301. ザ・ビーチ(2000)
「伝説のビーチ」の美しさは素晴しかった。CG(かな?)にはこういう使い方もあるんだなって思った。ただそれ以外の共同体とかが魅力無いので、3日で飽きそう。わざわざ和を乱す言動を取るリーダーがよくわかりませんでした。 一世代前のヒッピーの理想郷という感じ。 5点(2004-01-11 05:43:36) |
302. セブン・イヤーズ・イン・チベット
「ナチのホロコーストに匹敵する」と言われる中国のチベット侵略を、極めて控えめな表現で描写。仏教国チベットらしく淡々と、必要以上に被害者意識を強調しすぎない所に好感が持てました。これは「既に過ぎ去った出来事」ではなく今現在も「進行中」の侵略、こういった映画が作られる意義は極めて大きいでしょう。少年は実在のダライ・ラマによく似てるなと思いました。死んでから思いっきり美化される人物はいますが、この人はまだ現役、ゴマカしようが無いです。といっても中国の圧力で訪日すらできない現状だそうで、ダライ・ラマ知ってる方は少ないかもしれませんが…(誰に訪日を許可しようが日本の自由なはずなのにおかしな話です。) 映像の美しさが特筆もので、中央アジアの雄大な光景を舞台にした一種のロードムービー的な味わいが素晴しかったです。 9点(2004-01-11 05:15:40) |
303. 地獄の黙示録
アメリカは何故ベトナムに負けたのか…?に対する、アメリカ人自身によるひとつの回答。アメリカ人は、己が創り上げた人工享楽物から切り離されると意外と脆い(伝統文化を持たない国の宿命か)。サーフィン→慰安ショー→ラジオ…川を遡って行くに従い、その切り離され具合が段々とアップしていく。そして全てを剥ぎ取られた状態で何が現れたか…という感じで、かなり興味深く観れました。これを観るとアメリカ人が何故「禅」やメディテーションに異様な関心を示すのかなんとなく納得できる感じ。 …評価の違いは「好き・嫌い」でなく、まず「何を言っているかがわかるか・否か」に拠ってくると思う。「プラトーン」的なものを求める向きにはあまりお勧めではないです… 9点(2004-01-05 01:10:07) |
304. エイリアン4
シガニーウィーバー氏を外してくれたら、3も4ももちょっと面白くなったのでは?元々「グリード」みたいな話が「地球に持っていく持ってかない」のせいで散漫なお話になってしまった。乗務員の命そっちのけで「エイリアンが地球に着いてしまう…!」 とハラハラするお客さん、居るんでしょうか? 5点(2004-01-05 00:52:53) |
305. エイリアン2
前出ですが、1と全く違う発想で且つここまで完成度の高いものに仕立てた技は見事。面白かったです。ただ1と比べて何回か見てると何故か飽きがくる。昆虫の生態系と一緒なのはエイリアンの「得体の知れなさ」が後退したようでちょっと残念。 8点(2004-01-05 00:44:20) |
306. エイリアン
無機物だか有機物だかわからないエイリアンの質感が良い。いかにも地球には存在しない物質という感じ。密閉空間を逃げ回る話は好きですが、この手の最高峰だと思います。 9点(2004-01-05 00:30:34) |
307. 薔薇の名前
1300年代のイタリアという滅多に見ることのない舞台。豪壮で陰鬱なゴシック~ロマネスク美術が素晴らしく、迷路のような大図書館探索シーンなどは圧巻。個人的には夢幻美という点で「ブレードランナー」と双璧をなす映画です。邦画も「八つ墓村」辺り、こういうスケールで撮れないものかなぁ… 9点(2003-12-30 13:31:39) |
308. ターミネーター2
コンピュータを破壊した以降はサラ達が死んでも意味無いわけで、何のために追っかけっこやってるのかはっきりせず、1ほどの緊迫感が感じられず残念。ラストは子供の頃、飯森宏一の漫画でそっくりな設定とオチで泣いた事があるので今一つ。 新型Tのアイデアは素晴らしいと思いました。 7点(2003-12-23 20:20:09) |
309. ターミネーター
ひたすら逃げて逃げまくるという、アイデア一発もの的な所が好き。後半、トラックが爆発して「これで骨だけになって追いかけてきたら怖いよな~」と思っていたら、本当にそうだったので嬉しくなってしまいました。 8点(2003-12-23 19:48:22) |
