 00:57:28) |
3082. ビッグ・ビジネス
《ネタバレ》 この設定でこのキャストだったら、もっと笑えるかと思っていたんですが・・・前置きのところが長い上に、双子同士が「ただのコピー」っぽくて、遺伝子は共通なんだけど生育の違いが及ぼしている影響みたいな微妙な違いがあまり表現されていない。したがって、展開に深みがないのです。最後に4人がフレームインする部分のインパクトは、さすがですけど。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-05 02:26:02) |
3083. 大人の見る絵本 生れてはみたけれど
《ネタバレ》 小生意気な餓鬼共の我が儘な言動をいくら延々と映されても、別に面白いところはない。しかも、この兄弟は、ボス格の子に対し酒屋の兄ちゃんを使って報復するなど、陰湿ですらある(ついでに、本を粗末に扱うというのは、私は許さない)。そこで父親が「君たちはどこの学校へ行っていたのか?」と的確な突っ込みを入れると、大人のセンスと子供のセンスのギャップがコメディをもたらすんだけど、そのようなシーンは少なかったね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-15 02:52:27) |
3084. クララ・シューマン/愛の協奏曲
《ネタバレ》 音楽ものとして見るには、出てくる曲の数々が「いつの間にか」そこにあって、創作や表現や演奏のディテールに踏み込んでいない。三角関係ドラマとして見るには、誰がどこで何を考えているのかが突っ込まれていない。つまり、この3人がいかなる人物なのかという点についての構築が中途半端なのです。マルティナ・ゲデックは、これまで見た作品での演技はどれも好きだったのですが、ここでは、実力を生かす余地があまりなかったのが可哀想でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-13 23:17:56) |
3085. 白夜行
《ネタバレ》 もともと、長大でかつ多数の人物が登場する原作であるし、しかも描写構造の独特性(それぞれの事件において、真相を読者に明示せず、それが事件であるのかということさえ明らかにしない)に本質があるので、映像化は困難なのではないかと思っていた。しかし、省略や統合を大胆に実行しつつも、中途半端な盛り上げは入れずに、2人を第三者視点からしか描かないという原作の鉄則は尊重する姿勢が窺えた(探偵・今枝のパートを、1カットとわずかな台詞だけでまとめ上げた手際は見事)。●それなのに、ああそれなのに、どうして日本の映画は、最後の最後に2時間ドラマになってしまうのでしょうか。亮司の人生の基盤とその行動が少しでも分かっていたら、屋上であんな台詞を吐かせるわけがないでしょうし、そもそも亮司と笹垣が直接やりとりをするという発想自体がありえないでしょう。何でこうやって、自分の努力を自分でぶち壊すような真似をするのかね。この陳腐な20分間で大幅減点です。●ただし、途中の1シーンで、ハヤタ(黒部進)と東光太郎(篠田三郎)を共演させて台詞のやりとりまでしてくれるというのは実に素晴らしいサービスだったので、ここに+1点。いや、中身にはまったく関係ありませんが。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-13 00:54:57) |
3086. 華麗なる対決
《ネタバレ》 ウエスタンの皮を被ったフレンチ・コメディですね。大体、地図とか石油とかもっともらしいことをいっていながら、それにまつわる話はほとんど出てきません。要するに、主演の2人をがんがん絡ませて、ちょっと間抜けな4兄弟と、ちょっと中身が足りなそうな4姉妹を掛け合わせることがしたかったわけで。なので、それぞれが勝手に動いている前半は退屈なのですが、終盤は面白くなってきます。最後は銃は使わずタイマンで殴り合いというのが、清々しくて良い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-11 02:22:45) |
3087. プーサン
表現したいものは何となく分かりますが、全体的に雑然としていて未整理で、思いついたシーンを並べて終わったという感じになってしまいました。ところで、若い頃の八千草薫って、烏丸せつこに似ていたんですね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-21 02:50:18) |
3088. 眠れぬ夜のために
《ネタバレ》 こんなしょうもない謎のB級作品にミシェル・ファイファーが出ていたとは・・・。当時はまだまだ演技も硬いですね(というか、演技を要求されるほどの内容でもないが)。一瞬の間に爆睡して何時間も(1日以上?)経っているという間の抜けた(文字通りだ)展開が面白かったので+1点。あそこでミシェルが消えていたらもっとよかったのに。 [DVD(字幕)] 4点(2013-01-17 00:48:00) |
3089. ボーン・アルティメイタム
結局、前2つと同じようなことを繰り返しているとしか思えなかったのですが。何でわざわざ1作で済む中身を水増しして3連作にしたんだろう、という程度にしか感じませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2013-01-10 03:14:28) |
3090. ヴィクトリア女王 世紀の愛
世紀の愛というほどの愛情ドラマはなかったような気がしますが。贅を極めた衣装以外には、見るべきところがあまりありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-01-01 03:39:05) |
3091. お買いもの中毒な私!
