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sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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321.  ニンゲン合格
不可逆的な現代家庭の崩壊を、黒沢清らしい冷徹な視線で描いた残酷なファンタジー映画。血が水より濃かったのは昔の話、今では水蒸気よりも儚い存在です。一瞬は心地良い家族ごっこも、ずっと続けていく程の魅力には欠ける。主人公の言う「いたければいればいいし、出て行きたければ出て行けばいい」緩やかな連帯が現在の家庭の姿であり、決して最後の拠り所ではない。ここまで「あからさまに」現代家庭の本質を突いた映画は無いと思う、面白いかどうかは別にして。本作は玉手箱を開けた浦島太郎が断末魔に見た夢、それも叶わぬ夢なのです。という訳で、6点献上。
6点(2004-08-16 13:42:55)
322.  わたしが美しくなった100の秘密
最近、静かに流行りつつあるモキュメンタリーの手法をとったブラック・コメディ。ド田舎の町で開催されるミスコンの予選を描きながら、頭の中が空っぽの田舎者(つまりはステレオ・タイプ)のアメリカ人を痛烈に皮肉る。特に日系人に養子にされた白人少女という設定と拒食症(要するに精神障害)の前大会女王は痛烈。そして悪役(?)のデニス・リチャーズよりも、ヒロインのキルスティン・ダンストに最大公約数的なアメリカン・ティーンへの皮肉が込められてると思う(それにしても、今となってはオールスター・キャストだなぁ)。「猟奇的な彼女」を超える大勢の美少女の一斉嘔吐シーンなんて見せ場もあります。面白いのは、ミスコン自体への皮肉は余り感じられないこと。ま、滑稽なのはミスコンじゃなくて「人」ですけどね…、6点献上。
6点(2004-07-29 11:24:58)
323.  活きる
ぐうたらな主人公が生きてこれたのも、ぐうたらであるが故。破産したお陰で命拾いし、主義主張が無い所為で命拾いし、良い仕事を求めなかったので命拾いする。逆に借金の形で家を得た者は死に、共産主義に傾倒した者は自己批判させられ、党で出世した者は破滅する。これは勤勉を是とする共産革命に対する最大の皮肉。そして主人公夫婦から子供を奪うのも共産革命。大躍進政策が無ければ息子は死なず、文化大革命が無ければ娘も死ななかった。町並みはその間一切変わらず、変わるのは壁に貼られるポスターだけ。共産革命と共産政権は市井に生きる人々に何ももたらさず、ただ奪うのみ。それでも主人公は最後に言う、「これからもっと良くなるさ」と。その通り。そう思うことが「活きる」秘訣なのです、8点献上。
8点(2004-07-29 11:21:57)(良:3票)
324.  プロヴァンス物語/マルセルの夏
本当に何も起きない。20世紀初頭、フランスの比較的裕福な一家がプロヴァンスで一夏を過ごすだけの話。しかし、それが観てる方にも束の間の休暇を与えてくれる。映画は大人になったマルセルの思い出という形で作られているので(大人の本人は一切登場しませんが)、余計郷愁を誘う形になっている。自身にはこういった思い出は皆無(若しくは忘却の彼方)だし、両親への愛着もマルセルの様にはなかったので、小さな「父の栄光」を我が事の様に一喜一憂するマルセルを羨ましく感じました。また、教職の父も非常に人間臭く、こういうのを微笑ましいと言うのでしょう、6点献上。
6点(2004-07-29 11:20:10)(良:1票)
325.  しあわせ(1998)
オープニングに、これから始まる物語のイメージと台詞の断片が一気に提供されるので、一瞬何が何だか分からなくなる。しかし、それが徐々に二つの物語へと収束していき、更にラストでは一つになっていく。ストーリー自体には取り立てて新味はありませんが、フランス、イタリア、トルコ、カナダ、アメリカ、メキシコとグローバルに舞台を変えながら、クロード・ルルーシュが美しい映像はそのままに凄くモダンな映画に仕上げています。それにしても、確かに何でこの映画に「しあわせ」等という、いかにも投げやりな邦題を付けたんでしょうか? それが本作一番の問題です、6点献上。