310. ペーパー・ムーン
煙草をスパスパ吸う子供が可愛く見えるはず無いんだけど…見える所が子役としての力量でしょうか。随所にあるぶわーっと奥行きのある風景も気持ち良い。ロードムービーの醍醐味って感じでイイです。 8点(2003-12-20 07:08:50) |
311. ロスト・チルドレン
子供の頃、本場の「ピノキオ」の邦訳版を読んで、挿絵のあまりの陰鬱さグロテスクさにヘコんだ記憶があります。そういう童話本来が持つ悪夢性がよく出てる感じです。溢れんばかりのイメージ、アイデア群がスゴイ。まともな判断力を持つ人間が培養液漬けの脳味噌だけというのが、またなんとも… 8点(2003-12-20 06:37:38) |
312. ナイト・オン・ザ・プラネット
心躍る夕刻、盛り上がって、しんみり、夜半をすぎると狂態モード、明け方に反省…一夜飲み明かした精神状態の変遷を辿るようだ。でも全部同時間の出来事なんですね。 8点(2003-12-17 21:21:00) |
313. 續・姿三四郎
敵兄弟は48時間2の元ネタ?アメ公が前座というのは本宮系劇画の源流?色んな所に影響与えてるんだなと思いました。ラスト雪山中の決闘で画面が平べったくなってしまったのが残念。 7点(2003-12-17 21:13:20) |
314. 真昼の決闘
「お前達正気か?」と市民の不甲斐なさに憤りつつも何も出来ずにうつむく老人。一人だけと知ってなんとか言い訳を作って逃げようとする元仲間。逃げる女とついていく女。責務を果たし終えた主人公の清々しい姿。主人公の精神を受け継いでいくであろう少年。文句無し。素晴らしい映画でした。 10点(2003-12-17 20:32:20) |
315. 仁義なき戦い 広島死闘篇
寡黙なおっさんというイメージしかなかった千葉真一の若い頃がこんなんとはビックリ。シリーズ中一作しか登場しないにも係わらず最も強烈でした。さすがタランティーノのリスペクトを受ける事だけありますね。 8点(2003-12-14 00:39:06) |
316. エイリアン3
ゴシック世界のエイリアンというアイデアはいいのにこんな中途半端になって残念。リプリーが死んでニュート達が生きていたら結構面白い話になってたと思う。ゴキブリのようなエイリアンはちょっと斬新。 5点(2003-12-14 00:13:02) |
317. 処刑人
《ネタバレ》 短絡的ながら気持ちは解るラスト。どことなく「沈黙の艦隊」みたい。ただデフォーは最後まで対決してほしかった。アクション映画なのにケルト音楽の軽やかなビートが新鮮。 7点(2003-12-13 23:40:22) |
318. 影武者
もし「用心棒」の主役が三船氏でなく仲代氏だったら…と思うと勝新の降板はとても残念。仲代氏も名優なんだけど、やたら深刻味溢れすぎる映画になってしまった感じ。映像は素晴らしいと思います。 6点(2003-12-13 23:24:06) |
319. 2001年宇宙の旅
息詰るような密閉空間での人間vs.機械の死闘、リアリティーを徹底的に追求した宇宙船の描写、これだけでも一級品のSF/サスペンスとして楽しめるのでこの点数です。ラストは下の方も言われているとおり何らかの意味はあるのでしょうが、あまり大した物ではない気がします。(続編があの「2010年」として成立してる訳ですし…)人類未踏の地に裸同然に放り出された人間は何を感じるか?これが提示されただけで良。 「ツァラトゥストラはかく語りき」について「ろくにニーチェの思想を理解してないシュトラウスが気分に乗って創り上げた誇大妄想的な曲」という評を見たことあります。この曲がテーマということは何だか意味深ですね。ラストについての喧喧諤諤を、監督はどういう気分で眺めていたんでしょうか。 8点(2003-12-11 20:25:48) |
320. 小さな目撃者(1999)
最後の大騒動のカーチェイスは「口が聞けない」事から来るサスペンスを台無しにしている感じ。お約束を詰め込みすぎたのかも。アムステルダムって実際あんな所なのだろうか。 6点(2003-12-07 23:33:33) |