321. 欲望(1966)
起承転はとりとめなく結は無い。人間や物事の本質を見抜く力は人生経験の積み重ねによるものですが、本作からは芸術臭が鼻につくくだらなさしか感じません。恥とも解ろうとも思いません。スタジオ撮影でのモデルさんの見惚れる肉体美に加点。あまりに酷い邦題は特筆もの。 [インターネット(字幕)] 2点(2017-12-17 17:03:47) |
322. シベールの日曜日
《ネタバレ》 心の病に苦しみ壊れそうなピエールの言動並びに彼を惑わせ遂には壊してしまったシベールの言動に、「純真」の思慮も思いやりも足りない残酷な一面を見せつけられました。シベールがスラスラ吐く台詞は12歳のものではないのですが、12歳相応に言葉の重みは何もありません。全編を通して上滑りした言葉を聞かされて退屈と怒りで苦痛のひとときでありました。マドレーヌの存在感が中途半端であったのも退屈さの一因でした。 [映画館(字幕)] 2点(2012-03-21 20:05:50) |
323. にっぽん昆虫記
生きるためには誠実さや倫理観などクソくらえ。自身が味わった理不尽さを他人に味あわせ、しっぺ返しを食らう主人公が見せる食うか食われるかの生き様がタイトルに相応しい。虫けら並みの交尾であっても子孫を残せばよい、では世代が進むにつれて人間の質と民族の文化が退化していくのだと思います。本作が殊更に見せ付ける「生きる」が人間の力強さとして描かれている事がこの上なく不快でした。 [ビデオ(邦画)] 2点(2009-09-17 18:47:13) |
324. ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN II・黄昏のニューヨーク
デ・パルマ、デ・ニーロに釣られての鑑賞。 で、なんじゃこりゃ、以外言いよう無く。 大スター、名匠がここからスタートしたというのに1点を。 [DVD(字幕)] 1点(2024-03-25 22:16:34) |
325. 許されざる者(1960)
《ネタバレ》 先住民である人の子(レイチェル)を勝手に連れ帰って来る。返して欲しいと話し合いに来た三人に対し、レイチェルを溺愛する変態にしか見えない長男は「一人殺せ」弟に命じて(お前がやれよ)射殺する。毎度お馴染みな全面対決でレイチェルが実の兄を至近距離から射殺する。勝利者達空を見上げて「あぁ、よかったね」の図でお開き。アメリカ様の価値観がよーく表れている西部劇の中でも極めつけの一品。予想の斜め上を行く胸糞悪さでありました。酷い役どころであってもリリアン・ギッシュのお姿を拝めたところに1点。 [DVD(字幕)] 1点(2022-04-11 10:55:28) |
326. 女性上位時代
明るさは辛気臭さがないというだけでハチャメチャな楽しさは何も無い。子宮でモノを考えるミミの色気も全く無い。1時間ほどして登場したお目当てトランティニャンも魅せられる点は皆無で、吹き替えに思えた声の違いにもガックリ。中途半端な脚本演出のカトリーヌ・スパークのPVのような作りで彼女の容姿に魅せられない私には壊滅的な駄作。 [DVD(字幕)] 1点(2021-09-21 03:44:11) |
327. 吸血鬼ゴケミドロ
初見。血みどろの後家さんが浮かんだ「ゴケミドロ」 R指定じゃなかったというのが信じ難い悪趣味な描写はよくこんなものにOKが出たものだと呆れる酷さ。お遊戯会のような台詞回しが聞くに堪えず。製作年時を差し引いても安っぽい映像が観るに絶えず。起承転結の適当さも役者さんが気の毒に思えるえげつなさ。反戦メッセージもこんな代物では響かない。トンデモな題名の斜め上を行く大駄作。 [DVD(邦画)] 1点(2021-04-07 02:08:38)(良:1票) |
328. 花と嵐とギャング
題名同様に意味不明な脚本。鶴田浩二は何とか見れるものの、高倉健は演技であってもアホっぽいキャラが観るに堪えない姿。リアリティのかけらもない終盤の撃ち合いシーン、緊迫感皆無の銀行襲撃シーン等々失笑ものの粗末な演出。後の東映任侠映画スター多数出演していながら信じられない駄作にびっくりしています。 [DVD(邦画)] 1点(2019-10-22 03:32:54) |
329. サイレンサー/殺人部隊
《ネタバレ》 「サマータイムキラー」のカール・マルデン、「大空港」のディーン・マーチン共演という事で鑑賞。やっつけ仕事の極み。中でも特筆すべきはディーン・マーチンの華の無さ。哀れを誘うくたびれたオヤジに「しゃきっとせんかい!」と野次を飛ばす気力も無く。カール・マルデンの最期にも「アナタも それ で死ぬの? 逝ってよし、はよ逝って!」と毒づく気力も無く。 監督は誰? ヘンリー・レヴィン。うっ、「地底探検」を撮った方ではありませんか! 信じられない。製作の顛末を映画化してもらいたいものです。 [DVD(字幕)] 1点(2018-08-23 21:25:41) |
330. 世にも怪奇な物語
1話目2点、2話目1点、3話目0点 共通して物語がつまらないが、前2話は観るに耐えるものだった。 我慢ならなかったフェリーニのゲー術臭が、つまんない物語をクソつまんないシロモノへと昇華させている。 [DVD(字幕)] 1点(2018-06-09 17:19:42) |
331. 赤い砂漠
病人の独り言をメリハリもなく延々と綴っているだけで退屈で苦痛でした。色がついていようがいまいが私にはカンケイのない事でした。 [DVD(字幕)] 1点(2011-12-28 00:02:32) |
332. 卒業(1967)
子供心に憧れを抱いたラストシーン。今観るとただの子供騙し。全てを親にあてがってもらう金持ちボンボンが持った自らの意志が母娘の掛け持ちとは。笑わせるにも程がある。ホイホイ付いて行くエレーンにも失笑。他者への配慮が皆無な行動を「若気の至り」「体制への反抗」とうそぶき、時代の象徴と美化する点に虫唾が走ります。感想が180度ひっくり返った稀有な作品です。 [DVD(字幕)] 1点(2009-09-28 17:50:33) |
333. 死霊の盆踊り
本サイトレビュワーとして13年7か月にして念願の初鑑賞。ストリッパーのオーディションの如き裸踊りが披露される。だけ。踊り子以外の出演者のダイコンぶりもあまりにもイタイ。自分の目で確かめた本作は正真正銘掛け値なしの0点であります。「これから話す物語は気を失うほどに恐ろしい」オッサンのお言葉ではありますが、そこそこ綺麗な身体のオネエチャンとは違う醜女老体が踊りまくる姿こそが真の恐怖なんだよなぁ、と風呂上りの鏡の前で思うワタシです。 [DVD(字幕)] 0点(2017-06-23 15:27:04) |