6点(2004-07-29 11:16:49)
326.  クロコダイルの涙
ジュード・ロウの色男ぶりも含めて雰囲気は抜群だと思いますが、どうも物語性が希薄。愛する女の生血を啜らなければ生きていけない男の、女を落とす為の手練手管はしっかりと描かれてるのに、主題である筈の苦悩の方はさっぱりと伝わってこない。「君の為なら死ねる」というのは「愛と誠」のみならず、フィクションの常套句。しかしノンフィクションに愛に死する者はほとんどいない。「愛」と「死」では圧倒的に「死」の方が重いのです。本作の主人公とヒロインも同じです。従って描き様によっては、現実を映したファンタジーとして面白い映画になった筈なのに残念です、4点献上。
4点(2004-07-29 11:16:25)
327.  ハンネス、列車の旅
(↑)よくもこの映画のビデオ・DVDに「逃走特急/インターシティ・エキスプレス」なんてタイトルを付けられたと思う。パッケージに書かれてるコピーも「時刻表<ダイヤ>を駆使して、最速ルートで逃げ切れ!」とサスペンス・アクション風。デザインも「大陸横断超特急」みたい。本作は全くそんなことの無い、時刻表マニアの中年男がドイツからフィンランドへ旅するだけの一風変わったドイツ製ロードムービー。映画のプロットだけ考えると、どうしてコメディにしないでこんな物悲しい雰囲気の映画にしたのかが解らない。物語的に暗くは無いけど、何かどんよりしちゃう映画です、5点献上。
5点(2004-07-29 11:15:58)
328.  アンカーウーマン
これって、きっと女性が観てもすんなりとは納得できないストーリーなんじゃないでしょうか。一見「マイ・フェア・レディ」的シンデレラ・ストーリーですけど、私にはセクハラ上司と性悪女の恋愛って感じがして、何かスッキリしません。この物語を昇華させるにはどっちかに死んで貰わなければならないので、こういう結末になったのでしょう。終盤までは比較的地味で嫌味なラヴ・ストーリーとして展開していきますが、終盤の大規模な刑務所暴動シーン、そして涙の演説で締め括る全く予定調和の展開は流石ハリウッド映画。何も考えずに見ればそれなりなんでしょうが、私的には4点献上。
4点(2004-07-22 17:37:50)
329.  青 ~chong~
本サイトでの私のレヴュー対象は「映画」のみ。私の言う映画とは、地球上の何処かの劇場で1回でも上映された商業作品のこと(もちろん私の知る限り。従って「刑事コロンボ」は映画ではなく、「激突!」は映画です)。本作は日本映画学校の卒業制作ですが、一般公開されている立派な商業作品でもあります。内容は1991年の、高野連の神奈川朝高の大会参加特別措置をベースにした青春映画。本作を観ると在日の人達の方が(北朝鮮に住む朝鮮人は知りませんが)韓国に住む韓国人よりも日本人への憎悪が深い様に感じます。そして在日のアイデンティティをテーマにすると、どうしても最後は「俺は俺」的な着地点に落ち着いてしまうのが「GO」同様の難点。しかし、本作は自主映画っぽさの無い中々の力作です、6点献上。
6点(2004-07-22 17:35:13)
330.  アベックモンマリ
似た様な人物設定に見えつつも、大谷健太郎監督のデヴュー作は「とらばいゆ」とはテーマが違う。あちらが女性の視点による女性の映画だったのに対し、不可思議な二組の夫婦を描いた本作は、男性の視点による男性の映画になっている。男女平等参画社会に於いては男性による女性差別と同時に、女性による男性差別をも根絶させなければ真の平等とは言えない(ジェンダー・フリー思想が正しいか否かは、また別の話)。美都子とタモツの関係からは男女間の意識には大差が無いことが良く解る。最初はこのギスギスした女とナヨナヨした男に嫌悪感しか感じませんでしたけど、次第に物語の面白さに引き込まれ、ラスト・カット(二人の表情が完璧!)では二人が好きになってしまいました。これは中々の映画です、7点献上。