《ネタバレ》 お馬鹿というよりも単なる馬鹿の主人公はどうでもいいが、終盤、K・S・トーマスとジョーン・キューザックが同一フレームに入っているという貴重なシーンには感涙。点数はこの豪華ショットに対して。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-12-30 23:30:10) |
3092. 弾丸を噛め
せっかく8人設定していながら、個々の立場や背景が全然深められておらず、表層設定だけでそのまま展開を進めてしまっています。なので、途中で何が起こっても、スリリングさがありません。また、肝心のレース開始までの物語が何もないので、結局はレースありきの作品になってしまうのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-12-25 00:52:27) |
3093. オーシャンズ13
目標や障壁の設定も適当だし、それを破る作戦も適当。したがって、スリリングさのかけらもありません。エレン・バーキンをキャスティングしてくれた英断に4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-20 00:52:36) |
3094. ダイヤモンド・イン・パラダイス
肝心のダイヤ奪取のところがものすごく適当なので、作品の骨子が成り立っていない。主人公も、引退したいのかどうしたいのか分かりません。セクシー・ショット満載のサルマ・ハエックに+1点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-12 00:12:32) |
3095. 誘惑のアフロディーテ
《ネタバレ》 アレン作品にしては見やすい方だと思ったが、それは、再三登場するインチキ神々のインパクトが、そのアクの強さを薄めているからだろう。ただ、この人のほかの作品でもよく感じる、見終わってからの「だから何なんだ」感は、やはり否定できない。 [地上波(字幕)] 4点(2012-11-06 23:38:13) |
3096. 近距離恋愛(2008)
《ネタバレ》 友人系ラブコメ(?)は好きなので割と期待したのだが、話を巧く転がすことができず、結局焦点が曖昧なまま予定調和的に終了するようなことになっている。ただ、ミシェル・モナハンという女優は、ラブコメ素材としては良い資質を持っていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-03 22:28:32) |
3097. モ’・ベター・ブルース
もっとノリノリの展開を勝手に予想していたのですが、えらく真面目でゆったりじっくりした作りでした。しかし、描写が表層的で平坦なため、途中でだれます。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-18 02:24:40) |
3098. アパルーサの決闘
《ネタバレ》 前半は、真面目に作られているとは思いますが、何も逸脱がなくて面白みがない。後半は、目新しいことをしようとはしていますが、結局まとまりがつかなくなって拡散してしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-10 02:00:05) |
3099. 雲の上団五郎一座
みんな楽しそうなのはいいんですが、ただ単にわいわい楽しいだけで最後まで突っ切られても・・・。ただ、横から出てきてああだこうだ喋るだけで場を全部巻き込んでしまうフランキー堺の天性のセンスは、やはり見るべきものがありました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-10-09 00:38:38) |
3100. ドラゴン・タトゥーの女
いくら周りをいろいろと考えてデコレートしても、肝心の謎の設定やその解決が平坦な上に新鮮味がないため、あまり意味がないのです。ルーニー・マーラのキャラクター創造力だけで2時間半は辛いと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-09-10 23:26:17)(良:1票) |