3541. キッド(2000)
《ネタバレ》 子役が可愛くなさすぎな時点ですでに失敗です。それに、主人公の元の人生も別に悪くない感じだし、あえてやり直さないといけない必要性は感じませんけど。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-04 00:11:42) |
3542. ベッカムに恋して
《ネタバレ》 B級ラブコメと思わせておいて、実は真面目なスポーツ特訓もの、というような展開を期待していたので、コーチとの恋愛沙汰云々にがっかり。女子サッカーという素材自体は新鮮なので、ああいうのを抜きにしても、十分優れた青春映画は作れたと思うのですが。肝心のサッカーの部分の撮り方がいい加減な上に変な映像操作をしていて、肉体の躍動感を表現していないのもがっかり。●ただし、主演の彼女のまっすぐな演技には、なかなか好感。何かまずいことがあったときの、「あ~あ」みたいに違う方を向くときの表情が良い。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-03 21:16:02)(良:1票) |
3543. メラニーは行く!
《ネタバレ》 これって単なる「二股女大勝利の巻」なんじゃないのか?主人公はまわりを散々振り回しておきながら、自分は傷つくこともなく、他人の傷に思いをはせることもなく、結局全部都合の良いところだけ持ち逃げしている(それに拍手喝采している周辺住民には、KKKも真っ青だ)。こんなものはラブコメとは認められません。リースのコメディエンヌとしての存在感にのみ3点。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2007-01-02 00:52:09) |
3544. 8 Mile
《ネタバレ》 ラップシーンはほぼ最初と最後だけにして、希望のない行き詰まった生活を、鬱々とした曇り空の下で延々と描いているところが良い。あと、キム・ベイシンガーの中年の色気が意外に作品の雰囲気にはまっていたのは新発見でした。まだまだ妖女健在です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-01 23:06:37) |
3545. プリティ・ブライド
意外に笑える場面もそこそこあったのだが、こんなアホコメディにギアとロバーツというのがすべての間違い。もっと若い人にやらせていたら、そんなにちぐはぐになることもなかっただろうに・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2007-01-01 01:57:57) |
3546. ジョゼと虎と魚たち(2003)
《ネタバレ》 人物描写がかなり演出側の趣味に走っている感じで、もうちょっとで自己満足作品に陥りそうなのが、ぎりぎり踏みとどまっているという不思議な作品。何かいろいろからんで来そうな老婆を中盤であっさり消し去る手際と、感傷を排したラストのぴたりとした着地の感触が良い。 [DVD(邦画)] 6点(2006-12-31 23:54:25) |
3547. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 カメラワークの教科書のような作品だと思います。ただ2台の車が走っているだけなのに、アップ/ミドル/ロングを使い分け、また車の中から/前から/横から/ミラー越しなど自然に視点を移動させることだけで、大きな緊張感を作り出しています。最後の転落後の、少しずつ各部品の動きが止まっていくところを嘗めるように撮っていくカットも印象的ですね。背景の説明ほとんどなしなのも、潔くて良い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-31 00:19:25)(良:1票) |
3548. 秘密と嘘
《ネタバレ》 ビデオパッケージの紹介文からは、「まず実の母に会いに行って、そこからいろいろな人との間でドラマが始まっていく」みたいな展開のように読めたので、なーんにも起こらない前半1時間に唖然。母以外の人に会うのはもっと経ってから。でも、実際のところ、「会った後・知った後」にそれぞれの立場でどうするのかが本当のドラマなんじゃない?これでは結局何も説明していませんよ。登場人物で、キャラクター的に魅力ある人が1人もいなかったのも難点。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-12-30 23:57:13) |
3549. クリスティーナの好きなコト
下品とか何とかいう以前に、主人公3人組の頭の悪さが耐え難いし、ストーリーも適当すぎてコメディとして成立していません。キャメロンのパンツ丸出し根性に2点。 [DVD(字幕)] 2点(2006-12-27 02:50:05) |
3550. 名もなきアフリカの地で
不毛の荒野に降り立った混乱から、徐々に大地に根を下ろしていく主人公たちを追っていった前半はなかなかでしたが、後半がえらく適当というか、何が言いたいのかよく分からない感じがしました。結局、このアフリカの生活は、誰に、何を残したのかという部分が不明確なので、年月の重みを感じないのです。邦題に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-26 01:06:56) |
3551. 北の零年
日本の映画界がいかに吉永小百合を都合良く使い倒し、そして彼女に依存し、しかも本人もその甘えを許してしまったかということの象徴的な作品。吉永小百合は当時59歳です。本当はもっと役者としての「老け方」を考えるべき立場だったはずなのですが、周囲がそれを許さなかったのでしょう。渡辺謙とはもちろん夫婦には見えませんし、まして大後寿々花とは、祖母と孫にしか見えません。●音楽がセンスゼロなのも皆様が書かれているとおりですが、それ以前にこのテーマ曲自体が、ルパン三世のテーマに聞こえるのが気になって仕方ありませんでした。 [DVD(邦画)] 2点(2006-12-26 00:50:36) |