7点(2004-07-15 23:47:55)
331.  ギター弾きの恋
久しぶりに胸がキュンとなりました。それは映画にではなく、もちろんショーン・ペンにでもなく、本作のサマンサ・モートンにです。大きな目をパチクリさせながら嬉しそうに食べ物にかぶりつく愛らしい姿は、正に「君に、胸キュン。」(古~)。(聾唖者の役ですけど)まるでサイレント映画の様な彼女の演技(と衣装とヘア・スタイルとメイク)は、私の観た彼女の映画の中では最高でした。しかし、非常に小心者の天才ギタリストの擬似伝記映画自体からは、何を伝えたかったのか良く判りませんでした。また、ウディ・アレンが何故こういう映画にしたのか全然ピンときませんでした、5点献上。
5点(2004-07-15 23:34:05)
332.  プロポーズ
ハッピー・エンドの予想がつくラヴ・コメディだし、独身男の持つ結婚のイメージが類型的でもありましたが、男性にとってのマリッジ・ブルーと結婚に追い詰められていく様子には中々共感できる部分があり、個人的には面白く観れました(ま、結婚生活に期待と不安を持つことは男女に違いはないでしょうけどね)。クリス・オドネルのプロポーズも良~っく解ります。相手が好きなのは間違いないし、結婚したい気持ちにも間違いはない。でも、今一つ心の中では踏ん切りがついていないことが表情に出てしまう。女性はこういうことに敏感ですからねぇ。私も気をつけないと…、6点献上。
6点(2004-07-15 23:33:42)
333.  タオの月
仏教美術に傾倒していた雨宮慶太が案の定行き着いたアクション特撮時代劇。雰囲気はほとんど「ゼイラム」シリーズと変わりませんし(お馴染みの森山ゆうこも登場してますが、今回の美少女は当時15歳の吉野紗香。いや~、ちっちゃくって可愛い)、ストーリーも特に新しくありません。殺陣の演出にはスピード感が欠けてるし、マカラガと呼ばれる最終生物もホントにショボい。しかし、永島敏行と榎本孝明の気による一騎打ちの映像表現や「ペンは剣よりも強し」ならぬ「筆は刀よりも強し」を地で行く武器設定等、センスの光るシーンで楽しませてもくれました。という訳で、6点献上。
6点(2004-07-09 16:23:06)
334.  夜風の匂い 《ネタバレ》 
いかにもフランス映画らしいフランス映画。本作を理解するにはフランス人の感性が必要だと思われ、従って日本人の私には今一つ良く解らない映画となってます。登場人物は三人のみ。金持ちの有閑マダム、彫刻家のアシスタントをしているその若い愛人、そして全共闘世代の建築家。最初は老齢に差し掛かった女の情念みたいなものの映画かと思ったら、愛人の方の生きることの悩みみたいなものにテーマが移り、最終的には寡黙な建築家の自殺で幕を閉じる。三者三様の物語を語り、そこに共通点は無い。一種のオムニバス映画の様な感じでした、4点献上。
4点(2004-07-09 16:14:06)
335.  老人Z
映画版「アキラ」では描かれなかった鉄雄の機械との融合。その欲求不満が爆発したのか、大友克洋の脚本は後半の際限なく周りの機械を取り込んでいく完全介護ベッドの描写に、原作「アキラ」のクライマックスのイメージを投影している様に感じました。アンナミラーズの制服と白衣の描写には、スタッフの並々ならぬ思い入れを感じました(それでわざわざ江口寿史にキャラクター・デザインを発注したの? あと、本作繋がりで「PERFECT BLUE」が出来たのかな?)。映画的には全くメッセージ性とは無縁のノンストップSFギャグアニメ。こういう疾走感は結構好みです、6点献上。
6点(2004-07-09 16:09:17)
336.  カーマ・スートラ/愛の教科書
監督がミーラー・ナイールということなので、本作も純粋なインド映画ではありません。そして、スタイルが西洋的なのはいつも通り(と言っても、他には「モンスーン・ウェディング」しか観てませんが…)だとして、本作は何と完全英語劇になってます。また、カーマ・スートラによって成り上がったり身を持ち崩したりといったことがテーマではなく、ストーリーはもの凄くありふれた時代物のメロドラマ。そこにインド風の装飾を施し、「カーマ・スートラ」という、人(主に男)が興味をそそりそうなタイトルを付けただけの代物でした。とにかく人間の描き方が弱過ぎて全く面白くありません、4点献上。
4点(2004-06-17 23:04:29)
337.  ニューヨーク デイドリーム 《ネタバレ》 
この無国籍感同様、映画自体もどう評価してよいものやら…。前半から中盤にかけてはそこそこ面白かったし、ミラ・ソルヴィーノの七変化も中々楽しかったのに、急に不条理劇に持っていかなくてもいいんじゃないの? 死神が死ぬって言ってんだから金城武が死ぬのは運命だったんでしょうけど、その運命に必然や説得力がまるで無いじゃん。前半の物語が伏線になる様なことも無いし、特に追い詰められた感じも無いのに、いきなり切腹?! 「日本人=切腹」なんて、欧米人監督なら笑い話だけど、韓国人監督がこれじゃ、日韓友好の道は遠いよ…、3点献上。
3点(2004-06-11 16:21:29)
338.  隣人は静かに笑う 《ネタバレ》 
後味悪いって言えば悪いんでしょうけど、これはある意味、すっきりと腑に落ちるラストと言えるのではないでしょうか(それに、ジェフ・ブリッジスのアップからフェード・アウト、次の瞬間ニュースのシーンに変わる…なんて編集ではなく、爆破シーン自体があることでも衝撃度がアップしてると思います)。また、話題になるラストばかりでなく、そこまでのサスペンスの盛り上げ方や微かな希望の残し方等も近年稀に見るほど巧みだったと思います。しかし、野暮を承知で腑に落ちない点を上げてみると、①ティム・ロビンスの息子の怪我は偶然? ②前回の爆弾犯の父親に辿り着かなかったら? ③そこでボーイ・スカウトの共通点に気づかなかったら? ④宅配便の車を追わなかったら? ま、野暮は言わずに7点献上。
7点(2004-06-11 16:20:00)
339.  4thフロアー
これも原題のままなんですが、字的に何とも語呂の悪い邦題にしたもんですね(助数詞に必須の定冠詞が省かれちゃってるけど、「アパートメント・フィアー」なんてのよりはマシですか)。これは「フォース・フロアー」と読むのだと思いますが、では「13F」は皆さんどう読んでますか?(私は「ジュウサンカイ」と読んでます) と、関係無い話は置いといて、本作はいつものジュリエット・ルイスのノーブラが楽しめつつも、かなり「パシフィック・ハイツ」に近いものがある、並みのサスペンス映画となってます。6.1chを楽しんでる私も部屋に発泡スチロールを敷き詰められてしまいそうです、4点献上。
4点(2004-06-11 16:09:45)
340.  ゼイラム2
ゼイラムの設定に「ターミネーター2」と「プレデター」の影響を更に露骨に反映しつつ(てか、完全にパクリ?)、映画全体に仏教美術色を更に濃厚にして帰ってきた美少女カルト映画の続編。ロボット・ゼイラムの武装をチープながらもCGで表現したタイトル・バックがまずカッコ良い。そしてレギュラー・メンバーの再集結に嬉しさが込み上げる(これは幼い頃、毎週楽しみにしていた「仮面ライダー」等のTVシリーズを見ていた時のノリだ!)。神谷と鉄平の活躍等、続編映画のお約束を守っているのも嬉しい。若干製作規模が大きくなったような気がするのも嬉しい。森山ゆうこが相変わらず可愛いのも嬉しい。ランド・マークの選択等も心憎いばかり。これはかなり偏向した評価だと自らも理解していますが、正直な評価でまたまた7点献上。
7点(2004-06-03 15:06:31)
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