3552. ニューヨーク東8番街の奇跡
《ネタバレ》 単純素朴な一直線ファンタジーと言い切ってしまうことも可能なのだが、それでも作品を心に残るものに留めているのは、「奇跡」が起こる前の各人の絶望的なやる気のない状況を、きちんと整理して示していること。そして、UFOの視覚効果もさることながら、その背景をなす朽廃ビルを、周辺の状況も含めてきちんと作り込んでいること(最後の大火事、焼け落ちた後、そしてリニューアル後という3連発も強烈)。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-25 02:07:39) |
3553. ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて
《ネタバレ》 終わってみればごく単純で、どうということもない話なのだが、変に手を拡げずに丁寧にコンパクトにまとめようとしているところに好感が持てる。加えて、回想系とか同一シーンの多角視点系には弱いので、そこでも点が甘くなってしまうのです。導入部が省略しすぎでちょっと分かりにくいのと、この邦題が難点。クリスマスはほとんど関係ないでしょ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-24 04:19:40) |
3554. ニュー・シネマ・パラダイス
ラスト以外は筋立てに特に工夫があるわけではないのだが、それでも心を打つ忘れがたい作品になっているのは、数十年後の現在の「喪失」状態を短い中にも的確に凝縮して、失われた少年期をより一層鮮明に浮かび上がらせているからだろう。そこが、誰もが持っている逃避心(悪い意味ではない)を刺激して、過去をさらに美しいものとする。それが映像や音楽も含めてぴったりとはまってしまった、ある意味奇跡的な作品だと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-23 23:14:24) |
3555. スリング・ブレイド
ビリー・ボブの迫力が突出しすぎて、他の人たちが置いていかれ気味なのが気になるが(特に、一番大事な母子の存在感不足が痛い)、主人公のたどった軌跡を飾らずに盛り上げずに素朴に追い切った好作品。ただし、まわりの人の設定がみんな善悪問わずステレオタイプなのは不満が残るし、全体の尺ももっと短くできたと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-23 03:19:27) |
3556. グリンチ(2000)
ジム・キャリーは大袈裟な表情の変化を見るのが面白いのに、あれではメイクどころか、完全に「お面」ではないの。これでは楽しさ半減です。しかし、こんなお馬鹿作品の監督がロン・ハワードというのもびっくり。狙っているとしか思えない悪趣味なセット/衣装に+1点。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2006-12-23 02:47:05) |
3557. メメント
アイディア自体は過去にもいろんな人が考えたと思うのですが、それを主人公の巧妙な設定もからめて本当に作品として創り上げてしまったのが素晴らしい。こういうオタク魂溢れる作品には好感が持てます。ガイ・ピアースやキャリー・アン・モスのちょっと無機質な感じも、雰囲気に合っていていい感じです。●再見して(5回目くらいでやっと)気がついた点。サミーのことが語られる白黒パートで、最後に施設に入っているサミーが、人が横切った直後の一瞬だけレナードになっている!これには唸りました。解釈で言われている「レナードが喋っているサミーの妻への行為=実はレナード自身の行為」が、きちんと映像上も裏付けられているわけです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-21 02:28:09) |
3558. タクシードライバー(1976)
ストーリーは一歩誤ったら破綻しそうなほど危なっかしくて適当なのだが、それを凌駕しているのは、夜のNYを舐めるように上から下から取り尽くした映像と、それにかぶさる気だるく破滅的なサックスの音色。まるで、スコセッシ監督とNYの街の2時間に及ぶ壮絶なセックスを見せつけられた気分である。見ている方もぐったりするしかない。ところで、ジョディの出番が意外に少なかったのは、演技を見た監督が焦って登場部分を縮めたからではないのかな。デニーロも食われかけてるよ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-19 01:47:03) |
3559. 上海の伯爵夫人
全然期待外れな作品。とにかく脚本が稚拙、台詞が稚拙、人格設定も稚拙で、その辺で思いついたような設定と場面を順番に並べただけのような感じです。主人公も、盲目であるべき必然性が感じられないし、ヒロインと心が通い合っているようにも全然見えません。いつまで見ていても面白くならないので、逆にびっくりしました。美術関係の頑張りに免じて4点。 [映画館(字幕)] 4点(2006-12-17 22:11:14) |
3560. ホーム・アローン2
マコーレー・カルキンって、人相が悪いというか、こまっしゃくれた雰囲気全開で、笑った顔もよく見ると可愛くなくて、子役ではあまり好きではないです。しかも本作でのマコーレーは、泥棒を機転と頓知で撃退する利発少年というよりも、むしろ人に危害を加えることそれ自体に嬉々としているようにしか見えません(まあ、大半は演出の責任ですが)。よって、高い点はつけられません。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2006-12-15 22:57:05) |